恋姫天下統一伝 1-7 |
第七話『官兵衛救出作戦』
昼過ぎ姫路城門前に民衆が集まっており人だかりの中心には木造の処刑台が設置されて周りは赤松家の姫島衆が警備、そして官兵衛…雫が両手を縄で縛られ処刑台に縄をくくりつけられて身動きをとれなくなっていた
「…」
「これより!赤松家に謀反を起こした小寺家の小寺孝高の処刑を行う!皆のもの!よく見ておけ、赤松家に逆らえばこうなるのだ!」
赤松家の家臣が民衆達に見せしめすように言っているなか信助は建物の上に乗っておりライフルを雫の上にぶら下がって雫の動きを縛っている縄を狙う。
「…チャンスは一回きり…」
そう自分に言い聞かせてスナイパースコープを覗きこみ縄に狙いを定めて、トリガーに指を添えてそして…
「っ!!」
トリガーを引き銃声が一帯に鳴り響き青い光は雫を縛っていた縄に辺り千切られる信助は大声で叫んだ。
「今だ!逃げろ!」
「っ!!」
雫は信助の姿を見て驚くがそんな時間はないとわかっていたのですぐに処刑台から降りて民衆の中に逃げ込もうとするが周りは赤松の兵で囲まれている。
「官兵衛を逃がすな!殺せ!」
そういって雫に周りを守っていた兵が集ってくるが…
ちりぃん…
何か鈴のおと?のようなおとが聞こえてくると赤松の兵の合間を潜り抜けて高速で雫に近づきそのまま雫の体を抱えてこの場からいなくなった。
「なっ!消えただと!?」
「っ!屋根の上にいるやつもいなくなってる!」
「おのれぇ!奴等を見つけしだい殺して、首をすべてここに持ってこい!」
雫が逃走したことで一帯は騒然とかし周りを守っていた兵達は信助達を探しに向かった。
「いや〜流石にお家流使うと疲れちゃうよ」
「え、えっと…あなたは一体…」
建物の屋根を跳び移りながら詩乃達との合流場所へと向かう雛と雛に抱えられている雫は邪魔されることもなくなんなくと赤松家の兵士から離れていっていた。
「うーんと、簡単にいうとね…信助くんが助けたいって」
「信助…もしや、先日の…」
「うん、そうだよ〜それにしても信助くんもお人好しだよね〜昨日あったばかりの女の子を助けるなんて…」
「…信助…様…」
「もしかして、惚れちゃった?」
「ええ!?そ、そんなことないでしゅよ〜」
「信助くんも罪深いひとだね〜雛の予想だと詩乃も惚れてるかな〜」
雛のこの予想あながち間違ってはいなかった…
「あれれ?何であんなに足軽が…」
「あ、もしかして」
詩乃達との合流場所…城下町の東の出口では詩乃と兵士1500程の数が集まっていた。
「あ、帰ってきました…官兵衛さんも一緒ですね」
詩乃が雫を抱えた雛が帰ってきたのに気づくと連鎖して兵士達が騒ぎ出す
「官兵衛さま!」
「あ、あなた達どうして」
「えっと、この人達は?」
「小寺、黒田、両手にしかえていたものたちです、今日の官兵衛捕縛の報を聞いてここまで来たようでして…」
「なるほど…それで…徐晃は?」
「香風なら、今…」
詩乃が香風がどこにいったか言おうとしたとき馬の足音が聞こえてきて、一頭の馬がこちらに近づいており、その背中には香風と信助が乗っていた。
「信助くんを出迎えにいってたのか」
「はい、香風には元々ここの退路を確保でしたが姫島衆が来てくれたお陰で香風には信助さんを迎えにいかせたのです」
「なるほどね〜」
「あ、あの…信助さま…こ、この度は助けていただきありがとうございます」
「礼にはおよばないよ、それに今は話すのはあとだ…後ろから足軽隊が迫ってる…こっちは騎馬だから…振り切れるはずだから急いで隠れられる場所に」
「そ、それなら国境を越えて少ししたところに昔使われていた砦がありますからそこまでいきましょう」
雫の発言に反対するものは居らず詩乃達も予備で持ってきた馬に乗り国境へと馬を走らせた。
余談だがこのとき、信助だけが、香風の後ろに乗っており内心で乗馬の練習をしようと決心をした。
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色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています | ||
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