恋姫天下統一伝 1-8 |
第八話『美濃へ』
国境を越えて山の中に昔に建設されていた古びた砦に駐留している、信助達と姫路衆は建物の中で今後のことを考えるべく軍議が開かれており、その顔ぶれは雫に詩乃そして雛と
信助であり香風は回りの警備として見回りに出ていた。
「さて、これからどうしましょうか…」
「一応、持っていた兵糧は約三ヶ月は持ちますから当分は大丈夫です」
「赤松家領内に戻るのは自殺行為だから無しだし…」
「かといって、この人数で移動するのも目立つよね」
「それ以上に明確な目的がないから…」
「そうですね…ここで解散するというのもひとつの手ですね」
「確かにこのままだと回りからは賊として見られるかもしれない」
「ならいっそのこと、乗っとちゃおうよ国一つ!」
「そ、それは流石に…」
「大丈夫、狙うのは悪評がかなりあるところだから…例えば一条とか…袁術とか…それと最近は斉藤もそうだね〜」
「っ!斉藤!?美濃でも何かあったのか」
信助と詩乃が出ていったときはそんな噂などたちそうにないくらい平穏なところだったが雛が言っていることに耳を傾ける。
「うーん、ここ最近、斉藤家でも謀反が起きたんだって、それを気に斉藤の当主が悪政をはじめて、人々を苦しめてるんだって…それから、美濃の東のほうでなんと、謀反の時に死んだって噂されてた斉藤道三って名乗るひとが挙兵してて美濃が荒れてるんだよ」
「道三様が!?」
「斉藤道三って確か、詩乃が助けようとした…」
「はい、恐らく本人かと」
「…信助様、何やらそのことで何かお知りなのですか」
「…ああ…俺も斉藤道三にあったことはないからわからないけど…詩乃が…」
「はい、美濃で起きた謀反の出来事、詳しくお話しします」
そして詩乃は美濃で起きた騒動の話をして話が終わるとみんな納得した顔をしていた。
「なるほど、半兵衛さんはそういう経緯で信助様と一緒にいるのですね」
「斉藤家の悪政は間接的に私に責任があります、私は道三さまのところへ行きます」
「なら、俺も」
「信助さんは来ないように…向かう場所は戦場です…そんなところに連れていくことはできません、これは斉藤家の問題です」
「………それでも、俺は詩乃をこのままいかせたら後悔する…だからついていく…」
「それじゃあ、私もついていこっかな」
「雛…君まで来ることはないだぞ」
「あれ?いったと思うけど…信助くんについていったほうが面白そうだって…それに、斉藤家の噂を言ったのは雛だし最後までついていくよ」
「わたしは…」
「…雫は別にこの事に首を突っ込まなくてもいいよ」
「わ、わたしもいきます、信助様達に助けられたこのご恩を仇で返すなどそんなことできません」
「君はよくても、姫路衆は」
「そのことなら、私が説得します、応じなかった人達は勿論何処へなりともいって構いません」
「…ほんとにいいのか…」
「はい、この小寺官兵衛孝高…我が身我が才、信助様に捧げます」
そしてこの場の全員が美濃に向かうと言うと詩乃はため息つき苦笑いをする。
「全く、あなたというひとはつくづくお人好しですね」
「なに、今からはじまったとこじゃないだろ?」
「そうですね」
詩乃は微笑んでそして翌日に雫の説得により姫路衆は全員が応じて西へと…美濃の争乱を納めるべく行軍を開始した。
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色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています | ||
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