真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間 |
警邏中に発生した謎の道化師の格好をした男が巻き起こした騒動
そこへ駆けつけたのは警邏隊隊長兼、大陸の王である北郷一刀だった
一刀はその男の相手をする為
成都の外の荒野へ飛び立つのであった
四節 ?合間見るは新たなる敵?
一刀「くっ!!!」
ゴオッッ!!
一刀は後ろを確認してしかめっ面をした後、再び正面を向いて飛び続けた
??N「フム…………中々の速度ダナ
流石は北郷一刀……………」
一刀の後ろにピッタリとついて来る道化師の男
互いのその速さは凡そ時速80km
それはある意味、流れ星と言っても過言ではない
一刀「(一体コイツは何者なんだ………?
『龍走』や『気力破』まで………
しかも、さっきの人質の症状からして恐らく『体気吸収』をやられている……………)」
一刀は一度振り向て、また向き直す
??N「………………………」
2人の間には異常な程の静けさを保たれたまま、数分が過ぎていった………
……………
そして暫く飛び続けた後
一刀「……………ここら辺だな……」
一刀は少しずつ速度を落とし、地面へと降り立った
男もそれに続く
一刀は降り立つと男の方へ振り向き
一刀「この辺りなら商人も通らない…………植物も動物もいない荒野だ
ここなら精一杯戦える」
キッと睨みつけて言った
??N「ソコまでの気配りヲシテいるトハ………
随分余裕ナノだな……………」
一刀「それはどうかな…………?」
怒りに満ちた御遣いの眼、感情の無い男の眼、互いの視線が混じり合う
??N「……………戦闘再開の準備を確認中………」ピピピッ
一刀「は?な、なに………?」
一刀は聞き間違いか確かめるように聞き返した
??N「…………異常の有無の確認を終了
異常はナシ………では、戦闘を開始スル」
ゴオッッ!!
男は突如、『龍走』をして突っ込んできた
一刀「……………考えている暇はないか……来いっ!!!」
一刀も呼吸を整え、素早く構えた
??N「にょわっ!!!」
フォン!!
一刀「はぁっ!!!」
フォン!!
ドカッ!!!
一刀の膝蹴りと男の拳が重なり合う
一刀「くっ!!!」
??N「ムゥ……………」
2人は素早く離れて距離をおき
??N「喰らエっ!!!」
ゴオッッ!!
男は間髪入れずに『気力破』を放つ
一刀「ふぅぅぅぅ…………」
一刀は慌てず脚を大きく上げて構え
フォン!!
高速で男の『気力破』を蹴りつける
??N「ムッ……………!!?」
男の『気力破』は真っ二つとなり、消えてなくなった
一刀「『斬蹴・峠割(とうげびらき)』……………!!!!」
一刀は睨みつけながら構え直す
??N「………………流石は北郷一刀…………
ヤはり一筋縄デハいカぬようダナ」
一刀「そりゃあどうも…………
お前もやるじゃないか……………」
一刀は表情を変えずに答える
一刀「……………ふっ!!」
シュンッ!!
??N「ムっ!!?」ピピピッ
一刀は唐突に『空走』をして、距離を詰めた後
一刀「はぁっ!!!」
フォン!!
バキッ!!
??N「んぐっ!!?」
男の顔面を殴りつけ、
フォン!!
フォン!!
ドカッ!!!
ドカッ!!!
??N「オゴっ!!?んぐっ!!?」
左足で脇腹を、右足で腹部で膝蹴りを喰らわせ怯ませた
そして直ぐ様、男の右胸辺りに標準を合わせて右手の人差し指を接触して
一刀「喰らえっ!!『零距離・死の閃光』っ!!!」
ピュンッ!!
??N「んがっ!!?」
『死の閃光』を放ったのだが
一刀「くっ……………!!!」
喰らった男も怯んだのだが、喰らわせた一刀何故か怯んでしまった
よく見ると一刀の殴った方の拳が赤くなっていたのだ
一刀「いっっってえぇぇぇ??…………!!!
(何だこいつの体の硬さは………!!?
夜減児の『金剛石体』と同等……いや、それ以上の強度だ!!!)」
一刀は怯んでいる男を見て言う
一刀「普通の人間の強度だと思って侮っていた……………」
男は少し怯んだが直ぐ様、持ち直し
??N「んぐ……………
……ふむ、情報通リの戦闘能力値ダナ…………」
これまた表情一つ変えずに喋る
一刀は手を冷やそうとパタパタと煽ぎながら、遂に問いかける
一刀「………………お前は一体………何者だ………!!?」
??N「………私カ……………?」
一刀「あぁ…………何の因果があって俺を狙う!!?
やはり俺を抹殺して大陸を奪う気か!!?
そうなると誰の差し金だ!!?」
核心を次々と問い詰める
基本、聞いても話す者など何処にもいないのだが
??N「……………本来ナラ話す訳ガないノダが、貴様は所詮私ニ抹殺さレルのだ
特別に答えてやロウ…………」
そこはお約束なのか、ご丁寧に話してくれた
一刀「そりゃあどうも………(誰が死ぬかっての)」
一刀は白い目で見る
??N「私は『ある方の命令』を受け、北郷一刀……即ち貴様ヲ抹殺する為に送り込マレた刺客…………」
一刀「『ある方の命令』……?」
男の言葉に眉を顰める一刀
??N「私の名ハ……………『絡繰人間7号(からくりにんげんななごう)』…………
先程言った通り、貴様を抹殺すル為に送リ込まレタ刺客だ」
一刀「絡繰人間…………だと?」
一刀は眉間に皺を寄せて聞き返す
絡繰人間7号「ソウだ…………我々は偉大ナル『あの方』により造られタ
そシテ我々はその命令ニ従う義務ガアル」
一刀「(『我々』……『7号』……ってことは他にも……?)
何処の誰だ?俺を抹殺しろと命令したのは……………」
一刀は絶えず質問をしていくが
絡繰人間7号「ソレばかりは教えられン…………国家最高級機密情報だ……」
流石にそれは教えてはくれなかった
一刀「……………どうせ俺を抹殺するんだろ?
それなら教えてくれてもいいんじゃないか?」
一刀はどうにか聞き出そうとするが
絡繰人間7号「ソレでも言えンモノは言エん
私は『あの方』ヲ裏切るヨウナ行為は一切シナい」
一刀「居場所も駄目か?」
絡繰人間7号は一瞬考えて答える
絡繰人間7号「フム…………場所か……
強いテ言えバ『この大陸から最も遠く、そして最も近い場所』ダ」
一刀「最も遠くて最も近い…………」
今、最大のヒントを得る事に成功した一刀
だが、
絡繰人間7号「サて………お話しモココマデだ…………」
一刀「っ!!!」
絡繰人間7号は静かに構える
絡繰人間7号「最大抹殺対象目標者・北郷一刀の抹殺ヲ再開スる!!!」
一刀「くっ!!!そう簡単に殺されてたまるか!!!」
一刀も同様に構え
第二ラウンドが始まったのだった…………
一刀「(けど…………『絡繰』っていったら俺は『一人の人物』しか思い出せないんだが…………………?)」
……終……
説明 | ||
街中で民達の命関係なく一刀を狙い、暴れ出した男……… 一刀はやむなく戦闘を開始して城下町から離れる事を決断する だが、その男は『気力破』だけではなく『龍走』まで発動してきたのだ……… 果たしての男は一体何者なのであろうか…………? それが、遂に明らかにとなる!!! |
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