真紅
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「……駄目だと言ったら駄目だ。何度言ったら解る。御前ももう子供じゃないだろう」

 

「子供じゃないよ、ッだから自分の意思があんのに。………どうして、どうして解ってくれないのよ! あたしは、あたしはっ……」

 

「──おい、待てトーカ、トーカッ」

 

 無理矢理に反対を押し切って、結局駆け出してしまった。後悔こそ微塵も無いが、あまりの悲惨さに此処は現かと目を疑った。血が降る、降る。雨の如く上から降り注いで身体を濡らすのは赤色。焦って飛び出して来たから特有のこの青髪を誤魔化すためのウイッグは生憎持ち合わせて居ないが、マスクは念の為と持ってきて正解だった。核となる戦闘とは結構に離れた場所を走って居るのだが、…音も兎に角酷い。周りの住宅に一切灯りが灯っていないところを見ると、白鳩─CCG─の連中がこのあたりの住民を、いや下手をすると20区の「人間」である区民全員を非難させているのだろうか。お陰で街灯だけが幽かに揺れる誠に暗い戦闘だ。

 そう言えばやけに濡れると思ったら、血飛沫だけでなくどうやら本当に雨が降っているらしい。驟雨─ヒナミが好きな本に出ていた言葉だ、突然に降り出す雨の事を指すらしい。─ではない、夕方からずっと断続的に降り続いているものだろう。董香は走る際にびちゃびちゃとニーハイソックスに雨が飛び散るのも気にせずに、ひたすらに自分が愛してやまない喫茶店へと駆ける。──もっとも、今は戦場だとか、墓場と称する方が妥当かもわからないが。

 

 

 

 それぞれが、それぞれに、同族を護るために闘って居た。見た目だって然程人間と変わらない。心有る喰種も、少なからずそれでも確実に存在はしているのだ。黒髪を振り乱して美しく舞う黒狗、魔猿と称された彼も相変わらずとして健在だ。──そして梟も、その風貌はずっと変わらぬままに暗黒でいて血塗れの空を飛ぶのが視界の端に見えた。

 それでもまだ、目当ての人物は見当たらない。

 …あの日彼の両の頬を思い切りぶん殴って、此処には二度と帰ってくるな、と。そう吐き捨てたくせに、董香は彼の上で小さく泣いた。本当は貴方の事を誰よりも心配しているのだと。帰ってきて欲しい、できるものなら昔の貴方ごと。昔の貴方はそんなのじゃなかった。どうしてそんなに成ってしまったのだ、前はもっと──。

 

 

・・・・・

 

 

「僕を、──否定するんだね」

 

 “アイツ、嘘を吐く時に顎を摩る癖が有るんだ。”、それを彼─金木研─の親友である人物に聴いてから、そんなの何の役に立つのだ今更、と正直ずっと思っていたのだが。まさか此処で役に立つとは、思ってもみなかった。

 

「…するよ。だってアンタは、間違ってるから」

 

「それでも、良いよ。僕は、君が幸せなら。それでいい──。」

 

 そう言って彼は、顎を摩った。董香は憤った。自分の幸せを願うその気持ちが嘘なのだと、そう思ったからだ。…後になって落ち着いた思考回路で考え直そうとした時一緒に考えるわ、と席を共にした黒狗に言われた。「金木くんはきっと、貴女の幸せをもっとしっかりと近くで見たかったのよ。彼は自分から離れた場所ではなく、誰よりも貴女近くで、ね。だからあんていくに戻りたいって言おうとしたんじゃないかしら。」、と。

 それなのに自分は、何て事をしてしまったのだろう。どこまでも素直で無い自分を、心底恨んだ、妬んだ。掛ける言葉が見当たらなかったからと言ってあんなに辛く当たる必要は何処にも無かったのに。

 彼を満足行くまで殴ってから、──やっと分かったのだ。曖昧模糊なままずっと胸の内に留まるだけだった自分の気持ちも、自分の中での彼の存在も。殴ったらそのまま黙って帰ってくる筈だったのに、未練がましくも彼の上で、自分は涙した。溢れ出る涙とともに自分が彼に伝えたい気持ちも言葉も全部がどろどろと出てきて仕舞えばよかったのに。そうすればこんな後悔だって、せずに済んだと云うのに──。

 

 

・・・・・

 

 

 だから董香は何としても、金木を探さなくてはならなかった。今すぐに会って─少しばかり勇気は要るけれど─抱き締めて、そして謝ろう。今ならまだ、間に合う。ただそうと信じるしかない。……早くしないと、挫けてしまいそうだ。

 走るうちに、董香は部下に対してであろうか、絶叫する男を見つけた。

 (──アオギリ戦の時に迷惑掛けてくれたあのいかにも熱血系な、若い男の捜査官か。)

 名前はアモン、と言ったか。別に大して重要視すべき奴でも無い。……ヒナミの事は勿論許し難い事であるがもう終わった事だ。それに単語ひとつひとつを聞いている暇も余裕も今は無い。だが掠れた叫び声は確かにこう言っていた。

 

「行けェええええええええ───!」

 

 数刹那ののちに鼻水を啜って敬礼をした部下が亜門を置いて走って行くのが見えた。良く見れば亜門はかなり負傷した様子であった。そして董香は驚きに目を見開いて走るのを止めてしまった。時間は無いとわかっている。…それでも確かめねば気が済まない事だ。

 大勢の白鳩が雨の中核となる戦闘の方へと足を向けた為、亜門の周りには誰ひとりとして残っていなかった。深い傷を負った為か荒い呼吸を続ける男はぶつぶつと何かを呟いている。董香はゆっくりと、歩みを進めた。折角持って来たマスクを嵌める余裕さえないほど、彼女は動揺と困惑に震え、戦慄いていた。ぴちゃり、ぴちゃり。雨水が跳ねて彼女を濡らす。それでも構わないとばかりに、彼女の歩みが止まることはない。

 

 (ん……!?あれ、は。20区民か!困った、まだ逃げていない人が…。此処は危険だ、避難させなくてはならない──ッ)

 雨に濡れるのも構わず此方へゆっくりと近付いてくる虚ろな瞳の少女を見て、亜門は不甲斐なさと悔しさに内心、盛大に舌打ちを零した。何としても彼女を避難させねばならない。数多の傷やこの「装着型クインケ」など、どうにでもなる。それにあの眼帯の喰種の為に自分は死ぬ事だってできない。兎にも角にも、今は一刻も早くこの少女を──。

 

 亜門がそんな事を悶々と思索している間に、董香は確信してしまった。亜門の身体や頭に噛み付くように巻き付いている赫子。まさか、捜査官とは言えど今の技術でただの人間が赫者になれるわけがない。──違う、言いたいのはそういう事では無い。その巻きついている赫子は、とてつもなく懐かしいのだ。匂いがする。何年経った今でもはっきりと、解る。

 

「………おと、………さ…ん───」

 

 掠れ、消え入りそうな声をもしっかりと耳に止めた亜門は酷く困惑した。自分を父親と勘違いするには冗談ほどにも歳が過ぎている。彼女は恐らく高校生か大学生あたりだろう。

 呟いてから董香は、亜門と視線を合わせるようにゆっくりと屈んだ。その表情は、──筆舌に尽くしがたいほど、美しいものだった。泣いているのに、口許は優美に弧を描いており頬は微笑みを携える程度に緩んでいる。眉は下がっており困った様に、睫毛は水分を含んで艶めく。唇は噛み締められていてとても苦しそうなのに。…それでも、何処の誰が見ても(勿論亜門も含まれる)、今の彼女の表情は「美しい」と称されるであろう。

 

 董香─そして弟、絢都─の父である新は赫子を身体に纏って闘う赫者であった。同族喰らい(属にいう“共食い”)を続けると成り易いと聴くことはあるが、…果たして父もそうなのだろうか。知った所で何ともならないことだから尋ねた事は無い。

 新は或る日、いつも通り董香と絢都が寝静まった頃に家を出て、それきり戻らなかった。数日後に流れた父親喰種が死んだ噂を聞いた時二人はこれまでにないと言うくらい泣いた。そして間も無く、──父と姉弟、“家族”で過ごした愛の巣を立ち去ったのだった。

 

 涙を拭う事もせずに董香は亜門に食い付いて離さない赫子を指先で撫でた。そして小さく、「やっと、会えたのにね、」と唇だけで呟いた。それさえも亜門にはたいへん美しく見えて、それと同時に総てを悟った。この身体で今更悟ったとしても最早、…無意味だ。どうせなら、こんな美しい少女なのだから、少しでも力に成ってやりたい。喰種を駆逐すべき存在に居て、亜門はそんな事さえ思ってしまった。

 目的を果たしたのだろうか、自分から離れようとした彼女に声を掛けた。

 

「おい、貴様。単刀直入に問うぞ。……御前は眼帯の、仲間か。」

 

 ずぶ濡れの女子高生は溜息を小さく吐き出した。こいつの相手をしてこんな所で時間を潰すわけにはいかない。自分は今からその「眼帯」に、会いに行くのだから。

 

「………アンタには、関係無い。」

「もう俺はこんな身体だ。今御前と闘って勝てるとは到底考えても居ない。」

「じゃあ、何でそんな事聞くんだ」

「────この傷は、全て眼帯に貰ったものだ。」

 

 董香は目を見開いた。アイツが居るのか。近くに。考えるだけで目頭が熱くなり胸が先程より幾分と速く、どくどくと脈打つ。

 

「…その反応を先程の質問の肯定、と取って話す。

 眼帯の仲間だと言うなら貴様も少なからず血も涙も、…情もあるだろう。貴様の目はまっすぐで清らだ。…アイツと、似てな。」

「アイツは俺がくれてやった傷を効果的に癒し、かつ迅速に移動し隻眼の梟戦へ参戦しようとするだろう。…だからそれを“全力で”止めろ。貴様にはその権利がある」

「は、ァ…?い、意味が解らない。どういう事だ、どうして止める必要が───」

「最後まで話を聞け。

 …恐らくアイツはなるべくこれ以上傷が増えないよう極力俺達CCGと会う事を避けるだろう。

 ここからは推測になるが、眼帯は十中八九地下へ逃げ込んだ筈だ。V14を越えれば難無く隻眼の梟の元へ辿り着ける最短ルートでもあるからだ。勿論警備している捜査官はひとりも居ない」

「──だが、それは今だけだ。じきに直ぐ、死神が梟戦へ参戦しようと地下を通って現れる。早ければもう地下で待ち伏せをしているかも知れない。

 悪いが、あの方は不敗の死神だ。流石の眼帯も抗うことはできようが命を落とさないわけにはいかなくなる」

 

 其処まで聞いて、いてもたっても居られなくなった。ぎり、と奥歯を軋ませて口早に音を紡いだ。

 金木がもう危ない目に遭っている可能性はなきにしもあらず。一刻も早く。金木を助けて、伝えたい事を──ッ、

 

「地下は!?地下に入る通路は何処にある!早く!早く、───ッ」

「……落ち着け、そのことはこれが終わればすぐに話す。

 まず貴様は眼帯を追う前にやるべき事がある。──聞いてくれるな?」

 

 董香は頷く他無かった。その返答を聞いて亜門は口角を上げて頷き返した。

 世にも奇妙な話だが、その時ばかりは董香も亜門も、人間も喰種も何も関係のない、そんな垣根など存在しない世界に入り浸っている心地であった。

 

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 地下は夕暮れの墓地のようにしんと静まり返っていた。宛ら冷たく暗い死の床である。

 回復がまだだ、早く、しなくちゃ。いいのよ、まだ、ゆっくりしましょオカネキクン。ワタシ美味しいおニクが食べたいわぁ、ちがう、ちがう、食べなくて良い、そんなことよりも僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は僕は────、

 僕は、守らなくちゃならないのだ、何もできないのはもう──嫌だから。だから僕は闘う、間違う、生きる、殺す、喰らう、他者を否定し認め己を正当化する。

 こんな僕を見たら、彼女はどう思うだろうか。またあの日みたいに、思い切り殴って、僕を馬鹿みたいな夢から醒ましてくれるのだろうか。…それなら、いいなあ。嗚呼、会いたい。君と会って最後、一度で良いから腕の中に抱き締めて、これまでの感謝を全部ひとつひとつ数えながら、有難うと言ってみたい。……それももう叶わない事だと、とうに解って居た。

 身体を引き摺るようにして進んでゆく。…あんていくまではまだ距離がある。それまでに此処で回復する必要があるな。

 …それにしても、酷い傷だ。亜門さん、あの時─雛実の敵をとろうと董香と共に乗り出したあの日だ─とは大違いだった。あれからずっと鍛錬していたのだろう。クインケも見た事が無いものだったな…、後で万丈さんや、──月山さんにも、話しておかなくちゃならない。

 

 五分程足を引きずって、少しばかり開けたところへ出た。ここでなら、治療に専念できそうだ。だけれどあまり時間を掛けちゃいけない。店長やイリミさん、コマさんが闘っているんだから…。

 壁に寄りかかって呼吸を整えながら傷を癒しているとふと、こつりこつりと足音が反響した。治療に専念していたからか反応が遅れた。敵だったならばどうするんだ、鈍らせてはならないだろう。…そう身構えて、鋭く視線を光らせていたのだが。

 足音の主は僕が一番会いたくて会いたくなかった、──真紅の花嫁だった。酷く美しく慈愛に満ちる微笑みを携えて…立っていた。

 

 

・・・・・

 

 

「……アンタ、……正気?」

「正気だ。これをやらないと言うならば場所を教える気もない。──頼む」

「変わったヤツね、………解ったわ。頼まれてあげる」

 

 亜門に提示された最後の話題。やるべき事。告げられたのは、

 

「嗚呼。───早く“喰ってくれ”。」

 

 董香が亜門を跡形もなく喰らってしまうことだった。

 

 亜門は恐れていたことがあった。そう経たぬうちに自分は絶命するだろう。そして、いずれCCGに遺体は回収される。きっとアイツ─真戸暁─の目にも触れる事になるだろう、それだけは。それだけはどうしても避けたかった。ああ見えてアイツは酷く感情が現れ易いヤツだ。解っている、…相棒(パートナー)なのだから。

 思えば上から眺める横顔ばかりだな。そんな事を思索する間に肩に置かれた女子高生の手は残り少ない体温を吸収するかの如くひたりと張り付いた。

 朦朧と揺れる意識の中、亜門はかつての上司だった真戸呉緒との記憶と、いつも側に居て無口の無表情、生意気で冷静冷淡冷血な癖に無邪気に、無垢に笑える相棒との記憶を一枚一枚のページをめくるかの如くゆっくり、ゆっくりと辿っていた。視界がぼやけ、瞼の裏に一度しか見たことの無かった暁の笑顔が一瞬光った。…最期にもう一度、貴様に笑えと指図してみたかったな──。其処で意識が途切れると、亜門鋼太郎は永い眠りに就いた。

 董香は黙ってそれを見届けてから、瞼をそっと細く白い指先で撫ぜて、小さな声でこう言った。

 

 

 

 

「 ──── いただき ます 。 」

 

 

・・・・・

 

 

 “あそこに見える陸橋沿いにひとつだけマンホールがある。その蓋が開いていれば眼帯は地下に居るはずだ。…頼んだぞ、キリシマ──。”

 マンホールはかっぽりと開いていた。足早に降りて行けばこっちだと誘うかの如く血の道が細く、限りなくか細く続いていた。辿るように真っ直ぐと進んで行くと、壁に寄り掛かる人影がひとつ。誰だ、なんていわずもがな明らかな事。…彼、金木 研である。

 何処までも真っ白な髪に赤が飛び散っている。返り血でも受けたのか、はたまた彼自身の血か。純粋に、美しいと思った。

 董香は口元に纏わり付いていた真紅を手の甲で拭ってから微笑んで見せた。金木にゆっくりと歩み寄ると金木は怯えた子犬のような目をして此方を見ていた。彼に掛ける言葉は、もう決まっていた。

 

「───おかえり」

 

 溢れ出す涙と嗚咽に掻き消された為か、喉奥から絞り出すような声であった。同時にふわりと包み込むように彼を抱き締めて、背中に手を回す。震える指先でしっかりと彼の服を掴みながら、震える唇は戸惑うように噛み締められて涙が頬を伝い続ける。

 金木は抱き締められた刹那に微睡むかのような感覚に襲われて、必死で彼女を腕の中に捕らえた。会いたくなかったのに、会いたくて堪らなかった。ねえ、有難う。僕を助けてくれて有難う。僕と生きてくれて有難う。僕に、──生きる意味をくれて、有難う。言葉にならない気持が涙として溢れ続けた。

 

 真紅の花嫁と花婿の結婚式は酷く静かだった。言葉のひとつも発せられることは無い、ただただ静寂の蔓延る中で、ふたりは口付けを交わし続けた。互いに互いを求めるようにどちらからともなく啄ばまれて、小さなリップノイズが小さく小さく鳴り響いている。唇が腫れるのではないかと錯覚させるほどふたりは夢中で、何かを誓っていた。言葉にせずともふたりの意思も意志も同じだった。

 花婿は花嫁の美しく艶めく青髪を撫でて胸にしっかりと抱き留めると、小さな声で囁いた。

 

「有難う、トーカちゃん。最期に、君と会えて…良かった。」

「………何、勝手に死のうとしてんだよ。死んだら許さないから」

 

 くすりと小さく笑いあって、最期の口付けを交わすと、新郎は新婦の手を引いてエスコートをした。そして真紅に染まるふたりは手を繋いで歩き出した。

 本来の目的は、金木をこれ以上進ませるなと止める事だったのに。──ふたりは、一線を越えて、何か大きな物を得てしまった。最早止める事なんて、自分自身でもできまい。…止まらなくても良いと、本能が告げていた。

 

 指先がしっかりと絡められた手繋ぎのままふたりは終焉の地へと足を踏み入れた。真っ白な彼岸花が二人を祝福するかの如く咲き乱れている。美しいね。ふたりは双眸を細めてからまた一歩一歩、進んで行く。最期まで、ずっとずっと、──共に生きて、生きた証を、持っていたかった。ふたりの間で交わされた最初で最期の、誓いだった。

 

 

 

 

 

 

「…綺麗だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 ──死神が、立っていた。

 

 

 

 

説明
pixivに上げたもの。此方は取り下げる予定ナッシングです。

初めまして、630と申します。
拙い文ばかりですがこれからどうぞ宜しくお願いします。
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