真・恋姫無双 雌雄の御遣い 第五十話 |
〜一刀視点〜
大和朝廷もやっと動き出したが、やはり優秀な文官不足は続いていた
「あと、せめて2、3人優秀な文官がいればな〜」
思わずそんな愚痴が出た
居るならば既にどこかに仕官していてもおかしくは無い
つまり、在野でいる可能性は極めて低い
と思っていたら
「2人で良ければ心当たりがあります」
と葵が進言して来た
「その二人って誰の事?」
「私の姉の司馬伯達と一番上の妹の司馬叔達です」
そう云えば史実でも「司馬八達」と呼び名で”司馬懿”は八人兄弟だった
そう思っている俺に葵は説明を続けた
「この二人は主君と仰ぐ人間の条件が高すぎるのです
その為、未だにどこにも仕官して居ないのです
叔達より下の妹達はまだ年齢が若すぎますが、この二人ならば年齢的にも問題ありません」
葵が推薦する位なので、是非に仕官して欲しいと思っていたら
「でも、さっき主君への条件が高すぎるって言ったよね
ならば一刀に仕えるのも了承しないんじゃないかな?」
鞘華の意見も尤もだ しかし
「いえ、陛下なら大丈夫でしょう
まあ、ちょっと高い報酬を払う事にはなるでしょうが・・」
「ちょっと待ってくれ
他の官吏との釣り合いもあるから高額すぎる報酬は払えないぞ」
俺が釘を刺すと
「金銭では無いので問題は有りません
では、姉達に仕官する様に連絡を取ります」
そう言って葵は退出して行った
どういう意味だ?
3日後、二人がやって来た
「私は字は司馬、名は朗、字は伯達、真名は瑠璃と申します
陛下の御世の為、力を尽くします」
「私は字は司馬、名は孚、字は叔達、真名は碧と申します
姉共々、よろしくお願いします」
二人共、いきなり真名を預けて来た
「うん、頼むけど真名を初対面で預けていいのか?」
俺の問いに二人は
「「問題ありません、むしろ当然です」」
と言い切った 皇帝だからなのか?
二人は葵の仕事の補佐から始まり、徐々に仕事を増やしていった
1月後、瑠璃と碧はかなりの活躍を見せていた 流石、葵が推薦しただけの事は有る
「陛下、二人の働き ご満足いただけましたか?」
「ああ、あの二人のおかげで政務がかなり楽になった」
俺の答えに葵は微笑んで、去って行った あれ、何か起こりそうな予感が・・・
その夜、政務が終わり俺が居室に戻ると直ぐに
「陛下、宜しいでしょうか」
と葵の声がした
「いいよ、入って来て」
俺がそう言うと、葵と共に瑠璃と碧も入って来た
「3人一緒に何の用?」
「はい、陛下は二人の働きにご満足との事
ですので、二人を仕官させた時に申し上げた報酬をいただきに参りました
私は紹介したので、その紹介料の様なものです」
葵の説明で思い出したが、報酬っていったい何なんだ?
そう思っていたら、3人は服を脱ぎ全裸になる
驚き、何か言おうとした俺の口を葵が口付けで塞ぐ
「ふふ、もうお分かりでしょう
報酬は陛下との夜伽
最初は一人づつでとも思いましたが、他の方々の事も考えて今回は3人同時に
陛下なら問題ないかと」
そう言って3人が迫って来る
始めて3人同時に相手をする事になった
行為が終わり、瑠璃と碧が俺の左右に寝て、葵は俺に覆いかぶさって寝ている
「私がこの中では仕官して一番長いので、一番良い場所をいただきました」
そんな葵の言葉も押し付けられる胸の感触で、耳に入らなかった
後日、3人は俺の側妾になった
葵は妃にとの話も合ったが、姉妹が側妾なのに私が妃になる訳には参りません と固辞した
余談ながら、この後「仕事で大きな活躍をしたら、陛下の側妾になれる」との噂が広まる
そのおかげで、文官の仕事ははかどるようになった
葵達との事が終わって間もなく、俺は静里と共に水鏡女学院に向かっていた
水鏡先生に会って、話したい事が有る為だ
〜その頃の城にて〜
「陛下が向った所は”女学院”なんですよね
まさか、そこの門下生を根こそぎ・・・」
「いや、一刀でもそこまでは・・・ないとは言えないかな」
〜終わり〜
水鏡女学院に到着すると綺麗な女性が出迎えてくれた
「先触れは届いております
私が司馬徽 弟子達がお世話になっております」
と頭を下げた
驚きで声がでなった 静里達の先生なので年齢は紫苑と同じ位の・・いやこの先を考えるのは危険だ
兎に角、此処まで若く、綺麗な人だとは思わなかった 俺は小声で
(静里、水鏡先生ってこんなに若い人だったのか?)
(ははは、先生は若作りの天才ですから)
静里がそう答えた瞬間
「静里、今なんて言いました?
ちょっと、彼方でお話をしましょう
陛下、暫くお待ちください」
「許して下さい〜
一刀様、助けてください〜」
そう言って連れて行かれる静里を俺は黙って見送った すまん静里 俺も怖くて何も言えない
間もなく静里は戻って来たが、憔悴しきっていた どんな話をされたんだ?
本題の話をする
「今日は2つ、お願いが有って来ました
一つ目は国営の学び舎を造るつもりです
その協力をお願いしたいんです」
これには水鏡先生も興味を持ち、具体的な説明をして、協力を了承してくれた
「2つ目は私的な事です
近い内に静里を妃に迎えます 第四夫人なのは申し訳ないのですが・・・
その婚儀に水鏡先生も参列していただきたいのです」
この話は静里にもしていなかった
静里には学校設立の協力要請に行くとしか言ってなかった
だから静里は驚いていた
「静里、良き人に仕え、娶って頂けましたね」
水鏡先生は優しくそう言ってほほ笑んだ
だが、その余韻をぶち壊すが如く
「ところで、陛下 側妾に私を加えてはいただけませんか?」
と水鏡先生が言い出し、静里は混乱してしまい最後は締まらなかった
後日、静里との婚儀を行い、そこには水鏡先生も列席してくれた
〜あとがき〜
葵の姉妹を今回出しました
実は赤壁の後、司馬八達で謀反を起こす話も考えていました
しかし、いろんな理由で没にしました
水鏡女学院に学校設立の協力要請は「舞い降りし」の時から考えていました
しかし、前作では最終決戦の後エピローグで終わりだったので書くところが有りませんでした
で、今回書きました
水鏡先生が側妾になるのかどうかは未定です
拠点的な話が続いたので、次回から「萌将伝」でも合った”あの話”に入りたいと思っています
どの話かは伏せておきます
ただ、行き当たりばったりで変更しなければ ですが
更新はゆっくりになるかもしれませんが続けるつもりです
説明 | ||
葵の姉妹とは そして水鏡女学院を訪ねる一刀 |
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コメント | ||
まぁ報酬が金じゃないって言った時点でわかってたw種馬だしw(nao) 誤字報告 司馬「淑」達ではなく「叔」達です。字をつける際の慣習に則った文字(兄弟の場合、長男は「伯」、次男は「仲」、三男が「叔」)なので、ご注意ください。(h995) |
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