恋姫天下統一伝 2-1 |
第二章『黄巾の乱』
第1話『流星雨』
信助が美濃を納めて5ヶ月が過ぎ美濃の町は見たこともないほど活気に溢れており、美濃の民達は安心して生活をしていた。
この5ヶ月で信助は現状の問題を取り除いて来たが、それでもひとつだけ解消されていない問題がある。
「はぁ…なんかこの将の少なさはどうしようもないな…」
仕官している将の少なさ、これでは幾ら兵がいても城が難攻不落でも扱えるものが少なくては宝の持ち腐れであった。
「雛さんと香風さんには警羅途中で才能がありそうな方がいたらと言ってあるのですが中々見つかりません」
そういって雫がお茶を注いで信助に渡す。
「ありがと」
この5ヶ月で詩乃と雫は信助と同じ屋敷に住んでおり今は詩乃が稲葉山城で兵の調練ぐらいを視察しにいっている。
「そろそろ、帰ってくるかな」
信助がそういっていると
「ただいま帰りました」
そういっていると詩乃の声が聞こえてきて、ほらなと信助は間違ってなかったと雫に主張した。
「おかえり、詩乃、それでどうだった?」
「はい、兵の調練は問題はありません、鉄砲の生産に関しても信助様が出された提案で前以上の生産量になってます」
「…些細なことでも行ってみるもんだな」
「はい、前は生産者の疲労がかなりたまって徐々に遅れてきますが信助様が提案された三勤交代のお陰で24時間生産量が増加しその上生産者の疲労も和らげることが出来ました」
「ああ、これによって鍛冶場が少なくても生産量には前より増加してその上、何もない鍛冶場は取り壊して、他の施設を建設できるしね」
「はい、それと…香風さんから美濃に警羅に出たときにまた、賊が出たみたいです、それも頭に黄色い頭巾をつけていたと」
「…そうか、詩乃と雫はこの予兆がなんなのか薄々分かるよな」
「はい、黄巾賊の出現それに伴う大陸の騒動ですね」
「ああ、この件は明日の評定の議題とするし今日の政務も終わったしゆっくりと屋敷で過ごそうかな」
「それじゃあ、今日は…詩乃も終わりですよね」
「はい♪信助様、今日は二人同時に可愛がってくださいね?」
「わかった、男は度胸っな!」
そして奥の部屋へと三人で消えて、深夜、信助はふと目をさまして喉を潤すために自分で注いだお茶を飲みながら空の星ぼしを眺めていた。
「いいほしぞらだな」
「信助さま?」
信助に声をかけてきたのは先程まで幸せそうに眠っていて詩乃であり服もきちんと来て信助に近づく。
「起こしちゃったか?」
「いいえ、少し起きてしまったので…横よろしいでしょうか」
「うん、いいよ」
そうして詩乃が横に座ると一緒に星空を眺める。
「…綺麗ですね」
「ああ、未来じゃこんなにきれいな星は見たことないよ」
「そうなのですか?」
「ああ…」
「あ!あれは!」
「流星だな珍しいな」
「…信助様、天上人がどうやってこの世界に舞い降りるか知っていますか?」
「いや、知らないけど、俺の場合気づいたらこの世界だったし」
「天上人はなんでも流星に乗って現れるんです、実をいうと信助様に会う前にも流星が見えたんです」
「………」
「信助様?」
「詩乃!空を見ろ!」
「っ!」
信助は空にあることが起きていて驚き詩乃も連れられて見るとそこには多くの流星が流れていた。
「これは!」
「流星雨…っ!おい!幾つか近くの山に落ちたぞ!」
「まさか、天上人が!?」
「こいつは緊急事態だ、詩乃!雫を起こせ!起こしたら急いで稲葉山城に俺は先に城に向かう!」
「は、はい!」
この異常事態に緊急の評定を開くことにして信助は深夜の街を駆け出して稲葉山城にたどり着いて城内の兵たちにも緊急事態といってある程度の兵を召集するように伝えて評定の間で他の人たちを待っているとあっという間に全員が集まった。
「みな、そろったな、これより、緊急で評定を執り行う、皆も知っているだろうが先の流星雨に関してだ…何でも天上人は流星にのってやって来ると聞いた、その流星が幾つか美濃にも落ちたのはこの目で見た、よってこれより、捜索隊を編成し流星の落ちた地点から周辺を捜索、そこにいた人は全員保護しろ」
「捜索隊は二部隊、雛と香風が隊長として五百の兵をつれて捜索せよ」
「御意〜」
「まかせてね〜」
「他のものは特に命令はない、以上で緊急評定を終了する、一同大義!」
そして捜索隊は直ぐ様出発し他の将達は自分の屋敷に戻った。
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色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています | ||
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