仮面ライダー剣 × ゴッドイーター ?掴み取る運命? プロローグ+設定集 |
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「ようこそ、フェンリル極東支部、『アナグラ』へ」
威厳を感じさせる男の声が、スピーカーを通して部屋の中に響き渡る。
青年が立っているこの部屋は、直径30メートル近くの円形をしており、高さ3メートル程の高台が二箇所、設置されている。
天井近くの高さに張られた強化ガラスの向こうには、白衣を纏った数人の研究者らしき者達と、声の主である白いコートに長い金髪の男が高みの見物をしている。
青年はそんな男達から視線を外し、部屋の中央の保護ケースに閉じ込められた物を見つめた。
銀色のバックルと、紅いカード。
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「ケースの前まで来たまえ」
青年は高まる興奮を抑えるように、ゆっくりと歩いた。
やがて、目的のケースの前に辿り着く。
すると電子音と共にケースのロックが解除され、ひとりでに開きだした。
恐らく、ガラスの向こう側で操作している。
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「今から適合試験を始める。バックルとカードを手にしてくれ」
青年は言われた通り、バックルとカードを持つ。
紅いカードの表には、トランプのようにスートと数字が刻まれていた。
このカードはスペードのAだ。加えて、『CHANGE』の横文字が並んでいる。
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「バックルにカードをセットしたまえ。ベルトになるはずだ」
バックルの前面はカードが一枚収納できるようになっていた。そこにカードを挿入する。
突如、バックルの左端から紅いカードが無数に飛び出し、青年の腰に巻きついてベルトとなった。
バックルから、けたたましい待機音声が鳴り響く。
事前に受けた説明では、バックル右側のサイドハンドルを引けばいいはずだった。
青年はサイドハンドルに右手をかけ、一思いに引っ張る。
[TURN UP]
すると、バックル前面が180度回転し、金色のスペードのエンブレムが現れる。
それと同時に、バックルから蒼い壁が飛び出した。人間一人はくぐれそうな大きさだ。
蒼い壁には、ヘラクレスオオカブトのような絵柄が刻まれており、炎のように揺らめいている。
青年は深く息を吸い、目を見開いて蒼い壁向かって走り出した。
壁は青年に何の抵抗も与えず、青年は壁を潜り抜けた。だが潜り抜けた青年の姿は変わっていた。
銀の仮面に紅い瞳。紺色のスーツと銀の鎧を身に纏っている。
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「…おめでとう。これで晴れて、君もゴッドイーターの一員だ。そして君がこの支部では初の、新型ラウザーシステムの適合者だ」
ゴッドイーター。青年は心の中で呟いた。
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「君には期待しているよ。ライダーシステム第二号、『ブレイド』としてね」
青年は自分の掌を見つめ、強く強く握りしめた。
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「護ってみせる…アラガミから…全てを…!」
青年『斬峰 十真』の運命が、始まった瞬間だった。
設定集
『斬峰 十真(キリミネ トウマ)』
主人公。18歳。
極東支部初のライダーシステム適合者。
『仮面ライダーブレイド』
対アラガミ装備として、フェンリルが開発したもの。『ライダーシステム』『新型ラウザーシステム』と呼称される。
それ以外は、外見、スペックなど基本的に原作同様。
『ラウズカード』
アラガミのコアを封印し、その能力を引き出せるカード。フェンリルが開発。
修正:カテゴリー・スート毎の分類は原作仮面ライダー剣と同様。しかし、チェンジのカードのみカテゴリーの数値によって性能が変わり、2?Aの順に強くなる。
また、ラウズカードを用いた装備のことを『ラウザーシステム』と呼称する。
ラウザーシステムは、原作ゴッドイーターにおける神機の立ち位置になる。そのため、今作品では神機は登場しない。
『フェンリル』
原作ゴッドイーター同様、元は一般の製薬会社。
アラガミの体を構成するオラクル細胞の研究を進めた結果、ラウザーシステムの開発に成功。人類最後の砦となった。
世界中に支部を持ち、今作品で舞台となるのは極東支部『アナグラ』である。
『ゴッドイーター』
今作品では、ラウザーシステムを用いてアラガミに対抗する者のことを言う。
カテゴリーA?Kの『CHANGE』のカードとの融合によって力を得るが、通常、自分と適合しているカード以外と融合しようとすると、拒絶反応によって命を落とす。
『CHANGE』のカードとの融合のレベルを『融合係数』と呼び、この数値が高いほど、カテゴリーも高くなる。
唯一、神(アラガミ)に牙を剥く存在、ということから『ゴッドイーター』と呼ばれる。
『アラガミ』
単細胞生物『オラクル細胞』の群体によって構成される怪物。
サイズ、外見、共に原作同様。
オラクル細胞の強固な細胞結合のため、既存の兵器では破壊は不可能である。
しかし、別のオラクル細胞をぶつけることによって、その細胞結合を破壊することが可能なため、ラウズカードに封印されたアラガミの力で対抗することができる。
アラガミは一体につき1つの司令細胞群『コア』を体内に持ち、強力な結合をしたコアの場合、ラウズカードに触れさせることによって封印できる。
しかし、コアの結合が強固な場合は、その個体も強力であるため、封印・撃退は困難である。
『旧型ラウザーシステム/ラウズトルーパー』※オリジナルライダー
ほとんどのゴッドイーターが使用しているラウザーシステム。ライダーシステムが開発され、それと差別化するために旧型と呼ばれるようになった。
ライダーシステムと同じように、変身機構を持つ。
変身方法は、『ラウズバックル』を腰に装着し、横向きのスロットに『CHANGE』のカードを差し込んで変身。オリハルコンエレメントは上空から降りてくる仕様。
姿形は、仮面ライダーグレイブから肩のアーマーが外れ、胸のAマークが各スートの形に変化し、金色を全て銀色にした感じ。また、バックル部にはカテゴリーナンバーが表示される。
ただし、10?Qは、両肩に仮面ライダーランス/ラルクのようなアーマーが銀色で装着され、Kになるとグレイブと同じアーマーが銀色で装着される。
『ラウザー』という武器を持つが、スート毎に形態が異なり、スペードは長剣、ダイヤは銃、ハートは弓、クローバーは鉈となる。
ラウザーはラウズカードを使用(ラウズ)することで様々な能力を発揮する。
しかし、ライダーシステムでは2枚?3枚のラウズによるコンボが容易であるが、旧型の場合は基本的に1枚であり、2枚以上のコンボを使用した場合は命の危険を冒すため、よほどの緊急事態でなければ使用されない。
追記:また、設定上の名称では『ラウズトルーパー』だが、劇中ではそのような名称は存在せず、『旧型ラウザーシステム』が一般的である。
作者&十真 より…
作者
「というわけで始まりました。仮面ライダー剣×GE」
十真
「主人公の斬峰 十真です」
作者
「つい最近、ブレイドTV本編を全話見たんだが、めちゃくちゃかっこよかった。だから書きたくなった」
十真
「…まさか勢いで投稿を決めたわけじゃないよな?」
作者
「勢いだ」
十真
「ウェイッ!」
作者
「まぁ、勢いだけじゃない。ちゃんと冷静に考えたさ」
十真
「例えば?」
作者
「GEのストーリーが、なんかブレイドと似てるなぁ、って思ったんだよ。『神機との融合/カテゴリーAとの融合』とか。『神機でしか倒せないアラガミ/ライダーシステムでしか倒せないアンデッド』とか」
十真
「なるほど」
作者
「性別違うけど、橘さんもいるし」
十真
「キャラも全然違ぇよ」
作者
「ま、そんなわけで、ブレイドとGEはありかな、と思って始めました」
十真
「ところで、オンドゥル語は出てくるの?」
作者
「オンドゥル語のままでは出さないけど、オンドゥル語の台詞は出したいと思ってる。文字は普通の表記ですが、脳内でオンドゥル語に変換していただいて構いません」
十真
「ほほー」
作者
「というわけで、これからゆるりと投稿していきます。それではこの辺で…」
説明 | ||
題名通り、プロローグと設定集です。 ※この設定集は、今後も修正・追加の可能性があります。 2015年 2月 28日:『ラウズカード』の設定を修正。『旧型ラウザーシステム』について追記しました。 |
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