真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間 |
一刀VS絡繰人間7号の戦闘は何と五分五分の闘いとなっていた
互いに一歩も譲らない猛攻の末、絡繰人間7号は新たなる能力を見せつけようとする!!
一体その能力とは?そして
闘いの命運は!!?
六節 ?斬り裂く2本の『矢』?
一刀「何だあれは………………?」
絡繰人間7号の左手首付近の装置を見て一刀は眉を顰める
その装置全ては数字式のボタン
0?9迄の数字とENTERキー、CLEARキーが表示されている
一言で言うのなら計算機に近い物だ
絡繰人間7号「今に分カる…………」
絡繰人間7号は右手で装置のボタンを打ち込み出し、復唱を始めた
絡繰人間7号「『暗証番号入力』………番号・『1257』」
すると
機器音声「暗証番号1257を確認……
『殺気掌(さっきしょう)』の電波を受信、及び『体気吸収装置』の回路に繋げます。」
絡繰人間7号とは別の機械の音声が話し出した
一刀「(…………本当に三国志の時代の刺客か?
どう見ても技術力、科学力は俺の生まれ育った時代の技術だ…………
どうなってるんだ……………?)」
一刀がそう疑問に思っていると
絡繰人間7号「サテ…………貴様の抹殺ノ準備がデキたゾ」
絡繰人間7号が両手を構えて言う
一刀は絡繰人間7号の発言により、即座に切り替える
一刀「っと……………
抹殺の準備だと…………?」
絡繰人間7号「ソウダ……………この装置ガ起動してシマッタら最早貴様の勝ち目ハない………」
絡繰人間の両掌の装置を見てみると、先程まで赤かった装置が青くなっていた
一刀「何なんだ?その装置は…………
さっきまでのとは色しか違いがないように見えるんだが…………」
一刀は腕を組んで仁王立ちをする
絡繰人間7号「今に分カルぞ…………!!!」
ゴオッッ!!
絡繰人間7号は間髪入れずに『龍走』を発動して距離を一気に詰め
絡繰人間7号「にょわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
一刀「くっ!!!はっ!!!っと!!!!」
高速の攻撃を行なっていく
一刀はそれを躱したり、軌道を変えたりして対応していく
今回の攻撃で大きく違うのが全て手を使った攻撃のみということである
一刀「(この装置から嫌な気を感じる…………
直接触れたらヤバそうだ………!!!)」
一刀は懸命に絡繰人間7号の攻撃を阻止していく
絡繰人間7号「フォォォォ………にょわっ!!!」
絡繰人間7号は渾身の力を込めた攻撃を放った
フォン!!
一刀「はっ!!!」
シュンッ!!
一刀はそれを『空走』で躱す
絡繰人間7号の攻撃はそのまま流れて、一刀の後ろにあった大岩に直撃する
ドカッ!!!
絡繰人間7号の右手は大岩に深くめり込む
絡繰人間7号「ヨく躱しタな………」
一刀「そいつはどうも…………
さっきと何も変わってないじゃないの?」
一刀は腰に手を当てて苦笑いをする
絡繰人間7号「ホぅ………?
ならバ、コレヲ見てもカ?」
絡繰人間7号は体制を変えずに返答する
一刀「??」
一刀は深くめり込んだ大岩を覗き込む
すると
ギュォォッ!!
一刀「っ!!?」
絡繰人間7号が触れている手の辺りから、岩が急速に灰になっていっているのだ
一刀「こ、これは…………『体気吸収』の暴走!!?」
一刀も経験がある出来事だった
過去に響窃に流し込まれた『存在能力』による暴走で起こった『体気吸収』による制御不能
それすらを上回る程の吸収速度だった
あっという間に岩はただの灰の山、根こそぎ気を吸収された物質全ての成れの果てとなった
絡繰人間7号「驚いタカな……………?
コレは我等、絡繰人間の攻撃型兵器『殺気掌』ダ」
一刀「『殺気掌』?」
一刀は思わず聞き返す
絡繰人間7号「『体気吸収』の装置ハ標的デアル者の体力・気を奪エるが、全て吸収スルのにはカナリの時間ヲ要スる
ダガ、『殺気掌』なラバものの数秒で灰二スルことが可能ナノだ」
一刀「確かに喰らったらひとたまりもなさそうだ…………」
絡繰人間7号「コノ兵器二より幾つモの対象が無惨ナ灰トナッタのだ」
絡繰人間7号は会話をしながら少しずつ歩み寄って来る
一刀「くっ…………こいつは………参ったな……」
一刀は構えながら後退していく
今までにない危険が自分に近づいてきているのだ
絡繰人間7号「貴様の命ヲ戴くぞ…………?」
ゴオッッ!!
絡繰人間7号は再び突っ込んできた
一刀「(一回でも捕まったら即死だ!!!)」
絡繰人間7号「よぅほほホホホっ!!!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
フォン!!
絡繰人間7号は今までにない奇声を上げつつ、高速に両手を大きく広げて突き刺してくる
一刀「っ!!!っと!!くそっ!!!くっ!!!」
ギリギリで躱すのが精一杯
絡繰人間7号「もラッタっ!!!」
フォン!!
絡繰人間7号は一瞬の隙を突いて攻撃を仕掛けた
一刀「っ!!?」
ガツッ!!!
絡繰人間7号「…………速度が遅カッタか……」
一刀「ふぐぐぐっ!!」
一刀はギリギリの所で絡繰人間7号の手首を捕まえていたので、首の皮一枚繋がった状況となった
一刀「いい加減にしろっ!!!」
フォン!!
バキッ!!
絡繰人間7号「んぐっ!!?」
一刀は右手で絡繰人間7号の顔面を殴りつけた
一刀「(こうなったらやるしかない!!!)」
ゴオッッ!!
一刀は『龍走』で絡繰人間7号の懐に入り込み
一刀「はぁっ!!!」
フォン!!
フォン!!
バキッ!!
ドカッ!!!
絡繰人間7号「ンゴっ!!?ごふっ!!!」
高速で脚の攻撃による二連撃を放って蹴り上げた
一刀「いくぞっ!!!『瞬光空舞』だーーーーーーーーーーーーっ!!!」
ババババババババババババババッ!!!!
絡繰人間7号「ンゴっ!!?ぐぅっ!!!ぬぉっ!!?んがっ!!?ぐおっ!!?」ピピピッ
一刀は目にも止まらぬ超高速攻撃『瞬光空舞』を放った
絡繰人間7号「んグググ………」
一刀「終わりだっ!!!」
フォン!!
フォン!!
ドカッ!!!
バキッ!!
絡繰人間7号「んがっ!!!げへぁっ!!?」
一刀はすかさず顔面への肘打ち、鳩尾への蹴りつけを放ち
一刀「はああぁぁぁっ!!!せいっ!!!」
フォン!!
ドカッ!!!
絡繰人間7号「ぐべらぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ドッカアアァァァァンッ!!!!
頭上から強烈な踵落としを放って地面に叩き付けた
一刀「はぁ……はぁ………どうだ!!?絡繰人間!!!」
一刀は『空立』をしたまま地面を見る
だが
絡繰人間7号「んグググ……………
フム…………『瞬光空舞』か………情報ヨリも速イな………
4割程シカ対応出来なカッたゾ……」
絡繰人間7号は悠々と立ち上がった
一刀「くそ………やっぱり駄目か………
手応えもあんまりなかったもんな…………」
一刀は心底悔しそうな表情をする
絡繰人間7号「ソンナにがっカりスルことはナイぞ?
『総合計損傷率』が1割0歩2厘に達しタノダぞ?」
一刀「1割………10.2%…………
まだまだじゃねぇか………ちくしょう……!!!」
一刀の眉毛がへの字に曲がる
絡繰人間7号「安心しロ………その前に私ガ地獄に送っヤロウ………」
絡繰人間7号はジリジリと歩み寄る
一刀「くっ…………!!!」チャキ
一刀は今まで使っていなかったが、遂に『龍終』に手を掛けた
絡繰人間7号「得物を使ウか…………
確か名ハ『龍終』だったカ………?」
一刀「あぁ、そうさ…………
俺の『戦友』から受け継いだ大事な得物で、大事な相棒さ」
一刀は哀しい表情をして静かに『龍終』を引き抜く
一刀の言う『戦友』とは、言わずと知れた否定過激派に属する最強の男である、通称『異次元の呂布』こと絶頭(本当の名前は骸漸)のことである
絡繰人間7号「そうか…………
ダガ、得物を抜イたカラといって状況八変わラヌぞ…………?」
絡繰人間7号はニヤリと嗤う
一刀「そいつはどうかな…………?
『北郷流37代目継承者』、あまく見るなよ!!!」
一刀は『龍終』を素早く構え、走り出す
一刀「はぁっ!!!」
フォン!!
絡繰人間7号「フンっ!!!」
ガキンッ!!
一刀は『龍終』を両手で持ち、真上から振り下ろす
絡繰人間7号はそれを腕で受け止める
絡繰人間7号「タカが刀でこノ私ヲ倒せルトデモ?」
一刀「思っちゃいないさ…………
だが、無傷じゃないだろう?」
一刀がニヤリと笑うと、受け止めた腕から血が吹き出る
絡繰人間7号「……………流石ニナ………
だが所詮『損傷率』1歩3厘ダ………」
一刀「塵も積もれば山となるって言葉、知らないのか?
こうなったら地道にお前を破壊するしかないだろ?
それに……………!!!」
フォン!!
ドカッ!!!
絡繰人間7号「おごっ!!?」
一刀は絡繰人間7号の鳩尾へ蹴りを入れる
絡繰人間7号は思わず前のめりになる
一刀「腹ががら空きだぞ!!?」
フォン!!
ドカッ!!!
絡繰人間7号「がふぇっ!!?」
一刀はすかさず踵落としをしてひれ伏せさる
一刀「ふぅぅぅぅ…………」
絡繰人間7号「んグググ…………ムっ!!?」
絡繰人間7号が起き上がると同時に一刀は
一刀「『北郷流・桜吹雪』っ!!!」
フォン!!
ザシュッ!!
ザシュッ!!
ザシュッ!!
ザシュッ!!
ザシュッ!!
絡繰人間7号「んグググっ!!!」
一振り5連撃の奥義『桜吹雪』を放つ
絡繰人間7号の体から派手に血飛沫が吹き出て、後ろへ後退していく
一刀「………………浅いな」
一刀は表情一つ変えずに『龍終』を構えて走り出す
絡繰人間7号「オノレ………」
一刀「『北郷流・旋渦風(つむじかぜ)』っ!!!」
フォン!!
ザシュッ!!
絡繰人間7号「グフっ!!?」
一刀は間髪入れずに追い打ちをかけ、跳び上がる
絡繰人間7号「オノレ!!!」
フォン!!
絡繰人間7号は右手を貫かせる
一刀はそれを空中で躱し
一刀「春蘭……技借りるぜっ!!!
『無型烈皇』っ!!!はああぁぁぁっ!!!」
フォン!!
ザシュッ!!
絡繰人間7号「ぐふぃあっ!!?」
強烈な斬撃が絡繰人間7号を襲う
それでも一刀の猛攻は止まらない
一刀「二種の円をくぐれ!!!
『殺円』!!!『焼失の輪』!!!」
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
ドォォォン!!!!
ドゴォォォン!!!
絡繰人間7号「んぐがあぁぁっ!!?」
激しい爆音と濃い砂煙が辺りを支配する
一刀「………………どうだ?」
一刀は砂煙の外で絡繰人間7号がいるであろう、砂煙を睨む
少しずつ砂煙が晴れてきて、人影が見え隠れする
明らかに立っている
一刀「(ちくしょう………駄目か………)」
一刀は少しずつ『龍終』を鞘に収める
絡繰人間7号「オヤ…………?
もう得物ヲ仕舞ウのか……………?」
服装はボロボロになっていても平然と立つ絡繰人間7号
一刀「いや…………これでどうだ!!?」
ザシュッ!!
絡繰人間7号「オボロっ!!?」
一刀が鞘に『龍終』に収めたと同時に、絡繰人間7号の体に激しい斬撃と衝撃が走った
一刀「『北郷流奥義・流神百下・羅魔死斬(りゅうじんびゃっか・らまずぎり)』っ!!!」
かつて絶頭こと骸漸を倒した最強の剣技を放った
だが、それでも
絡繰人間7号「んぐ………グググ…………」
倒れるどころか立ち膝すらしない
一刀「…………こいつは参ったな…………」
一刀はこれまでにない程、落胆する
絡繰人間7号「諸に喰ラッてシマイ、流石にマズイと思っタゾ………?」
一刀「嫌味か?この野郎…………」
一刀は思わず苦笑いをする
絡繰人間7号「お遊ビもココマデだ……
貴様如き二『総合計損傷率』が2割に達しテシマった……………
ソロソロ貴様を灰にシテやロウ……」
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
絡繰人間7号は突然、『空走』を連続的に繰り返し始めた
一刀「くっ!!?(だ、駄目だ!!!反応出来ない!!!)」
気を発しない体を持つ絡繰人間が『空走』をしてしまえば、本当に消えたような感覚に陥ってしまうのだ
最早、姿を見つけるのでさえ困難である
一刀「動きが読めないっ!!!」
絡繰人間7号「終わリダ、北郷一刀」
絡繰人間7号は一刀の真後ろに立っていた
一刀「っ!!?」
絡繰人間7号は両手を構え
絡繰人間7号「抹殺完了だ…………!!!」
同時に突き出した…………………
その時!!!
フォン!!
フォン!!
ザシュッ!!
ザシュッ!!
絡繰人間7号「んぐっ!!?ナ、何っ!!?」バチバチバチッ!!!
一刀「っ!!?」
一刀に突き出された両手の中心には
2本の『矢』が貫いていた…………
……終……
説明 | ||
一刀と五分五分の闘いをする絡繰人間7号 その強さは最早、管理者と同等レベルの強さだった だが、一刀はそう簡単に殺られるような男ではなく何とかダメージを与えていった しかし、ここで絡繰人間の恐怖の科学力が露わとなる!!! |
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