恋姫天下統一伝 2-6 |
第六話『剣豪将軍』
堺へと征伐に出た討伐軍は先鋒隊だけで出ているが中々堺に終結していた黄巾賊が粘って応戦していた。
「黄巾賊が中々粘るな…」
「はい、黄巾賊事態は元は農民のはずなのですが…ですが何か妙ですね」
「…確かに粘っているだけで何か奇襲なんかの奇策は一切ない…まるで何かを待っているような…」
「はい、そのように感じます」
「…すまない!誰かいるか!?」
「はっ!いかがいたしましたか!?」
「畿内にいる、草に伝令、何らかな怪しい集団を見つけたら直ぐに報告するように厳命せよと通達してくれ」
「わかりました」
そういって伝令兵が各地に去っていく。
「詩乃、少しついてきてくれ」
「どちらへ?いかれますのですか?」
「織田の野営地に少しな」
そして自分の野営地から馬で走り織田の野営地にやって来る。
「何者だ!」
「美濃の高橋信助だ、織田信長殿に話があるゆえ、やって来た」
「…少し待たれよ」
そういって織田兵が天幕へと向かっていき少ししていたら戻ってきて、通してもらい天幕にはいると信長と剣丞がいた。
「話すのは始めてだな、美濃の天人よ」
「信長さん、じぶんのことは信助で結構です」
「うむ、ならばわたしのことも通称で呼ぶとよい、我の通称は久遠だ」
「そうか、なら久遠ここにきたわけなんだが…あの黄巾賊不自然ではないか?」
「ほう?信助も気がついていたか…流石大名を勤めていることはあるな」
「もってことは久遠も?」
「うむ、当然よ、剣丞も気がついてここにきた」
「ああ、多分だけどあの集団とは別に本隊がいると思うんだ…だから周辺を探るように久遠に掛け合いに来たんだ」
「なるほど、一応ここに来る前に周辺に妙な部隊がいたら連絡するようにさっき伝令を飛ばしたから」
「手回しが早いな…ならば少し足利家にもこの事を説明しにいかなければな、剣丞お前もついてこい」
今度は足利家の陣営へと向かい取り立てると直ぐに天幕ないへと案内された。
「余に進言したいとは何事か?もうしてみよ」
「はっ!いささか戦っている黄巾賊が妙であり、そのため勝手ながら畿内の草に奇妙な一団がいれば報告するよう命令させました」
「ふむ、そちがいうことも一理ある」
「…足利将軍…先に無礼を承知でお聞きします、本当にあの剣豪将軍と呼ばれていた足利義輝でありますか?」
久遠がこの場をどよめかすことも簡単なことをくちにすると天幕ないは緊張の空気へと一変する。
「余が義輝ではないとそう申すか?」
「本当の義輝殿ならば噂に違わぬ、腕の持ち主のはず、だがお主からはその覇気すら感じられん」
(あ、デマとかじゃないんだ)
信助も義輝から覇気を感じていなかったから義輝は剣豪将軍と呼ばれるほど強くはないと考えていて偽物とは考えていなかった。
「私は、そっちに座っている護衛の方が本物の用に見えるぞ」
護衛の女性はそれを聞くかいなかくすりと微笑んだ。
「流石は尾張の織田信長か、双葉もうよいぞ」
「はい、お姉様」
偽義輝は護衛の女性を姉と呼びそこから信助は双葉と言われた少女の名前が大体わかった。
「あなたが剣豪将軍ということは…もしや、あなたは足利義秋ということですか?」
「ほう?双葉の姓名を言い当てるとはそちもいい目をしておるの」
「いえ、信長公が偽物だと言わなければけしてわかりませんでした」
「なるほどの、双葉、改めて名乗るがよい」
「はい、足利義秋、通称、双葉と申します、お二人を騙していたこの行い、心からお詫び申します」
「いや、これには理由があるのでありましょう、そうであれば俺達が責めるものではありません」
「そして、私…いや」
「余こそが13代将軍、足利義輝、通称は一葉よ」
本物の足利義輝は二人の前で名乗りをあげる、その姿と覇気はまさしく剣豪将軍にふさわしいものであった。
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色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています この度、ゼンガーさんのサイトでこの作品を投稿しました、もしかしたら番外編にてコラボがあるかもしれませんのでご了承ください |
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