英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 |
〜トワの私室〜
「え。…………………………」
(よく言ったわ♪貴女の事、個人的に気にいったわよ♪)
(しかもさり気なく婚約まで持ち掛けている所はさすがと言った所でしょうか。)
(ト、トワさん、ストレートで来ましたね……)
(ここまで言われたらさすがのリィンもトワの気持ちに気付くでしょうね……)
(というかマスターにはそのくらいしないと、一生気付いてもらえないと思った為仕方なくこの方法で来たのでは?)
トワの告白にリィンは呆けた声を出した後石化したかのように固まり、ベルフェゴールとリザイラは微笑ましそうに見守り、メサイアとアイドスは苦笑し、アルティナは呆れた表情をしていた。
「えええええええええええええええええええええええっ!?」
そして我に返ったリィンは驚きの表情で声をあげ
「むう……そんなに驚くなんて酷いよ、リィン君……」
トワは頬を膨らませてリィンを見つめた。
「うっ……す、すみません。……その、会長。お気持ちは嬉しいのですが俺には……」
「リィン君がアルフィン皇女殿下やアリサちゃん達と結婚しなければならない事はわかっているし、互いを思い合っている事もわかっているよ。……わたしね、本当はリィン君の事、諦めようとしていたんだ……でも、やっぱり諦められなくて……そのね、リィン君。本当に気が向いた時でいいから、わたしの事も愛してくれないかな……?リィン君に愛される事ができるのだったら、愛人でもいいよ……?」
トワは真っ赤になった顔で懇願するような表情をし
「会長……………………――――ありがとうございます、会長。アリサ達と……複数の女性と付き合っていて、外から見たらだらしのない男性にしか見えない俺の事を思ってくれて………………その、会長の添い遂げる相手が俺でよければ、よろこんで。それに会長を愛人なんて、そんな立場にはしないつもりです。アリサ達には後で話して……会長の事も許してもらおうと思っています。」
「リィン君……!嬉しい……!ん………」
(トワ会長…………)
リィンの答えを聞いたトワは涙を流しながら微笑んで、背伸びをして自らの唇をリィンの唇に押し付けた。そしてリィンとの口付けを終えたトワは何と自らの服を脱ぎだした。
「ええっ!?ト、トワ会長!?一体何を……!?」
トワの突然の行動にリィンは驚き
(あらあら♪これは結界が必要ね♪)
「ベ、ベルフェゴール…………」
ベルフェゴールが展開した結界に気付いたリィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「リィン君………その……どうかな?」
「ど、どうと言われましても……その、どうして突然こんな行動を?」
顔を真っ赤にしている下着姿のトワに問いかけられたリィンは答えに詰まった後戸惑いの表情で尋ねた。
「アンちゃんから既に恋人がたくさんいるリィン君にはこのくらいしないと、既にリィン君と何度も”している”アリサちゃん達と並べないって……」
(ア、アンゼリカ先輩……!なんてことを会長に吹きこんでいるんですか!?というか、何で知っているんですか!?)
トワの話を聞いたリィンはトワの背後で『据え膳食わぬは男の恥だよ、リィン君』と言ってウインクをして親指を立てているアンゼリカの幻影が見える錯覚に陥った。するとその時トワがリィンに抱き付いた。
「やっぱりアリサちゃん達と違って、背も胸も小さいわたしじゃダメなの……?」
「うっ……べ、別に俺は女性の身体的特徴は気にしていませんが…………」
「それならわたしにもアリサちゃん達のようにエッチな事をして、わたしにリィン君の恋人だって証拠を刻み込んで……!」
(ご主人様?女の子にここまで言わせて断ったら、逆にアリサ達に怒られるから観念して彼女を抱くべきよ?それにトワがここまで言っているのに、何も感じないのかしら?)」
「(うっ……というかどっちにしても怒られると思うんだが……)―――会長、その……ベッドに行きましょうか……」
ベルフェゴールに図星を突かれたリィンはトワから視線を逸らして呟き
「あ……うんっ!」
リィンの答えに呆けたトワは嬉しそうな表情で頷いた。その後リィンはトワと愛し合った。
「会長……その、大丈夫でしたか?」
”行為”を終えた後服を着直したリィンは上はブラウスを一枚羽織り、下は下着だけはき直したトワに尋ね
「うん……えへへ、いっぱい中に出してもらって、とても嬉しかったよ……それだけわたしに興奮しているって証拠だから……」
尋ねられたトワは幸せそうな表情でお腹を撫でていた。
「えっと……会長……あまり長居していて他の人達に気付かれたらマズイので俺はこれで失礼します。」
「うん。……あ、リィン君。一つだけお願いがあるんだけどいいかな?」
「?何でしょうか?」
「その……ね……さっきみたいに愛し合う時以外でもわたしの事、”トワ”って呼び捨てできるようにしてもらってもいいかな?わたしもアリサちゃん達みたいに……いつか、リィン君の奥さんになるんだし………」
トワは真っ赤な顔でリィンを見つめた。
「か、会長………………わかりました。できるだけ早くそう呼べるように努力します。――――それじゃあ、今夜はゆっくりと休んでください。」
「うん。リィン君も余り遅くまで起きていたら明日に差し障るから、夜更かしはダメだよ?」
「はい。」
そしてトワの私室を出たリィンは学生寮を出た。
〜トリスタ〜
「やあ、リィン君。どうやらその様子だとトワと”お楽しみ”だったようだね?」
「ア、アンゼリカ先輩!?え、えっと、何の事でしょうか……?」
寮を出て突如アンゼリカに声をかけられたリィンは冷や汗をかき始めた。
「フフッ、とぼけても無駄だよ。告白と同時に処女を捧げる事に迷っていたトワが君に連絡する前に迷っていたトワに背中を押したのはこの私なのだからね。」
「いい”っ!?」
アンゼリカの口から出た驚愕の事実にリィンは表情を引き攣らせ
「いや〜、あのトワがこの私よりも早く”大人”になるなんて、人生わからないものだね、うん、うん。」
アンゼリカは口元に笑みを浮かべて勝手に納得していた。
「さてと。――――トワを”キズモノ”にしたのだから、当然責任は取ってくれるんだよねぇ?」
「そ、それは…………―――はい。正直アルフィン皇女殿下を始めとした多くの女性と結婚する俺なんかに、会長は勿体ないくらいなんですが……」
アンゼリカに問いかけられたリィンは一瞬口ごもった後静かな表情で答え
「重婚は本人達が納得しているのなら、別に気にする必要はないと思うよ?というかそこまで寛大な心を持つ女性達全員を愛して幸せにする事が多くの女性達に想いを寄せられている者の義務だと思うね♪」
「アンゼリカ先輩…………」
そしてアンゼリカの答えを聞くと驚きの表情をした。
(よく言ったわ!全く持ってその通りね!)
(ふふふ、さすがはご主人様のように多くの女性達を侍らしている方です。)
(私達もリィンに幸せにしてもらいたいわね……)
(フフ、そうですね。アルティナさんもそう思いませんか?)
(……わたしは……………………今のようにマスターの傍にいる事ができるだけでいいです…………)
一方アンゼリカの言葉を聞いたベルフェゴールは感心し、リザイラは静かな笑みを浮かべ、アイドスと共に微笑んでいたメサイアに念話を送られたアルティナは視線を逸らして答えを濁した後頬を赤らめて呟いた。
「まあ、その”本人達”がトワまでリィン君のハーレムの一員になった事はまだ知らないけど………もし、知ったらどんな反応をするのか今から楽しみだねぇ?」
「うっ……」
しかし口元をニヤニヤさせるアンゼリカの言葉を聞くとその時の光景を思い浮かべ、冷や汗を滝のように流し始めた。
「ちなみに無いとは思うけど、もしトワを捨てたりしたら、”わかっている”よね?」
するとその時アンゼリカは拳をポキポキと鳴らしながらリィンを見つめ
「そ、そんな事はしませんって!俺が一人前になってシュバルツァー家を継いだ時に会長を含めた多くの女性達と結婚しようと思っています!」
リィンは慌てた様子で答えた。
「フフ、それを聞けて安心したよ。それじゃあわたしはこれで失礼するよ。……ああ、そうそう。一つ言い忘れていた。」
「何でしょう?」
「今後新しい娘を増やしたてトワが望んだ時はトワに代わって、アリサ君達と共に”恒例のお仕置き”をするつもりだから、私がトワにそんな事を頼まれないようにせいぜい気を付けて他の娘達を攻略するんだよ?」
「ええっ!?な、何で先輩が……!?」
アンゼリカの口から出た予想外の答えにリィンは表情を青褪めさせて問いかけ
「フフ、セレーネ君の保護者のツーヤ君がセレーネ君の代わりに君にアリサ君達と共に”恒例のお仕置き”をしているように、トワの保護者代わりの私がそこに加わる事はなんらおかしくないだろう?―――それじゃあ、良い夜を。」
「…………………………」
そしてアンゼリカが去って行く中、リィンはしばらくの間石化したかのように固まっていた。
その後我に返ったリィンは再びトリスタや士官学院を見て回り始めた。
と言う訳で予告していた濡れ場3連続の一人目はトワです。濡れ場の内容はいつも通りシルフェニアの18禁版に投稿しました(遠い目)そしてアンゼリカはガイがロイドに助言したような内容と同じ内容をリィンに助言しましたよ(冷や汗)
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第515話 | ||
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コメント | ||
本郷 刃様 ホント、何人になるんでしょうねぇ……(sorano) 合法ロリ枠にトワが入りました〜、最終的に何人になるのかな〜w?(本郷 刃) |
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