恋姫天下統一伝 2-7 |
第七話『足止め』
義輝が護衛の女性だと明かされて直ぐに本題へと移るがそこに和人がやってきた。
「信助!ここにいたのか!」
「和人!?」
「織田のところにいったって行ってみたら今度は足利陣内に言ったって言われたから追ってきたんだ」
「それで、その慌てようではかなりヤバイみたいだが」
信助は和人の焦りように急を要するものだと察して和人が言ったことは周りを驚愕させるものであった。
「草からの報告だ、伊勢方面から山城を越えて洛陽に向かう黄巾賊が三万見つかったって」
「三万だって!?」
「その報告、真か?」
「ああ、間違いはなかったって」
「なるほど、そちらがいった通り、摂津の黄巾賊は陽動であったか」
「となると、動けるのは我らだけか」
「でも、今から大返しで向かうのにも時間がかかりすぎる…」
「…急いで洛陽へと抜けられる山道に兵を伏せ奇襲することは可能か?」
「無論、問題ない」
「恐らく、今からの行軍の速度を考えれば一万は満たない兵力なら間に合うと思います」
今から奇襲することを一葉は提案し大丈夫という久遠に大体のどれだけの兵力を間に合わせられるかを考えた。
「ならば、織田、高橋、鈴木の三家から可能な限りの兵を率いて山道の中腹に位置する廃坑道に陣を式、本隊を足止めせよ、我々は準備ができ次第黄巾賊を後ろから攻める」
「わかりました、本隊に残す将兵は義輝様にお預けします」
「わかった、任されよ」
「詩乃、和人、直ぐに陣に戻り準備を進めるぞ」
「わかりました」
「……」
信助は直ぐに陣に戻るため二人読んだのだが和人は無言でなにも話さず、双葉をみていた。
「和人…義秋様になに見とれてるんだ?お前…結城さんがいるだろ」
「あ、ああ…」
「さっさといくぞ…時間との勝負だからな」
そうして信助たちが自分の陣に戻った。
「剣丞、我らも急ぎ軍義を執り行うぞ」
「ああ」
続いて織田陣営も去っていき天幕内は足利姉妹だけになる。
「……」
「双葉よ、どうした?」
「あ…申し訳ございません、ついぼっとしてしまいました」
「…もしや、あの美濃の天人にでも惚れたか?」
「いいえ、そのようなことはありません、ただ…」
双葉の脳裏に和人の姿を浮かび頬赤らめる。
「和人様に室町の町に出掛けていました時にならず者達から私を救ってくれましたので…」
もじもじとはずかしめながら説明する双葉を見て一葉は深く考えるのであった。
自分の陣営に戻った信助たちは家臣を全員集めて軍議が始まった。
「これより軍議を始める、まず、黄巾賊の足止めする兵は3500の兵をつれて先回りして廃坑道に陣を敷く、指揮するのは俺と詩乃、香風だ以上、他の兵は足利義輝様に預かることが決まっているので直ぐに取りかかれ」
「はっ!」
そうして高橋家の陣営は慌ただしくなりもって行ける最低限の兵糧を持った高橋家の鉄砲隊が集まり陣営から離れて廃坑道へと行軍する。
「この行軍速度なら三刻でたどり着けるな」
「信助さま、織田、鈴木家からも兵が出兵しました」
となりにいる詩乃が二軍の情報を伝えてありがとうとお礼をする
そして三刻後、先に来ていた織田家が簡単な砦の建設に始まっており信助は手伝うように指示して織田と鈴木の将達に会うために天幕に入る。
「行軍お疲れ」
天幕に入るとそこには剣丞いてここ周辺の地図を広げていた。
「剣丞か、お前も足止め部隊か」
「ああ、俺の部隊をな」
そういっていると、ここにいる将は集まっていた。
「まずは俺からだな、新田剣丞、わけあって織田信長に協力している、連れてきた兵は1300で将は木下秀吉と蜂須賀正勝だ」
剣丞の後ろにいる二人、秀吉と正勝が一礼する。
「次は俺だな、俺の名は高橋信助…美濃一帯を収めている大名だ、連れてきた兵は3500に後ろにいるのは竹中半兵衛重治と徐晃だ」
そして信助達も一礼してそして信助と剣丞達のみんなの視線は鈴木家に向く。
「……」
「鈴木家からは僕達八鴕鴉隊500人とお姉ちゃんと僕と詩乃お姉ちゃんの三人ってお姉ちゃんが言ってるよ」
無言の幼女のとなりの似ている幼女が通訳して話す。
「…それであなたも鈴木家の…」
「ええ、朝田詩乃…一応、鈴木家に厄介になってるわ」
眼鏡をつけて学生服をきた少女、朝田詩乃はその姿から察して天人だと推測した。
「それじゃあ、これから迫り来る黄巾賊の足止めの作戦を考えたいと思う」
そして互いの自己紹介が終わって迫り来る黄巾賊に対する軍議が始まった。
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色んなアニメキャラが出てきますが、舞台は三国と戦国の融合した世界です コメントなんかを受け付けています |
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