英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 |
〜ウルスラ間道〜
「雷よ……あたしに力を!!」
「アークス、駆動……!」
「行くぞ―――斬!!」
それぞれが行動を開始している中、ユーシスはガルシアに近づいてクラフト―――アークブレイドを放ったが
「ハッ、この程度か?」
「何……!?」
何とガルシアは手甲をつけた片手で魔力を纏ったユーシスの騎士剣を掴んでいた!
「オォォォォ………フン!!」
「グッ!?」
ユーシスの騎士剣を掴んだままユーシスの動きを封じていたガルシアは体重を乗せた重い蹴り――――バーストキックでユーシスにダメージを与えると共に吹き飛ばした!
「セイッ!!」
「!!」
その時サラ教官が上空から強襲してきた。
「これはオマケよ!」
「チッ……!クク、これが”紫電(エクレール)”か……!」
サラ教官のクラフト―――電光石火を受けたガルシアはダメージを受けていながらも好戦的な笑みを浮かべ
「オラアッ!!」
全身に闘気を纏ってサラ教官目掛けて突撃した!
「!!」
ガルシアの突進攻撃――――ベアタックルに対しサラ教官は側面へと跳躍して回避し
「跪け……!」
「何……!?」
ユーシスはその場で念じてガルシアの足元から氷山を発生させてガルシアの動きを封じ込め
「セイヤァッ!!」
「チッ!?」
そのまま斬撃を放つと共に氷山を砕けさせてガルシアにダメージを与えた!
「行くぜ―――アルテアカノン!!」
「うおおおおおっ!?」
その時駆動を終えたトヴァルが最上位アーツでガルシアを怯ませ
「挟み込んで一気に決めるわよ!」
「ああ!」
ガルシアが怯んでいる間にサラ教官とユーシスはガルシアを挟み込み、アーツが終わると同時攻撃を仕掛けた。
「”キリングベア”を舐めるんじゃね――――ッ!」
「グッ!?」
「チッ!?」
しかしガルシアが放った高速回転の蹴り技――――大回転旋風脚を受けて吹っ飛ばされた。
「エアロブレイク!!」
その時トヴァルが放った風の魔法弾がガルシアに命中し、ガルシアにダメージを与えたが
「クク、まだこの程度じゃ倒れねぇぜ!オォォォォォ―――――ッ!!」
怯んだ様子を見せていないガルシアは理性を飛ばす程の咆哮を上げる猟兵技――――絶倫攻で自身の身体能力を上昇させ
「フン!!」
「クッ……!」
上昇した身体能力でトヴァルに一気に詰め寄って拳を叩きつけ、スタンロッドでギリギリ防御したトヴァルは吹っ飛ばされた!
「切り刻め―――紫電一閃!!」
「チッ……!?」
そこにサラ教官が放った紫電を纏った刃が命中してガルシアの動きを制限し
「見切れるか!?ハァァァァァッ!斬!!」
「グッ!?」
その隙にガルシアに詰め寄ったユーシスがクラフト―――ソウルスライサーを叩きこむと共にガルシアの背後へと駆け抜けてガルシアから距離を取った。
「雷の一撃、受けてみなさい!」
「フン!」
ガルシアはサラ教官が放った雷の弾丸を手甲をつけた拳を振るって弾き飛ばし
「襲爪雷斬!!」
「そこだっ!―――でいっ!」
「なっ!?」
電撃を纏ったサラ教官の空からの強襲を回避した後サラ教官を捕まえて空高くへと放り投げ
「捕まえたぜ……!落ちろ――――ッ!!」
「カハッ!?」
更に自身が跳躍して落下して来るサラ教官を捕まえて地面に叩きこんだ!
「ほう?まさか今のに耐えるとはさすがはA級遊撃士だなぁっ!!」
かつて多くの敵兵を屠った、軍用格闘技の奥義――――キリングドライバーを受けても耐えきったサラ教官に感心したガルシアは拳を振るい
「!!ったく、あたしに触った事、高くつくわよ……!」
サラ教官は後ろに跳躍しながら牽制射撃を放ってガルシアから距離を取った。
「舞え、鳥よ!」
「!!うおおおおおおっ!!」
ユーシスが騎士剣を振るって放った電撃を纏った闘気の鳥を回避したガルシアはクラフト―――ベアタックルで襲い掛かり
「チィッ!」
ガルシアの行動を見たユーシスは側面に跳躍して攻撃を回避し
「大丈夫か、サラ!?――――ティア・オル!!」
ユーシスが攻撃している間にオーブメントの駆動を終えていたトヴァルは治癒アーツでサラ教官の傷を回復した。
「アークス駆動!さっきはよくもやってくれたわね……!ハァァァァ……!!」
「!!」
クラフト―――鳴神による雷の銃弾をガルシアは次々と回避し
「セイッ!」
「っと!馬鹿が――――」
空から強化ブレードで強襲して来たサラ教官の攻撃を回避した後反撃をしようとしたが
「馬鹿はそっちよ!ジャジメントボルト!!」
「な――――うおおおおおおっ!?」
至近距離で放たれた強烈な雷のアーツをその身に受けて怯んだ。
「これもオマケよ!」
そして怯んでいるガルシアにサラ教官はクラフト―――鳴神で追撃し
「アークス駆動―――」
「援護する!」
「エクスクルセイド!!」
「グゥゥゥッ!?」
更にトヴァルがユーシスのリンクアビリティ―――――ブーストアーツによって強化された空属性のアーツをガルシアに叩き込んだ!
「クク、面白くなってきたじゃねえか……!あの支援課のガキ共を思い出させてくれるぜ……!」
アーツが終わると何度もダメージを受けたにも関わらずガルシアは好戦的な笑みを浮かべてサラ教官達を見つめた。
「チッ、しぶといわね……!」
「ったく、本当に今まで拘置所で大人しくしていたのかよ……!?」
「奴は不死身なのか!?」
今もなお闘志が衰えないガルシアの様子を見たサラ教官達が厳しい表情をしたその時
「行くぜっ!これで終わりにしてやる……!うおおおおおぉぉぉ――――ッ!!」
ガルシアは膨大な闘気を全身に纏い始めた!
「!!何て闘気……!」
「チッ、一体何をする気だ!?」
「聖なる盾よー―――守護せよっ!!」
ガルシアの様子に二人が警戒している中ユーシスは騎士剣を大地に突き立てた。するとユーシスの騎士剣を中心に光が放たれサラ教官達にそれぞれ結界が纏った。
「ファイナルプレイヤー―――――ッ!!」
そして闘気を纏い終えたガルシアは跳躍して全身から闘気のエネルギーをサラ教官達に放った!ガルシアが放った溜め込んだ闘気をエネルギーとして解き放つ奥義――――ファイナルプレイヤーはサラ教官達の背後にある木を次々となぎ倒して行った!
「何……っ!?」
しかし奥義を放ち終えたガルシアは自身の奥義を受けたにも関わらず無事な様子でいるサラ教官達に驚いた。
「次で一気に決めるぞ!アークス、駆動……!」
クラフト――――プラチナムシールドの結界で仲間達を守ったユーシスは号令をかけた後オーブメントを駆動させた。
「ええ!久々に行くわよ……っ!ハァァァァァッ!!ハッ!セイッ!ハァァァァァッ!!」
ユーシスの号令に頷いたサラ教官は全身に紫電を纏ってガルシアに怒涛の攻撃を次々と叩きつけ
「ノーザン――――イクシードッ!!」
「グゥッ!?」
怒涛の攻撃を終えた後紫電を纏った強化ブレードと銃をクロスさせて叩きつけ、紫電の大爆発を起こした!
「さてと、久しぶりにやるか……!」
するとその時トヴァルはガルシアの周囲に6色の魔法球、更に頭上に金色の魔法球を展開させ、両手を動かして展開した魔法球をガルシアに襲い掛からせた!すると上位アーツ―――ユグドラシエル、クリスタルフラッド、イグナプロジオン、ジャジメントボルト、グリムバタフライ、ファントムフォビアが次々と発動してガルシアを怯ませ
「こいつで終わりだ!セブンスペル!!」
トヴァルは跳躍してガルシアの頭上に滞空している金色の球体を殴ってガルシアに叩きつけた!すると上位アーツ――――エクスクルセイドが発動した!
「グオオオオオオオッ!?まだ……だ……っ!」
7属性の上位アーツを一斉に叩きつけるトヴァルの奥の手であるSクラフト―――セブンスペルを受けてもなお、ガルシアは未だ地面に跪かず、立っていた。
「これで終わりだ!裁きを受けろ――――ロストオブエデン!!」
するとその時二人がSクラフトを叩きこんでいる間に通常より長い駆動を終えたユーシスが大量のEPを消費してようやく放つ事ができるロストアーツ――――ロストオブエデンをガルシアに放った!
「グアアアアアアア―――――――ッ!?クク、これがあのチビ助のいる所の”力”か…………」
最高位アーツすらも比べ物にならない程の凄まじい威力を誇るロストアーツをその身に受けたガルシアは満足そうな笑みを浮かべて地面に膝をついた!
ガルシア、光と闇の軌跡シリーズでは相手が悪すぎた為、やられ役のようなものでしたが、こちらではキリングベアとしての恐ろしさを閃陣営に見せつけました。後ガルシアの出番は終章にもある予定ですよ?(ニヤリ)
説明 | ||
第543話 | ||
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コメント | ||
マジロン様 それを言ったら私の小説も含めた全ての軌跡シリーズの二次創作にも言える事なのでは(汗)ホント、零の至宝って恐ろしい(ガタブル) 本郷 刃様 ようやくまともに戦える相手と戦えたガルシアでしたw(sorano) ガルシアがやられ役じゃなくてしっかりと戦いを魅せてくれましたねw(本郷 刃) キーアとかが絡むと何かやらせっぽくなってしかたがないです。元々未来から来た理由も微妙でしたし。(マジロン) |
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