真・恋姫無双〜項羽伝〜三国編 |
第四章 拠点 曹
護送中の曹操軍
真桜「なぁ〜沙和、うちらこれからどうなるんやろうな?」
沙和「そんなの解らないの。でも、凪ちゃんの話を聞く限りは何もしなければ何もないみたいなの」
真桜「ん〜〜でもな〜うちら仮にも元敵やで。流石に何もないって言うのは無いやろ」
沙和「う〜〜そう言われてみればそうなの。それに、建業に着いたら最初に楚王に会うって言ってたの」
真桜「それや。王が直々に下った将全員に会うって言うのもおかしなもんやろ?」
沙和「うん。もし変な事を言ったら絶対その場で殺されるかもしれないの〜でも、凪ちゃんが言うには項羽さんは妻がいっぱい居るっていうから可愛い女の子の選抜かもしれないの〜〜」
真桜「おお、それに選ばれたらうちらもいきなり楚王の妻になるんか。それはそれで面白そうやな。それにしても、あの堅物だった凪があれだけ変わって入れこんどるんや、きっと夜の方はすごいんやろうな〜〜」
沙和「あんなに凪ちゃんがデレデレしているところ見たことないの。絶対にそうに違いないの!」
真桜と沙和は凪からこれからの事を一度話されていたため、冗談を言いながら話しているのだが他の者はそうではなかった。ある者達は
季衣「ねえ流琉、僕達これからどうなるんだろうね?」
流琉「そんなの分からないよ。でも、何かの処罰はあるはずだよきっと・・・」
季衣「そっか。もう美味しいもの食べられないのかな〜〜」
ちびっこ二人は不安を感じながらこれからの事を考え
華侖「柳琳いったいどうしたんっすか?楚軍に捕まってから何か様子が変っすよ?」
モジモジ
柳琳「そ、そんな事無いですよ(い、言えない・・・春蘭に縛られてから、物足りなさを感じて、もう一度して欲しいなんて思っているなんて絶対に言えない)」
モジモジ
華侖「本当っすか?いつも股を擦り合わせているっすし、顔も赤いっすよ。何か病気じゃないんっすか?」
柳琳「ただ身体が熱ってるだけですよ華侖姉さん」
華侖「本当っすか?嘘言ってないっすか?」
柳琳「はい、心配してくれてありがとうございます」
妹の変化が気になって心配する姉であった
稟「香風、怪我の具合はどうですか?」
香風「う〜〜・・・ご飯食べたり、用を足す時が大変」
稟「そうですか。それにしても武官はいったいどういう体の造りをしているのですか?あれだけの傷が此処まで治っているなんて」
香風「?・・・・そんなに治っていない。手は両方ともまだまともに使えない・・・それより、これからどうなるの?」
稟「我々は一度建業に護送されて、そこで処断されるらしいです。なので今は建業に向かっている所です。(ただ、気になるのは華琳様と他の曹家の方々ですね。私の知る限り曹家と楚・・・いえ、項羽さんには大きな因縁があるはずです。何も起きなければいいのですが)」
香風「建業?・・・・・お魚いっぱい食べれる(ジュルリ)」
稟「香風あなたは・・・・まあ、何もなければそうなるでしょうね」
と、少しずれた考えの香風と一つの懸念をもつ稟であった
そして
栄華「華琳お姉さま、一体どうされたのですか?裏切り者の二人と話されてから様子がおかしいですわよ」
華琳「・・そんな事無いわよ」
栄華「いいえ、華琳お姉さまはおかしいです。前の様な覇気がありませんし、ふさぎ込まれているように見えます」
華琳「気のせいよ栄華。それよりも今は一人にしてくれるかしら?少し考えたいことがあるのよ」
華琳はそれ以上話す気は無いと言いたげに話を打ち切りまた顔を俯かせて何かを考え始めた
栄華「・・・・・・」
栄華はそんな姿の華琳を見て言葉を無くし、一人考えを巡らせた
栄華(この戦で負けたのも華琳お姉様がおかしくなったのも全て夏候家のせいよ!!裏切りの一族を最初に将軍として働かせていたのが間違いだったよ。夏候家はずっと昔から私達曹家の下僕だったのっだから、今までどおりに扱えばよかったのよ。だから、こんなことに・・・・・黄巾の乱で勝手に居なくなり、反董卓の時に敵に回り最後には私達を滅ぼすなんて・・・・・・漢建国から続く誇り高い曹家の顔に泥を塗った奴らを絶対に許さない・・・・その上、楚ですって・・・汚らわしい男を王にしている上、あの忌まわしい項羽と名乗るなんて・・・・・・必ず・・・)
ねね「ふ〜〜やっと建業に戻ってきましたのですぞ」
戦紀「疲れたから速くお風呂入りたいよ〜〜」
守「それ良いね。城に着いたらみんなでお風呂入ろうよ」
凪「それも良いかもしれませんが私は一刀様に報告して頭を撫でてもらいたいです(もちろんその後・・・・へへへへへ)」
凪はこの戦いでしっかりと活躍できたので一刀からのご褒美を想像して顔を綻ばせていた
春蘭「私は速く充の顔が見たいな」
秋蘭「そうだな姉者。私も衡の笑顔を見たいな。少し離れただけだが恋しくてたまらない」
春蘭「ああ、我が子の笑顔を見ると、とても幸せになるからな。その隣に秋蘭に衡、一刀様が居ると余計に幸せを感じるしな」
秋蘭「あれはとても居心地がいいからな」
戦紀「ねえ、二人とも。やっぱり子供ができるとたいへんなの?夜泣きとか色々あって忙しいて聞くけど」
春蘭「ん?そうだな、夜泣きとかが大変だが苦にはならないな」
守「どうして?」
秋蘭「それは子を持たないと解らないかもしれんな」
二人「??」
秋蘭「フフ、簡単なことだが実感しないと解らんさ」
春蘭「そうか?簡単に解ると思うが」
戦紀「いたいどう思うの?」
春蘭「我が子だから!!」
春蘭はこの一言で全てが解ると言いたでに大声でそう言ったが
守「もっとわかりやすくお願いします」
戦紀「それじゃわからない」
二人は理解できていなかった
春蘭「こんなにわかりやすく言っているのになぜわからん!!」
秋蘭「姉者・・・だから言っただろう、子を持たねばわからぬと」
春蘭「しかしだな・・・・・」
秋蘭「これはどう説明しても言葉が足りない物なのだ。しょうがないさ」
秋蘭は春蘭を説得しながら今後の事に思いをはせた
華琳が居て、姉が居て我が子とそれに多くの家族が居る幸せな家
自分が最も尊敬し、愛し、憧れる王、一刀様の元で暮らしていける幸せな日々
こんなに幸せでいいのだろうか
秋蘭は珍しく見た目でわかるほどの笑顔になっていた
その頃、城では
一刀「何!?雪蓮が出産した!!何時!?」
おぎゃ〜〜〜!!おぎゃ〜〜〜〜!!
一刀の大声のせいで傍で寝ていた赤ん坊、充と衡が起きて泣き出してしまった
一刀「あ〜〜、ごめんな大声出して。ほら、高い高〜〜い」
風「も〜〜何をやっているんですかお兄さんは」
一刀「しょうがないだろ、驚いてしまったんだから。それより予定ではもう少し先じゃなかったか?」
風「それが昨日の定期検診の時にいろいろ起きたんですよ〜」
一刀はまだ泣き止まない赤ん坊二人を起用にあやしながら風にその時起きたことと、母体と赤子、つまり雪蓮と子供が無事なのかを聞くと
風「二人とも元気なのですよ〜〜ただ、その出産の原因があれでしたけど」
一刀「どういう事だ?」
風の含みのある言葉に反応して一刀の周りの空気が一気に冷たくなった
それと同時に抱いていた二人の赤ん坊も股から冷たい物を出しながら静かになった
一刀から漏れ出た僅かながらも濃密な殺気を浴びたためである
一刀「あ〜〜〜やってしまった。ふ、風お締めとってくれ・・ん、風?」
風「・・・・・・ぐぅ」
一刀「寝るな〜〜〜〜〜!!」
風「おぉぉ、ついお兄さんの滲み出る殺気のせいで寝てしまいました」
一刀「そんなんで寝れるわけないだろう!!それよりお締めを取ってくれ!!子供たちが大洪水で大変なんだよ」
風「おお、それは大変ですね〜〜〜。お兄さんの血塗られた手が聖水で浄化されてますよ〜」
風は冗談を言いながらもちゃんとお締めを渡して
風「それでですね〜〜鷹さんの所で起きたことですけど〜〜〜風達が診断に行ったときに袁紹さんが急患で運び込まれてですね〜その治療の間に押し寄せてきた患者さんの一人が雪蓮ちゃんをこけさせて、その衝撃で破水、出産と言うわけですよ〜〜。だから予定日より少し早い出産になったんですよ〜〜」
一刀「そうか、事故ならしょうがないな。それにしても雪蓮と子供二人とも無事でよかった・・・よしできた。俺もお締めしめるのも慣れた物だな」
風「そうですね〜〜。これでいつでも風たちの子どもが生まれても大丈夫ですね〜〜〜。あ、それとですね〜〜雪蓮ちゃんをこけさせてしまった人がですね〜〜今度お詫びをしに来られるそうですよ〜〜〜ただ、王妃の一人に色々やってしまったのでその人がどういうお詫びをしてくるかわかりませんけどね。その人事実が解ってからお顔真っ青でしたから〜〜〜」
一刀「ん〜〜事故なら仕方がない事だから気にしなくていいと思うのだがな」
如何したものかと考えていると
扉から
コンコン
祭「一刀様居られますか?」
一刀「ああ、居るぞ」
ガチャ
祭「一刀様、陳留から春蘭達が帰還しました。曹操軍の将達を捕虜として連れて来ている模様ですぞ」
一刀「そうか。皆は無事に帰って来ているか?」
祭「もちろんですぞ。もう少ししたら報告をしにねね辺りが来ると(コンコン)ほれ、来ましたぞ」
一刀「入ってきてくれ」
ねね「失礼しますです。一刀殿、無事陳留を平定してきたのですぞ。これが今回の報告書になりますぞ」
一刀「ご苦労様。皆には今日から二日間休んでいいて伝えて。後、捕虜達にも部屋を用いさせるから後で其処に案内頼むな」
ねね「わかったのですぞ」
ねねは一刀が報告書を読み始めるのを見ながら
ねね(う〜〜やっぱりこの時が一番落ち着かないのですぞ。何度も見返しているのですが間違いが有るのではないのかと思って心配になりますぞ)
パサ
パサ
一刀「うむ・・・なるほどね。中々いい策を使ったみたいだな。昔のねねとは大違いだ」
風「風にも見せてくださいお兄さん」
ねね「そ、それは当たり前なのですぞ。音々は常に成長しているのですぞ」
ねねは両手を挙げて胸を張った
風「でも、やっぱりねねちゃんは戦略は攻撃に偏っていますね〜〜〜もう少し防御側や奇策と言った物にも手を回した方がいいですよ〜〜」
一刀「ふふ、そうだな。あ、言い忘れていたな。曹操とその将達との面談は明日するって伝えておいてくれ」
ねね「解りましたのですぞ」
ねねは少し落ち込みながら返事をして
風「ねねちゃん、風が色々教えてあげるのですよ〜〜」
そう言って風とねねは退室していった
祭「若い者が成長していくのは良い物ですな」
一刀「そうだな。俺もこの年になると若いやつらの成長を見るのが楽しくて仕方がない」
祭は一刀の一言が少し気になり
祭「一刀様はまだお若いように見えますが?」
一刀「見た目だけな。そう言うなら祭もそうだろ?祭もまだまだ若いし綺麗だぞ。それに俺より年下だしな?」
祭「そんな御冗談を。儂は楚の中では一番と言っていいほど歳が言ってますぞ(それでもまだ若いつもりでいるし、下の者に負けているつもりは無いがな)」
一刀「いや、冗談じゃないぞ。俺の本当の年齢は四十近いぐらいか?何故か知らんが体が何度か若がえているからな」
祭「何と!?一刀様は儂より年上でしたのか」
一刀「ああ。皆には内緒だぞ。まぁ涼は、知っていると思うけどな」
祭「(ふむ・・・年下とは思えぬとは思っていたが儂より上じゃったか。何やら年上と知ると余計に魅力を感じて来て儂の女の部分がうずいて来るの)あの、一刀様・・・」
一刀「どうかしたか?」
祭「その、今日は久々に儂とそのじゃな・・・」
一刀「ん?祭どうかしたか?顔が赤いぞ。若しかして俺に惚れ直したか?」
祭「う・・・・」
一刀「はっはっは、そうかそうか。なら付いて来い、可愛がってやるから」
祭「は、はい////////////」
一刀と祭は寝ている子供を寝台に寝かせて、念のために隣の部屋に行き愛をはぐくみ始めた
次の日、玉座の間
そこには一刀と恋、思春に休みのはずの凪がいた
思春「おい、なぜお前がここに居る。今日は休みのはずだろう」
凪「何を言う、私が一刀様の元から離れるわけがないだろうが。それに、休みだからこそこうしていつも一刀様の近くに居れるのだろうが」
仕事の時は隠れながら一刀の近くで見ているだけだが休みだから堂々と一刀にはべられることを嬉しそうに思春に言ってやった
思春「クソ、仕事の邪魔だから消えろ。この狂犬が」
凪「ふん、駄犬が何を言おうが聞こえんな。それに私は常に戦闘態勢に入れる。仕事の邪魔になるなどありえん」
いつもの様に忠犬二匹は言い争いをしていた
それを見ているボス犬の恋は
恋「・・・・・・・・・グゥ」
寝ているのであった
一刀「ほら、二人ともそろそろ静かにしろ。もうすぐ曹操たちが部屋に入ってくるから」
二人「はい!!(ピシ)」
一刀の一言で言い争いを止め姿勢を正すのは、忠誠がいかに高いか見えるのであった
え?恋はですか?もちろん立ったまま寝てますよ。恋ですからね〜〜ちゃんとその時が来たら起きて烈火のごとき働きと恐怖を相手に刻み込みますよ
一刀「さて、曹操達はこれから何を望むのかね」
コンコン
音色「失礼します。曹操達を連れてきました」
一刀「そうか、中に入れてくれ」
音色「はい。あなた達、失礼のないようにね・・・・命に係わるから。フフフ」
音色は含んだ笑いをしながら華琳たちを部屋の中へと促した
コツコツコツ
華琳たちは重い足を動かしながら部屋の中央に向かっていった
一刀「来たな。それで、お前たちは捕虜として捕らえられたわけだがお前たちはこれからどうしたい?」
稟「それはどういう意味ですか?」
一刀「言葉の通りさ。お前らは何を望む?これから何をしたい?全てはお前たちの気持ちしだいだ」
華琳と真桜、沙和の三人以外は絶句した
一刀の言葉の通り受け取るのなら自分たちの気持ちひとつで全てが決まる事になるからだ
稟「・・・・・・・一体何をお考えなのですか?」
一刀「いや、特に考えていないぞ。それで、お前たち、一人一人に聞く。これからどうしたい?」
一刀は一人一人の顔を見回しながら聞いた
最初に一刀の質問に答えたのは真桜と沙和の二人だった
二人は最初に一刀の隣にいる凪を見て次に一刀を見た
ただ、一刀を見て少し体を震わせたのは仕方がなかった。合肥の戦いのときの恐怖がまだ少し残っていたからである。しかし、それでも二人は意を決して自分たちの想いを伝えた
真桜「うちは・・・」
沙和「私は・・・・」
二人「「凪と三人で居たい(の)。昔の様にまた三人で仲良くやっていきたい」」
一刀「そうか。なら凪、この二人お前の下に付ける。しっかり頼むぞ」
凪「はい!!一刀様ありがとうございます」
凪は笑顔で答え頭を下げた
一刀「そんな事無いさ。凪が頑張って話をしたからだろう」
ナデナデナデ
凪が下げた頭を撫でて褒めてあげると
凪「へへへへへ///////////////」
思春(ちっ、私も次は撫でてもらう)
思春は凪が撫でてもらっている姿を羨ましそうに見ていた
一刀「他の奴らはどうだ?」
「・・・・・・・・・」
その時
華琳「・・・一つだけ聞いていいかしら」
一刀「何だ?」
華琳「あなたはいったい何者なの?・・・・・春蘭、秋蘭の二人から説明はしてもらった。でも、信じられない・・・・漢の・・・・劉邦様のしたこと・・・歴史の真実・・・項羽あなたの生い立ち・・・一体あなたは何なの?何故ここまでの勢力を作ることが出来たの!?」
華琳は言葉をまとめられてないながらも聞きたい事、真実を知るために一刀に答えを求めた
一刀「虎牢関の時に言っただろう?俺は西楚の覇王、項羽であると。俺はそれ以上でもそれ以下でもない。そして、お前が春蘭達に聞かされたことはすべて真実だ。あの時、あの屑の劉邦の策略で・・・冬蘭を守るため涼を虞美人を失った。その上、俺は大切な家族と離れ離れになってしまった。だが、家族たちは俺との約束を延々と守り続けてくれた。だから俺はこうして今、此処に立つことが出来ている」
華琳「・・・・・」
一刀の話を聞いて華琳は言葉が出てこなかった。一刀が嘘を言っているように全く見えず、家族と称した者達に信頼と礼の気持ちが目に見えるように感じられたからだ
しかし
栄華「何おかしなことを言っているのよ!!あなた頭おかしいんじゃない?そんな昔の事をなぜあなたが知っているの。それに、劉邦様が屑ですって?馬鹿なことを、屑で卑しく汚らわしいのは項羽の方でしょうが!!私は教わったわ。項羽は虐殺や都を燃やすなど悪略の限りをしたと。その名前を使っているあなたの気が知れないわ!!」
栄華は言葉を言い切ったと同時に持ているぬいぐるみ(貯金箱?)に隠していた短刀を取り出し一刀に向かっていった
だが
ズバ
ポト
ブシャーーーーー
栄華「ああああああああ、わ、私の左手がーーーーーーー!!!」
栄華の手を切り落としたのは今まで眠っていた恋であった
恋は不穏な気配を感じて目覚め、栄華が走り始めてすぐに目の前に現れ方天画戟で短刀を持っていた左腕を肩から切り落としていた
そして、恋に少し遅れながら凪と思春も現れて
凪「どうやら死にたいようだな」
思春「この鈴音で黄泉路に連れて行ってやろう」
ゴオオオオオオオオオオオオ
チリーーーーン
凪の氣弾、思春の一閃が切り落とされた部分をを抑えながら痛みに打ちひしがれている栄華の元に向かっていった
華侖「だめっす!!」
柳琳「やめてください!!」
残りの曹家二人が栄華を助けようと柳琳は栄華に覆いかぶさるように、華侖は攻撃から防御するため両腕をで顔を守るようにして現れた
ドーーーーン
ズパ
柳琳「きゃーーーー」
華侖「うっ!!」
柳琳は凪の氣弾を背中に直撃し、後ろの髪(クルクルの部分)は焼けきれ、背中も火傷を負った
華侖の方は腕が斬り落ちるとまではいかなかったが傷は骨までに達していた
思春「ち、邪魔が入ったか。そこを退けお前ら」
凪「一刀様を馬鹿にするものは殺す」
二人は改めて栄華に攻撃するために構えを取ろうとすると
華琳「華侖、柳琳下がりなさい。それに、栄華あなたも今なら間に合うわ謝りなさい」
栄華「・・・・・いやです。何故私があんなのに・・」
栄華は痛みで顔をしかめながらも拒否の言葉を言った
恋「・・・・・・・じゃあ、死ね」
恋はゆっくりと栄華の元に歩いて行くが
華侖と柳琳はさせまいと恋を止めにかかるが
恋「じゃま」
二人「きゃっ」
恋は迫ってくる二人を払って吹き飛ばし栄華の元にくると
恋「お前、御主人様殺そうとした・・・・・恋を怒らせた」
恋は上に振りかぶり振り下ろそうとした時
華琳「やめて!!」
華琳が目の前に現れ、その動きと一緒に季衣は恋の足に取り付き恋を倒そうと迫り、流琉と香風は凪と思春を止めにかかった
だが、力の差があまりにも大きかった
恋、凪、思春「「「邪魔(だ)」」」
この一言ともに全員が吹き飛ばされたのであった
稟「皆さん!!」
沙和「ま、真桜ちゃん〜〜〜沙和たち如何すればいいの〜〜」
真桜「そ、それは・・・・・そや!!項羽様お願いします、あの三人を止めてください!!このままやったら皆死んでまう」
真桜はある事を思い出して一刀にお願いし、沙和もそれに合わせた
沙和「お願いしますなの〜〜〜沙和たちの体を好きにしていいの〜〜だからお願いしますなの〜〜」
真桜「そうや、うちの体も好きにしてええから止めてください。お願いします!!」
一刀「何だそのお願い・・・・・はぁ、三人ともやめろ。別に俺は気にしてないから。それと、そこの二人、俺は俺自身が愛した者としかしないからお前たちには手を出さん。お前達も女ならそんな事を気安く言うなよ」
一刀の一言「やめろ」で三人は攻撃を止めてもと立っていた場所に戻って行った
一刀「は〜〜これじゃあ、まともに話もできんな。音色、そこに居るだろう?」
音色「はい」
音色は柱の陰から出て来て返事をした
一刀「お前もか・・・・その手に持っている剣をしまえ」
音色は渋々ながらと言いたそうに剣を直した
一刀「悪いが鷹を呼んできてくれ。怪我人が見ての通り大量に出たからな」
音色「・・・・わかりました」
音色は栄華を一睨みしてから部屋を出て行った
一刀「はぁ〜〜仕方がない。凪、思春倒れている奴らの応急処置をするから手伝え。それと、郭嘉だったか?お前とそこの二人も手伝ってくれ」
稟「は、はい!」
沙和、真桜「「わかったの(で)」」
応急処置をしていると、鷹が音色に引きずられながらやってきた
鷹「あいたたた、おい司馬馗ちゃんと歩けるから引きずるな」
その後ろから鷹の姿を心配そうに見ながら着いて来る七乃がいた
音色「ほら、此処に患者が居るから治療しろ」
鷹「ここって、玉座の間じゃないか・・何でここに怪我人が居るんだ?」
一刀「おおこっちだこっち。早く診てやってくれ」
鷹「うお!!何で腕切り落とされてるんだ?取りあえず止血針をして・・・・・七乃は他の者達を見てやってくれ」
七乃「解りました鷹さん」
七乃は鷹の指示された通り素早く他の者達の治療を行い、自分では手におえない者は鷹に治療してもらった
鷹「ふ〜〜これで終わりだ。それにしても一刀、此処でいったい何が起きたんだ?」
一刀「ああ、少しな・・・・俺の悪口を聞いたこいつ等がプッツンしたんだよ」
鷹「・・・・・そうか。よく生きてられたな、この人たちは」
鷹は一度酒の席で一刀を種馬と言ってしまった事がるのだが、その時に死にそうな目にあったのである
一刀「さて、曹家の三人は怪我が酷いから休ませるとして・・・・まだ、俺に答えを言ってない奴等はどうするんだ?まぁ、さっきの行動を見る限り大体はわかったが」
季衣「僕は華琳様と一緒にいたいです」
流琉「あ、あの・・私もです」
稟「私は昔、星から大体の事を聞いていました。あなたが本物の項羽であるとも知っていました」
一刀「・・・それで?」
稟「私はその時思ったのです。もし本当にあの、伝説の項羽が戻ってくるのなら私の知略で戦ってみたいと・・・だから私は華琳様の傘下に加わりました。ですが、あなた様の国は強すぎました・・・まともに戦うことが無く敗れてしまった」
一刀「そうか。それでどうする?劉備の所に行って俺と戦うか?」
稟「いえ、私は此処に居たいと思います」
一刀「何故だ?俺と戦いたいのではないのか?」
稟「確かにそうです。しかし、戦うのは別に戦だけではありません。将棋でもできます。それに、劉備軍は何やら危険にかじられますから」
一刀「そうか(ほう、良い嗅覚をしているな)いいだろう、郭嘉お前も俺の軍の軍師に取り入れよう。うちの軍師たちは曹操軍とはかなり違うから気を付けろよ」
稟「はい!!」
一刀「あと、うちは軍師も戦闘が出来ないとだめだからな。しっかり鍛えろよ」
稟「え?・・・・・えええええええええええええ!!!!」
一刀「さて、次は誰だ?」
一刀がそう言うと華琳が一歩前に出て
華琳「私を春蘭達の下に付けて下さい」
一刀「理由は?」
華琳「私はまだどっちが真実なのかわからないです。でも、私の事をあの二人・・・姉さんたちは私の事を大切に思ってくれていることは解る。だからお願いします、私を姉さんたちのもとに置いてください」
一刀「わかった。・・・・・曹孟徳、いや、あえてこう呼ぼう夏候孟徳!お前を今日より夏候惇、夏侯淵両名の副将に任命する」
華琳「ありがとうございます」
華琳は礼の姿勢を取って頭を下げた
一刀「さて最後だ(グ〜〜〜〜〜ギュルルルルル)ん?恋の腹の音か?」
恋「違う・・・・・でもお腹は空いている」
グ〜〜〜ギュルルルル
一刀「じゃあ誰だ?」
一刀の疑問の声が上げたと同時に香風が手を挙げた
一刀「如何した?」
香風「お腹空いた・・・・・・ご飯食べたい」
一刀「・・・じゃあ、この音はお前か?」
香風「(コクコクコク)お魚楽しみでご飯我慢していたんだよ」
一刀「そ、そうか・・・少し待っていてくれ準備させるから。凪すまないが厨房に言って魚料理を作ってもらってくれ」
凪「解りました」
香風「ご飯食べれるの?」
一刀「ああ、今準備させてるよ。それで君はこれからどうしたいのかな?」
香風「ご飯食べる」
一刀「いやその・・・・・」
香風「ご飯食べる」
一刀(これは恋と同じタイプだな)
香風はお腹をさすりながらご飯を楽しみに待っていた
一刀「ご飯を食べたら君はどうするのかな?」
香風「ご飯食べさせてくれたらお礼する。お礼大事。またご飯や他にもしてくれるから」
一刀はこれで理解した。この子は儀理で動く子なのだと。何かを与えたら何かで返す。これが彼女の行動理念だと
一刀「そうか・・・なら、君、えっと徐晃だったかな?」
香風「うん」
一刀「徐晃が好きな時にここを離れてもらって構わない。ただ何かしたいときはそれに見合った仕事をしてもらうけど良いかな?」
香風「大丈夫。香風頑張る」
香風は頷きながら答えた
そして、料理が出来たと知らせが来ると
一刀「料理が出来たらしいから行ってくるといいよ。凪案内してやってくれ」
クイクイ
恋「・・・・・・・・」
一刀「恋も行っておいで。お腹空いてるんだろ?」
パーーーーーー−
恋はとびっきりの笑顔で香風とご飯を食べに行ったのであった
その日の夜、一刀の隣で恋が
恋「じょこたんとてもいい子・・・・・恋、友達になった」
あとがき??
どうでしたでしょうか?
少しまとめきれてなかった気もしたのですが・・・・
次回は空丹達が建業に来ます
後拠点は三羽烏と稟、風、星の三人の話を作ると決めています。あ数話
書こうと思いますが何かこれがいいと言うのがありましたらリクエストお願いします
では、待て次回
説明 | ||
曹操建業に着きました | ||
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5243 | 4071 | 27 |
コメント | ||
左腕だけで済んで良かったな。阿呆猫耳軍師は斬首されたけどな(笑)(ポンチキ) また死者がでると思ったのだがちがかったか。(不詠弘斗) 栄華は今回左手だけで済みましたが、次回は今回いなかった者たちもいると思われるので、今回と同じことをすれば桂花と同じ運命を辿る事になりそうだ。(kira) ↓むしろ本拠に居残り組だった人達が報告受けてない。帰ってきた時に桂花が居ないことにすら気付いてる様子がない(スネーク) ↓↓戦闘中に報告を受けてたから知っていると思いますが、確かに気にした素振りが無いですね……関心薄れてたからかもね。もうあの時の桂花はいつ空箱を贈られてもおかしくなかったじゃないですか。(Jack Tlam) 華琳さん、桂花が死んだ事知ってるのかな?気にしてる素振りないけど(牛乳魔人) やるやると思ってたから驚きは無い。寧ろ左手だけで済んだことが意外。まあ戦場じゃないからね。この楚軍とまともにやりあおうなんて無茶な発想だ、勢力を一つ潰すついでに大陸を滅ぼしかねない連中だから。曹家の三人はどうなるか。特に差別意識の無い華侖や柳琳は兎も角、栄華はこのままだと斬首刑間違いなしだから……。(Jack Tlam) また四肢欠損者が出たか…(スネーク) 類は友を呼ぶというところかw。そして栄華は桂花と同じ道を歩みそうだな。(殴って退場) タイプが同じだから仲良くなったか・・・(黄昏☆ハリマエ) まずは恒例の誤字からです。痛い→居たい。付けえ下さい→付けて下さい。真桜と沙和は見果てぬ夢を見ると同時に一刀を種馬と見てましたね。凛は晴れて軍師になりバイオレンスな日々を冥福を祈る。華琳は夏候孟徳と成り曹家の呪縛から早く解かれる事を祈るばかりですね。栄華やってしまいましたね。曹家の三人はこれからどうなるか興味深いです。(覇王) じょこたん一刀を言い負かした(?)な。ある意味スゲェ。(エドガー) とりあえず怪我した連中がこれからどうするのかが気になる所ですね。(mokiti1976-2010) ありがとうございます。訂正しておきます(あか) 誤字情報です。 「季衣」のセリフで、「流琉」に対して言ってる言葉なのに・・・・・「流琉」では無く『季衣』って言ってますよ?(劉邦柾棟) |
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