小蓮「か〜ずっと！」

一刀「ん？あ！小蓮に蓮華」

蓮華「か、一刀・・・こ、これ」

小蓮「はい！」

一刀「ありがとう二人とも」

もらったチョコの包みを開ける

2人ともハート型のチョコだった

全部ではないけど貰ったらすぐに食べるようにしている

一刀「うん　おいしい」

蓮華「よかった」

小蓮「シャオが作ったんだから当然よ」

この2人は何も問題はない

華琳「一刀、私からのチョコよ　ありがたく受け取りなさい」

一刀「ありがたくいただくよ・・・で、その大量のチョコはもらったのか？」

華琳「ええ、そうよ」

一刀「モテモテだな・・・っと、相変わらずすごいな」

出てきたのは高級なところで売っていそうなチョコケーキだった

華琳「当然よ！私に手抜きの文字はないわ」

一刀「すっごくうまいよ」

味も一級品だった

桃香「一刀くん　はい、チョコ　あげるね」

一刀「ありがとう」

桃香「あ、そうそう　愛紗ちゃんね　今すっごく頑張って作ってるんだよ」

一刀「ふぅ〜ん　じゃあ楽しみしてるか・・っと」

桃香のはチョコボール型だった

桃香「どうかな？」

一刀「・・・不思議な味がするけどおいしい」

カカオではない苦味がする

桃香「やった！紫苑先生のおかげだね」

一刀「紫苑先生？」

桃香「うん　レシピ教わったんだよ」

一刀「へぇー」

隠し味が気になるけど聞くのもヤボかな

星「一刀よこれをあげよう」

一刀「くれるんだ・・・3倍返しか？」

星「そういうことだ」

一刀「分かったよ」

チョコの形がメンマだった

一刀「星らしいよ・・・！これ中にメンマ入ってる！」

星「おいしいだろ？」

一刀「確かに」

星「メンマはどんな食材にも合うからな」

普通はチョコとメンマは合わないと思う

妙に器用なんだよな

一刀「でも、星がメンマくれるとはね」

星「・・・ふん」

しばらくして

一刀「そういえば、あいつらはどうなんだろう　冷やかしに行くか」

数少ない男友達の様子を見に行くことにした

・・・そういえば　俺って男より女の知り合いのほうが圧倒的に多いんだよな

一刀「華佗はっと・・・あ、いたいた」

とりあえず居場所のわかる養護教諭の華佗こと神田先生のところに行った

華佗「おお！北郷か　どうした」

一刀「今日はバレンタインだから華佗なんかはもらったのかなー・・・ってどうしたんだ？その紅葉」

華佗「チョコを渡しに来た生徒に『最近、体重が増えてるようだ　甘いものは控えたほうが良い』って言ったらこうなった　まったく訳が分からない」

一刀「・・・・・・朴念仁」

華佗は医術の腕は高いけど他はからっきしなんだよな

華佗「お前にだけは言われたくない」

二人「・・・・・・」

一刀「まあいいや　後は及川に左慈、それに于吉か　どこにいるんだか」

華佗「及川と宇上は知らんが、佐藤ならそこで寝てるぞ」

一刀「え？何で？」

華佗「急に運ばれてきたんだ」

一刀「原因は？」

華佗「佐藤は多量の刺激物を摂取したのが原因だ　余程辛いものを食べたんだろう　数日は味覚が戻らないかもしれないな」

一刀「へぇ・・・」

何があったかはあえて考えまい

ちなみに左慈とか佐藤の、于吉とは宇上の愛称だ

一刀「えっと・・・いたいた」

探していると于吉を見つけた

于吉「ほらほら！次はどなたですか？」

于吉の前で女子達が四つん這いになっている

女子「はぁはぁ・・・どうかこの雌犬のチョコを受けとって下さい」

于吉「受け取るだけでいいのですか？」

女子「ど、どうかお情けを・・・はぁはぁ」

・・・見なかったことにしよう

一刀「後は・・・」

及川「かずぴー聞いてな」

一刀「そうかもらえたか！よかったな」

及川「星ちゃんがくれたんよ」

一刀「へぇ〜！確かに驚きだな」

及川「しかもな！笑いながら『これからもよろしくね　祐くん』って言ったんや」

一刀「よかったな」

明らかに営業スマイルだけどな

及川「かずピーはもらうたん？」

一刀「もらったぞメンマ入りで」

及川「あーそれは悪戯の義理チョコやな」

一刀「・・・そうだな」

知らないんだな

星がメンマを送ったその意味が

ま、知らない方が幸せか

愛紗「こんなところにいたのか」

一刀「ん？愛紗　もしかしてそれが？」

愛紗「あ、ああ」

一刀「ありがとう　もらうよ」

愛紗「それでだな　その・・・包みは部屋に帰ってから開けて欲しんだ」

一刀「？？分かった　と言っても隣同士だろ」

愛紗「それでもだ」

一刀「？？」

言われた通り部屋で開けると

一刀「・・・これは」

愛紗「すまない」

見てすぐにチョコだと分かった

それはいい

問題は形だ

細長いチョコの片端にチョコボールがくっついている

どうしたら偶然でこんな形になるんだろうか

一刀「・・・・・・」

愛紗「やはり嫌か？」

一刀「ま、せっかく頑張ってくれたんだし」

そう言って食べた

愛紗「・・・どうだ？」

一刀「・・・おいしい」

愛紗「本当か？」

一刀「うん　これ中に練乳入ってるよね？」

愛紗「ああ　雛里のアドバイスだ・・・よかった」

ここまでで終われば良かったのだけど

一刀「うっ・・・」

愛紗「どうした！？やはりまずかったのか！？」

一刀「ち、違う　腹じゃなくってその下が痛いんだ」

愛紗「その下？・・・なっ？」

腹の下に大きなテントが張っていた

愛紗「どうして！？」

一刀「分からない・・・けど、ということでこれから・・・ね？」

愛紗「あ、ああ・・・」

これから何をするのかは語らない

けど、1つ言えることは翌日腰が痛くなった