先輩VS後輩 ガンプライブ2 |
「私だってちゃんと特訓したんだよ!絶対に負けない!」
「いかにあんた達が甘い考えでガンプラバトルしてるか思い知らせてあげるわ!」
「穂乃果・・・勝ちましょう絶対に!」
「うん、負けない!」
そう相手が・・・にこちゃんだとしても
特別教室の一室に私達三人はいた
「じゃさっさと始めるわよ」
にこちゃんは慣れた手つきでバトルシステムを起動させる
「行こう!ユニコーン!!」
にこちゃんがどれほどの実力を持ってるのかは知らない
けど
たくさんバトルしてきたし、海未ちゃんのサポートもある
だから私は・・・負けない!!
「フルアーマーユニコーン!高坂穂乃果行きます」
「対戦自体は久しぶりね・・・」
愛機をセットしながら今の状況を振り返る
穂乃果達はガンプラバトルが簡単なものだと思ってるようだけど・・・
それは間違い
だから私が先輩として教えなくては
「トールギス25252行くわよ!」
「穂乃果、まずは牽制です!ミサイルを!」
「うん!いっけぇええ」
一角獣はバックパックに仕込まれた多量のミサイルをばら撒く
遥か彼方に飛んでいったミサイルのいくつかが光点に包まれる
「確かに多少は戦い方を知ってるみたいね」
「にこちゃん・・・」
ミサイルの雨を回避し時にはサーベルで斬り払い速度は落とさず突き進む
「この距離なら・・・」
穂乃果は武器をシールドに仕込まれたビームガトリングに変更する
「当たれぇ!!」
「それで狙ってるつもり?」
「当たらない!?」
「穂乃果!近距離戦は得策じゃありません、距離を!」
「う、うん!」
「逃がさないわよ!」
トールギスのバーニア加速は遥かにユニコーンを上回る
「どうしよう海未ちゃん!引き離せない!」
「タンクをパージさせてください!」
「えっ?」
「早く!」
もう光剣を出力させたトールギスが目の前に迫っていた
「今です!タンクを打ち抜いてください!」
「!?うん!」
腰にマウントされたビームマグナムを取り出し素早く打ち抜く
刹那タンクの爆発によりフィールドはかき消された
「しまった!」
相手の意図を察し瞬間的に機体を引く
「なかなかやるじゃない・・・」
おそらく穂乃果ではなく海未の指示でしょうね・・・
相手がフルアーマーユニコーンって把握したときから接近戦で倒すつもりだったのだけど・・・
「射撃戦に切り替えて戦った方がいいかも・・・」
武装モニターを素早く流し見しメガビームキャノンの出力は75%までチャージされてるのを確認する
「別に最大出力で撃つ必要はないわよね!」
愛機の腕に装備された大型砲を展開させる
「これで終わりよ!!いっけえ!!」
銃口からあふれた光が爆発する
それは一角獣をとらえていた
「やった!」
光はそのままユニコーンを飲み込み跡形も無く消し去る・・・
はずだった
「なんで!?」
一角獣は盾でビームを防いでいたのだ
「嘘よ!Iフィールドを持った盾だとしても無傷で防げる出力ではないはずなのに!」
お返しとばかり飛んできたミサイルに回避を要求され機体を後退させる
「言うだけのことはあるってわけね」
「逃がさないよにこちゃん!」
「狙いが単純よ!」
一角獣から放たれたビームは当たらない
「そんなのじゃ私には勝てないわよ!」
「っ!とらえられない・・・」
「射撃って言うのはねこうやってするにこ!」
さっきほどの射撃では使わなかった方のビームキャノンを構える
「今度はチャージ100%!終わりよ」
「穂乃果!先ほどようにタンクを相手に向かって射出してください!そして
「同じ手が通じるわけないじゃない!タンクもまとめて・・・消してあげるわよ!!」
先ほどのビームよりもはるかに太い光がタンクとユニコーンを包み込む
「今度こそ終わりよ・・・」
「まだ・・・まだ終わってない!!」
「えっ!?まさか!!」
一角獣はタンクの爆風から現れトールギスを肉薄し・・・そして
「いっけえ!!」
ビームサーベルにピンクの機体は両断され爆発する
バトル、エンディッド
「私があんたたちのこと甘く見てたわ・・・すまなかったわね」
「にこちゃん・・・」
「まさかあのビームを防ぐほどの機体性能を持った機体を作れるなんて思いもしなかったわ」
「えっ!?別にそんなに性能高くないはずだけど」
「はぁ?見せてみなさいよ!」
大出力のビームキヤノンを防いだシールドがただのシールドのわけが無い
「うん?どうぞ」
穂乃果の手からシールドパーツが渡される
そして一目でわかった
「ただの素組みじゃない!!」
「素組みって何?海未ちゃんわかる?」
「確かそのまま加工せず組み立てること・・・ですよねにこ?」
「そうよ・・・というかあんたそんなことも知らなかったの!」
「えへへ」
恥ずかしそうに笑う穂乃果にため息が出そうになるが疑問は解決してない
「・・・ならなんで防げたのよ・・・」
素組みの盾ではとてもじゃないが防げない・・・あのトールギスの出力は全国的に見てもかなりの高出力なのだから
まさか気合で防いだとか?オカルトなんて信じてはいないけどこれでは・・・
「もしかしてビームかくなんちゃらの事言ってるのかな?」
「ビーム攪乱幕ですよ穂乃果・・・」
「そうだった!」
「・・・いまなんて言った?」
「ビーム攪乱幕って
「そういうこと・・・そういうことだったのね!!」
「どうしたのにこちゃん!?」
「海未・・・やってくれたわね」
「さすがにばれちゃいましたか」
「タンクに攪乱幕詰めといてそれを前面で爆発させ散布、そして自分は持ってきた多量のミサイルで攻撃・・・」
「そうです、それが私と穂乃果の編み出した戦法です」
「でもにこちゃん射撃当たらないから焦ったよ!そしたら海未ちゃんが前に!って言ってくれて」
「それが最後のあの攻撃・・・」
「うん!」
嬉しそうにうなずく穂乃果の顔は記憶にあるあの日の・・・
「私の完敗よ、あんた達のこと認めてあげる」
「やったぁ!」
「やりましたね穂乃果」
「・・・ただし素組みじゃダメにこ!明日からガンプラ改修にこ!」
「なんか大変そうだよ海未ちゃん・・・」
「何言ってるんですか!私は大賛成ですよ!」
「じゃ明日早く部室に来なさいよね」
「「はい」」
「まさかまたガンプラバトルやることになるなんて思わなかったにこ・・・」
二人が帰った特別教室を戸締りしながら呟いていた
「これも先輩からの宿命なのかもしれないにこ」
あの日託された思い・・・繋がっているのかもしれない
「えーっと確かここに・・・あった」
目的のロッカーから箱をとりだす
「パーツ使わせてもらうにこ!」
その箱の頭には音ノ木坂模型部の共用パーツ入れと書かれていた
「なかなか面白い試合やったな〜えりち」
「興味ないわ・・・」
「またまた〜穂乃果ちゃん達頑張ってたやん」
「私が必要なのは学校の存続だけ」
「えりち・・・」
「私はこの学園の総意の器よ・・・彼女達の頑張り次第では利用できるから見逃してるだけ」
「そんな・・・」
「今日はもう遅いし帰りましょ」
「うん・・・」
「えりち・・・人は器になんかなれへんよ・・・」
説明 | ||
高坂 穂乃果がガンプラアイドルを目指す そんなパラレルワールドの物語 ラブライブにガンダムビルドファイターズのバトル要素を取り入れたショートストーリーです これら二つの作品を知っていると理解できるかも 筆者は執筆初心者なので、キャラ崩壊や誤字脱字などあるかもしれませんがそういう所はバシバシ指摘してください |
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