追悼する |
「先生の口癖は、『だいじょうぶ。』でした。どんなことでも、『大丈夫、大丈夫。』と言って、嫌な顔一つせずにやっていました。そんな先生が僕は大好きでした。でも一つ、先生に言いたいことがあります。先生は病気のことも『大丈夫だ。』と言ってたのに、全然大丈夫じゃなかったじゃないですか。」
僕らの中で生き続けているということは、絶対にない。
いつかは絶対に、全て忘れてしまう。
薄情なようだけれども仕方がないと思う。
何かを忘れないと、人は生きられない。
忘れない奴は馬鹿だし、無駄に不幸だ。
死んだ人間のことをとやかく言っても仕方がないじゃないか。
その仕方がないことをやっても無駄なだけだ。
その無駄なことをやって楽しいですか。
そんなことするぐらいなら、勉強していた方がましじゃないですか。
暗い話は嫌いなんです、僕は。
けれどもこれで、この人のために泣くのは最後だ。
そう感じたら、涙が一粒落ちてきた。
それだけだ。
それで最後だ。
説明 | ||
五分小説です。 読みやすいように書いております。 読んでくださったらうれしいです。 とりあえずお悔みです。 |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
939 | 904 | 3 |
タグ | ||
小林先生 二次創作 五分小説 追悼 | ||
彬さんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |