艦隊 真・恋姫無双 39話目
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【 洛陽 の件 】

 

? 司隷 洛陽近辺 にて ?

 

整備された道を伝い、何進一行が歩いて行く。

 

普通、この距離では馬を使って行くのだか……馬に乗れる者が殆どいない。 

 

と云うか……馬に乗る必要も暇もなかった。 

 

『馬が耐えられるのか……』などと作者が語ろうなら、艦娘全員から斉射を受けること必至! 

 

だから、あえて言わない。 ………言うもんか!

 

コホン! …………そんなワケで、徒歩移動する事になった。

 

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

 

ここで……慧眼の提督諸氏なら、既にお気付きであろう。

 

長安の北側に『渭河』なる『河水(黄河)』の支流がある。 この河が洛陽を通り過ぎ『河水』に合流するのだ。

 

だから……『舟で下れば簡単だ!』、『殆ど艦娘なんだから、河を下って行けば良いじゃないか!』とか思われるだろう。

 

実に……そのとおり。 

 

実際……川幅も日本に比べれば大きいし、駆逐艦が長江等に入った史実もある。 だから、やれば出来るし……体力の負担も少ない! 

 

しかし、実行が出来なかったのだ。 

 

何故なら……この者たちが、反対するから!

 

何進「人の目がどこにあるか分からん! 河の上を集団で渡ったとしたら、騒ぎが大きくなり、お前たちの立場が大変になるぞ? それに、一刀を誰に乗せるかで、喧嘩になるのは目に見えているからな!」

 

一刀「あ、足がまだ………宙に浮いてる気分だ! た、頼むから……歩きにして欲しい! だ、誰だ……吊り橋効果を発言した奴は───ッ!!」

 

他にも……《直に歩いて、他の地域の様子を見たい》と云う狙いもあったが、こっちの方が面白いので理由を挙げた。

 

その為……徒歩の行程である事、ご理解……願いたい。

 

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

 

何進「───見よ! あれが、漢王朝の象徴される……洛陽の都だ!!」

 

何進が威厳を保ち、誇らしげに……洛陽を片手で示す!

 

 

☆━━☆━━☆━━☆━━☆

 

漢王朝の中心……首都『洛陽』

 

南に洛水が流れ、北に風光明媚の北?山が見渡され、東西に堅固な関『虎牢関』『函谷関』が守備にと配置している……王都の地。

 

兵家必争の地であるため、都城の高い城壁が、外敵を阻むかのように立ち並ぶ。 しかも、更に高い建物群が……天に挑むかのよう見事に聳え立ち(そびえたち)、煌びやかかな輝きが……数里も離れている一刀達に、威厳と共に強烈な圧迫感を醸し出していた!  

 

☆━━☆━━☆━━☆━━☆

 

 

しかし、恋姫たちは───

 

桔梗「………何度来ても……わしのような田舎者には、慣れん景色じゃわい!! それに、文官、武官問わず……濁った目をする者が多い所でもある! 皆……表の華やかさに惑わされるでないぞ!?」

 

焔耶「桔梗様の仰るとおり! どうか、お気を付けて下さい!!」

 

朱里「…………権力、腐敗、欲、謀略の中心地。 表は如何に綺麗に飾られていても……裏を返せば『黒一色』! ……油断のならぬ地ですから!」

 

この地をよく知るが故に、口々に戒めの言葉を掛ける。

 

────人を様々な欲望で惹きつけ、堕落させる……灯蛾燭のような都市。

 

それが………魔都『洛陽』だと。

 

 

◆◇◆

 

【 雑話 の件 】

 

? 司隷 洛陽近辺 にて ?

 

一刀「や、やっと……生きて……此処まで来れたか。 いや、生きているのか? 死んでいるのか?  それが問題……! ア、アリゾナのお陰で、死ぬかと思った……って云うか! 俺もぅ……終わった………!!」グラッ!

 

電「一刀さん! し、しっかり……あわわわッ!!」

 

雷「し、死んじゃダメよぉおおおッ! 一刀司令官!!」

 

スチュワート「───気をしっかり持ちなさい!! 司令官!!」

 

ーーー

 

暁「雷、電! え〜と……スチュワート! 早く、司令官を休ませて! 私が敷物を用意するから!」 

 

電「あれ? それってビニールシート……? クマちゃんの柄が可愛いのです! うん……とっ、雷ちゃん! スチュワートさんと一緒に一刀さんを運んで欲しいのですよ! 私は、暁ちゃんと準備しますから!!」

 

スチュワート「ほらぁ!! 雷! 早く手伝いなさいッ!」

 

雷「───じゃあ、私が足持つから、アンタは上半身持ちなさい!」

 

スチュワート「はいはい……。 わぁ……司令官……睫毛ながぁ……//////」

 

雷「ちょっと、早くって言ったアンタが、顔赤らめて司令官見ているんじゃないわよ!! 司令官は、私と電が御世話するって、暗黙の了解(自称)があるんだからぁあ!!」

 

ーーー

 

電「暁ちゃん……流石、第六駆逐隊のお姉さんなのです! こんな事態に、冷静に敷物を準備するなんて、凄いことですよ!? 尊敬しちゃいます!!」

 

暁「な、何よ……レディだから当然、用意ぐらいあるわよ。 み、皆で仲良く御飯食べる場所用に、持ってきたワケじゃないんだから!」

 

ーーー

 

龍田「天龍ちゃん〜? 幾ら提督が構ってくれないっても〜物には限度があるわよ〜?」

 

天龍「お、おいっ! ち、違う! 今回は……オレじゃねぇえええッ!!」

 

ーーー

 

アリゾナ「…………う〜ん? 桟道から提督と『バンジー』するつもりだったのに、どうしてバレたんだろう? 完全な死角を付いたから、これで成功すれば……提督が私に振り向いてくれる計算だったのに〜?」

 

金剛「フフフッ! なかなか──頭が切れるヨウですが……『艦隊の名奉行』と言われる私には、I'm so predictable!(お見通しデスネ!)」 

 

霧島「………そのような二つ名、初めて聞きましたが………?」

 

金剛「───コホン! 私は『吊り橋効果』を分かっていたネ!? 桟道で行った恐怖で起きる鼓動と、貴女が近付いた事に因る鼓動。 これをin phase with(同調して)恋愛関係に発展させる策! 伊達に帰国子女じゃありまセーン!!」

 

アリゾナ「………ふぅ〜ん? 貴女が……知らせたんだ?」

 

金剛「Yes! 私の内助の功で、提督は救われたのデ〜ス!!」

 

ーーー

 

比叡「お姉さま、もしかして……名奉行じゃなく……名探偵では?」 

 

金剛「比叡! 悪を裁くに……探偵じゃ役不足ネ! いざという時に戦えるHeroじゃないと、つまらないヨー!?」

 

比叡「はっ! そうでした!! 金剛お姉さまが、そんな愚を犯すワケがないですよね! すると……名奉行? あぁ──花吹雪の入れ墨があるッ!?」

 

榛名「ふ、服を脱ぎ……諸肌の桜吹雪で提督を誘惑ッ!? ……流石、金剛お姉さま!! 見事な迷奉行振りですッ!! 榛名、尊敬しますぅ!!」

 

霧島「……私の頭脳をもってしても、その発想はありませんでした……!!」

 

金剛「Oh!! そんなshameless(破廉恥な)行為しまセーン!! ───でも、愛しの提督だけなら……考えてもいいかも……ネ!」

 

ーーー

 

翔鶴「提督……危ないところだったわ! まさか……アリゾナちゃんに桟道から落とされそうになるなんて……。 『バンジージャンプ』って云われても私……何のことだか? ───瑞鶴は分かるの?」

 

瑞鶴「──うん。 だけど……提督さん、抵抗スゴかったよね! 翔鶴姉のスカートを持って、落とされないように頑張ってたし! 翔鶴姉……確か助けに行ったんだよね? なのに……何で提督を落とすのを手伝っていたの?」

 

翔鶴「だ、だって! わ、私のスカート……近付いたら、急に持って引き剥がそうとするから……! 頬に一発……提督を叩いちゃったのよッ!! け、決して──提督を落とそうとか、そんなつもりは───ッ!?」

 

瑞鶴「あ〜ぁあ! 提督さん……救助された時……翔鶴姉みて、完全に怯えてたよ? 一航戦の二人に知られたら……烈火の如く怒るんだろうな〜!?」

 

翔鶴「一刀提督ぅ────ッ! 申し訳ありません!! 正規空母の名を汚す行為、何とお詫びすればいいのかぁあああッ!!」

 

瑞鶴「………私も……提督を助けるのを忘れて……つい食い入るように、翔鶴姉のスカート脱がされる様子、見入ちゃたし…………あははははッ!」

 

ーーー

 

貂蝉「もぅ──アリゾナちゃんたらぁ! 吊り橋効果を都合よく考え過ぎよぉん! しかも、桟道の上から落ちていたら……二人とも岩壁に当たったて死んでいたわぁん!? 恋する乙女は怖い物知らずねぇ〜?」

 

木曾「………助かった! 貂蝉の手助けが無ければ……俺の力だけじゃ、流石に危なかったよ……」

 

貂蝉「うっふ〜ん! 木曾ちゃんが素早く取り押さえてくれたからよぉう! じゃなきゃ……幾ら、この超絶絶世美女! 貂蝉ちゃんの大活躍があっても、流石に無理だったわぁん! 翔鶴ちゃんも大変だったけどぉお………」

 

木曾「まぁ………運だな……」

 

貂蝉「運と云えば……一刀ちゃんは強いわよ? 金剛ちゃんからの連絡がなかったら、私ぃも気が付かなくて……危ないところだったわぁん!」 

 

木曾「だが、何進の様子を監視していたんだろう? その為に何進……空母水鬼も貂蝉を気にして、提督の行動に気付く事が出来なかったんだろう……な。 かなり本気で心配していたぜ!? ったく! ────皮肉なもんだよ!」

 

ーーー

 

港湾棲姫「───────!?」

 

サラ「どうか………されました?」

 

港湾棲姫「………アノ都ノ方角カラ………ホッポノ気配ガ………」

 

 

◆◇◆

 

【 雑話 その2 の件 】

 

? 司隷 洛陽近辺 にて ?

 

 

何進「一刀……大丈夫か? かなり身体に負担が掛かっているのだろう。 ふむ、ここらで暫し……休憩にしよう! 無理をして倒れられても困るからな」

 

何進が……一刀の様子を心配そうに伺う。 

 

そんな様子を、面白くなそうに見ていたビッグ Eは、一刀に荒々しく声を掛けた。 

 

ビッグ E「北郷提督……これくらいの事で、弱音を吐かれては困ります! 貴方の働き次第で、我が鎮守府、艦娘達の名が上がるかどうかの瀬戸際! それに……相手方に舐められる行為、慎んで頂きたいものです!!」

 

長門「しかしだな! 提督は蜀の桟道で苦難を受けながら越えられた身! 一部の艦娘の為に要らぬ恐怖を抱かれ、私たちも対応に不手際あったのも事実! それなのに、邪険としなくても良かろう!!」

 

ビッグ E「だがな───ッ!」

 

長門「それでも───ッ!」

 

桔梗「あ──待て待てぇ! 口論するのも、喧嘩するのも大いに結構! しかし、こんな荒れ果てた土地の途中で口論せずとも、洛陽に付いたらやってもらいたい! 我らの主である、北郷殿の身に障るではないかッ!?」

 

朱里「────それに、何進大将軍が此処に止まる理由は……ご主人様を休ませるだけでは無いでしょう! 洛陽は既に目と鼻の先! 他に思惑があるような気が………!?」

 

何進「流石は……諸葛孔明だ。 一刀には悪いが……ここで倒れてくれて好都合! 鬼灯よ! 例の手配を───ッ!!」

 

鬼灯「────ハッ! 狙い、洛陽近辺上空! 撃ち方始めぇ!!」

 

ーーーーーーーー!

 

鬼灯は、着用していた黒のベールを少し外し、『5inch単装高射砲』を剥き出しにして、上空に狙いを定め……信号弾を一発だけ放つ!

 

比叡「ちょっと──ッ! 鬼か姫か知らないけど、何で艤装に標準的に含まれていない『5inch単装高射砲』を持っているのぉ!?」

 

鬼灯「細かい話は、無しで願いたいですわ? 私達は、正面は味方でも……裏は双方憎しみ合う敵同士。 コレを見せるだけでも、御の字と思ってもらわなければ………」

 

比叡が艤装を確認するや、素早くツッコミを入れる! 

 

大本営で確認されている鬼系、姫系の標準装備に無く、どちらかと云えば『軽巡ホ級』の艤装。

 

しかし、鬼灯は……この質問を容易く避ける。

 

霧島「………ですが、貴女達も私達の仲間が、新しく加入されたのを目撃したはず。 これだけでは……些か足りませんよ?」

 

鬼灯「戦では……欺瞞や偽装は付き物。 当然では無いのかしら?」

 

金剛「fair play(フェアプレイ)が足りませんネ? そんな事して、一刀提督に愛想尽かされてもシリマセ〜ン!!」

 

一刀「…………な、何………が?」

 

榛名「提督、大丈夫です! 今はユックリして下さい。 もし、眠れなければ、榛名が添い寝致します!」

 

霧島の追撃も躱す(かわす)が、金剛の援護射撃が功を奏する!

 

何進「………コホン! そうだな……お前たちに表面的だが、力を借りる時もあるかもしれん。 簡単な情報だけでも……教えてやれ!」

 

鬼灯「………仕方がありません。 此方に来る前に、前の世界で『軽巡ホ級』から譲り得た物。 対空兵器も必要な時が来ると、思っていましたから……」

 

サラ「……………」

 

ビッグ E「……上等だ! 『グラマンの魔女』の忌み名、とくと教えてやる!」

 

鬼灯「……ふっ! 『魔女狩り』には、かなり時代が早いですが、仕方ありません。 ……お望みなら……魔女裁判を開始しましょうか?」

 

そんな一触即発の雰囲気が、二人の間から流れ出す!

 

『待てぇ!!』

 

『止めなさい!』

 

他の艦娘や何進が、引き離そうと手を掛けた時、雪風の叫び声が聞こえた!!

 

雪風「司令ぃ! 皆さん! 洛陽から………軍勢が押し寄せてきます! え〜とぉ……旗が掲げられてましてぇ………旗の名が……『袁』ですぅ!!」

 

双眼鏡を目にして、響に肩車されて……先にある砂塵の原因を見ている!

 

何進「………来たか! 袁本初!! ──大丈夫だ、敵では無い! 先程の合図で呼び寄せた味方の軍勢だ!!」

 

─────何進は、口角を上げて笑った!!

 

 

 

◆◇◆

 

【 新たな恋姫登場!】

 

? 司隷 洛陽近辺 にて ?

 

??「オ────ッホッホッホッホッ!!」

 

一刀「うおっ!? 敵の空襲か!? 全員警戒態勢を取れ……あれっ?」

 

グッタリとしていた一刀が、急に飛び起き叫んだのだが………辺りは何も変わりは無かった。 

 

一刀「おかしいなぁ……確かに警報装置が鳴りだした音を聞いたのに!?」

 

響「司令官……! 起きて大丈夫かい? 今、何進大将軍の配下が向かって来るそうだ。 まだ、気分が悪いのなら……寝ていた方が……」

 

一刀「いや……ビッグEの言うとおり、しっかりしなくちゃいけない! すまないが、肩を貸して貰えないか? まだ、足が震えて………」

 

響「………仕方ないな。 私で良ければ……手伝うよ!」

 

ビッグE「……………私も手を貸そう。 努力する提督を放っておくのは、私の矜持に反するからな!」

 

一刀「うん! 頼むよ!!」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

何進「相変わらず………前触れか無くても直ぐに分かるな……」

 

多数の騎馬隊が、何進たちより一里(415b)ほど前で止まり、そこより下馬して近付いた。 どの将も美しい鎧を着用し……何進の前で三人の将が礼を取った!

 

ーーー

 

??「閣下! 合図により……参上致しましたわ!!」

 

??「へぇ───? こりゃ……思ったより優男だぜ! 天の御遣いだから、もう少し厳つい野郎だとばっか思ってたんだが……あっ! そうそう、コイツ! コイツみたいに筋肉がムキムキしてて、顔がこう……ごつくって!!」

 

貂蝉「わ、私ぃみたいな美女を……キモいおっさん呼ばわりするなんてぇん! 酷いぃ、酷いわぁあああ────ッ!!!」

 

??「文ちゃん! 初めて顔合わせする方に、失礼な発言しちゃ駄目だよ! すいません! 本当に───ぃすいません!!」

 

??「えぇ〜? 斗詩だって、実はそう思ってたんだろう! うりぃ、うりぃ!!」

 

??「文醜さん! 顔良さんと戯れるのは、都に帰ってからなさい! 閣下や他の者達が待っていますわ!!」

 

ーーー

 

三人は、少し語った後……何進の前へと進み出た!

 

何進「一刀、この者達を紹介しよう! 私の配下……中軍校尉『袁本初』だ! そして……その陪臣の二人!」

 

袁紹「わたくしが……かの三公を輩出した名家の家長『袁本初』と申しますわ! よくお見知りおきを!! オ────ッホッホッホッホッ!!」

 

顔良「………中軍校尉『袁本初』配下、顔良と申します!」

 

文醜「───同じく文醜だ! よろしくな!」

 

ーーー

 

一刀たちも礼を返すが……中には寂しそうに見つめる者も居た。

 

『────ふむ、思い出す事も無いままか………!』

 

『散々てこずらされたヤツらだけど………』

 

『いつか……きっと………』

 

そんな想いを秘めながら……一刀たちと同じように、挨拶を返す。

 

ーーー

 

何進「………一刀の顔を見て……記憶を思い出すかと思えば……杞憂だったようだな」

 

何進が……誰にも聞こえないように、ホッとした様子で、独り言を呟いているのだった。 

 

★☆☆

 

何進「さて……ここからが問題だ! 道中で話たが……私と宮廷内の十常侍は、互いに忌み嫌う仲だ! 私の功績を妬んで、また何か企んでいるに違いない! 今度は何を仕出かすつもりか………?」

 

一刀「いったい……どんな………」

 

貂蝉「それはねぇ〜、教室の机の上に悪戯書きとかぁ、下駄箱の帰り靴の中に画鋲が入れてあったりぃ、もう、私ぃの美貌を妬むような嫌らしいやり方してくるのよぉおおお〜ッ!」

 

鬼灯「誰も貴女の体験を、聞いているワケではありません!」

 

何進「まぁ……やり方が女々しいのは合っている。 陛下に讒言、偽報告、それか配下の者にちょっかいを仕掛ける。 私に直接に掛かって来ないから……余計に質(たち)が悪い!!」

 

ーーー

 

何進の話を聞き終わり……一刀たちは考えた。

 

一刀「今回も、何かしら嫌がらせを……仕掛けてくるかも知れないか……」

 

朱里「………間違いなく、私たちを洛陽に入れないように……何らかの妨害行動を行うと思います! 例え、洛陽に入ったとしても……易々謁見できないように偽りの詔を出してくるかと………!!」

 

一刀は、ふと……考えるとある策が浮かぶ。

 

一刀「何進大将軍! 聞きたい事があるんだ! ……洛陽の民達を数百人規模で動かす事は出来るかな? 俺が『ある行動をしている時』に、肯定の言葉を出して貰えるだけでいいんだけど……」

 

何進「うむ? それは可能だが………それが……どうした?」

 

一刀「それなら……十常侍を一泡吹かせる策があるんだ……!」

 

一刀は、己の策を披露する!

 

すると……袁紹や文醜を除いて……全員……顔が真っ赤になった!!

 

『ーーーーーーーーー!?!?』

 

何進「………☆‡≠↓!? か、一刀! お前、恥ずかしくないのか!?」

 

翔鶴「て、提督ッ! まさか、私が叩いた為に────ッ!!」

 

桔梗「北郷殿……その知謀! もしや……三国の軍師、凌駕するかもしれん! まぁ……わしらには……眼福な話だ!」

 

ビッグE「────────!?」

 

響「/////////////」

 

一刀「恥ずかしいけど………やる価値がある! 多分……権勢力に弱い十常侍なら嵌まる筈だ!! 何進大将軍! 直ぐに準備するように、取りはからってくれ! 後、『外套』、『荷を運ぶ馬車』も用意して貰いたい!」

 

何進「わかった! 十常侍の悔しがる顔を、偶には見てみたい! それに、その物も準備させよう! 暫しの間、待っておれ!」

 

一刀「あぁ………待ってるよ!」

 

何進「それと……無事に成功したら……私の真名を預けるからな!」

 

一刀「────真名!?」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

何進「───聞いたな? 袁本初よ! 直ぐに、これらの物を準備して集め、ここに用意せよ!! 一刻も早くな!!」

 

袁紹「閣下! そのような戯言を聞いて宜しいのですか!? もし、失敗したら、間違いなく失脚………『その時は、後釜を『袁本初』で推薦してやる!』───顔良さん、文醜さん! 直ぐに準備の用意ですわ!!」

 

『はいッ!!』

 

ーーーーー

ーーーーー

 

せっかく此処までたどり着いた一刀だが、それを阻む者が居た。

 

その名も悪名高い十常侍!

 

何進さえも手を焼く十常侍に……一刀が行うとする物は!?

 

また、話は次回へと………続く!

 

 

ーーーーーーー

ーーーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

次回、一刀が策を実行にうつしますが……上手く説明できるか……心配です。

 

策自体の元ネタは、皆さん御存知だと思いますよ?

 

頭の中では……構築はほぼ出来てるんですけど……。

 

また、良ければ読んで下さい。

 

説明
リアルが忙しいので、次回の更新は延びる予定。 3/8 ヒトマルヒトマル 一部修正しました。
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コメント
スネーク提督 コメントありがとうございます! この話の中だけですが……登場する時に考えてありました。(いた)
何進(空母水鬼)の真名…どんなのだろう…(スネーク)
hokuhin提督 コメントありがとうございます! この世界では『何進』は元より居ない状態です。 居れば、別の『誰かさん』となり、鬼灯みたいに入り込んでいきます。 元の『真』の世界だと、名前だけでしたので。 何進の役割を背負う事もあるかも……ですね。(いた)
ふと気になったのだが、元の何進はどうなっていたのか。空母水鬼が何進に入れ替わったのか、それとも元から何進は居なくって無印一刀みたいに何進の役割を与えられたか気になる。(hokuhin)
mokiti1976-2010提督 コメントありがとうございます! ブレない人ですから、何かと便利です! (いた)
何処に行っても袁紹さんは分かりやすく、そして扱いやすいお方ですね。(mokiti1976-2010)
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