英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜
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〜???〜

 

「あ……か、勝ったんだよね……?」

「うむ。何とか超えられたようだな……!」

リィン達の勝利を見たエリオットは呆け、ラウラは明るい表情をし

「それにしても一人でオリヴァルト殿下だけでなくメサイアをも制圧するとはな……」

「め、滅茶苦茶強かったな……」

「ビックリだよね〜。今までリィン達が契約している異種族の人達が負けている所なんて見た事なかったし。」

「さすがは空の女神の父親って所かしら?」

ユーシスとマキアスはアドルの強さに信じられない表情をし、目を丸くしているミリアムの言葉に続くようにサラ教官は静かな表情でアドルを見つめていた。

 

「……リィン達の勝ちは嬉しいんだけど、なんか微妙に腹立つ勝ち方だったね。」

「よりにもよって殿下との協力技(コンビクラフト)で勝つなんて、ちょっと妬けるわよね……」

「同感です。」

「むぅ……わかってはいたけど、やっぱり妬けるよ〜。」

一方フィーとアリサ、エリスはそれぞれジト目や顔に青筋を立ててリィンとアルフィン皇女を見つめ、トワは頬を膨らませ

「ま、まあまあ。とっさの事だったのですし、仕方ないと思いますよ?」

「え、ええ。そうですね。そのくらいは大目に見た方がいいと思いますよ?」

「フフッ、最後は殿下との愛の共同作業とかさすがはリィン君だよ♪」

「クスクス………何はともあれ、これでようやく試練は終わりね……」

セレーネとエマは苦笑しながらアリサ達を諌め、アンゼリカは口元に笑みを浮かべ、ゲルドは微笑みながらリィン達を見つめていた。

 

「はぁ、はぁ……わ、わたくし達、勝ったのですか……?」

「ええ……何とか超えられたようです……!」

息を切らせて信じられない表情をしているアルフィン皇女の言葉にリィンは静かな表情で頷き

「フフ、私達の助太刀は必要なかったかもしれませんね。」

「フッ、これぞ”愛の勝利”だね♪」

メサイアは苦笑しながらリィンとアルフィン皇女を見つめ、オリヴァルト皇子は静かな笑みを浮かべた。

 

「フゥ……完敗だよ。」

「フフ、お疲れ様です、アドルさん。」

「エイドス。」

疲れた表情で呟いたアドルをエレナは労い、フィーナは静かな表情でエイドスに視線を向け

「はい。――――お見事でした。おめでとうございます。私の”試練”も”合格”です。」

エイドスはリィン達を見つめて微笑んだ後指を鳴らした。すると空間は歪み、その場にいる全員は鳳翼館に戻った。

 

〜鳳翼館〜

 

「ここは……鳳翼館のロビーですね。」

「元の場所に戻ったな……」

「こんな”力”を見せつけられると改めて”空の女神”だって事を思い知らされるよな……」

「……そうね。後は普段の性格がまともだったら言う事無しなんだけどね。」

クレア大尉とガイウスは周囲を見回し、疲れた表情で呟いたトヴァルの言葉に頷いたセリーヌは呆れた表情でエイドスを見つめていた。

 

「エイドス様、彼らは貴女の”試練”を見事乗り越えましたが……他の条件とは一体何なのでしょうか?」

「あ…………」

「そう言えば”試練”の前にそのような事を言っていたな………」

ルフィナの質問を聞いてある事を思い出したアリサは不安そうな表情をし、ラウラは重々しい様子を纏ってエイドスを見つめた。

 

「フゥ。ルフィナさん?以前にも”命令”しましたよね?公式ではまだ許しますが、プライベートの時は”様付け”や”女神扱い”は止めるようにと。」

「え、えっと……?」

「エ、エイドスさん。ま、まさかとは思いますけど……」

「もしかしてツァイトの話にあった”女神モード”とやらはもう終わりかい?」

溜息を吐いたエイドスの指摘にルフィナが戸惑っている中、ある事を察したケビンは表情を引き攣らせ、ワジは口元をニヤニヤさせながら尋ねた。

 

「はい♪やっぱり”女神モード”は肩が凝って疲れますね…………それでどうでしたか?”女神モード”で皆さんと接していた時の私、女神らしかったでしょう♪」

そして溜息を吐いた後にすぐに表情をいつものような親しみのある笑顔へと切り替えたエイドスが問いかけるとその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力し

「クク……ハハ……ハッハッハッハッ!アルテリアに行った際も是非その”女神モード”とやらを見せた後にいつもの貴女を見せてやってくれ!」

「ちょっと、アイン!?洒落にならない事を提案しないでよ!?」

「お願いしますから、ほんの少しでも構いませんので御自身がゼムリア大陸の人々が崇め続けて来た”空の女神”である事を自覚して、先程のようにもっと威厳を持った態度で接してください……」

大声で笑った後口元に笑みを浮かべて提案したセルナート総長にルフィナは慌てた様子で指摘し、リースは疲れた表情でエイドスを見つめて言った。

 

「そう言われましても私自身は自分の時代では女神としての仕事は引退して、”ただの新妻”になりましたから正直2度と”女神モード”をしたくないんですよね……というかどうして私が貴女達が勝手に妄想していた人物像―――”空の女神”として振るわなければならないんですか?」

「……………………」

「アハハハハハッ!女神としての仕事を引退している事や僕達が”空の女神”の人物像を妄想って、色々と突込み所がありすぎて笑いが止まらないよ!」

「笑い事やないやろが!?アドルさん、フィーナさん。頼みますから、こちらのお茶目すぎるゼムリア大陸の女神を何とかしてください……!エイドスさんを何とかできるのは両親であるお二人だけですから……!」

エイドスの口から出たあんまりな答えにその場にいる全員が再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中、リースは石化したかのように固まり、腹を抱えて大声で笑うワジに疲れた表情で指摘したケビンは懇願するかのような表情でアドル達を見つめた。

 

「そ、そんな事を言われても困るよ……」

「そ、その……すみません。私とレアの教育が間違ったせいでこんな性格になってしまって。」

「う、う〜ん……フィーナさん達のせいじゃないと思うのですが……」

ケビンの懇願に対しアドルは疲れた表情で答え、申し訳なさそうな様子で謝罪するフィーナを見たエレナは苦笑しながら指摘し

「アハハ……相変わらず女神とは思えない人だよね……」

「一体何があって両親とは似ても似つかないあんな性格になったのか、逆に気になるわよね?」

「というか今更更生なんてできないと思うの。」

ナユタとクレハは苦笑しながらエイドスを見つめ、ノイは呆れた表情で呟いた。

 

「ア、ア、アンタねぇ!?いい加減空気ってものを読みなさいよ!?アンタ自身が緊迫した空気を作っておきながら、自分から壊してどうするのよ!?」

「だって私は皆さんもご存知の通り”KY女神”で”シリアスブレイカー”なので仕方ないのです」

疲れた表情で指摘したセリーヌの言葉に対し、エイドスはとぼけた様子で答え

「開き直ったわね……」

「女神の面汚しだな。」

エイドスの答えを聞き、リィン達と共に脱力したサラ教官とユーシスは呆れた表情で呟いた。

 

「わ、私が今まで抱いてきた女神様のイメージが音を立てて崩れて行く気がします……」

「その気持ち、わかるわ。私達も同じだったわ……というか今も崩れ続けているわよ……」

疲れた表情で呟いたエリスにアリサは遠い目をしながら答えた。

「フフ、女性には様々な面が隠されている事は私も知っているが、さすがにこれには私も驚いたよ♪」

「ア、アンちゃん……笑い事じゃないよ……」

笑顔でエイドスを見つめるアンゼリカにトワは疲れた表情で指摘し

「ハハ……エステル君すらも比べ物にならないくらい色々と凄まじい女性だよ……―――それでエイドスさん。最後の条件とは一体何かな?」

苦笑しながらエイドスを見つめていたオリヴァルト皇子は表情を戻して尋ねた。

 

「あ、その件ですね。最後の条件とは…………リィンさんとアルフィン皇女が”今結婚する事”です♪」

笑顔で答えたエイドスの言葉を聞いた瞬間、その場は凍りつき

「えええええええええええええええええええええええええええええっ!?」

やがて全員驚きの表情で声を上げた!

 

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と言う訳でエイドスの女神モードは終わり、まさかのとんでもない命令をしてくれやがりましたwwカオスな展開を作るのが得意ですからエイドスこそが”混沌の女神”と呼ぶべきかもしれませんねw(マテ)

説明
第574話
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コメント
サイバスター様&本郷 刃様 ハチャメチャ女神ですので仕方ないかとww 匿名希望様 まあ、リィンが学院退学したらアリサ達も正妻になりますがねww(sorano)
これでリィンの正妻はアルフィン皇女になるのか。でもいいかもしれないな。なにせ器が大きいし、さすが皇族なだけはある。そしてエリゼとエリスがキレるのか。(匿名希望)
シリアスブレイカーでKYとか女神としてどうよw? まぁ本人は女神のつもりはないからアレだけどもw(本郷 刃)
いやいや・・・急すぎるだろこの不良女神ww(サイバスター)
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