Spirit World -05- |
Spirit World -05-
――カナタ。
どこからともなく、声が聞こえてくる。
女の声だ。
あれ、俺…
「なにしてたんだっけ…。」
そして、俺は目を開けた。
「カナタ、起きなさい。朝よ。」
ベッドの上でピピピと目覚まし時計が鳴り続けている。
「学校でしょ。ほら、起きて早く行ってちょうだい。」
俺は、なんとなく朝の習慣になりつつあるスマホを見るという動作を行った。
だが、その携帯には土曜日7時04分という数字が映っていた。
「おい、かーさん今日って日曜日だぞ…」
あら、そうだったかな。という顔をしてカレンダーを見る姿を見た俺は
「昨日も、同じこと…」
あれ…
昨日…?
昨日って、確か…ずっと家で…
その刹那カナタの頭に血まみれの少女とある紳士の姿が少女を揺さぶって起こすような
ワンシーンが流れる。
誰だ、こいつら…なんで血まみれなんだ。
なぜ、もうソレは死んでるだろ?
なにをしてるんだ?
「カナタ?大丈夫?カナタ?」
かーさんの声でその考えは打ち切られた。
「あ。ああ。どうしたの。」
すると、かーさんは心配そうな顔をして
「大丈夫?なんか、思いつめたような顔して…最近学校も行かないし…」
別に、学校が嫌いなわけじゃない。
友達も人並みにはいるし、ただ軽いホームシック。引きこもりなだけ。
あれ…?
昨日…じゃない。
いつか。いつか同じようなことをしたきがする。
気のせいか…
「あ、そうだカナタちょっとさおつかい行ってきてくれないかしら。」
かーさんは、俺に3000円を差し出し、目を光らせて…いや、かーさんはそのつもりはないかもしれないけど俺にはそう見えて、なんか良からぬことを考えてるな的なことはすぐにわかった。
「やだ。」
俺は、この『や』と『だ』という二文字だけで、
あ、そうだカナタちょっとさおつかいいってきてくれないかしらという
小文字を含め作者(?)も数え間違えてるかもしれない32文字の長文を
キッパリと断った。
「たった二文字で、私の33文字という長文のお願い事を断るなんて酷いわ…こんな子に育てた覚えはお母さん微塵もありません!」
『33文字だった。』
「あー、もうわかったよ!どこならその卵と牛乳売ってるの」
なぜ、俺はこんなどこでも売っているような商品の購入場所を聞いたのかわからない。
「裏の、センクスで売ってるわよ。」
「まじですか。」
Spirit World -05-
-06-に続く。
説明 | ||
今回は、文の構成をテスト的に変えてみました。 えーと。はい。おかげさまですごい短くなりました← 今までどおりの長さだと思いますが、短く感じてると思います すこし、ややこしくなってきますが後々すっきりするようにしていきたいです |
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