俺の家には悪魔がおる はじまりがおっ
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職場がブラック過ぎてつらい・・・

 

 

職場の異動があって新しい職場に行った訳だが、

上司は基地外、仕事は山のように押し寄せる

その山が少しでも滞れば基地外上司が牙を剥く!

 

てか、ブチギレて吼え立て捲られるんだけですけどー

でも、マジ基地の唸り声は精神によろしくない訳で

じょじょに削られていく日々であります

 

 

今日も十二分にせーしんけずられました・・・

食って帰る気も、自炊する気も起きず

ふらっと寄ったコンビニでやたらと食い物を買ったけど

食う気もおきずにふらっと公園のブランコに腰掛けた

 

「はぁ・・・」

 

ため息がこぼれる

俺はこれからどうなってしまうんだ、俺・・・

明るい展望がみえねぇ・・・

 

と、うらぶれていると柵の前を男がよろよろと横切る

世紀末っぽいマントを目深に羽織ってはいるがその間から見える

短髪を立てた髪型に、赤チェックのシャツ

許されざる角度でよたよたと歩きながら、

いやらしい口元からつぶやきのような、呪いのような言葉が洩れる・・・

 

「このスレには悪魔がおる・・・」

 

は?ここは公園であってスレとは全く関係ない

変なことをいうおっさんだな、とそのおっさんの背中を見送っていると

 

とてもスゴい、モノを見たんだ

 

3DのRPGのようなエフェクトが目の前に広がる

くるくると回る魔法陣?が一重二重

その中心に漆黒の闇が溢れ出し

瞬間、闇が破せ禍々しい閃光ががががg

 

    ぽんっ

 

以外とかわいい音を立てて弾けた

 

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「がおはあくまがおっ!あくまがおるがおっ!!

 めーかいめいふのつかいっ

 がおのあくまじからがかいほーさるるばっ

 このふにけたせかいはめつぼーがおっ!!

 おそれおののくがいいがおっニンゲンどもっ!

 しゅーまつのときはおよずれたがおっ

 がおはっ!がおはっ・・・・・・」

 

    くぅ〜〜〜〜〜〜〜

 

何とも見事に腹の虫がなるわんちゃん

うん、犬だよね。アレ

とても悪魔っぽくはない

でもまあ、長靴を履いた猫みたいな感じでファンタジックではある

 

しかしこんな幻影を見てしまうとは、とうとうイカれてしまったようだ

逆に笑いがこぼれてしまう

 

「お腹すいてるの?」

「そーがおっ!くーふくがおっ!!

 ながいながいまかいからのたびで

 おなかペコペコがおーっ」

 

そういえば食べ物持ってるんだった

サンドイッチをあげやう

 

「これ、食べるかい?」

「たべるがおっ!たべるがおーーーーっ!!」

 

とハムサンドの包みをわたすが包みごと口に運ぼうとする

 

「わーっ! 包みを開けないと食べられないよ」

「じゃあやってがおっ!!はじめからたべれるようにしとくがおー」

「はいはい」

 

ハムサンドを渡すとパクパク食べる

その姿はけっこうかわいい

あっという間に食べ終わって次を渡す

なんか子犬に餌付けしてるみたいで楽しくなってきた

そうこうしてる間に持ってる食べ物は半分くらいなくなり

このわんちゃんも満腹になったっぽい

 

「オマエ、いいヤツがおっ!なまえはなんていうがお?」

「虹浦 としあきだけど」

「じゃあ、とっしーがおっ!

 とっしーはにんげんかいのだいいちゲボクにしてやるがおっ

 かんしゃするがおよっ!!」

「へ?」

「さあ、すみかにあんないするがおっ!

 たしょーのふべんはカンベンしてやるがおっ」

「ええぇー そんないきなり・・・」

「がおはコッチじゃヤドナシがおっ

 だから、だいいちのゲボクのとっしーが

 おせわするのがトーゼンがおー」

 

いきなりの展開に白黒する俺に、勝ち誇ったように居直るわんちゃん・・・

たしかに知らない土地に放り出されるのは可哀想だ

しかしなーと思うが、まあしょうがないかという気もある・・・

 

「・・・しょうがないなぁ。しばらくだけだよ」

「トーゼンがおっ!!」

「じゃあ、いこうか、わんちゃん」

 

「いぬじゃないがおっ! あくまがおーーーーーっ!!!!!!!!」

 

 

そんな感じで、俺の家には悪魔が住み着くようになったとさ・・・

 

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  クイクイ

 

  うn?!

 

  おててつないでがおー

 

 

 繋いだ手はモフモフで肉球がぷにぷにだった

 

 

              おわり

 

 

 

じかいよこくがおっ!!

 

にんげんかいはつまらんがおっ!

とっしーはケチンボですきなものたべさせてくれないがおっ

がおにたいしてあまりにのシウチがおっ

じかい、「がおととっしーとなかなおり」

がおが、がおがおにしてやるがおっ!!

 

 

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なんだかんだで、いやがるがおるを風呂にいれて寝かしつけた頃

 

  「ピンポーーーン」

 

深夜に訪問者がやってきた

 

「どうも、がおるの母です」

 

すらっとしたマズルのメスケモさんがドアの外に立っていた

 

「あ、がおるなら今寝てますから起こしてきますね」

 

迎えにきた。まあ、当然だよね

こんな小さい子だし

 

「いえいえ、起こさなくてよろしくてよ

 がおるの身の回りの品を届けに来ただけですので

 わがままな子ですが、がおるの事をよろしくおねがいします」

 

と、風呂敷包みを手渡される

 

「ではよろしくおねがいします・・・」

 

がおるのお母さんは、すーっと闇に消えていった・・・

 

 

ホントに悪魔なんだな、がおるって・・・

ちょっと怖くなってきたよ・・・

 

 

 

説明
ふたばちゃんねる出身のネットキャラ
悪魔がおるのお話になります
あくまで俺設定の悪魔がおるになっておりますので
深く考えないで流していただけたら幸いです
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タグ
ふたば 悪魔がおる がおる 

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