遭難と邂逅の航海日誌 その6
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航海日誌 ET 26352/04/23 タウセティ行きスターウェイ102番維持機近傍避難所

本日も、倉庫の物品を確認。

すべての品物が、1800年前の道楽家による

6000年前のオールドアースの品物の再生品というふれ込み。

その設定に正気を疑う。

/筆記者 アガーヴェ・イーズディル

 

26352/04/24 追記:そう腐るな〜!楽しいじゃん??

26352/04/24 追記:『正気を疑う。』

 

なんでうちの弟は、鼻と首筋にやけどをしてんの?

なんでうちの弟は、指先とほっぺたに切り傷があんの?

なんでうちの弟は……

 

「そんなところにそんな有様になれるん!?」

「ほっといてください。」

「いやいやいや、鼻先と指先はわかるよ?でもなんで首筋とほっぺた?服の中まで油が飛んで?

 包丁が顔に襲いかかってきた???」

「ほっといてください。」

「それに、治療器つかいなよ〜。」

「いえ、エネルギーがもったいないので……」

 

ったく、こっちがおもしろそうなものを持ち出してんのに、そもそも存在だけで

おもしろいとか、芸人つぶしもいい加減にしてほしいよね〜ホント。

 

「まぁいいけどさ。」

「出来はそこそこだ。君もご相伴にあずかってはどうだ?」

「そ〜します。さぁ食事をもて。」

「……」

 

テーブルをとんとんとたたきながら腰掛けると同時に、持っていた板きれを

放り投げる。結構大きな音がして落ちたのがちょっとびっくり。

 

「なんです?」

「いえ、なんか乗るものらしいですよ?」

「乗るもの?動くのか?」

「それがデータが壊れててよくわかんなかったんですよね〜。ちょっと見てもらおうかなって。」

 

どんとおかれた皿の上のなんだかよくわからないものを一口。

 

「え〜これパスタ?ってかなんでカルボナーラに胡椒いれないのぉ?調理器のにもはいってるっしょ??」

「いやその、刺激のある調味料を使うのが正直怖かったんです。」

「……ま、いいけどさぁ。」

 

何回まぁいいけどさぁさせれば気が済むんだろ。うちの弟は。

 

「ふ〜む。これ、電源モジュールがついてるな、給電してみるか?周波数は……」

「動くのですか?艦長。」

「たぶんこれだと思うんですよね〜。」

 

二人の端末にカタログを送ってみる。

 

「床に座るための椅子か。」

「違うんじゃないですか?座るならこんなに硬くなくていい。」

 

艦長が座ろうとする前にそれを言えないのが気が利かないよねぇ。」

 

「動くみたいだな。これは数字……48.2?」

「数字ですか……」

「弟ものる!」

「はぁ……68.3ですね。」

「わからないな。とりあえず移動させると数字が変わるところを見ると、

 加速度センサーでも入っているのかも、いや歪センサーかもしれないな」

「ちなみにボクは……49.7ぁ」

 

あ、あれかな?

 

「圧力検知まし〜ん!」

「なんですかいきなり。」

「うん面白いな。じゃあ、僕の腕力を測ってみるか。副長、勝負しないか?」

「艦長……。」

 

すぐ勝負とか典型的少年の会話だなぁ〜まぁいいけどさぁ。

 

説明
なにか、ぐだぐだ日常系を書きたいと思って書いたものです。
なのでぐだぐだです。設定は深紅の宇宙の呼び声から2000年程度後。

航法士視点はぁゃιぃ枠?
http://www.tinami.com/view/740928 : その1
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