【サイバ】さくら祭りの前日(天空稲荷神社の場合)【交流】 |
それはお花見シーズン。天空稲荷神社の境内にも桜の花が咲き乱れる時期…。
「いやぁ、これだけ桜が咲いてると、あー、今年も春が来たなって感じだねw」
ある日の朝、うららかな陽気に誘われて本殿から出てきたのはこの神社の祭神・天洸。
足元ではきつねまんじゅうが数匹、落ちた花びらで遊んでいる。
「ふふ、いなりぼっこたちも楽しそうだねぇw」
その様子を見ていた天洸は微笑むと、軽く伸びをした。
「さーて、そろそろ打ち合わせ行かないとね!」
社務所。
「あら、今年ももうそんな時期なのね」
と、茶を持ってきたのは看板巫女の北城愛。
「そういえばさくら祭りの季節よね。屋台の出店は片っ端から声かけてきてるから大丈夫よお母さんw」
ご飯を用意しているのは愛の娘である唯だ。
「ところで唯、随分手回しいいけどまさか何かたくらんでないわよね?」
「そ、そんなことは…たぶん…」
と、唯が言いかけたそのとき、天井裏から二人の少女が落ちてきた。
「ぎゃ!?」
「ちょ!?和美ちゃんに雪歩ちゃん!?」
落ちてきたのは和美・雪歩の今河姉妹。
「くそう、3人で屋台めぐりする計画だったのになぜバレたんだ?」
「あいたたた…雪歩、重いからそこどいて…」
「…やっぱり…」
愛はため息をついた。
「まあ、とにかく。毎年恒例の桜祭りだ。今年も桜がハデに咲いてて混み合うだろうからね。しっかり頼むよ…特に唯と和美?」
「またまた、あたしを誰だと思ってるのお天さま。天空稲荷神社の巫女よ?」
「そうそう、あたしだって巫女の手伝いぐらいはワケないわよw」
「とか言っていつも途中で仕事ほっぽり出してるのはだ〜れかなぁ?w」
「「ギクッ」」
「唯…和美ちゃん…」
再びため息をつく愛。笑ってごまかそうとする唯と和美。
「ま、もう一度言うけどこの時期忙しいからしっかり働くんだよ」
「「へいへい」」
「でもそう言って、お天さまの方から唯と和美を誘い出したりしてるじゃんか」
「うっ!?」
鋭いなさすが雪歩するどい。
「あ、あー…と、とにかくっ!明日からさくら祭りだからしっかり働くように!以上っ!!」
「「「はーい」」」
「…大丈夫かなこの面子で」
みんなの様子を見て、内心ちょっと心配な雪歩なのであった。
「…でもさ、雪歩はどうするの?」
「あー俺?祭りのレポートを取材しようと思ってね。母ちゃんの手伝いとぉ…何より、ばあちゃんの店の宣伝かな!」
「おばあちゃん子ね…」
「ホントね…」
「カメラ屋の孫娘ですからなw」
「しかしまあ親孝行だね雪歩ちゃんは。どこぞの二人組とは大違いだwねえ愛ちゃん?」
「そうよねえ。ねえお天さま?w」
「「ぐぬぬぬぬぬ…!」」
ふらふら屋台めぐりしている手前、言い返せないのが悔しい唯と和美なのであった。
続く!
説明 | ||
お天さま:http://www.tinami.com/view/742459 いなりぼっこ:http://www.tinami.com/view/757833 愛:http://www.tinami.com/view/744298 唯:http://www.tinami.com/view/742179 和美:http://www.tinami.com/view/743015 雪歩:http://www.tinami.com/view/754577 美歩(名前だけ):http://www.tinami.com/view/746224 寧子(名前だけ):http://www.tinami.com/view/750626 |
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コメント | ||
たぶんウケると思いますよぉw(古淵工機) みんな思惑がばらばらですがwww あと雪歩ちゃんはたぶんエサでつられたのかもw(古淵工機) 雪歩ちゃんの真の目的が別のところにあったりしてw あと世界広しといえど、屋台をめぐって食べ歩く神様は天洸様、この人だけに違いないwww(Ν) |
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