「永遠の桜」

桜が咲いたね。

奇麗だね。

美しいね。

可愛いね。

奇麗だね。

桜が散ってゆくね。

奇麗だね。

美しいね。

可愛いね。

奇麗だね。

儚いね。

虚しいね。

寂しいね。

悲しいね。

でも、命あるものはいつか枯れる。

自然の摂理だから仕方がないね。

なら、永遠に散らない桜なんてどう?

桜が咲いたね。

咲き続けているね。

ドライフラワー?アイスフラワー?

押し花?桜餅?桜あんぱん?

奇麗かな?

何か違うね。

桜だけれど、桜じゃない。

桜の形はしているけれど、それはもはや“桜”とは呼べない。

ひょっとしたら、桜って、散ってゆくからいいのかも。

去ってゆくからいいのかも。

それはまるで人生みたい。

今年も咲いた。

一面の桜。

奇麗だね。

美しいね。

寂しいね。

悲しいね。