艦隊 真・恋姫無双 46話目 |
【 金剛の英会話教室 の件 】
? 河南尹 新城 付近 にて ?
蓮華たちが、明命に案内され……金剛たちに歩み寄る。 後ろに孫呉の兵を並ばせ、袁術軍よりの視線を出来るだけ遮る。
金剛たちは、横に並び………蓮華たちを迎えた。
ーーー
蓮華「お初にお目にかかる! 袁術軍配下、孫伯符の名代を務める……」
金剛「How do you do?(はじめまして)」
蓮華「……はっ?」
ーー
蓮華は、将を後ろに待たせ……代表して挨拶をするが、金剛がにこやかに微笑みながら『英語』で挨拶を始めた!
ーー
蓮華「(し、思春ッ! 天の国の言葉って、こんな言葉だったの!?)」
思春「(い、いえッ! 皆、普通に喋っていましたが!!?)」
ーー
よくある街中で、欧米人の方より質問を英語でされて、困り果てる人を見かけるが……蓮華も同じ。 慌てて思春に問い掛けるが、思春も艦娘たちと普通に話したので、理由が分からない!
ーー
金剛「………How do you do?」
蓮華「あ、あぁ………………」
金剛「How 、do、 you、 do〜?」
蓮華「ハ、ハウドゥ……How do…… you do…?」
ーー
蓮華が悩んで返答に窮するが、金剛は………お構いなく繰り返す!
余りにしつこく繰り返すため、蓮華は、その言葉をオウム返しで答えた!
ーー
金剛「Oh───!?!?」
蓮華「ーーーーーーーー!?」
ーー
すると──先程まで、余裕の表情を保っていた金剛が、驚愕の表情で叫ぶではないか? まるで、怖いモノを見てしまったかのように引いているッ!!
余りの狼狽振りに、蓮華も驚き───仲間たちに助けを求めるが!
ーー
蓮華「な、何ぃ!? 何か、失礼な事、私が言ってしまったのッ!?」
小蓮「そんなこと聞かれたってッ! シャオに分かる訳ないじゃないッ!!」
冥琳「蓮華さま、すいません。 私でも流石に………」
蓮華「……………私って………」
ーー
蓮華は、日頃より姉妹に振り回される事も含め、自分の不幸な運命に……落胆していた。
◆◇◆
【 英語って……難しい の件 】
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金剛「Wow! 比叡、榛名、霧島! 今の返事を聞きましたカァ!?」
比叡「すっごくぅ驚いちゃいましたぁ! まさか、その返答が出来るなんて! 私ぃ───感動しちゃいますぅ!!」
榛名「そうですね! この世界、この大陸で……『英語での挨拶』に『英語で答える』なんて、素晴らしい!! しかも、古い挨拶の仕方で! このような挨拶は、向こうの世界でも稀だと聞いているのに!!」
ーー
金剛姉妹の驚きの理由を漏れ聞いて……つい間抜けな声を漏らす蓮華。
ーー
蓮華「………………へっ?」
明命「蓮華様! いつの間に天の言葉を会得したんですか!?」
蓮華「し、知らないッ! だって……分からないから……そのまま返しただけなのよ!? そ、それが正解だったなんて、全然知らなかったの!!!」
明命「えっ!? じゃあ──さっきの驚きようはなんなの───!?!?」
ーー
そんな驚く蓮華たちだが……少し目を離した隙に、状況がガラリと変わる。
再び……金剛たちを見れば……金剛が叱れられていた。 妹の霧島の説教を、身体を縮めて正座で聞いている。
ーー
霧島「………金剛姉さま! 今の行動は何ですかッ!? 相手が真摯に振る舞い挨拶されるのに、この国の言葉で語らず、異国の英語を使うだなんて!?」
金剛「……于吉より……提督を慕うNewfaceが……また増えると聞いたのデース! 私たちに……味方が増えるのは嬉しいヨー!? ───だけど、Rival in love(恋敵)が増えるのはNo! なんだからネ!!?」
霧島「………それで挨拶を英語にして、困らせたのですか!?」
金剛「lowbrows(ミーハー)な娘が嫌なだけネ! 初め……一刀提督が、この世界に来てから、有名人になったのはァ……正直とっても嬉しかったァ!! 私が認めた提督だから、I'm extremely happy(とっても嬉しかった)ヨ!」
霧島「金剛姉さま…………」
金剛「でも……于吉が……提督の名前が知れ渡ると……もっと多くの若い娘が、慕って訪ねてくると……言ってたネ………」
霧島「……………………」
金剛「ただ……有名だからァ? good-looking(カッコいい)からァ? そんなのNo! 提督の何を知ってるのォ!? 前の世界で……私を、他の皆を救おうとした、一刀提督のnoble spirit(高潔な精神)を知らずに、何を求めているのデスカー!? 私は………unconvinced!(納得できまセーン!)」
比叡「うぅぅ………金剛姉さま!!」
榛名「………泣けちゃいます!」
金剛「………だからァ、私が壁となって立ち塞がり、提督に近付こうとする女性へ、英語で接して覚悟を問うネ! Can you get over that hurdle?(あなたは、この壁を乗り越えることができますか?)──とォ!?」
霧島「金剛姉さま……お気持ちは分かります! しかし、今は任務中ですよ? そんな時に私事で動き、漢王朝との断交に繋がり、大乱の火種でも発展すれば、一刀司令はどう思われます!?」
金剛「───────ハッ!?」
霧島「人一倍、責任感を持つ一刀司令の事です! この事を知れば、大層嘆かれて心配する事は勿論! 最後は自決を考える事も………間違いないでしょう!! 金剛姉さまの……自己満足で………!!」
金剛「Sorry!! 霧島ぁ───Please forgive me!!(許して下サイ!!)」
ーーー
稟「……ふむ、言葉の意味は分かりませんでしたが……興味深いですね………? 完全な語学の変化ですか……」
風「ふふふっ、風は会得しましたよ〜? 天の国の言葉を〜!!」
稟「────まさかッ!?」
風「ご覧の通り…………ZZZZ」
稟「それは違うし、寝るなぁ───ッ!!」
風「Oh……!!」
稟「…………信じた私がバカでしたね……」
宝ャ「 ───I'm sure you don't understand what I'm saying, but I don't understand it either!」
稟「───ほ、宝ャぃいいいッッ!?!? 風! 今なんて言ったんですかぁあああッ!?」
風「風が喋ったわけじゃなく宝ャが───!?」
稟「どちらにしても良いですッ!! 何と言ったんですかッ!?」
風「『何を言ってるのか分からないと思いますが、宝ャも何を言ってるのか分かりませーん!』」
稟「だからぁ───何と喋ったか教えなさいッッッ!!!」
ーーー
金剛の提督を慕うが故の企みは、蓮華の予想外の切り返しで、難なく事を得た。 逆に……末の妹『霧島』に窘められ(たしなめられ)……意気消沈する金剛。
霧島「先程は失礼しました! 私は、北郷一刀司令官に従う金剛型 4番艦 戦艦『霧島』と申します! 以後……お見知りおきを!」
蓮華「あっ……失礼。 私は姓は孫、名は権、字は仲謀と……」
蓮華と互いに挨拶した後、霧島が神妙な顔をして、謝罪の挨拶をする。
霧島「……姉の金剛が………失礼な態度を致しまして申し訳ありません! 二度とやらないように、よく言い聞かせますので!」ペコリ
金剛「うぅぅ……Sorry to be confused!(混乱させてゴメンナサイ!)」
蓮華「は、はぁ…………」
霧島は、金剛の英語部分を訳しながら……掻い摘まんで説明。
霧島「……という事で、初見の方に丁寧に挨拶する場合、『How do you do?(はじめまして)』の返答は『How do you do?』(はじめまして・こちらこそ宜しく)と言う意味になるんですよ?」
冥琳「これは……興味深い。 もし、良ければ幾つか教えて頂きたいモノですな。 敵が知らない語句を使用できれば、情報戦には非常に有効ですので。 おっと──失礼した、私の名前は……姓は周、名は瑜 字を────」
ーーー
これが切っ掛けとなり、双方の話が進み、それぞれ自己紹介をして、名前を交換し合う。
蓮華たちは、『戦艦』と云う聞き慣れない言葉を耳にして、疑問を抱きつつ対応、金剛たちは金剛たちで、歴史の人物たちの名前が出てくるので、少々興奮気味!
ひとまず、友好的な交わりを終える事が出来たのだった。
◆◇◆
【 蜀将同士の再会 の件 】
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星「久しいな───朱里! 雛里も……一緒に居るのだろう!?」
朱里「せ、星さんッ! 私の事、前の世界を覚えているのですか!?」
星「無論だ! 朱里や雛里……蜀、魏、呉の将たち! そして……主もだ! 誰が、あの輝かしい世界を忘れてなるものか!! ───全員の名、主な出来事、喜びも哀しみも───この心に刻んであるからな!!」
朱里「で、でも…よく私が、記憶があるって分かりましたね? 中には、記憶が無い人も居るって………思春さんから聞いていますよ!? それなのに、開口一番に真名で呼ぶなんて……違っていたらどうするんですかぁ!?」
星「────簡単な事だ。 初めて……主たちと出会った時、あの朱里や雛里のカミカミの喋り方、オドオドした態度。 今の朱里には、全く見られぬ! 最後の大戦で、堂々と我々を指揮したアノ時と、同じにしか見えなかった!」
朱里「………星さん! ありがとうございます! そ、それと……雛里ちゃんもそうですが、紫苑さん、桔梗さん、焔耶さんも……一緒に! 4人とも覚えています! 後、何故か紫苑さんと桔梗さんが若くなっちゃいました……?」
星「それは面妖な。 祭殿は元の姿だったぞ? まぁ……記憶もなかった状態かも知れんが……。 しかし、二人が若くなると……主もまた……かなり絞り取られる事になりそうだな? ………気を付けなければなるまい!」
朱里「ですが……ご主人さまが………」
星「思春より聞いている! 主が、前の主では無い……別の主だと云う事だな? 前の主よりも……遥かに逞しいと聞いたが?」
朱里「は……? は、はいっ! ………い、意外と着痩せする人みたいで……ガッチリとしてて、お腹も割れて………」
星「────? 何を言っておるのだ? 軍事に秀でる将だと聞いていたのだが、まるで……裸を見た『はわわわわ───ッ!』……むぅ……これは心して置かねば! 既に先手を取られていたとはッ!?」
朱里「──────そ、それよりも!! この軍勢は何なのですかッ!?」
星「袁術が上洛のために集めた軍勢……約一万! 今の私は、孫呉に客将で仕える身。 その護衛で、孫呉が袁術軍に張り付いているワケだ……」
朱里「そ、それでは───お願いしたい事がッ!!!」
星「───────!? いったい、何があったのだ?」
朱里「洛陽から逃走した十常侍が───賊に捕縛されて、連れて行かれたのですッ! 賊の人数は、見た限りでは数百人! 私たちでは、勝てる要素が『………少し待て!』───!? 」
星「………益州で目覚まし活躍をした『天の御遣い』が……たかが数百人如きで難儀するとは……おかしな話だな? ────朱里よ!?」
朱里「………いえ、最後まで言わせて下さい! 勝てる要素は『充分あります!』 しかし、私たちの攻撃では『殲滅』もしくは『壊滅』になるため、他に武に優れた『将』を待っていたのです! 十常侍の救出の為にッ!!」
◆◇◆
【 孫呉への要請 の件 】
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美羽と七乃の元に……朱里たちが案内されて、説明をする!
朱里「これが……事の顛末です! その後、私たちが調査をして、判明した部分も合わせ……説明に組み込みました!!」
★ーー★ーー★ーー★ーー★
十常侍の残党『畢嵐』『栗嵩』『張恭』の三人が逃走して、ここまでやってきた! 三人とも……袁術領内での優雅な暮らしを疑ってはいなかった!
しかし、豪華な車、煌びやかな駿馬、貴重な積み荷の割りには、護衛が無いままで、ここまで逃走してきたのだ。 普通なら、絶好のカモなのだが……手練れの賊が多い世のため、官軍の罠と考え……ワザと見逃したかもしれない!
ーーー
??『──────やれッ!!』
『うおおぉぉぉおおおお──────ッ!!』
畢嵐『────な、なんでおじゃるぅ!? なんでぇえええっ!!』
ーーー
左右、前方より多数の兵が、攻撃してきた!
御者は、弓矢で早々に射殺され……馬も縄で絡めて捕獲される! 十常侍は、太った腹を揺らしながら、逃走を試みるが……武の腕など絶望的!
この賊を率いる『頭』は、『趙慈』と云う下位の兵だった。
趙慈は、自分たちの待遇が悪い事を理由に、最初は仲間と一緒に立ち上がった。 しかし、近隣の民たちも、その話を聞き及び集まってきたのだ!
趙慈も、話を聞くにつれ……自分たちの行いを悔い改めて、民のために乱を広げる事を決意! 数千人規模の反乱軍と化した!
しかし、一番の問題が資金不足! 貧しい民の集まり故、食糧も無ければ武器も無い。 それを補うのが、盗賊行為なのだが……守備の固い官軍はダメ! 貧しい民からの略奪など……言語道断!!
そんな折だった────守備が手薄な、貴賓が乗る馬車が通過するとの情報が入ったのは!! そして、趙慈たちは────偶然と悪運が重なり、稀代の大物を略奪する事が完了!!
そして、この馬車を執拗に追い掛けていた……『天の御遣い』に追い付かれる前に、逃走する事ができたのだったのである!
★ーー★ーー★ーー★ーー★
朱里「…………どうか、お願いします! 敵賊軍を滅するために、力を貸して下さい!」
七乃「う〜ん? 確かに……天の御遣い側には、美羽様を呼び寄せた何進大将軍の意向がありましたからね〜? 出来れば力になりたいのですが……」
ーーー
七乃の言葉は……意外と歯切れが悪い。
何進の要請で上洛するのだから、何進側の筈だが……七乃の洞察力、独自の情報収集により、十常侍の後ろにいる何皇后の存在を感じとっていた!
そのため、何進の意向に従っても……十常侍の捕縛に力を入れるのは、消極的である! 今は、優勢に事を進める何進だが、もしかしたら、逆転劇があるかもしれない!
逆転されれば……何進に付く反十常侍側の袁紹が、失脚する可能性がある!
そうなれば、麗羽の名声が落ち……袁家の一方が没落! もう一つの袁家に吸収されて……美羽の声望と実力が───大陸中に広がるのだ!!
その考えがあるため、なかなか踏み切れない!
ーーー
七乃「そうですね〜? 私たちの軍勢は、何進大将軍より上洛の命令を受けておりますが、賊退治の命令までは受けていませ〜ん。 ですので、命令違反を問われた時、説明のしようがないため、この依頼は受けれませんねー!」
朱里「それは、信用できない……と云う事ですか? 私たちが……何進大将軍麾下である、証拠を持っていたとしても……」
七乃「いいえ〜! この場合は逆ですよ? 袁術軍は中立である事を示したいのです! 今回の要請も、正式な手続きを踏んだ上での命令書! 従わなければ罪です! しかし、十常侍の捕獲は協力要請! 表だった手助けは出来ません!」
袁術軍は、何進の要請は、漢王朝からの正式命令……だから従う!
だが、今度の十常侍の捕縛要請は、何進側の都合の良い命令だから従う事はできない! 何進の配下では無く、漢王朝の仕える臣である事を、示したかったからだ!!
朱里「………ではッ!?」
七乃「…………孫権さん! 貴女たちの采配に任せます!
蓮華「───────!?」
七乃「表では袁術軍は動かず! 裏で孫策軍……いえ、孫権軍が独自の判断で動いた! 我々に相談もせずに!! 何進、何皇后……どちらに利があるか分かりませんが……それは貴女たちに受けて貰いたいと思います!!」
朱里たちの目が……蓮華に注目する!
蓮華率いる孫権軍は……千人足らず。
賊と五分か……下手をすると劣勢に陥る可能性もあるのだ!
今の孫呉では、貴重な戦力! 本来なら無用な損失は……させたくない!
しかし、蓮華は──静かに腰から剣を抜き、剣先を天に向けて宣言する!
蓮華「──天よ、御照覧あれ! 我々孫呉の者は、権力に屈せず民の幸せのために邁進す! 天が示された道標が……どんな困難、苦境を指し示しても、我々の歩みは、決して曲がらず! 命ある限り、御遣いと共にする事を誓う!」
蓮華の示した言葉は、一言に要約すれば『肯』の文字!
孫呉の将兵たちは……この誓いに『肯定』を示す者───全員!
────否定する者など居ないと云う結末ッ!
全員が全員───蓮華の意見に賛同して、共に戦う事を誓う!!
孫呉の軍勢は、朱里たちに力を貸す………その意を七乃に、袁術軍全体に示すのだった!
◆◇◆
【 様々な……事実 の件 】
? 河南尹 新城 付近 にて ?
朱里「み、皆さん、ありがとうございます!」
ーーー
星「私にとっては、礼は不要!」
稟「私もです!」
風「風もですよー! 私たちは、益州に降り立った『北郷一刀』を知りたい為に、力を貸そうとしているだけですからねー!?」
ーーー
朱里「………それだけでは無い筈ですよ? 星さんは私と共に、稟さんや風さんは……何度も対峙! その後、三人ともに友達になったじゃないですか!? その本心を見破れない程、私の軍才は……落ちてなんかいません!」
ーーー
星「………友人の苦難を助ける事、どうして口で語り、自慢などする必要があるものか! 困っていたら手を伸ばす! 人として当然の事さ! 無論、民を守るのも、我々の当然の役目だからだッ!!」
稟「諸葛孔明には借りを作る! 外交上でも有利になる切り札ですから、当然利用させて貰います! ………ですが、私の友人『朱里』の危機なら、私は全力で助けますよッ! 損得勘定など──当然切り捨ててでも!!」
風「北郷一刀の情報が欲しい風ですがーね! ホントに欲しいのは……実は『お兄さんの心』ですー! 朱里ちゃんを助ければ───風の事を気に掛けてくれるー。 そんな乙女的発想の策だって、風は考えるのですよー!!」
朱里「─────それでも、礼を言わせて下さい! 手伝ってくれて……ありがとう……!!」
★☆☆
冥琳「………朱里よ! そして金剛姉妹に問いたい!」
朱里「は、はいっ! なんでしょうか!?」
金剛「………話せる範囲なら……OK……ネ!!」
冥琳「うむっ! 実は───北郷一刀の事だが……!」
朱里「…………………」
冥琳「別人でありながら……アノ世界の記憶を持っていると言うのは……本当か?」
朱里「─────えっ!?」
ーーー
金剛「………そんな会話を、提督を交えて、貂蝉たちが行っていたのを知ってるヨー!! 何かしらのreason(理由)があるって喋ってたネー!? 現に、貂蝉、卑弥呼、左慈、于吉を覚えてイマシタ!!」
冥琳「そうか………本当だったか!」
霧島「金剛姉さま、その話……私たちも知りません!」
金剛「………提督と私たち八人が、左慈により貂蝉たちにencounter(遭遇)した時の話ですヨ! すっかり、忘れていましたァ────ッ!!」
比叡「ひえぇ─────ッ!!」
榛名「他には!? 他に──忘れてはいませんかッ!?!?」
金剛「あ、後は………別に無いネー!?!?」
ーーー
蓮華「実は………その一刀に……。 記憶が全部……転送される可能性があるらしいって………教えられたのよ!」
小蓮「別の世界に居ても……この世界の一刀は、今いる一刀に定まった……って意味不明な言葉を喋るんだよ? 退屈で、真面目に聞いてるにも、馬鹿らしくなっちゃてー!! 冥琳とお姉ちゃんは、熱心に聞いていたけど!!」
霧島「いったい───誰なんですか!?」
冥琳「道士……『于吉』! とある条件を示して……情報提供を申し出たのが……出立直前だったのだ!」
朱里「と、とある条件とは────ッ!?」
冥琳「─────孫呉へ……客将として参加したいと!!」
『ーーーーーーーーーーーー!!』
ーーーーーー
ーーーーー
あとがき
最後まで読んで頂き、ありがとうこざいます!
孫呉の十常侍編が、三話目に入りましたが、やっと本題に入れます。
決して遅い更新では無いのですが……未だに洛陽で全員の顔合わせが出来ません。 早く合わせて、黄巾の話に入りたいのですが………。
また、矛盾点とか出るかもしれませんが、宜しくお願いします!
説明 | ||
後……数話、孫呉の話になります。 | ||
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スネーク提督 コメントありがとうこざいます! そりゃもう……! 有名な聖人は、歩いて水の上を渡ったと云う逸話がありますから。 卒倒で済むかどうか……w(いた) 英語でこうも驚いてると艦娘たちが水の上走り出したら卒倒しそうだwww(スネーク) 一刀の話も出したいのですが……もう少しお待ちを。 義輝記の人物と重なるものですから。 赤壁は……艦娘と恋姫の協力した戦いを予定してます。 兵器の運用方法、戦術的な事を考えていますよ。 だから敵も……それなりにと。(いた) Jack Tlam提督 コメントありがとうこざいます! 一刀の記憶は……直ぐに出てくるものじゃありません。 ちょっとした『封印』が掛かっている設定です。 一刀は……艦娘の司令官のままで、いろいろとやって行きたいと思います。 (いた) 船戦とはいっても、現代のそれと古代中国のそれでは全く違うからなあ……艦娘は大火力をコンパクトに運用出来るという点で優れていて、そういう意味ではこれ以上ないくらいの戦力ですよね。駆逐艦の主砲程度でも、この時代では過剰な威力なんですから。ところで、我らが主人公()さんは出ないんですかね?一応主人公格ですから出てほしいです。(Jack Tlam) わかっていて行くならいいけど、少なからず皆「自分を愛してくれた一刀」を求めていそう。それが悪いとは言わないけど、金剛の懸念も尤もな気がします。別の意味で。記憶が転写されるならそれでいいかもしれないけど、それに躍起になって今そこにいる一刀を蔑にするような真似だけはしないで欲しいです。(Jack Tlam) hokuhin提督 コメントありがとうこざいます! 宝ャの英語訳は、『』内の通りですから、何故話せたのかは不明ですw 呉の船戦がどう変わるかは、赤壁編でご期待をw ちなみに水雷の発明は、中国が最初だそうです。 (いた) 宝ャが英語をはなしただと!連砲塔ちゃんなみに謎の生物?となっているなあwあと呉といえば水軍だから、艦隊指揮に興味持ちそう。(hokuhin) 雪風提督 コメントありがとうこざいます! 裏も仕掛けも……あるようなないような。 この外史も……変わった敵対関係になる……としか言えないですね。 多分……初めて?(いた) 于吉との情報連絡・・裏がありそうな・・なさそうな・・・。(雪風) mokiti1976-2010提督 誤字報告&コメントありがとうこざいます! 修正致しました! 後漢末期に英語って……普通は無い……はず。 景教の伝来が早いと、英語の会話があったかも。 蓮華の場合、真面目ですので、金剛と会話させると面白い事になるんだろうな……と思っていました。 (いた) 天龍焔様 コメントありがとうこざいます! 実は……于吉……だけじゃないんですよ。 叢雲は……出ないかも。(いた) 36話?46話ではなく?それはともかく…確かに初対面の相手にいきなり知らない言葉で話しかけられたらビビりますね。しかも蓮華さんのような真面目な方なら余計に。(mokiti1976-2010) |
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