マリー・アントワネットの宮廷画家---ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン の本を読んだ感想2を書きます。

マリー・アントワネットの宮廷画家---ルイーズ・ヴィジェ・ルブラン の本を読んだ感想2ですが、さきほども書きましたが、フランス王朝時代のヴェルサイユ宮殿は結婚後夫に騙されて娼婦になった元貴族出身女性で溢れかえっていたようでした。―この本の内容が嘘でなければの話です―また近郊やちょっと遠方でもそのような状況傾向が多かったようでした―貴族出身女性や王族出身女性で、ヴェルサイユ宮殿やヴェルサイユ宮殿が最も栄えていた時代に近郊や少し遠方の場所で王家に嫁いだ貴族や王族出身女性で結婚後まともに幸せになっている人はあまりいないような内容の筋書だったということです。

貴族の愛人としてヴェルサイユ宮殿に暮らすことになったある女性―記憶は定かじゃないですがデュバリー夫人だった気もします―などは、最初から貴族や王族の接待をする娼婦の役目を背負っていました。あれだけ煌びやかでゴージャスな外観や室内内装の宮殿を維持してドンドン拡張して行くためにはそれくらいしないと経費が浮かなかったのでしょう。

あまりフランス王朝時代で女性を大事にする男性はいない感じでしたね。本を読む限りそうです。

上記の内容にはいささか驚かされました。―結構整い過ぎた美形の女性はすぐに男性を断ったり無視する人が多いので、男性もそういう女性の扱いは乱暴になりやすいのはあるのかもしれませんが、あまりに扱いが酷い気もしましたね。女性の断る権利と言うものがなくツンとして冷たく見えるだけの理由で気に入らないからとすぐに娼婦にされている気もしました。

しかも、ヴェルサイユ宮殿がフランス革命のために襲撃される直前にたくさんのヴェルサイユ宮殿に暮らす貴族や王族の女性が飛び降り自殺をしたというあまりにも大袈裟なエピソードもすごく気にかかりました。読めば読むほど、このマリー・アントワネットの宮廷画家---ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの本は、案外激しい内容の本でした。

また、あるページでは大声で王族の悪口を言うだけでお小遣いをもらえているシーンもありました。「くそったれ！」とか「馬鹿野郎！」みたいな台詞でしたかね。確か。それだけで一枚か二枚のお札をもらえていたようでした。この件には当時のフランスの警察も絡んでいるようでした。警察もヴェルサイユ宮殿に暮らす王族を毛嫌いしているような環境のようでした。