艦隊 真・恋姫無双 48話目
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【 重要人物? の件 】

 

? 河南尹 新城 付近 にて ?

 

趙慈たちが籠もる古城は、標高300bの小高い山の上にある。

 

当時は、舌状台地として……他の所と一体化していたのだが、防御を上げるため、繋がる部分を掘って『堀切』にし独立化。 三方も、伐採やら地面を崩し、登頂できないように工夫をしてある、ちょっとした要塞であった。

 

建物は、石造物だったので幾つか残るが、兵数の収容問題もあり、木造の建物を建築。 山の斜面を削ったりして、かなりの収容容量が増えた。

 

しかし、居住空間はハッキリ言って狭い。 一部屋に、もし畳を敷くのであれば、二枚敷くのが限度ぐらいの広さ。 そんな場所のため、普段は……余程の時にしか使わない場所であった。 

 

そんな場所で……三千も人が集まるのは、ひとえに十常侍たちが捕まっていたからである。 

 

★☆☆

 

趙慈「諸君! 喜べぇえええッ!! 漢王朝に蔓延る君側の奸どもを、俺様直属の親衛隊が捕獲した! これで、『内憂の宦官』の力が……かなり弱まる事になるだろう!」 

 

『わぁあああああ────ッ!!』

 

趙慈は、上機嫌で高台より演説をしていた。 

 

二b四方の木箱に乗り、背後では──蝋燭の燭台が何本も立てられ、周辺に置かれた銅鏡が光を反射して、趙慈に浴びせるッ!!

 

立派な風格、堂々たる語り口は……観る者を魅力した!

 

趙慈「────無論、奮戦してくれた諸君らの働きもある! 『救国の英雄』(になる予定)の俺様より、働きが少ないとは云え──ウグッ!!!」

 

『ーーーーーーー!?!?』

 

配下たちの前に現れた男……『趙慈』が左腕を上げ、大声で礼を述べるが、直ぐに上げた左腕を抑え込み、苦痛の表情を浮かばす!

 

趙慈「く、くそぉぉぉッ! 奴が……奴が、暴れていやがるッ!!」

 

親衛隊1「だ、大丈夫ですか………?」

 

その苦しむ様子を見かねて、付近に居た親衛隊の一人が声を掛け、趙慈に触れようとした!  

 

しかし、趙慈は激しく拒否をするッ!!

 

『途轍もない理由で────!』

 

趙慈「お、俺様に触れるなぁ!! 俺様に触れると……『封印されし左腕の力』が……お前を────ぐおぉおおおッッッ!!」

 

親衛隊1「ヒィイイイイイ───ッ!!」

 

趙慈の余りにも、必死な形相での訴えで……慌てて距離を置く配下!

 

趙慈「……よしっ! 何とか……抑えられた! だが、発作が起きる時期が、徐々に短くなってきやがる。 封印も後少しで解ける事になるな……!?」

 

親衛隊1「─────ゴクリッ!」

 

荒く呼吸をしながら、押さえていた腕を離す趙慈。

 

趙慈「くっ! だいたい……この俺様がぁ! 『左手に封印する力』から、身の危険を冒してまで──漢王朝の危機を忠告してやったのにッ! 愚かな上官どもは、無視して握り潰しやがってぇえええッ! それが、どうだぁ!?」 

 

趙慈は、『黄色の布』巻いている腕を見せて……熱く語るッ!! 

 

趙慈「俺様の忠告を無駄にした為、漢王朝は最大の危機を迎えてしまった!  頭の固い愚か者どもの行為とはいえ、このままでは……国が崩壊してしまう最悪の危機を……迎えてしまう事になるだろうッ!!」

 

『───────!!』

 

趙慈「だが───安心するがいいッ! この封印されし左腕の力が……俺様の意志で制御できるようになれば……『外禍の敵』を滅ぼす事も容易いッ!」

 

『オオォォォ─────ッ!!』

 

趙慈「……皇帝が俺様に玉座を譲り渡せば、迫り来るであろう敵の手より、身命を賭して……この国を守り抜く! 俺様一人だけ、群がる敵中に入り込み……縦横無尽な働きを見せ付けた後、親玉と刺し違える覚悟だ!!!」

 

『───────!!!』

 

趙慈「だが───敵も侮れない! 俺様の力を感じ取ったか、既に斥候を放ち───この地を探りに来たのだッッッ!!」

 

『ザワァ─────ッ!?』

 

趙慈「恐らく……この封印が……解け始めて力を感じ取り、その力に恐れを抱いて焦って、斥候を使い様子を探りに来たんだろッ! 俺様の強固な意志で封印していたが、腕に宿る奴の力が強力なため……力が漏れていたようだ!!」 

『──────!』

 

趙慈「しかしぃいいいッ!! 安心しろ! 巻き付けてある左腕の布のお陰で、本来の力が発揮できぬままだ……!! しかも、力の影響は……邪眼を持つ俺様と……敵対する者のみ! 力無き諸君には──影響は一切無いッ!!」

 

『おぉおおおおお────ッ!!』

 

趙慈「そのため、敵が弱体化している隙に、餌として送り込んだ『十常侍』を逆に俺様達のモノにする事ができたのだ! これで、我々は漢王朝に味方する軍勢と表明される結果になるだろう!!」

 

『うおぉおおおおおおお───ッ!!!』

 

ーーー  ーーーー

 

この城の大広間では、趙慈なる男が一人……演説をぶっていた!

 

『趙慈』……約三十代ぐらいの若き男。 

 

恰幅の良い体格で、見た目通り武力に秀で、また……統率力もあり、数千規模に増えた反乱軍を率いて、このような勇躍を示している。 

 

他にも、人をグイグイ引っ張る積極性、部下を惹きつける雄弁さも備えた……所謂(いわゆる)『男らしい男』である。 

 

ーー

 

このように、彼は非常に優秀で、人望にも厚く、将来を嘱望された人物だったのだが……ある時を境に……彼は病に掛かってしまう。

 

その病により、彼は上官たち……果ては太守にまで要望を繰り出すが、当然……却下される! 『漢王朝の皇帝の地位を、一兵卒に明け渡せ!』など、納得できるワケがない! 

 

上官より厳罰を下されるが、優秀だから故に根が深い……『この病』! 

 

趙慈は、反旗を翻し……自分の意見を民に摺り合わせて同感させ、一大勢力を築き上げた。 そして、また……この演説で、自分を慕う者たちの信頼を、更に深める事に成功したのだ。

 

ーー

 

この病……『張角様でも五斗米道の華佗様でも、この病は治りゃせぬ』と謳われた強力無比な『精神的病』だ! 

 

そもそも、この病は年少の時に発症する事が多く、時が経てば……自然に治る事も多い。 

 

しかし……年を取るごとに、その病は重度の症状を表す。

 

また、完全治癒しても……後遺症として心に負担として残り……精神錯乱状態を引き起こす! 具体的には……奇声を上げたくなるのだ! 

 

『思い出す度に、叫び声を上げたくなる!』

 

『俺は、そんな病に掛かってなんか……言うなッ! 言わんでくれぇええッ!』

 

中には、稀に……その病を昇華して、英雄になった人物も居るようだが、本当に稀であるので、注意が必要。 

 

ーー

 

────この世界どころか、他の外史にも蔓延していると、話が伝わる……恐るべき病! 

 

後世……この病名を……『厨二病』と呼んでいる。

 

 

◆◇◆

 

【 二人の皇女との出会い の件 】

 

? 司隷 洛陽 都城 にて ?

 

 

劉宏の傍に寄り──最後の挨拶をする何進は、皇女二人と北方棲姫にも促し、最後の面会を行った後、一刀の前に近付いた。

 

何進「一刀……。 様々な騒動の中で、混乱しているかもしれんが、先に御二方を紹介させてくれ。 陛下が尋常無い崩御をされたのだ。 お二方の心労を考えて、早く休ませて欲しいのだよ……」 

 

一刀「俺の方も───力不足だった事、弁明のしようがない! もう少し準備をしていれば、このような結果に………!!」

 

一刀が拳を握り……悔恨の言葉を呟く。 

 

しかし、皇帝陛下の拝謁の際、武器類は全て預ける事に定まっている。 所持を許され近付ける者は、皇帝陛下の信頼厚い者だけ。 

 

一刀も、皇帝陛下よりの招待、何進の支持があるとは云え、初めての人物に武器類の携帯許可など許せるわけがない。 逆に言えば……十常侍たちは、その隙を狙って、行動を起こしたとも云える。

 

後方に居る従う艦娘、恋姫たちも、仕方ないとは云え……やるせない思いを抱く。 『幾ら素手であろうと、何かしら対応できなかったのか?』……と。

 

────スッ!

 

『金髪』の髪を背中まで伸ばした少女が……一刀の前に姿を見せる。

 

劉辯「天命是設定。 人智尽如何楼閣砂上崩壊。 是切望以上面会、事後行動実現可、亡父望外喜悦!」

 

《訳 天命は天が定めるもの。 如何に人智を尽くそうとも、砂上の楼閣に過ぎません。 それよりも……御会いしたい人物に最後の願い事を伝えて、その事を実行して頂ければ、亡父も……これほど嬉しい事は無いでしょう!》

 

一刀「─────!?」

 

劉辯「先生……陛下『九天之御遣人』公仰有───!?」

 

《訳 貴方様が……父上が話されていた『天の御遣い』様です──!?》

 

そこまで喋ってから、劉辯が……慌てて口を閉じた!! 

 

自分の喋る『言葉』が、この大陸で通じる言葉では無い事……今まで忘れていたからだ。

 

何進「此方が……亡き劉宏様の御息女で在られる御長女様『劉辯皇女』、後ろにいらっしゃる御方が、御次女様『劉協皇女』で在られる!」

 

何進が、自分たちを紹介する声が……耳に響いた!

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

 

──────『宮廷内で咲き誇る二輪の華』

 

妹の劉協と共に形容される少女は、際立つ容姿から……そう呼ばれている。

 

姉妹は、どちらも十代後半。 

 

父親は同じだが、母親は別。 

 

されど、二人の母親は両方とも美人で有名な女性。 そのため、娘である彼女たちも……母親から受け継いだ美貌と共に、女性特有の麗しい曲線美、華やかな衣装で、姿を見た者たちを魅了して止まない!

 

姉は『仙姿玉質』で清楚──髪は背中まで伸びる金髪。 

 

妹は『天香国色』で活発──髪は肩で切り揃えた銀髪。

 

それぞれ違う所もあったが……仲の良い姉妹である。 

 

しかし────長ずるに及び困った事が、劉辯に起こった。

 

成長するにつれ、現れた問題点。 

 

話す言語が……皆と違う。 吃音とかの理由では無く……普通の会話が出来ず、意志の疎通が難しいのだ。

 

生前の劉宏たちも、数々の名医と言われる人物に、劉辯を診察させたが、結果は不明のまま。 高祖から始まる歴代皇帝の陵墓へ使いを送り、祭祀を行わせたが……効果は全くない!

 

劉宏は嘆き悲しんだが……皇位継承者の一人として、立派な教育をするように命じ、後に生まれた劉協共々……大切に愛情を注いだ!

 

劉辯は、父である陛下の親心に感謝し、異母妹の劉協を可愛がり……時が訪れたら、劉協へ皇位継承権を譲り、臣下へ降る覚悟を固めていた。

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

劉辯「────────!!」

 

────劉辯は、激しく後悔した! 

 

『天の御遣い』と称する人物が……目の前で……皇帝を、父を……守れなかったと悔いる姿を見て……思わず声を掛けてしまった。

 

臣下でさえも、十常侍たちに阿る(おもねる)者が多く……皇帝だが馬鹿にされ続けてきた劉宏を、大事に思ってくれた事が嬉しい。 自分たちが、人質にされて起きた結果なのに、全部の責任を背負った態度に──好感が持てる。

 

そのため、謝罪と感謝……若干の好奇心が動き、一刀に『普段通り』声を掛けてしまったのだ!

 

姉の思い掛けない様子に驚き、姉の前に立ち謝罪をする劉協!

 

劉協「も、申しわけありません! 姉は……生来より言葉が上手く話せず……意味が解るのは、御父様と私、臣下の何進だけなのです!」

 

劉協が、慌て謝罪に入ると……一刀は、ニッコリと笑いかけ、大丈夫と合図を出して、劉辯へ跪き───礼を取る。

 

一刀「───御前にて失礼。 亡き陛下の御霊に誓い申し上げます。 私の名は『北郷一刀』……姓が北郷、名は一刀、字は御座いません。 決して、私自身は『天の御遣い』など尊い人物ではありませんが……」 

 

劉辯「──────!?」

 

劉協「────えっ!? 意味が通じる!?」

 

一刀「───私は、この地に降り立った意味が……『天の御遣い』としての役割であれば、その名称に恥じぬ行動を起こしましょう! それが、面識も無い私へ陛下より請われた赤心の信頼に、全力で応じさせて頂く所存です!」

 

劉辯「………是高説拝聴、亡父黄泉下! 遅申深謝! 劉之姓、辯之名 金糸之真名是! 北郷先生、諸臣下之大家……亡父今故国憂……先導願致!!」

 

《訳 その御言葉を聞き、亡き父も泉下で喜びましょう! 御礼と挨拶が申し遅れ陳謝を! 私の名前は、姓は劉、名は辯 真名は金糸と申します! 北郷様、臣下の方々……父が憂いていた国の末路、何卒お導き下さい!!》

 

劉辯皇女……『真名 金糸』が、一刀の両手優しく握り、逆に国の行き末を見守って欲しいと、頼み込むのであった。

 

 

◆◇◆

 

【 拠点? の件 】

 

? 司隷 洛陽 都城 にて ?

 

港湾棲姫が……北方棲姫の姿を探して、一刀の傍を離れていた。

 

久々に会う事になる妹分は……別れた時より全然変わっていない。

 

ーーー

 

港湾棲姫「元気ソウデ……良カッタ! デモ……夜ハ……寂シク無カッタノカナ? 一人デ寝レタノカ? 食ベ物ガ合ワズ……オ腹ガ痛クハ……ナラナカッタノカナ? 心配……心配………」

 

時としては、数ヶ月ぐらい会っていないワケだが、次元跳躍とかで……時間の進み方は思った以上、かなり複雑化している。 もしかすると、別れた直前に、此方に着いている可能性もある。

 

一つだけ言えるのは、何進……『空母水鬼』の手引きで、この世界に居る事は間違いない! 何進の配下として紹介されたのだ。 何らかの意志疎通をしているのであれば……何を命じられているのだろうか? 

 

であれば、まず話をして、事情を聞かなければ!

 

頭では……そう考えているのだが、出てくる言葉は『北方棲姫の体調や生活を案じる事ばかり』……。 さっきまで居た場所には、既に居ない。 大きい部屋だが、小さい子を探すには、そう手間が掛からない……筈。

 

北方棲姫を探すが、意外と探すのに手間取る。

 

原因は、北方棲姫の事を探す時、心配で急いで探していたため、視野が狭くなっていた事。 そして、当の北方棲姫は……五航戦の二人、長門、一刀、何進たちに囲まれていたからだった!

 

★☆☆

 

北方棲姫「『ゼロ』ヤ『シップウ』ノ方ガイイノッ!! カッコイイモンッ!! ソンナ……古イノナンカ……ヤダァ!!」

 

瑞鶴「そ、そんな事ないよッ! 九九式艦爆も、絶対役に立つんだからぁ! 戦場の華を支えた優秀な艦載機なんだよ!?」

 

北方棲姫「ダッテ……『窮窮式』………」

 

瑞鶴「だぁ────めぇッッ!! そんなぁ、そんな悲しい事ぉー! 言っちゃうのは絶対にダメぇえええーッ!!! まだ、充分役に立ってくれるんだよ!? まだ、まだぁ! 矢尽き刀折れるまで奮戦してないんだよぉ!?」

 

翔鶴「瑞鶴……大丈夫よ!」

 

瑞鶴「しょ、翔鶴姉ぇ…………ッ!!」

 

翔鶴「私たちが改造されれば……『彗星』を搭載できるわ!」

 

瑞鶴「そ、それじゃ──何にもならないじゃないッッ! 翔鶴姉の……兵六玉ぁ! 豆腐の角で轟沈して──空母水鬼になっちゃえぇええええッ!!! ウワァ──ン!!」ダダダダーッ!!

 

翔鶴「えっ? えぇッ!? えぇえええッッ!?!?!?」

 

何進「……………」

 

ーーー

 

長門「提督……一つ聞きたいのだが?」

 

一刀「なんだい? 長門から改められて言われると……緊張するんだけど?」

 

長門「あの娘……ホッポ……んんッ! 北方棲姫をどうするつもりだ?」

 

一刀「ど、どうするって……何進……『空母水鬼』の指揮下だろう? それに、皇女方も……お気に召している様子。 彼女が救いを求めてきたら、何とかするつもりだが、どうも……その気は無さそうだしな」

 

長門「そ、そうか……。 提督……も、もしもだ。 もし、北方棲姫が、此方に来たいと言えば……仲間に入れてもいいと、考えているわけだなッ!?」

 

一刀「あぁ───当然だ! 港湾棲姫の妹分だからな!」

 

長門「うむ! 流石は提督だッ!! ならば……この長門、それまでに近代改修を目指して精進しよう! 小さく弱き者を守れずして、何がビッグ7だ! 仇なす不心得者を現れば、一撃で葬れる程の強さ! この身に宿さなければな!!」

 

一刀「…………………」

 

★★☆

 

港湾棲姫「────────!」

 

その様子を見て───港湾棲姫は───杞憂であった事を喜んだのか? 可愛さ余って怒る事になったのか?

 

どんな想いが───頭の中を駆け抜けたのかは……分からない。

 

一刀に肩を叩かれまで、呆然としていたと云う。

 

ーーー  ーーーーー

 

この後、一刀たちは………正式に皇女二人より挨拶を賜り姓名を名乗られて、真名を預けられた……。 

 

無論……一刀には、この人からも………

 

ーーー

 

何進「………約束通り、私の真名を預けよう! 私の真名は『雷華』だ! 一刀だけに預ける! 忘れないでくれ!!」

 

一刀「だ、誰が預かった真名を忘れるものか! だけど……何で真名を持っているんだ? 確か……俺たちと………」

 

何進「高位の将軍位を持つ者が、真名も無いようだと困るのだ。 《信頼出来る『証』が欲しい》……と問われれば、預けなくてなるまい。 だから、考えて作成したのさ。 たが、信頼の証である事は、変わらないからな!」

 

一刀「…………分かった! 真名の事は貂蝉たちより聞いているよ! ならば、大事に預かる! ただし、敵としてハッキリ袂を別れたら……真名は返すからな! あっ! しかし、俺の真名に該当する物が………!?」

 

何進「ふふふっ! 大丈夫だ、既に貰っている! この孤独な陛下に見せた態度、劉辯皇女に誓った言葉……あれが真名と同価値だ! 信頼関係として、充分じゃないか? 北郷一刀!」

 

一刀「し、しかし……あれは、陛下や金糸様に対する行為で………」

 

何進「私か? 私は、一刀から貰っ……いや、強制的に貰い受けたな。 コレを交わしただろう?」

 

一刀「………あっ! アレかッ!? キ……接吻……!!」

 

何進「これで……おあいこだ!」ククククッ!

 

ーーー

 

唖然とする一刀、声を抑えて笑う何進!

 

この部屋には、悲しみ漂う劉宏の死に反して、賑やかな声が挙がるッ!

 

人は……コレを不謹慎だと云う者も居るだろう。

 

だが……生涯寂しい人生を送った……漢王朝皇帝劉宏に見せる……最後の賑わい! 死と背中合わせになる事が多い、一刀や何進たちが──無意識に行動した別れの儀式でもあった。

 

 

ーーーーーーーーー

ーーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

色々と設定考えていましたら、話が進みませんでした。

 

別の話ばかり……出てきて。

 

仕事が忙しくかった事もありましたが……すいません。

 

次回は……↑で言ってます別の話。 

 

今の話から、数ヶ月後に起こる話を出そうと思います。

 

《洛陽に鳳○さんが店を出したら……》と云う事で、新しい艦娘が数人出てきます。 勿論、この設定は、本作にも入るので、本作にも新キャラが出てきますので。

 

また、宜しければ読んで下さい。

 

 

説明
遅くなりました。<(_ _)>
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コメント
スネーク提督、再コメントありがとうございます! 元々の文は、『お医者さまでも〜』と始まる『治癒できない病』を掛けた戯れ唄です。 検索するとでますよ?(いた)
あ、誤字だったのかw誤字報告したつもりは無かったのだがww(スネーク)
趙慈との対決は……金剛たちとの部分的な対決になりますので、『今は』一刀と顔合わせしません。 ……報告だけになります。 (いた)
スネーク提督 コメント&amp;誤字報告ありがとうございます! 『○○でも○○でも〜』が正解でしたので、訂正します!(いた)
ん?張角様も=H(スネーク)
華佗でも原因がわからないとは…厨二病恐るし…一刀があの厨二病っぷりを見たらどう思うだろうw(スネーク)
プロフェッサー.Y提督 コメントありがとうございます! 初コメント大歓迎ですよ! 『厨二病』の名が出ないのは、殆どの人が自覚症状が無いからだと……思っています。(いた)
初コメントになりますが、いつも楽しく読ませて頂いてます。…そーか、厨二病って外史越えてあるんだ。世の中って奥が深い…往々にしていらん方向に。(プロフェッサー.Y)
mokiti1976-2010提督 コメントありがとうございます! 初めは、そのつもりでしたが……『黄色』繋がりで……三姉妹と合わさるかも……(いた)
厨二病さんの結末が楽しみだ…どうせ碌な最期は迎えないのでしょうが。(mokiti1976-2010)
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