英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜
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〜バリアハート・クロイツェン州統括領主の館・客室〜

 

「―――すみませんでした、クロチルダさん!」

”行為”を終えて寝間着に着替えたリィンは自分のベッドで裸で寝転んでいるクロチルダに土下座をして頭を下げた。

「?どうして謝るのかしら?私にとっては素敵な初体験だったわよ?」

リィンの行動の意味がわからないクロチルダは不思議そうな表情で首を傾げて問いかけた。

 

「その……暴走してクロチルダさんにあんなとんでもない事をしてしまって………」

「私は君に純潔を奪われた事や犯された事は全く後悔していないわ。勿論たくさん中に出された事もね。フフッ、まさか私が母親になる時が来るとはね……」

「う”っ。」

嬉しそうな表情でお腹を撫でているクロチルダの言葉を聞いたリィンはエリゼが自分に飲むように指示した媚薬の効果を思い出し、大量の冷や汗をかき始めた。

「リィン君、私を孕ませたからと言って責任を取って、私まで貴方の妻にする必要はないわよ。」

「へ…………」

しかしクロチルダの口から出た意外な言葉を聞くと呆けた表情をし

「私は愛人で構わないわ。……もしそれが嫌ならセックスフレンドでもいいわよ?リィン君が望めばいつでも君の性欲のはけ口になってあげるわ。勿論私とセックスをする時は避妊なんて考えず、存分に中に出していいわよ。」

「……………………」

クロチルダの言葉を聞いたリィンは一瞬固まったがすぐに我に返って首を何度もブンブンと横に振って答えた。

 

「そんな……!クロチルダさんをそんな酷い扱いになんてできません!」

「いいのよ、私は……今まで散々君達に酷い事をしたのだから、私には君と結ばれる権利なんてないわ。私が愛している男性である君に私の身体を求められ、その過程によって君の子供を孕み、そしてその子を産んでその子の母親になれる……それだけで私は幸せよ。」

一瞬寂しげな笑みを浮かべたクロチルダはすぐに今まで誰にも見せた事のないような優しげな微笑みを浮かべた。

「どうしてそこまで俺の事を…………」

クロチルダの答えを聞いたリィンは呆然とした様子でクロチルダを見つめた。

 

「フフッ、大切な妹を誘拐した私を助ける為に色々動いてくれた事に心を打たれてね……そしてクロウだけでなく私まで仲間にする為に繰り広げたエリゼとの激闘…………あの戦いを見て、エレボニア存亡会議で私の命を救ってくれた事で芽生えた君への思いが更に大きくなって、私は完全に君の虜になってしまったわ。」

「クロチルダさん…………」

「君に恋をすると共に自分を恥じたわ……大切な家族を誘拐した憎き敵の命を救う為にあそこましてくれた優しい君やエマ達を結社の”幻焔計画”の為に利用した事をね…………―――だから私には幸せになる権利なんてないわ。」

「………………確かにクロチルダさんは罪を犯しました。ですがだからと言って犯罪者にも幸せになる権利がないなんて事はありえません。」

「え…………」

寂しげな笑みを浮かべていたクロチルダはリィンの言葉を聞くと呆けた表情をした。

 

「―――ヨシュアさんにレオンハルト教官。二人は”結社”の”執行者”でしたが、それぞれ幸せに生きています。」

「……あの二人は”ハーメル”の件がある上、”漆黒の牙”は”教授”の操り人形のようなものだったからむしろ幸せになるべき存在よ。自分の欲の為に禁忌を破って里を飛び出して”結社”に身を置いた私とは違うわ。」

「――では、シャロンさんはどうですか?」

「それは………………って、まさか”死線”が自分の過去を君に話したの!?」

かつてのシャロンを思い出したクロチルダは黙り込んだがある事に気付き、血相を変えた。

 

「いえ。シャロンさんがイリーナ会長にヘッドハンティングされた話くらいしかしりませんし、シャロンさんの過去は俺が聞くより先にアリサが聞くべきですから聞くつもりはありません。―――ですが、俺には”ラインフォルト家”のメイドとして働く事やイリーナ会長やアリサに仕える事が”今のシャロンさんにとっての幸せ”です。」

「……………………」

「それに……その、テロリストであったスカーレットも罪を償って俺の所に戻って来た時、彼女も幸せにするつもりです。」

「ええっ!?スカーレットって、まさか”帝国解放戦線”の!?まさか彼女も惚れさせたの!?」

リィンの口から出た予想外の人物の名前を聞いて驚いたクロチルダは信じられない表情でリィンを見つめた。

 

「え、えっと……色々と複雑な事情がありまして。それと…………―――アルティナ!」

クロチルダの問いかけを誤魔化したリィンはアルティナを召喚した。

「え……あ、貴女はアルティナ!?”聖魔皇女”に討ち取られた貴女がどうして…………しかもこの”気配”は死者……!?まさか貴女も”鉄血宰相”のように亡霊と化したの!?」

「はい。―――お久しぶりです、クロチルダ様。経緯は諸事情で省きますが、今の私はマスター―――リィン様の使い魔としてマスターにお仕えしています。」

アルティナは自分の登場に驚いているクロチルダを見つめながら淡々と答えた。

 

「アルティナはクロチルダさんも知っての通りエリスとアルフィンを誘拐し、クロチルダさん達同様内戦の裏で様々な暗躍をしていました。―――でも俺はアルティナを生涯ずっと大切にするつもりです。」

「…………ぁ…………――――エリゼ様とクロチルダ様とあれだけ淫らな行為をしたにも関わらず、次は私とするつもりなのですか?相変わらず性欲旺盛な方ですね。」

リィンに頭を撫でられたアルティナは呆けたがすぐに気を取り直してジト目でリィンを見つめ

「ちょっ!?何でそうなるんだよ!?」

アルティナの指摘にリィンは慌てた様子で答えた。

 

「え、えっと。まあそう言う訳ですから、クロチルダさんにだって幸せになる権利はあります。その……多くの女性達と結婚する事になっている俺なんかでよければ、クロチルダさんの事も責任を取るつもりです。」

「リィン君…………もう、益々好きになったわ!」

リィンの言葉を聞いて一筋の涙を流したクロチルダはリィンを自分の方へと引き寄せてリィンの唇を奪って舌を絡めるほどの深い口付けを交わし始め

「ク、クロチルダさ―――んんっ!?」

「…………なるほど。クロチルダ様に追い討ちをする為に私をこの場に呼んだのですね。さすがは天然で不埒なマスターです。目的は果たしたようですし、私は一端失礼します。」

リィンとクロチルダの様子をジト目でリィンを見つめていたアルティナはリィンの身体の中に戻った。

 

「ちゅ♪フフッ、それじゃあお言葉に甘えて期待させてもらってもいいかしら?」

「え、ええ……クロチルダさんが良ければですけど………」

「―――ヴィータ。」

「へ…………」

クロチルダが呟いた言葉の意味がわからなかったリィンは呆けた表情をした。

 

「君と私は将来家族の関係になるのだから、”クロチルダさん”だなんてそんな他人行儀で呼ばないで欲しいわ。さっき私を荒々しく犯していた時みたいに”ヴィータ”って呼び捨てで呼んでいいのよ?」

「う”っ…………あ、あの……そう簡単には慣れませんので、呼び方については追々という事で……」

「フフ、”ご主人様”の命令とあらば、仕方ないわね。何せ私は君の”肉奴隷”だものね♪」

「…………(理性が飛んでいたとはいえ何で俺、あんな事を言ったんだ……?)」

クロチルダにウインクをされたリィンはクロチルダとの”行為”での出来事を思い出し、大量の冷や汗をかいていた。

 

「――――そうだ。リィン君、もしよければ私の子守歌を聞きながら眠ってみる?”蒼の歌姫(ディーバ)”である私の膝枕で私の子守歌を聞きながら眠るなんて、私のファンが聞いたら発狂するくらい羨ましすぎる出来事よ?」

「え、えっと…………そ、それはそうなのですが…………大丈夫ですよね?」

クロチルダの提案を聞いたリィンはクロチルダが得意としている魔術が”子守唄”である事を思い出し、言葉を濁しながら問いかけた。

「フフッ、命の恩人で心から愛している君に”子守唄”を歌って操ろうなんてそんな恩知らずで女として最低な真似はしないわよ。小さい頃のエマにも歌って上げた子守歌だから安心して。―――ほら、こっちに頭を乗せて寝転んで。」

クロチルダはベッドで正座をした後リィンに膝枕を誘った。

 

「わ、わかりました。―――失礼します。」

「それじゃあ始めるわね?―――――♪」

(綺麗な歌声だな……あのゲルドとも良い勝負をしているかもな…………さすがに今日は疲れたな………眠気が………………)

そしてリィンはクロチルダに膝枕をされた状態でクロチルダの純粋な子守歌を心地よさを感じながら眠り始めた。

 

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ヴィータとうらやまけしからん事をした上、裸のヴィータに膝枕された状態で子守歌を歌ってもらうとかゆかり(ゲフンゲフン)……じゃなくてヴィータの大ファンであるエリオットとマキアスが知ったらどんな反応をするやらwwそれとまたシルフェニアの18禁版を更新しました(汗)時期は閃T篇のインターミッションでリィンとアリサの情事を知った後のエリゼのリィンへの”お仕置き”ですwちなみにその話のエリゼはいつもと違って(?)Sになってリィンを苛め、最後はVERITAのアペンドのイリーナのように真ラスボス(コラッ!)と化してリィンを犯しています(冷や汗)アペンドのイリーナ程ではありませんが微妙(?)にヤンデレ化したエリゼに興味がある人はよろしければ読んでみてください(ガタガタブルブル)後18禁版ですが、今まで閲覧数がダントツだった閃T篇のアリサの”初めて”の濡れ場話が閃U篇のクレアの濡れ場話に追いつかれようとしています(冷や汗)その事に気付いた時、もし閃の軌跡のヒロイン投票をしたらクレアがアリサ達を押し退けて一位になるかもしれないなと思ってしまいました(冷や汗)

説明
第623話
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コメント
Su-37様 クックッ……リィンの運命はいかに! 匿名希望様 まあ確かにそうですね。(sorano)
この辺はお姉さんらしいやり取りですね。アリサやエリゼにはちょっとできないですね。(匿名希望)
確かリィンラバーズの全戦力+αが勢揃いしてますよね?(汗)服着たほうが…(ガタガタ)(Su-37)
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他エウシュリーキャラも登場 幻燐の姫将軍 空を仰ぎて雲高くキャラ特別出演 閃の軌跡U 

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