裏次元ゲイムネプテューヌR
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                            Recall:end

                                          思いだしたものは、結局思いださなきゃ良かったものばかりだった

                               Next to

思いだしてしまった以上、やる事は一つ。それは……

                                      「End and Reend」

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「本当にそれでいいのか?別に破壊せんでも助けられるってのに」とストルは俺に問いかけた。

「そーすると俺が外に出られない」と答えた。

世界の破壊、ふつーこれを進んでやろーと思う奴は少ない、……けどこのまま6歳のまま無理矢理寝かされてるのはあんまりだし、それに……

「……もーじゅーぶん生きたしな、俺もこの世界も」

この世界は魂と情報で出来ている……言ってしまえばプログラム共の溜まり場だ。

((元の世界|オリジナル))は書き換え自在のゲイムギョウ界、かつて女神がいた世界……色んな意味で何でもありだから、コピーするにはおあつらえ向きな世界だ。

だからここにも女神が居る筈だが……幸いなことに、この世界では女神は封印されているらしい……と言うが恐らく、アイツにとってはそんな事は意を介さないだろう。

さ、往こう……外を見る為に、そしてこの三文芝居を終わらせる為に……

タイムリミットは明日、それを過ぎると再び俺が生まれ直すまでチャンスが回ってこないらしい。

明日って……俺の誕生日じゃん!成程、外に出れるかどーかは俺次第って訳か。

そーいやチータとデバッカ、この世界の住人なのに何故協力するのかと聞くと。

「これから先もつまんないし、ここの存在理由聞いてからどーでも良くなった」

「先行く者達を導くは道理、例え神々の行った事だとしても、そこまで勝手な理由で閉じ込めるのは承服しかねる」

……との事だ。

そしてここは何処だというと、神界と呼ばれる所につながってるゲート前との事。

確か四大英雄の武器が無いといけない気がするけど……

「必要ないわよ、そんなもの。そもそも書き換え自由って時点でその英雄の話だって信じたもんじゃないわ」

……との事だ。(まー元の世界もでっちあげかもしれんな、司書イストワールの存在意義を高めるために)

俺達はゲートの先を進んだ、【今度こそ救うため】に。

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ゲートを抜けた先には、何だか妙に殺風景な場所だった。

遺跡らしき建物と道路が辺りを埋め尽くしており、中心には塔のような城のようなものがそびえ立っていた。

「あそこにある物を破壊すれば……」

「待て!ユウザ!」

俺が歩を進めようとした時、ストルが声で静止させ、中心の建物を指さす。

俺は建物の周囲を良く見ると、そこにはモンスターが無数にも湧いて出ていた……いよいよラストステージか。

「みんな……行くぞ「あの中はだだっぴろいだけだから、待ち構えていると考えていいわね」あのー……」

全員で行こうと声をかけようとした時、少女が前に出て話の腰を折った。

気を取り直してもー一回!

「全員で突破して、中に入「図体デカい雑魚がいるけど、私一人で十分ね。ここは私一人でやるから、先に行きなさい」えっと……」

またもや話の腰を折られ、少女が単身一人で突っ込んで行ってしまった。

「いやースマンね、あの子協調性が皆無なんよ。仕方ないから俺も付いてくわ、テキトーに隙間出来たら飛び込んで」

そう言ってストルも行ってしまった……何これ、ねー何なのコレ?何で開始早々バラバラなの?一番の戦力が抜けちゃったよどーすんだよ!

「仕方が無い、君が囮になって敵を引きつけて、その隙間を僕等が突破しよう」

「何でキーマンの俺が囮!?そこは『何があっても護って見せるから安心して』って言うべきじゃないの!?」

「ヤだよメンドクサイ」

「即答!?この状況で即答!?」

「ほらほら、あふれ出た奴らがこっち来たよ?」

「え?」……ってホントだぁぁぁぁ!!しかもデカいのが来てるぅぅぅぅぅ!

「さー行くんだ少年!ディスペアの真価は軽量と最高速度と加速力だぜ?己の昂る((感情|リヴィドゥ))をくべてエンジンうならせて来いっ!」

そう言ってチータが敵に向けて俺を突き飛ばした。モンスターの大群にぶつかる直前、俺はディスペアで真上に飛んで難を逃れた。

……と思ったら飛んでる奴らが俺目掛けて一斉に来やがった!いくら何でも捌き切れないので逃げ回っていると……

「うぉ熱っちぃ!!」

地上から火の玉が飛んで来た。辛うじて避けたが掠ってしまった。下を見るとなんとあたりのモンスターが全員俺の方を向いてるじゃないか

「なーんで俺だけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

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訳も分からず俺は飛んで逃げ回った、誰も援護に来ないのか。

フルスイングでぶん回されたドラゴンの腕を跳び箱の要領で跳び避けて翼にしがみついて背中に飛び乗る。

直後、真上から不意打つグリフォンの爪をバック転で跳び避け脚で首を絞め、ディスペアの推進力を利用して180度捻らせ蹴り跳ぶ。

その隙を突かんとばかりに弾丸のように突進してくるイーグルの群を蹴っ飛ばして下にいる砲台ロボの群にぶつける。

更に上から急降下で俺を食らいつこうとするワイバーンの頭を逆立ちで乗りつつ背中に隠れ、下から来る集中砲火を凌ぐ盾にし、そのまま力尽きたワイバーンを落として下のモンスターの大体を下敷きにした。

「セェ……セェ……」

倒しても倒しても湧いてくる、その数推定1000万ちょいか?流石にこの数を捌くのは辛すぎる。

「……ん」

周囲を見るとモンスターの群が俺を中心に取り囲み、半球体を作っていた。

「しまった……地上に誘い込まれた!」

モンスターらしからぬ連携の取れた動き、これがヒストリアの力なのだろうか。

覚悟を決めて身構えた時、前から何かが輝いてるのが見えた。

そこには大型の砲台が、とてつもないエネルギーを放つところだった。

危険を察知した俺は慌てて真上に強行突破ぢた直後、砲台から出た光の帯がモンスターの群を飲み込んだ。

「やーやー良く避けたねー♪まさかアレに反応するとは☆」

頭の中に声が響く……確かこれってユニットの通信機能だっけ。って事は……

「君が引きつけてくれたお蔭で一掃出来たよ☆」

「つまり俺あと少しで消し炭になるとこだったんだよね!?何で言わなかったの!?」

「敵を騙すにはまず味方から……でしょ?」

「いやいやそーゆー事はちゃんと言えぇぇぇぇぇぇぇ!!」

そんな訳で俺達は再び集まり、そびえ立つ建造物の中に入って行った。

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ここがヒストリアの住処か……ホントにステンドグラスが張られて綺麗……という所以外はだだっ広いだけなのな。

そんな殺風景かつ豪華な所にぽつりと本が浮かんでいた。俺はその本に近づこうとすると、少女が遮って静止した。

「久しぶりね……ヒストリア!」

少女がそう叫ぶと、本が神官のような女性の姿に変わった。

「やれやれ……あなた方は何故何度も規則を破るのですかね、修正する私の身にもなって下さい」

「生憎俺達は外れ者なんでね、無理矢理組み込まれて言うとーりにしろってのが無理な話なんだよ」

「いいえ、何だって誰だって、型に収まることが出来るのですよ。何故ならそれがあなた達……いいえ、我々共通の使命なのですから」

「そんなほーべんを語る奴がこの世界の主とはねー……いよいよもってこの世に価値はないね」

「それはあなた自身の否定ですよ?」

「そー言ってるんだモン、そしてそれは君の存在そのものの否定でもある」

少女からヒストリアらしき女性、ストル、そして何故かチータも割り込んでの口論になった。

「そもそもあなたも何故そちらにいるのですか?私は相応の報酬を提供しましたよ?」

いきなり俺に語り掛けて来た、どうやらこの三人には言うだけ無駄と判断してスルーを決め込んだらしい

「確かに俺は色んな人生をもらって来た。その全ては掛け替えのないモノだった……」

その全ては平穏で穏やかで健やかなモノだった。ごく普通の家庭、ごく普通の日常、ごく普通の……そしてとても幸せな日々

その点は感謝する、お蔭で俺は今までこーして……こうしてある事が出来た。大切なものだって分かった。けど、だからこそ……

「だからこそ俺は……あんたや向こうの都合や勝手で閉じ込められた皆をほっとけないんだよ。」

それが俺の答え……外に出たいとか、世界を観たいとかよりも強い願いなんだ。

「……それがあなたの選択なのですね」

ヒストリアは俯いた後、左手で払う素振りをした。すると水着のような装甲を身に纏った四人の女性が現れた。

「皆さん、早速ですみませんが……彼らを倒してください!」

四人の美女は各々に武器を持ち、俺に向かって突っ込んで来た……が、俺を庇うように、或いは因縁を清算せんとするように、その攻撃を防いだ。

「勘違いしないでくれ、これは僕らの因縁だ」

「お前はお前の決着を付けろ!これは元の世でやり切れなかった……俺達の因縁だ!」

「私は全然関係ないけどね!こんな見かけ倒しの防衛プログラムに、女神を名乗られるのが気にくわないだけよ!」

「サー出番だぜ!囮にされて溜まっていたストレス発散するよーに……思いっ切り暴れて来い!」

それぞれがそれぞれに散っていき、この場には俺とヒストリアしかいなくなった。

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……結局こうなりましたか。貴方が反逆した場合、必ず一対一になってしまいます。

これで1154151142704回中881576回目のエラーの内の3回目の反逆ですか……、

本当に彼らも凝りませんね……これは更に強固な封印を施さなくては……恐らく最新の封印式と溜め腫れそうです

「いいいいいいいくうううううううぜええええええええええええ!!!」

何も考えず突進……最初の彼と同じですね。私はその時と同様に彼の進行方向を予測し、次元の穴からのレーザーでハチの巣に……

「ふごっ!?」

私の時空の穴からの攻撃が来る瞬間、急加速して殴った……!?一体何故予測が外れた?

「すげーなこれ……身体がかなり速く動く」

成程……あのプロセッサユニットもどきの力ですか、計算に入れてませんでしたね。

ですが次の行動は分かります。そのままラッシュをするのでしょう。

ならばそのまま近くに時空の穴を生成して……

「せいっ!!」

「ぐぅっ!」

何時の間に上にいたかれにかかと落としを喰らってしまった……何故?まるで時空の歪みを感知しているかのよう……

「はぁっ!!」

ユニットの推進力による急降下跳び蹴りですか。方向さえ分かれば迎撃も……!

「ふぅぅっ!」

いつの間にか地面にいた彼に蹴飛ばされた……これは一体!?まさか……私が読まれているのですか?

「3回……3回アンタと戦った、アンタに圧倒された、その事は全部……全部覚えているぞ!!」

そうか……私同様、彼も学習していたのですか……全てを覚えているという事は、つまり私の行動パターンを熟知しているという事。

「ならば……!」

私と彼の周囲に次元の穴を展開する……捨て身覚悟の全方位レーザーなら、いくら貴方でも……!!

「だったらああああああ!!!」

私に向かって突進する、彼も捨て身覚悟で、相内覚悟で突っ込んでるのでしょう。

それが彼です、一つの為に自分や己の願いすら捨ててしまう……だからこそ、【その手は読めた】

「っ!!」

気付いたようですがもう手遅れです……本命は正面展開のレーザーを放ちました。

これが私の最善手、貴方の流されやすさと単調さは根幹の物……どんなに学んでも変わらない!!

「…………(ニヤリ」

「…………!!」

その時、彼は不敵に不気味に笑いました。その笑みに私は身は震え心は止まり……まさかこれは【恐怖】?人工生命体の私が……?

「アンタの手は読めてたよ……」

「なっ!?」

瞬間、私が放ったレーザーが【初めから無かったように】消えました。そしてユウザも消えてしまいまし……!?

「保身に走って必ず自分を大事にする、命を賭けるフリをしてホントは微塵も賭けよーとしない……」

何時の間に……懐に!?

「アンタも根本は変わってなかったなああああああああああああ!!!」

ユウザは私の胸を、手刀で貫きました。同様から我に返って気付いた時には……私は負けていました。

そして世界は白い白い光で満たされ……消えていきました。

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気が付くと、僕はそこにいた。

真っ白で、色がなにも付いてない世界……ここはどこなんだろう。

いや……分かってる。ここがどこだかわかってる。

お母さんとお父さんの気配を感じる……ここが本の世界なんだ。僕が眠っている間、夢の中の彼が助けてくれたんだ。

ユウザ……英語一文字違いだね。

「貴方は……」

あの神官っぽい人は……ヒストリアだ。

「大変なんです!このままだと世界が「も一度僕を騙して寝かせるつもり?」え……」

この人は……彼の前に立ちはだかった敵だ、なら倒さないと……彼を外に解き放つために。

僕は拳銃を創り、彼女に向ける

「ま、待ってください!私が死んだらこの世界の魂が全て世に放たれます!そうなったらあらゆる空間が、時間が、世界が滅茶苦茶に」

長くなりそうなので僕は早々に引き金を引くと、彼女は倒れて力尽き、その身も光の粒となって消滅した。

この世界で出来た魂は外に解き放たれるだろう、お母さんもお父さんの魂を捕まえて自分と同じ神として生き返らせると思う。

お母さんのクローンであるあの子も、自由の身になるだろう……けど僕は何かスッキリしない。だから僕は歩き出した、ある人がいるある場所へ。

助けてくれたんだから、お礼をしないと

 

End and Reend

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「Rebirth」

気が付くと、俺は真っ暗な部屋にいて、周りには知ってる人達が立っていた。

((義親父|オヤジ))、ジャンク屋の皆、店長、レジスタンスのみんな、村のみんな、機械皇、キメラ王、その父親、デバッカ、チータ……みんなあの世界で出会った人達だ

「派手にやったなーユウザ!」

「あのThe・ふつーがこんなことするなんて……予想外DEATH!」

「オイコラシャレにならんからやめい、俺達死んだんだし」

「いーんじゃない?だって……こんな時だし」

「そうだね……」

「オイオイしんみりすんじゃねーよ!もっとシャキっとしろシャキっと!」

「サーイェッサー!店長!」

「はははは!お前の家族ってけっこーファンキーだな!」

「ははは……付いて行けないなぁ……」

そうか……迎えに来てくれたのか。

「君にまた会えるとは……機械の私も生きることが出来るという事か」

「おにーちゃん!またあったね!」

「娘が世話になった……お蔭で笑顔が見れたよ」

「この馬鹿者!……と本来いう所だが……うーむ」

「いーじゃん、もー過ぎた事だし気にしない気にしない☆」

「いや気にしなよ……」と思ったが、壊した俺が言える事じゃないか。

「じゃーそろそろいこっか、みんな一緒なら楽し「私達は、君にお別れを言いに来たんだ」え?」

どーゆーこっちゃ?お別れ?お迎えじゃなくて?可笑しくなったのか機械皇?

「おにーちゃんは勝ったんだよ?わたしたちと違ってね」

だからなんなんだよ……あれ、何故かみんなぼやーって光って……

「お前は外の世界に行け……見たいんだろ?本当の世界を」

「いやそーだけどさ……俺死んだんじゃないの?」

「生きてますよ?と言うか私達が生かします。」

「君は生きねばならない……死ぬことは旅立つ我々が許さない」

俺……生きてるの?死んでないの?じゃーなんでみんなここに居るの?

「おほん……そんじゃー皆、せーのっ『ハッピーバースデー!』

皆が声を揃えて祝いの言葉を言った瞬間、意識が、声が、景色が遠くなって…………気が付いて目が覚めると、俺はベットに眠っていた。

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あの後俺は、倒れている所を近くの神様によって家にお持ち帰りされた事を知った。

そのまま居候になって暫くした後、これ以上迷惑をかけまいとこっそり出て行った。

ある街の勧誘で神様見習いとして勤めることになり、居候してくれた人(神だけど)とばったり遭遇。

逃げようとするもあっさり捕まって上司命令を出され、結局再び居候をする事になった。

とまーそんなこんなで早数週間……

「多時空世界調査隊って何ですか?」

「所謂新人いびりよ……ついにあなたもやるのね、心配だわ」

簡単に言うと、あらゆる世界のあらゆる時間、空間を飛び回って異常を調査し、解決するとのこと。

世界旅行気分で行く人が大半だが、調査隊の殆どは訪れた先で悲惨な目に遭うらしい。

かなり過酷な仕事だが賃金も高く、神格も他より多く積めるらしい。

「……まーいっか、やる事になっちゃったら仕方ない」

そう言って俺はさっさと旅の仕度をした。

食料、武器、連絡機器等、持つべきものは異次元にしまったから問題ない。

さて、最初の行先は……ゲイムギョウ界か、何だか懐かしいな。

「それじゃー行ってきます。」

「いってらっしゃい、気を付けるんだよーっと」

いきなり上司から御守りを投げ渡され、必ず帰ろうと心に決めて俺は行く。

あらゆる世界を、時間を、空間を渡る旅の中で、俺は何を見て、何を聞いて、何を得て、何を感じるのだろうか。

躍る心を胸に秘め、俺は今日も世界を渡る。

世の対、人の対、神の対、霊体だけの存在だった俺に肉体をくれた、とある終わりの神の名を借りて……

 

裏次元ゲイムネプテューヌR

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