恋姫外史・魁!漢(?)塾 一刀の旅立ち 中編 |
呉の首都建業までやってきた蓮華と一刀は、思春、穏、亜莎を加えて会議を行っていた。
「雪蓮様たちがいなくなって、仕事の効率が目に見えて落ちてしまって・・・・・・」
「つまり、それだけあいつらに頼り切ってた訳だな」
「返す言葉もありません・・・・・・」
「・・・で?それに関してどんな対策を取ったんだ?現・呉の王蓮華様は?まさか文官たちの位を無理に上げた挙句、抜けた人間たちの分の仕事を振り分けなおしただけ・・・とかじゃあるまいな?」
「うぐ・・・・・・」
「図星か・・・普通すぎだ。そりゃ業務も滞るわな」
やれやれと首を横に振る一刀。
「では、お前には何かいい案があるというのか?」
思春の問いに、一刀は顎に手を当てて考える素振りを見せた。
「そうだな・・・とりあえず、そこの二人に頑張ってもらうとするかね?」
チラリと穏、亜莎の方を見る一刀。
「「え・・・?」」
「か、一刀様。これからどこに行くのでしょうか?」
「ついてくりゃ分かるよ」
そう言って街中を歩く一刀。
その後ろを亜莎は一定の距離を保って追いかけていた。
あの後、一刀は・・・
「とりあえず亜莎かな?ちょっと借りてくぜ」
「え?え?」
いきなりの事についていけない亜莎の手を引いて、一刀は会議場を出て行き、現在に至るのである。
「ついたぞ」
一刀が亜莎を連れてやって来たのは眼鏡屋だった。
「ここで・・・何を?」
「決まってんだろ?眼鏡買うんだよ、お前の」
「はぁ・・・それは嬉しいのですが、私、眼鏡はこの前買い換えたばかりでして・・・・・・」
「なら言い直そう。お前がしっかりと見えるような眼鏡を買いに来た」
「ああ、なるほど・・・・・・ってええ!?」
「そこまで驚く事もないだろ?普通の事だ」
「ででで、でも私、人の顔とかまともに見れないし、今のままでも不便は」
「それを直す!」
「言い切った!?」
「お前のそれさえ直せばいいだけの話だからな!行くぞ!」
「ま、待ってください〜〜〜・・・・・・」
暴れる亜莎を引きずって、一刀は眼鏡屋へと入って行くのであった・・・・・・
「うう・・・恥ずかしいです」
度の合った眼鏡をつけた亜莎は袖で顔を隠しながら歩いていた。
「慣れろ」
「そう言われましても・・・・・・」
「だいたい、ちゃんと人の顔を見ないで会話したりとか、失礼だとは思わなかったのか?」
「・・・・・・」
「心配すんな。ちゃんと克服できるよう協力してやるからよ」
「協力・・・ですか?」
「ああ。とりあえず帰るぞ」
「は、はい」
・・・・・・
「うぅ・・・・・・」
「目を逸らすな」
「そうは言っても・・・・・・」
城に戻った二人は、亜莎の部屋で向かい合い、近い距離で見つめ合っていた。
「これでもゆっくりやってる方だぜ?それとも、いきなり大勢の前で注目させられるような事させた方が良かったか?」
亜莎は思いっきり首を横に振った。
「だったら・・・ほれ!」
一刀は亜莎の頭をガシッと掴むと、顔が触れそうな至近距離まで近付いた。
「!!」
亜莎の顔は茹蛸のようになっており、もはや意識を失う寸前だった。
「亜莎、お前の一番の弱点はその恥ずかしがりやの所に近視、そして自分に自信が無いところだ。これからその弱点を徹底的に・・・あ?」
一刀が全て言う前に、亜莎は白目を向いて気絶していた。
「やれやれ・・・・・・」
どうも、アキナスです。
まずは亜莎さんの弱点克服となりました。
果たして成功するのでしょうか?
では次回に・・・・・・
「英雄覇奥義!シャイニングフェニックス!!」
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いざ! | ||
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コメント | ||
呉にも優秀な人材は多いのだから、在野からの登用を! って、その教育施設が王都にあるんですよねーww(神余 雛) | ||
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