英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜
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〜第三学生寮・シャロンの私室〜

 

「ううっ、またやってしまった……」

「うふふ、さすがリィン様ですわ♪毎晩お嬢様達と愛し合っているだけあって、とても性技に長けていましたわ♪耳年増でしかないわたくしが”実践経験”が豊富なリィン様にベッドの上で敵う訳がありませんでしたわね♪」

”行為”を終えた後後悔しているリィンにシャロンは微笑んだ。

「や、やっぱりシャロンさんは気付いていたんですか………」

シャロンの話を聞き、学生寮でアリサ達と毎晩愛し合っている事をシャロンが知っている事に気付いたリィンは冷や汗をかき

「クスクス、気付いているもなにもお嬢様がちゃんと幸せであるのかを確かめる為に申し訳ないと思いましたが、リィン様とお嬢様の部屋にそれぞれビデオを仕掛けさせて頂きましたわ♪」

「え”。」

シャロンの口から語られた驚愕の事実を聞いた瞬間表情を引き攣らせた。

 

「シャロン!リィン!いるんでしょう!?」

するとその時扉がドンドンと叩かれ、アリサの怒鳴り声が聞こえて来た。

「ア、アリサ!?」

「あらあら………まさかこんなにも早くお気づきになるなんて想定外ですわ。困りましたわ……どうしましょう♪」

アリサの声を聞いたリィンが表情を青褪めさせている中、シャロンは状況を面白がっていた。

(全然困っているようには見えないのですが。)

(むしろ面白がっていますわよね……?)

(ふふふ、今までの中で一番早く判明しましたね。)

(うふふ、この後一体どんな展開になるのかしら♪)

(とりあえず明日になればエリゼ達にも知れ渡る事になるのでしょうね……)

シャロンの表情を見たアルティナとメサイアは呆れた表情をし、リザイラとベルフェゴールは興味ありげな様子で見守り、アイドスは苦笑していた。

 

「―――入るわよ!」

そしてアリサが部屋に入ると予想通りの光景――――互いに生まれたままの姿になっているリィンとシャロンが目に入った。

「あわわわわわわわわっ!?ア、アアアア、アリサ……ッ!これには深い訳が……!」

「うふふ、お嬢様。いつわたくしとリィン様の事にお気づきになられたのでしょうか♪」

リィンが慌てている中、シャロンはからかいの表情でシャロンを見つめていた。

 

「さっきクロチルダさんがシャロンが自分に媚薬の調合を依頼したって教えてもらってね……!それでシャロンの部屋を使い魔に見張らせていたクロチルダさんの話を聞いた時に全部わかったのよ……!」

部屋の扉を閉めたアリサは顔に無数の青筋を立てて身体を震わせ、凄まじい怒気を纏いながら二人に近づき

「あらあらまぁまぁ……まさかクロチルダ様がお嬢様にお教えするとは想定外でしたわ♪わたくしとした事がうっかりしていましたわ♪」

「何がうっかりよ!?どうせ貴女の事だからわかっていてわざと口止めしなかっただけでしょうが!」

シャロンの言葉を聞いたアリサは顔を真っ赤にして怒鳴った後リィンに視線を向けた。

 

「リ・ィ・ン〜〜〜??いつかやるとは思っていたけど、まさかこんなにも早くシャロンに……婚約者のメイドにまで手を出すとは思わなかったわよ〜〜〜〜??」

「……………………」

(ヒッ!?い、いつものようにアリサが怖くなった……!リィン、お願いだから少しくらい自重してよ〜!)

膨大な威圧と怒気を纏っているアリサに微笑まれたリィンは表情を青褪めさせて身体を震わせ、ミルモはアリサを怖がり

「――お嬢様?多くの女性を娶る殿方の妻になると決めたからには、もっと心を広くお持ちにならないと、いつかリィン様に愛想をつかされるかもしれませんわよ?アルフィン皇女殿下やセレーネ様達を少しは見習うべきですわよ。」

「うっ……!というかシャロン!どうしてリィンとセックスをしたのよ!?クロチルダさんに媚薬の調合を頼んだって事は最初からリィンとセックスをするつもりだったんでしょう!?」

シャロンの正論に一瞬唸り声を上げたアリサは怒りの矛先をシャロンに向けた。

 

「フフッ、最初はリィン様の今までの活躍を労う為とお嬢様を見つけ、わたくしの代わりにずっと守って頂いたお礼としてご奉仕をするつもりだったのですが……さすがはリィン様ですわ♪わたくしまでも、リィン様に心を射止められてしまいましたわ♪」

「……………………」

「う”っ……!」

頬を赤らめて微笑みながら答えたシャロンの話を聞き、無言のジト目で自分を見つめてくるアリサの視線に耐えられなかったリィンは唸り声を上げ、表情を青褪めさせて身体を震わせていた。

「ハア………本当に後何人増やせば気がすむのよ……今年か来年産まれて来るかもしれない”私とリィンの子供”は多くの母親がいる事に混乱するでしょうね。」

「!?ア、アリサ!?今何て言ったんだ!?」

大きな溜息を吐いた後呆れた表情で自分を見つめて言ったアリサの口から語られた驚愕の言葉を聞いたリィンは驚きの表情で問いかけた。

 

「……来ないのよ。」

「へ。」

「だから生理が来ないのよ!」

(生理が来ないからと言って妊娠していると判断するのはまだ早いと思うのですが……)

顔を真っ赤にして声を上げたアリサの答えを聞いたメサイアは苦笑しながら呟いたが

(フフ、間違いなく妊娠しているわ……”女神”である私ならアリサのお腹に新しい命が宿っている事はわかるもの。)

(………………)

アイドスの念話を聞くと大量の冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。

(アハハハハハハッ!まさかアリサが最初にご主人様の子供を身ごもるとはね♪)

(ふふふ、ですが予想通りですね。)

(……ついに恐れていた最悪の事態が起こってしまいましたか。まあ、今年結婚する事が決まっていますから、まだ状況はマシですね。)

一方ベルフェゴールは腹を抱えて笑い、リザイラは静かな笑みを浮かべ、アルティナはジト目になった。

 

「まあまあまあ……!という事はリィン様とのお子様を身ごもられた可能性が高いのですわね♪」

「ええっ!?で、でもいつもする時妊娠防止の魔術を使っていなかったか……!?」

シャロンは嬉しそうな表情になり、リィンは驚いた後信じられない表情でアリサに問いかけ

「……学院を取り戻した日の夜、いつものように愛し合った事は覚えているでしょう?あの時安全日だから大丈夫だと思って私、妊娠防止の魔術を使っていなかったのよ。それで生理の周期とかを逆算したらその時しか思い当たらないもの。」

「……………………」

「うふふ、お嬢様?安全日だからと言って完全に妊娠しない訳ではありませんわよ?あくまで妊娠する可能性が非常に低いだけですが……安全日に愛し合った事によって身ごもられるとはこれもエイドス様のお導きですわね♪」

アリサの話を聞いたリィンは表情を引き攣らせ、シャロンはからかいの表情でアリサを見つめて言い、シャロンの言葉を聞いた二人はそれぞれ冷や汗をかいた。

 

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と言う訳で案の定”行為”の直後にアリサが踏み込んできましたwまあ、アリサの妊娠発言によって色々と吹き飛んだでしょうがwwリィン……ついにやっちまいやがりましたよ!(大激怒)まあ逆に考えればアリサが妊娠していてもむしろ当然と思っている人達が多いような気がしてきました(冷や汗)何でって?そりゃアリサは一応原作のメインヒロインなのですから、それくらい優遇されていてもおかしくないかと(震え声)

説明
第633話
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2169 2004 2
コメント
M.N.F. 様 妊娠すらも既定路線ッスかw 本郷 刃様 まあある程度予想できていたでしょうがw 匿名希望様 まだ妊娠してから1ヵ月も経っていませんから大丈夫でしょうww(sorano)
祝、妊娠! だけどこれで最終決戦に行かせるわけにはいかないんじゃない? 万が一子供に何かあったら困るから。(匿名希望)
アリサの妊娠が発覚とは、はいおめでとうww(本郷 刃)
まあエリゼ・エリスの姉妹に対抗するにはここまでやる必要はありそうですね。 というわけで、規 定 路 線。(M.N.F.)
恐れていた最悪の事態ってアルティナェ・・・。(M.N.F.)
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