真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間 |
再び現れた絡繰人間の刺客……………
今度は何と元・魏呉蜀の兵が改造されて出来上がった絡繰人間8号、9号、10号だった!!!
絡繰人間7号と比べて何段階にもレベルアップした兵器に
雪蓮達はどうするのか………?
七節 ?教えてあげる?
絡繰人間10号「ふん………こんな奴らの『戦闘能力値』など、測定する気にもならん」
小蓮「何ですってぇぇーーーーーーっ!!?」
小蓮は怒り出すが、祭に首根っこを掴まれてしまったので手足をバタつかせるだけとなってしまった
祭「小蓮様、あ奴らの口車に乗ると碌な事がないですぞ?」
祭は苦笑いで押えつける
蓮華「そうよ、小蓮…………こんな時こそ冷静にならなければ返り討ちにあうわよ?」
小蓮「お姉ちゃんまで??!!!」
亜莎は得物の『人解』を嵌め、拳を構えて話を変える
亜莎「……………分担は如何致しましょう?」
雪蓮「そうね………じゃあ、私は上司に刃を向けた自国の愚かな兵にキツ?イお灸を据えさせてもらおうかしら?」
雪蓮は凍りつく笑顔で『南海覇王』を呉の鎧を着た絡繰人間8号に刺し向ける
恐らく美羽だったら大声を上げて泣き出し、一刀に抱きついていただろう
七乃「私は特に要望はないので雪蓮さんと同じ呉の兵隊さんで」
七乃も一応得物である親衛隊の鋼剣を抜く
小蓮「じゃあ、シャオは祭と一緒に蜀の兵にする…………祭、頼むね」
小蓮は蜀の兵である絡繰人間9号を睨みつけ、手に持つ『月下美人』に力を込める
祭「御意」
祭はニヤリと笑い『多幻双弓』に矢を装填する
蓮華「ならば、残った私と亜莎は魏の兵を」
蓮華は『南海覇王』を持ち構えて堂々と立つ
亜莎「は、はい!!!」
亜莎は蓮華の横に立ち、『人解』を装備したまま力を込める
絡繰人間9号「ふっ…………舐められたものだな………
貴様等人間如きが我々絡繰人間の相手を選ぶとは……………」
絡繰人間9号は鼻で笑いながら指の骨を鳴らす
絡繰人間10号「望み通りの相手をしてやろう…………後悔したところでもう遅いっ!!!」
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
ゴオッッ!!
絡繰人間10号を筆頭に一斉に3人の絡繰人間が『龍走』で突っ込んで来た
雪蓮「来るわよっ!!!」
祭「うむっ!!!」
蓮華「………………っ!!!」
絡繰人間8号「むんっ!!!」
フォンッ!!!
絡繰人間9号「ふっ!!!」
フォンッ!!!
絡繰人間10号「かぁっ!!!」
フォンッ!!!
絡繰人間達は一歩前に出ていた雪蓮・祭・蓮華に殴りかかった
雪蓮「ふっ!!!」
ガキンッ!!
祭「はっ!!!」
ガキンッ!!
蓮華「はぁっ!!!」
ガキンッ!!
3人それぞれは得物の側面で受け止める
雪蓮「さぁて、始めましょうかっ!!!」
雪蓮は嬉々とした声で開始のゴングを鳴らした
まずは蓮華・亜莎VS絡繰人間10号の戦闘なのだが、
絡繰人間10号「ほぉ?まさか受け止めるとはな…………(筋力の値が著しく高い…………何故だ?)」
絡繰人間10号は手を引っ込めて嗤う
蓮華「これくらいどうとでもない…………
それより、お前の手は大丈夫か?」
蓮華は含み笑いをしながら聞く
絡繰人間10号「なに………?」
絡繰人間10号は眉を顰めて、自分が殴りかかった右手を見てみると
絡繰人間10号「…………何だと?」
手の甲に深い切り傷が出来ていたのだ
恐らく血であろう赤い液体がが止めどなく流れ出ている
絡繰人間10号「………馬鹿な………こんな、いとも簡単に切り傷を…………」
亜莎「切り傷を気にしている場合ですか?」
亜莎は拳に力を込め
亜莎「ていっ!!!」
フォンッ!!!
ドゴッ!!!
絡繰人間10号の脇腹へと強烈なフックを喰らわせた
絡繰人間10号「んぐっ!!?」
絡繰人間10号は予想外の衝撃に苦痛の表情を浮かべる
絡繰人間10号「おのれ、小賢しいぞ呂蒙っ!!!」
絡繰人間10号は右手を亜莎に向かって突き出し
亜莎「っ!!!」
ゴオッッ!!
強大な『気力破』を放った
ドォンッ!!!
辺りが爆音に包まれる
絡繰人間10号「ふっ………跡形も無く消し飛んだ…………」
絡繰人間10号が笑みを浮かべたその時
フォンッ!!!
バキッ!!!
絡繰人間10号「がふぇあっ!!?」
唐突に顎に衝撃と鈍い痛みが走り思わず立ち膝をつく
絡繰人間10号「な、何だ……………と!!?」
絡繰人間10号が振り向いた先には
亜莎「………………ふぅ」
攻撃した状態で静止していた亜莎が佇んでいた
蓮華「見事だ、亜莎」
蓮華は微笑んで亜莎を褒める
亜莎「あ、ありがとうございます!!!」
亜莎は蓮華に向かってお辞儀をする
絡繰人間10号「馬鹿な……躱されたというのか…………?」
蓮華「それ以外に何が考えられる?」
亜莎「戦闘は始まったばかりです
さぁ、絡繰人間……………来なさいっ!!!」
一方の祭・小蓮VS絡繰人間9号は
ゴオッッ!!
ドォンッ!!!
小蓮「わっとっと?」
ゴオッッ!!
ドォンッ!!!
小蓮「およよ?」
絡繰人間9号「くっ!!!おのれちょこまかとっ!!!」
ゴオッッ!!
ドォンッ!!!
小蓮「こっちこっち?♪」
小蓮が絡繰人間9号が放つ『気力破』を遊びながら躱していた
祭「………………本当にお強くなられたようじゃの」
祭は腕を組み、小蓮の動きに感心する
つい前までは『強化型白装束』に赤子のように扱われていたのが嘘のようである
今では実際の絡繰人間が掌の上の状況
まるで負ける気配がない
絡繰人間9号「(何故だ………何故こ奴がこんなに速く動き廻れるのだ!!?
この時代の孫尚香なら今の速度の1/10以下の筈だ!!!)」
絡繰人間9号は内心かなり焦っている
小蓮「そろそろこっちからも攻めるよっ!!!」
小蓮は得物の『月下美人』を大きく振り回した
フォンッ!!!
ザシュッ!!
絡繰人間9号「んくっ!!?」
『月下美人』は絡繰人間9号の胴体に直撃し、赤い液体が激しく吹き出る
祭「隙だらけじゃぞ?それっ!!!」
祭はかなりの遅さで『多幻双弓』に矢を装填して放つ
今の武将達なら祭に隙かあり過ぎて簡単に避けられたり、反撃ができるのだが
フォンッ!!!
ザシュッ!!
絡繰人間9号「うぐっ!!?」
最早、諸に喰らってしまうのが現実
絡繰人間9号の肋骨辺りに祭が放った矢が深々と刺さる
絡繰人間9号「一体………………何がどうなっているというのだ………っ!!?」
その頃、雪蓮・七乃VS絡繰人間8号も
雪蓮「あら?もう終わりかしら?」
絡繰人間8号「ぬかせっ!!!」
フォンッ!!!
フォンッ!!!
フォンッ!!!
雪蓮「そんなんじゃ当たるのに10年掛かるわよ?」
絡繰人間8号「くっ!!!」
戦力差が開き過ぎて一方的な戦いとなっていた
最早、強くなり過ぎて相手にならないレベルである
絡繰人間8号「くっ、孫策っ!!!貴様、ただの人間の分際で馬鹿にしよってっ!!!」
絡繰人間8号は怒りの表情となって叫ぶ
と、後ろから
七乃「あのぉ?、私もいますので忘れないでくれますかぁ??」
フォンッ!!!
ザシュッ!!
絡繰人間8号「ぐっ!!?おのれ張勲っ!!!」
雪蓮「あなた達は気を感知出来るんでしょう?
感知しないほうが悪いわよ」
雪蓮は腰に手を当てて苦笑いをする
絡繰人間8号「…………孫策ならまだしも、張勲にやられるなど……っ!!!」
七乃「ちょっと?、それは失礼じゃないですか???」
七乃が眉間に皺を寄せて睨みつける
絡繰人間8号「しかも後ろから斬りつけるなど……………卑怯者めっ!!!」
七乃「だから言ってるじゃないですか
気を感知してないほうが悪いと」
勿論、絡繰人間は人間のあらゆる気を察知することができる
だが、鍛錬により鍛えられた雪蓮達は気を押さえ込んだまま戦闘を行えるので、絡繰人間からしたら元々雪蓮達の気がないように感じ取られてしまうのだ
絡繰人間8号「(あ、ありえない………何故こんな時代の奴らに一撃で『損傷率』が2割以上も削られるのだ…………!!?)」
雪蓮「やっぱり絡繰人間はこの程度なのね…………」
雪蓮は肩を竦めて『南海覇王』を右肩に担ぐ
絡繰人間8号「7号が襲撃してまだ3日程しか経っていない……………
貴様等一体何をしていたのだっ!!?」
絡繰人間8号はあまりの出来事に再び怒号を上げる
雪蓮「何って鍛錬よ、鍛錬」
雪蓮は溜息をついて答える
七乃「それ以外に強くなる方法なんてありませんよ??」
流石の七乃も呆れ顔だ
絡繰人間8号「た、たかが3日でここまで我等と互角以上にやりあえる筈がないっ!!!」
雪蓮「それには決定的な大きな違いがあるのよ
特別に教えてあげるわ、絡繰人間」
雪蓮は凛とした声で言った
雪蓮「あなた達、絡繰は誰かの手によって『改造』されなければ強くなんてなれない………絡繰自らが勝手に強化なんてされないのよ
比べて私達人間には自ら強くなれる『成長』というものがある
それが大きな違いよっ!!!」
絡繰人間8号「………………くくくっ!!!」
絡繰人間8号はギリギリと歯軋りを立てる
雪蓮「さてと………洗いざらい未来の情報を話すのならやめてあげるけど?」
雪蓮はニヤッとした表情で言う
最早、どっちが悪人か分からない
絡繰人間8号「ふ、ふざけるなっ!!!貴様等なんぞにそう容易く手の内をさらけ出してなるものか!!!」
七乃「ですよね?」
雪蓮「じゃあ、とっとと再開しましょうか?」
雪蓮は『南海覇王』を構えて歩み寄るのだった………
既に勝負が見え始めていたその数分前、『龍天城』の『時空転送装置室』では新たな動きがあった
『時空転送装置』に新たな絡繰人間がセットされていたのだ
しかも、今度の絡繰人間も何やら様子がおかしい
部屋には数人の絡繰人間と、今一番絡繰人間の中で登場回数が多い『闇の副大将』こと斬魔がいた
斬魔「用意は宜しいですか?」
斬魔は口元を上げて言った
男D「はっ!!!手筈が全て整いました」
斬魔「宜しい、では……」
斬魔は徐に装置のスイッチを押し込み
斬魔「命令入力………『命令・過去に遡り自らの生態検査を行え
あわよくば、過去の者達を皆殺しにせよっ!!!』」
命令を言ってスイッチを更に押し込んだ
ゴォォォォォォォォォッ!!!
『時空転送装置』は光を放って起動し始めた
斬魔「(ふふふ…………3体の量産型だけではまだ不安ですからね
第二波の司令塔を遅れて送りましょう)」
斬魔は歪んだ笑みを浮かべ、ほくそ笑んでいた
不穏な影が雪蓮達に忍び寄っていたのだった……………
……終……
説明 | ||
絡繰人間に向けての鍛錬を行なって数日が経った 遂に、『血光軍』による第二波の襲撃が始まったのだったっ!!! 襲撃に備えるのは雪蓮率いる呉軍………… 対するはまさかの魏呉蜀の兵の鎧を着た絡繰人間だった………!!! 果たして、雪蓮達は絡繰人間の襲撃を凌ぐ事が出来るのだろうか………? |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
1352 | 1259 | 6 |
コメント | ||
睦月様、楽しみにしていて下さい。(hoi) この先雪蓮達はどうなるかが楽しみ…(睦月) |
||
タグ | ||
真・恋姫†無双 北郷一刀 雪蓮 蓮華 小蓮 七乃 亜莎 祭 呉 | ||
hoiさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |