エブリデイ えーゆー譚! 〜恋姫達とのドタバタ生活!〜 二話 |
リト「たっでーまー」
アパートを出て数時間…リトはようやく帰ってきた。
中に入り、食堂に進むとそこには桜井 デネブとルカリオのリオウ…それに覆黄 祭がいた。
祭は不機嫌な顔を隠そうともせず、無言で座っている。
リトはそんなことも知らず、食堂へ入った。
デネブ「あ、帰ってきた!」
リオウ「ガウッ(お帰りなさいませ、マスター)」
リト「お前メイドかよ。…あ、」
祭「…………」
リト「…ども」
祭「…この馬鹿者が!」←拳骨
リト「アデッ!?」
リオウ「ガウッ!?(マスター!?)」
急に頭を殴られたリト。
たいして痛くなかったので祭の方をちらりと見ると…そこには複雑そうな顔の祭がいた。
記憶がまだ無かったとはいえ、自分に頼らなかった事を怒っているようだ。
祭「苦しかったのに何で言わなかったんじゃ!?何も知らんかったこっちの儂に何で…」
リト「それに関しては…すんません」
祭「……まぁ、いい。これからしっかり返してもらうぞ」
リト「…ウッス」
一応許した祭は寛容なのかどうなのだろうか…。
デネブとリオウは未だに状況が理解しきれていない。
デネブ「あのー、話見えないんだけど?」
リト「あ、悪い。皆帰ってきてからでいいか?てかむしろ皆は?」
リオウ「ガウガウガ(残りはヴェルデのガキの所でモルモットやってます。ミミとコンは上に、ツー達は…ジェンガやってます)」
リト「…どうでもいいけどメッタン不利じゃね?」
祭「おお、そうじゃ。さっき平沢宛てに電話があったんじゃ」
リト「誰から?」
祭「一条とか言う刑事でな。平沢に会いたいと言う奴がいて…ほら、これが住所じゃ」
リト「……これって…」
ミミ「ピーピー、ピチュピー?(ねーねー、どこ行くのー?)」←頭にパイルダーオン
リト「俺の友達の所」
コン「きゅん?(りとのお友だち?)」←襟元にイン
リト「ああ。…まさか大分前から会ってたなんてな」
祭から貰った住所を辿り、リトはピチューのミミとゾロアのコンと共に歩いていた。
その住所に見覚えがあったのか…リトは誰がいるかは大体分かっていた。
そんなこんなで数十分後、リトは目的の場所…“桃園”と言う表札の家のすぐ目の前に三人の少女を見かけた。
桃香「うーん…あ、リトくん!こっちこっち!」
愛紗「リト…!」
鈴々「お兄ちゃんなのだ!」
リト「桃香…愛紗に鈴々まで。ずっと玄関で待ってたのかよ?」
桃香「そうだよ?だってこっちだと五年ぶりなんだよ?」
ミミ「ピチュ?(マスター、この人達が?)」
リト「俺の友達。んで、俺が記憶喪失になる前の幼馴染み…でいいんだよな?」
愛紗「はい。…所でリト、その頭と懐に居るのは…」
リト「ん?ああ、俺の家族のミミとコン。種族はピチューとゾロアな」
軽い紹介を済ませたリト。
桃香達…桃園姉妹はミミとコンに興味があるのかじっと見ている。
そんな中で、鈴々はコンに手を伸ばした。
鈴々「可愛いのだ!」
コン「きゅっ」←服の中に隠れる
鈴々「あ、隠れちゃったのだ」
リト「悪いな鈴々。コンは人見知りなんだよ」
愛紗「それよりリト、ここで立ち話もなんですから中にどうぞ」
リト「お邪魔しまーす」
桃香「ふふ…♪」
リト「?どったの?」
桃香「だってリトくん…昔も家に入るときそう言ってたんだもん」
リト「へー…」
玄関で靴を揃え、リビングに入るとそこには桃香より濃い桃色の髪の妙齢の女性がいた。
女性…桃園 桜花はリトを見ると懐かしさに染まった顔でリトに近づく。
桜花「あらいらっしゃい…ってリトくんじゃない!久しぶりねぇ」
リト「あ、えと…」
愛紗「お母さん!リトは…」
桜花「あ…ごめんなさい。…じゃ、初めまして、桃園 桜花です。この娘達の母です」
リト「あ、ども。平沢梨斗です」
桜花「まぁまぁ座って、今お茶用意するから」
リト「……なんか凄いな、お前らのお母さん」
鈴々「えへへー♪」
桃香「それでリトくん、私達に何か聞きたい事があるんじゃないの?」
リト「まあな。…教えてくれよ、お前らの知ってる俺を」
そう、ここに来た目的は桃香達に会いに来ただけではない。
自分の…記憶を失う前の平沢 梨斗の事を聞きに来たのだ。
その雰囲気を察したのか、愛紗はゆっくりと口を開く。
愛紗「今でも覚えています。リトは私達が五歳…鈴々が産まれる少し前にここに引っ越して来たのです」
桃香「もう無いけどお隣さんだったんだよ?」
リト「へぇ…」
愛紗「同じよう幼稚園で遊んで、鈴々が産まれて、同じ小学校に入って…毎日が楽しいと感じられていました」
桃香「でも五年前に…リトくんのご両親が仕事の都合で引っ越すことになって…」
リト「俺もついて行ったんだな?」
鈴々「鈴々はあんまり覚えてないけど、凄く泣いてたのは覚えてるのだ」
桃香「そうだね。…私も凄く泣いて、愛紗ちゃんなんかリトくんにしがみついてたんだよ?」
愛紗「ね、姉さん!」←顔真っ赤
リト「そっか…泣かせちゃったんだな、俺」
昔の俺女泣かせだったんだな、と思い笑うリト。
今もそんなに変わんないんだが…気にしたら負けだ。
それから少し昔話をしていると、桜花がドーナツとコーヒー…ではなくめんつゆを持ってきた。
ちなみにめんつゆに気付いたのは鼻のいいミミとコン…あとリトだけだった。
桜花「お菓子持ってきたわよ〜、ってあら?思い出話?」
リト「はい。昔の俺の事知りたくて…」
桜花「だったらアルバム持って来ましょ!本棚にまだあるから」
桃香「あ、アルバム!?」
愛紗「か…母さん!?それは…」
リト「?」
ミミ「ピ?(どうしたのかな?)」
狼狽える桃香と愛紗。
なんだろうなと思っていると…
ピンポーン♪
白蓮「お邪魔し…」
雷々&電々「「呼ばれて飛び出てででででーん!お邪魔しまーす!」」
白蓮「ちょ、かぶるな!?」
チャイムが鳴り、入ってきたのは白蓮とテンションの高い姉妹だった。
と言うより白蓮…こっちでも不憫である。
白蓮「ほっとけ!?」
コン「きゅ…?(誰と話してるのかなぁ…?)」
リト「白蓮!…と、誰このハクション大魔王的な登場した奴ら?」
桃香「雷々ちゃん、電々ちゃん、それに白蓮ちゃんもいらっしゃい!」
愛紗「リト…白蓮さんはご近所で、雷々と電々は去年から知り合ったのです」
鈴々「二人ともいらっしゃいなのだー!」
どうやら桃香達と面識のある姉妹らしい。
リトが興味を向けて見ていると、姉妹の片割れ…雷々はリトを見て声をあげた。
雷々「?…あー!この人アルバムで見たことある人だー!」
電々「ホントだー。確か桃香さん達のはtむにゅむにゅ」
桃香「幼馴染み!幼馴染みだから!」←口封じ
愛紗「姉さん!それよりも先にアルバムを…」
桜花「持ってきたわよ〜♪」
桃愛「「アウチ!orz」」
思わずorzしてしまう桃香と愛紗を気にもせず、桜花は少し年期が入ったアルバムを持ってくる。
そして全員に見える所に置くと、中身を開いた。
ミミ「ピチュ!(わっ、ちっちゃいマスターだ!)」
コン「きゅう(りと、可愛い)」
リト「なんか恥ずかしいな…」
桜花「まずこれが〜、幼稚園の時に愛紗ちゃんが必死にお漏らしを隠してる時で〜」
愛紗「きゃああああああ!?」←超真っ赤
桜花「これは桃香ちゃんが一人で木登りして降りれなかった時の写真で〜」
桃香「やめてぇええええ!?」
桜花「これがリトくんがイタズラして顔中に口紅塗った所で〜」
リト「何やってんの昔の俺!?」
桜花「これが鈴々ちゃんが投げたがらがらが当たったリトくんね」
鈴々「鈴々すごいのだー!」
リト「鈴々俺になんか怨みでもあんの!?てかどうやって撮ったんすか!?」
…なんだか思い出より黒歴史暴露されてるみたいだな、などと白蓮は思った。
阿鼻叫喚してる三人を尻目に、桜花はそうだ、とアルバムの中から隠してあった写真を取り出す。
桜花「これなんか取って置き!寝てるリトくんに愛紗ちゃんがキスしてる所よ♪」
全「「「…えっ!?」」」
愛紗「 」←真っ白
桃香「お、お母さん!?それ初めて見たよ!?」
鈴々「鈴々もなのだ!」
桜花「うふふ♪既成事実にちょうどいいかなーって、ね?」
雷々「ほわー…恥ずかしがってるのに頑張ってるね、愛紗さん」
電々「かっわいー♪」
白蓮「うわー…よく撮れましたね?」
桜花「愛紗ちゃん、一生懸命リトくんの事見てて周り見えて無かったのよ」
リト「…その、愛紗……」
愛紗「そ、そそそそそその!まが指して、あれで!これがあれして…!」
リト「…悪い。お前の初めて…俺が取っちまって」
愛紗「いえ…その、昔の事ですし…私が勝手にしたので、リトには…非はないというか…(い、言えない…前の世界でも初めてを捧げたなんて…)」
※言い方に語弊があります。
桃香「むぅ…(愛紗ちゃん、なんかズルいな…)」
ミミ「ヂュ〜…」←超不機嫌
コン「………」←涙目で睨んでる
リト(空気メッチャ重ッ!!?)
三人…一人と一匹のプレッシャーをその身に浴びながらもリトは昔話を続ける。
まぁ、八割黒歴史なので桃園家から夜まで羞恥の叫びが出ていたそうな。
説明 | ||
XXX「GW中は色々と書きたいけど休みがそんな無い!」 一刀「それより何でここで前書きしてるんだよ」 XXX「気分。…そんなことより、桃香達は作者のイメージでこんなポジションです。『二話:最初も次も奪ってました』どうぞ」 |
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コメント | ||
刃さん XXX「よかったなー、リト。お前人の役にたってるぞ」リト「…こんなの、嫌だ」一刀「ドンマイ」(XXX) リトの不幸で今日も今日とて飯が美味い!(黒笑)(黒鉄 刃) |
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