艦隊 真・恋姫無双 52話目
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【 星の危機! の件 】

 

? 河南尹 新城 趙慈拠点周辺 にて ?

 

星「ハァッ! ハァッ! ハァアアアッ!!」

 

星が龍牙を、高速で連続突きを放つ──ッ! 

 

武の心得の無い者が見たら、焔により鈍く反射する銀色の光が、無数に残紅へ襲い掛かるように感じるだろう! まるで、魚群の如き方向性を持ち、前に立つ異様なモノを破壊せんと突き込んでいく!!  

 

残紅「ガアァアアアアアッ!!!」

 

───カンッ! キンッ! カッカッカッ!!!

 

しかし、残紅は……ケモノのように叫ぶと、手にした剣で捌いていく!

 

星「────くっ! これでも……喰らえッ!」

 

星は、連続突きを軽々避けられるので、一撃必殺の重い突きを繰り出すッ!

 

残紅「キカヌ! アタラヌ! オソスギル!! キリシマノ、ホウダンハ、マダハヤク──アツカッタァアアアアアッ!!!」

 

─────ガキィン!!

 

────シュッ!!

 

残紅は、星の槍が引かれるのに合わせて接近し、持っていた剣で横に薙いだ!

 

星「──────!?」

 

予想外の行動を起こされため、星の行動が鈍く……間一髪の差で……躱す事に成功できた。 しかし、星の着用していた……胸部の衣服部分が斬られ、肌色の部分が露出──! 

 

星「ーーーーーーー!!」

 

星は瞬時に片腕で隠し、後方……朱里たちの方へ下がる!

 

それを見て……残紅が卑下た嗤いを浮かべて、開いた距離を縮めた!

 

残紅「カァーッハッハッハッ! コノカラダヲ、テニデキテ、ハジメテ、ヨロコバシイト、オモエタコトハナイッ!」

 

星の身体を上から下まで眺め、舌なめずりをする残紅。

 

残紅「オンナァ───オマエヲ、キリシマノメノマエデ、テゴメニシテヤルッ! ウラムノナラ……キリシマヲ、ウラメェエエエエッ!!!」

 

星「……………キッ!」

 

……ジリジリ………ジリジリ………

 

星は、残紅を睨み付けながら───下がる!

 

星と朱里たちの距離は……およそ約一丈(約2b)まで縮んだ。

 

星「(……見下げた奴だ! しかし……これ以上……私が下がれば、奴は嬉々としてを私を倒し、霧島に向かっていくだろう! そうなれば、金剛たちの力を持ってしても、太刀打ちできるだろうか……?)」

 

だが───太刀打ち出来れば?

 

あの金剛の自信溢れる言葉に、一瞬期待をするが……頭を振る。

 

星「(───いやッ! 例え太刀打ち出来ても───私を人質に取れば、反撃を無効化できる。 蓮華や朱里の指揮では、私を見捨て攻撃できまい! だが……このままでは確実にやられるッ!?)」 

 

残紅と星の差は、僅か十歩程度で……近付ける!

 

星は───死を覚悟するしか無かった!

 

 

◆◇◆

 

【 金剛、朱里たちの合策 の件 】

 

? 河南尹 新城 趙慈拠点周辺 にて ?

 

《 星が対戦する少し前 》

 

比叡「あぁあああ───ッ!! 何とかぁ、何とかしなきゃッ!! まさか、サウスダコタが、こんな世界に現れるだなんてぇ! わ、私たちの二の舞になっちゃう────ッ!!」

 

榛名「霧島ッ!! 貴女の頭脳でもッ! この窮地──どうにか出来ないのッ!?」

 

霧島「───残念だけど、今の私には………」

 

ーーー

 

蓮華「思春、明命! 助ける事は出来ないのぉ!?」

 

思春「(-_-  三 -_-)」

 

明命「………私たちにも、手の打ちようが………」

 

ーーー

 

風「………………」

 

稟「………………」

 

朱里「……………」

 

ーーー

 

金剛「……私にstrategy(作戦)があるヨ! 朱里ぃ〜! 貴女たちも何か考えているよネェ? 私の考えも取り入れて下サァーイ!!」

 

朱里「こ、金剛しゃん!? 私たちの考え……分かるのですかぁッ?」

 

金剛「当然! 英国は名探偵の産地として有名ネ! 私の紅茶色の脳細胞が囁く(ささやく)のデース! 『何か……策を持っているヨ』って! 朱里や他のみんなの行動もぉ……I understand you have!(理解してマース!)」

 

風「おやおや〜また聞き慣れない言葉がぁ〜?」

 

稟「私たちの行動が……読めると?」

 

金剛「それはァ……『Interlocking fire』でショウ? コレをコウして敵を全滅……合理的で有利な方法ネ!」

 

朱里「は、はわぁ────ッ!?」

 

風「これは……驚いちゃいました〜!」

 

稟「人は見かけによらない……ですか。 ふふっ……一つ勉強になりましたよ。 それで、金剛殿の取り入れて欲しい策とは、如何様なものなんですか? 実に興味をそそらせますね!」

 

金剛「簡単な事ですネ! アイツを仕留めるには、まだ足りないのデース! アイツの素早い動きを止めて、仲間のDragonmaidを、救わなければならない問題があるからヨォ!?」

 

朱里「た、確かに───」

 

風「風たちも、考えてはありましたよ〜! でも、金剛さんの意見も聞きたいですねー! 最良の策で、星ちゃんを救わなければー!!」

 

金剛「私の考えはァ───」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

稟「────風ッ! 起きなさいッ!!」

 

風「おぉーッ! あまりにも素晴らしい策で、つい寝てしまいました〜」

 

朱里「金剛さん! すごぉいです! 凄いですよぉ!!」

 

蓮華「で、でも……失敗すれば、貴女の命も………」

 

金剛「………Battle(戦い)で……命の危険は付き物ネ。 これでも……私や妹たちも……戦友との別れの辛さを幾度も味わい、轟沈する時の悲しさ、身体や心の痛みを覚えているヨ! だから、二度と味わいたく無いけど……サァ」

 

蓮華「それなら……どうしてぇ!?」

 

金剛「このworld(世界)に来る前に、一刀提督は……私たちを、戦友を助ける為に、多数の敵から身を晒しマシタァ。 私たちが、泣いて引き留めたのにダヨ? 孤立無援の中、私たちより偉いのに、私たちより弱いけど……ネ」

 

蓮華「……うん……分かるわ」

 

金剛「一刀提督に相応しい『女』は、姿も当然ダケド〜心も重要だヨ? 強敵相手に尻込みするようじゃ〜Noなんだからァ! だからァ──私は、危険だろうと助けに行くんデース!! それに……約束したでショウ!?」

 

蓮華「───あッ!」

 

『──この私たちが居る限り、必ず轟沈なんかさせないヨ!』

 

金剛「さぁて……私の出番ネ! Follow me! 皆さん、準備をしておいて下さいネー! あのGod damn you(馬鹿野郎)に、女の意地を見せてやりマース!!」

 

★☆☆

 

金剛「だからァ───比叡ッ! それを渡して下サァーイ!!!」

 

比叡「えぇッ!? わ、私の持っている『コレ』を……!?」

 

金剛「事態は直面していマース! それがcheckmate move(最後の一手)になるかも知れないのデース! 早くぅ早くぅ早くゥウウウウウ!!」

 

比叡「で、でもぉ……これが何の役に立つので──」

 

金剛「……比叡ぃ〜ホワイトデーでのお返し……遅くなっちゃいましたケド……今、貰っても……イイデスカァ?(上目遣い)」

 

比叡「わっかりました! 何時も……逃げ回る金剛お姉さまが、積極的に受け入れてくれる機会なんてぇ、そうはぁありません!! 金剛お姉さま、受け取って下さいッ! 私からの────愛の結晶ですッ!!」

 

金剛「Thank you so much!(どうもありがとうネ!)比叡!! これで……何とかなるワァ!!」

 

ーーー

 

榛名「霧島……金剛姉さんの『アレ』は………」

 

霧島「……対司令用の秘密兵器だそうですよ? 比叡姉さんで試すと、前に言ってましたが。 しかし、比叡姉さんなら、結果は見なくてもハッキリしていますけどね」

 

榛名「………なんて恐ろしい。 流石……提督Love筆頭の肩書きを持つ金剛お姉さま!」 

 

霧島「───ですが、肝心の司令に通じるかどうか、疑問を抱かざるを得ないですよ………」

 

榛名「…………………」

 

 

?ーーー♪

 

金剛は、比叡より『手作りクッキー』を手に入れた!

 

?ーーー♪

 

 

◆◇◆

 

【 残紅の最後……? の件 】

 

? 河南尹 新城 趙慈拠点周辺 にて ?

 

残紅が───目を血走らせ、呼吸が荒くさせながら問う!

 

残紅「ハッ! ハッ! ────キメロッ! 『生キテ凌辱ヲ受ケル』カ、『死シテ屍ヲ晒ス』カ!」

 

星「わ、私は──最後まで勝負を諦めん! 此処を通さん!!」

 

残紅「ナラバ────シネ! シシタアト……チジョクヲ、アタエテヤル!」

 

そう言って、顔をにやつきながら、唇を舌で一舐めした。

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

因みに……サウスダコタは、建造すると『艦娘』になる。

 

『艦息』『艦オッサン』『男の娘』『漢女』には……ならない。

 

では、この状態はどういう事かと言うと……元の身体の持ち主『趙慈』に関係する。 『趙慈』は、武で一旗揚げるつもりで、兵士を志す。 寝食を忘れ、己を磨き上げて命令に忠実に行い、後に厨二病に罹病して……今に至った。

 

早い話……『年齢=彼女イナイ歴』……だった。 無論、健全な男子であるため、欲求不満は──かなりのモノである。 

 

そこに、サウスダコタが憑依して……身体を操作。 

 

趙慈の理性を無くし、本能のタガを外して、身体能力の飛躍的な活躍を促せば、当然、三大欲求である『性欲』に繋がる。

 

すると……身体は『男』なので……精神も流され……こうなった……と。

 

『健全なる精神は、健全なる身体に宿る』である!

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

剣を構え、星を刺殺せんと図る残紅!

 

星は、片手で胸を隠し、片手で槍を操作しようとするが……槍の長さ、重さが邪魔をして上手く操れ無い。

 

では、胸を露わに両手で操作……は不可! 見せて良い異性は──『北郷一刀』ただ一人! ここは、乙女の譲れ無いところである!

 

星「………無念!」

 

そう言って、目を閉じた星の後ろより───謎の怪鳥音が響いたッ!!

 

『バァァァニング、ラァァヴゥウウウ──ッッ!!』

 

残紅「────ファッ!?」

 

星「こ、金剛殿ッ!?」

 

─────ストッ!

 

金剛「Yes! 私の実力、見せてあげるネー!」

 

金剛姉妹の金剛が、疾風の如く走り、星の身体に寄り添った!

 

残紅「キリシマノアネ……コンゴウ!? ナラバ……キサマカラ!!」

 

剣を改めて構え直し、刺殺せんとするが、金剛が星を抱き締めて、後ろに跳んだ! それと同時に、左手を前に出して叫ぶ!!

 

金剛「霧島! 今、デース!!」

 

霧島「……ふふッ、投擲開始よ! サウスダコタァアアアッ!!」ブンッ!

 

橋の出入り口で待機していた霧島が、金剛より渡された袋を投げたッ!

 

残紅「ソンナモノ──コザカシイッ! 『ザシュ!』────!?」

 

霧島より投擲された『袋』は、残紅に真っ直ぐ向かう! しかし、残紅は素早く真っ二つに切り裂いたッ!

 

袋は破れ……中から粉々になった『比叡手作りクッキー』が飛び散る!

 

残紅「ナッ!? ──グッ、ガ……ガッハッ!! メ、メガァアアアッ!」

 

残紅が───顔を抑え、もがき苦しむッ!!

 

朱里「稟さん! 風さん!」

 

稟「────弓、放てぇえええッ!!」

 

風「───射って下さいー!!」

 

ーーーー!

──────!

ーーーー!

 

稟と風は、左右同時に……残紅に向けて弓を射る! 

 

後の世に伝わる『十字砲火』の戦術である。

 

左右同時で、狭い橋の上、しかもクッキーによる目潰し?で、動きも取れない!! 必然的に────!!

 

残紅「『グサッ、グサグサグサグサグサッ!』ギャアアアア────ッ!!」

 

針鼠のような姿になる残紅!!

 

金剛「───しっかりするネ! 早く皆のところへ向かうヨ!!」

 

星「あぁ……! ───金剛殿! 後ろだぁ!!」

 

金剛に促され、顔を上げる星は、金剛の後ろを見て叫ぶ!

 

残紅「ニ、ニガサ……ン! キリシマ………コンゴウ!!」

 

残紅が、剣を杖にしながら………ヨロヨロと前に進む! 

 

同時に───後方より親衛隊と待機していた兵士たちが、対岸の橋に集まる様子が見て取れる! その数───千人以上!!

 

蓮華と味方の兵10人は、その様子を見て──顔を青ざめる!

 

思春も明命も……得物を構え死守する様子を見せた!!

 

金剛「…………これでFinish!? な訳無いデショ! 私たちは、食らいつけば、相手が倒れるまで離さないワ! ──榛名ッ!  It's Showtime!!(それでは、ショウタイム!!)」

 

榛名「はいっ! 榛名、行動を起こしますッ!!」

 

金剛と星が、朱里の方に走り込む! 

 

二人が無事に帰還した事を確認した榛名は、前方を見た!

 

ヨロヨロと近付く残紅、狭い吊り橋に殺到する兵たち!

 

榛名「………提督や私たちの仲間に……危害を加える者は、この榛名が許しませんッッ!!!」

 

────スパッ! スパッ!

 

───グラァ………ズドォオオオオオッッンンン!!

 

『──────────ッ!?』

 

『ーーーーーーーーー!!!』

 

『★∩‖@#**¶‡§☆!!!』

 

吊り橋を支える縄の部分を切断すると、此方に付いていた橋の先端部分が、ユックリと離れた! 

 

橋の上に残るは、残紅と親衛隊、兵士の五、六人! その者たちの命も飲み込み、暗闇に包み込まれた堀切の中へ───落下して行った!!

 

残紅「オノレ……オノレェェェ────ッッッ!!」

 

多くの兵の絶叫の中に、残紅からの言葉が聞こえる!

 

『カナラズゥ! Rematch(再戦)シ、キサマラヲ──ッッ!!』

 

多数の声に消される事なく……朱里や金剛たちに届く!

 

再戦を誓う──証(あかし)として───

 

 

◆◇◆

 

【 本来の目的へ──! の件 】

 

? 河南尹 新城 袁術軍野営地 付近 にて ?

 

吊り橋が崩れ去り……追っ手は全て対岸に集まり、此方を見て騒ぎ立てる。

 

十常侍の三人は、未だ目覚めず……縛られたまま。

 

目立った被害も無く………こうして……任務は完了した。

 

ーーー

 

蓮華「星……大丈夫?」

 

星「うむ……身体に支障は無い。 それよりも……金剛殿、忝い(かたじけない)! 貴女の活躍が無ければ……私は……」

 

金剛「言ったでショウ? 轟沈なんかさせて、皆を哀しませる事は、この金剛が許しまセーン! でも、Activity(活躍)したのは──私だけじゃナイネ!? ここに居る……皆のお陰デース!!」

 

朱里「そ、そんな! 私たちの策は補助的な物であって───」

 

稟「今回は、金剛殿たち……姉妹の御活躍が著しい! 私たちの仕事は微々たる物ですよ……」

 

風「ですがぁー、金剛さんが折角私たちを、評価してしてくれるのですよー! それは、無にするのも失礼ですねー?」

 

ーーー

 

蓮華「…………私は…………」

 

比叡「駄目ですよ〜? そんな沈んだ顔をしてはぁ! 金剛お姉さまも言ってますが、貴女も活躍された一人なんです! もっと自信を持って!」

 

蓮華「だけど……私が足を引っ張ったために……」

 

霧島「………人に、完璧な者など居ませんよ。 それに、この任務自体、孫仲謀さまが意見を挙げて、採用された事が発端! それが無ければ……皆の活躍はありませんでした。 私からも御礼を言わせて下さい!!」

 

榛名「えぇ! この出来事を提督が聞けば……必ず喜ばれます! だから、安心して……」

 

蓮華「皆……あ、ありがとう……」

 

ーーー

 

明命「残りの反乱軍は……どうするのですか?」

 

風「このままにして置けば、ひとまず問題ないですねー! 唯一の通路である吊り橋を破壊しましたから、逃げる事は不可能ですー!」

 

稟「まぁ……後は、この地の太守に、袁術殿から知らせて任せれば、無視も出来ませんから大丈夫でしょう! 捕らえれば……自分の過失を最小限に抑える事が出来ますし……」

 

明命「それなら……大丈夫ですね!」

 

思春「だが……太守が自分の無能を棚に上げ、反乱軍の言い分を聞かずに、皆殺しにするかもしれん。 そこの対策も献策できるように、お願いしたい!」

 

風「それも既に対策済みですー! 格上の袁術から『事情を全て知っている』旨を一緒に通知すれば、馬鹿な真似も出来ないでしょうー!」

 

稟「十常侍の逃亡……即ち政治の改善の始まり。 今までの政策とは違う事を知らしめる、良き指針になるでしょう!」

 

ーーー

 

蓮華「そう言えば……あの『煙幕』は何だったの?」

 

朱里「あ、あれは……霧島さんから………」

 

霧島「あの『煙幕』は、私たち軍艦が使う煙幕なんですよ!」

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

霧島が渡した物は、HC発煙混合物……発煙弾で使用される薬品である。

 

通常、発火装置を使用するため、『焼き石』を用意し、その上に振りまく事を指示した結果である。

 

ただ、この中に……比叡のカレー粉末も……w

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

蓮華「……まだ、喉が痛いわ………」

 

霧島「量的には、かなり薄めたのですが………」

 

朱里「少し吸っただけですから、一日で治ると思いましゅ!」

 

ーーー

 

星「あの者は……また現れるのか? 普通……あそこまで致命傷を与えられば……生きてはおれまいが?」

 

霧島「……………私の関わりで、生じた争い! その時は、私の手で引導を渡して上げるわ! 二度と復活できないように────!!」

 

金剛「一人で解決しようなんてェ……お姉ちゃん、No! なんだからネ!」

 

榛名「私も協力します!」

 

比叡「私も……関係あるんだからぁ! 妹だけに任せるワケないでしょ!?」

 

霧島「─────!?」

 

星「ふふっ……なるほど。 ………ここの姉妹も『桃園の誓い』『断金の交わり』と同じくらいの絆があると見える……」

 

金剛「私姉妹の絆は、『Diamond(ダイヤモンド=金剛)の絆』ネ!! この世界で、一番固い絆なんダカラァ───!!」エヘンッ!

 

霧島「『ダイヤ』だけあって……『恋の炎』には弱いかも……」

 

比叡「金剛お姉さまは、誰にも渡しませんッ!」

 

榛名「提督は……榛名が!!」

 

金剛「ちょっとー待ちなサァーイ!! いいですかぁー!? 提督は私のモノ、私は提督のモノデェース!! Without permission(許可無しに)提督や私と付き合うには、無理ですヨォ───!?」

 

比叡「そんなぁあああッ!?!?」

 

榛名「金剛お姉さまぁ───横暴です!!」

 

霧島「ふぅ……………」

 

星「あぁ、何となく理解できた。 これは、気を付けねばな……」

 

蓮華「…………………」

 

明命「……………むぅ!」

 

思春「…………フッ」

 

朱里「はわわわっ!!」

 

風「さすが───お兄さん、種馬の肩書きは、今だに健在ですねぇー!」

 

稟「一刀殿らしい……」

 

ーーーーー

 

この後、蓮華たちは袁術軍に帰還。

 

その戦果は、残っていた冥琳たちを喜ばせるに充分だった。

 

十常侍たちの奪還、反乱軍の首謀者の死を報告。 残りの処置を近隣太守に行うように要請するように進言した。

 

袁術は、孫権の働きを褒め、その旨を承諾して使いを送り出す。 

 

そして、残り一日を休息してから、洛陽に向かうのであった。 

 

 

ーーーーーー

ーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

『洛陽に集結するのが、一体何時になるんだぁー!』と思いつつ、書いてる作者です。 ようやく、呉が終わりました。

 

次が白蓮側になりますが……軽く流して(オイッ!)、黄巾の乱にむかいたいと……思います!

 

予想以上に話が手間取り、投稿が遅くなるかもしれませんが、またよろしくお願いします。

 

 

説明
呉の話が終わりです。
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コメント
スネーク提督 コメントありがとうございます! これで倒れてくれれば、楽なんですが………。(いた)
比叡のカレー粉末入りの煙…比叡の手作りクッキー目潰し…((((;゚Д゚))))ガタガタブルブル(スネーク)
mokiti1976-2010提督 コメントありがとうございます! さすがに鋭いw ですが……この『普通』……とある話に繋がる事にも……(いた)
つまり白蓮は普通に十常侍どもを捕縛して連れて来るという事ですね…あくまでも『普通』に!(mokiti1976-2010)
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