真・恋姫?無双〜獅子を支える者〜凪√19 |
この作品はキャラ設定が崩壊しております。原作重視の方はご注意ください。
時代背景等が崩壊しております。一刀くんがチートです。
オリジナルキャラクターが登場しております。
それでも構わないという方はどうぞ。。。。
外史の狭間。ただ白く何処までも続いているように感じるその空間。
そんな空間で黒い机に黒い椅子。そこでゆっくりと茶を啜る人物。
胡蝶「あら? 珍しいわね。訪問者なんて」
そう言いながら胡蝶が机を指で叩くと、胡蝶の真向いに椅子が浮かび上がってきた
卑弥呼「ごめんなさい。少し聞きたいことがあって」
そう言いながら椅子に腰かけた卑弥呼は、真っ直ぐに胡蝶を見据え
卑弥呼「鴉の…あなたの愛弟子の行方を教えてちょうだい」
一刀「はぁ……退屈だ…」
外史から元々一刀の居た世界に戻った一刀は、学園を卒業後、あまりにも退屈な日々を過ごしていた。何事も無く毎日が過ぎる。そう何事も無く……
一刀「戦乱の世からしたら贅沢な悩みか……」
そう一人呟いた一刀は、ゆっくりと門下生の居なくなった道場から立ち去ろうとしていた
しかし、ふと人の気配を感じた一刀は足を止め、そして…
鴉「ちょっと待って北郷くん!? 戦乱の世ならまだしも、この世界でなんの躊躇いもなく氣を籠めた木刀を、人に振るうのは良くないと思うな!!」
迷うことなく気配のする方向へ木刀を振りぬいた。直撃寸前で白刃取りをした鴉は、額に汗を浮かべながらそう叫んでいた
一刀「なぜ貴様がここに居る」
鴉「落ち着こう北郷くん。とりあえず木刀をどうにかしよう。力を籠めるのをやめよう。暴力反対! 平和的な話し合いを!!」
しばらくの間、そのままの状態でいた二人であったが……
鴉「楽進ちゃんの所に戻れなくなるよ?」
それまでの無駄に高いテンションから一転、落ち着いた声で、そしてどこか一刀を試すような声色を向けた
一刀「………」
無言で力を抜き、木刀を下した一刀に対し、鴉は小馬鹿にするような笑みを浮かべていた
鴉「こんな一言だけで得物を下すなんて、よっぽどだね。まぁ、いいや」
そんなことを言いながら懐から、鴉は一つの小箱を取り出し、一刀に投げつけた
鴉「その箱の中には小さな希望が入っている。そう、本当に小さな希望。その箱を開けば、君はあの世界に、外史に行くことが出来るよ」
一刀「お前のことだ、どうせ何かあるんだろう?」
自分の言葉に対する一刀の返しが面白かったのか、鴉は笑みを浮かべ
鴉「もちろん、その箱を開けば君は外史に行ける。だけどこの世界にはもう二度と戻っては来られない。いや、戻ってくることが出来ない。この世界から君という人物が完全に消えてしまうからね」
一刀「消える?」
鴉「そう、消える。人の記憶からも、記録からも、何もかも消える。始めからこの世界に存在しなかったかのように」
一刀は鴉が喋っている間、ずっと俯き、箱を見つめていた。なぜならば、その箱からどこか、懐かしい氣を感じていたからだ
そんな一刀の様子に気が付いたのか、鴉は不敵な笑みを浮かべ
鴉「そうそう、その箱には元々は大きな絶望が入っていたんだよ。でもその絶望は既に解放されているんだ。とある女の子が、苦しんでいる自分の上司、大切な人を救うためにその箱を開けてね。その絶望は、その女の子だけじゃなく、その女の子の住む世界に影響を与えるだろうね。いや〜、世界が滅ぶかもしれないのに思い人のために何の躊躇いもなくその箱を開く姿は、まさに恋する乙女だったよ」
一刀にそう告げると、まるで自分の影に吸い込まれるようにして、その場から消えた
一刀「………本当に馬鹿だよ、俺なんかの為に……」
そう言いながらも、一刀の顔には笑みが浮かんでいた
胡蝶「ふ〜ん。ウチの馬鹿弟子のことねぇ。今だと…あの外史にいるわよ?」
そう言って胡蝶が指さす先には、一つの門があった。あまりにも錆びたその門には、数多のヒビが入っており、今にも壊れそうな状態であった
貂蝉「そう、じゃあついでに聞きたいんだけど」
胡蝶「馬鹿弟子の強さかしら?」
貂蝉「えぇ、少なくとも私は、あなたの弟子。鴉は管理者の中でも最弱の部類に入ると思っていたのよ。でも違った。私と卑弥呼の連撃を鴉は難なく凌いでいたわ」
その時のことを思い出しながら、貂蝉は真っ直ぐに胡蝶を見つめていた。まるで少しの違和感も、嘘も見逃すまいとするかのように
胡蝶「そうね、あの子は最弱よ。間違いなく最弱。だけどそれは他の管理者が管理する外史でのみの話」
胡蝶の言葉に首を傾げる貂蝉であったが、胡蝶は構わず話を続けた
胡蝶「あの子は自分の力に条件を付けたのよ。ほら、技とかって、何かと難しい条件ほど威力が高かったりするでしょ? それと同じで、彼は自分に条件付けをしたのよ。『自分の実力を完全に発揮できるのは、自分の管理する外史でのみ』みたいな感じに」
貂蝉「ふむ、では鴉の強さは、鴉の管理する外史においては…」
貂蝉の言葉の続きを理解しているのか、胡蝶は無言で頷き茶を啜ると
胡蝶「ふぅ。他の管理者と同じくらいには強いんじゃない? たぶん。自信ないけど」
一息入れ、そう言った
〜凪side・始〜
「流れ星が落ちた……ですか」
とある日、警邏から戻った私は華琳様に玉座へと呼び出された。何でもここ最近、?付近の邑に流れ星が落ちたという噂が流れているらしい
桂花「この噂の真偽は正直どうでもいいのよ。問題は、別の所にあるの」
桂花様の言う、「別の問題」というのが解らずに私が首を傾げると
稟「この噂が問題視されているのは、一刀殿が現れた際にも似たような噂が流れ、それから戦乱の世が本格化した。ということにあります」
稟様の説明により、私はようやく納得することが出来た。つまり…
「民が不安に思っていると…」
風「それもありますが〜。この噂に乗じるように、変な動きをする人が増えるかもしれないということも、問題ですね〜」
風の言葉に、その場にいる全員が大きく頷いていた
華琳「とりあえず、この件に関しては蜀、呉にも連絡をしておいて頂戴」
華琳様の言葉に桂花様と稟様が素早く反応し、玉座の間から去っていった
華琳「さて、噂と言えばもう一つ。凪、もう一つ有名な噂を知っているかしら?」
そう華琳様に質問された私は、つい最近耳にした一つの噂を思い出した
「腕の立つ旅芸者、のことでしょうか」
私の答えに華琳様は満足そうな笑顔を浮かべ
華琳「これも又、?の辺りから流れ始めたようなのだけれど……近々この許昌に来るらしいのよ。その旅芸者」
そう語る華琳様の目に見覚えのあった私は、心の中で少し笑ってしまった。あれは、華琳様が品定めをする時の目だ
恐らくその旅芸者が近くに現れたとしたら、運よく、それとも悪く、どちらにせよほぼ間違いなくこの城に招かれるであろう。そして誰かしらと手合せをさせられるのだろう……
今からその旅芸者が気の毒に思えてきた
もちろん?から噂が流れるということは、魏の領内で流れているということであり
これも噂だが、旅芸者に倒された内の何人かは魏の武官だと聞いている。その者たちの処遇という名の特訓はひとまず置いておくとして…
「春蘭様辺りだったら……腕の良い医者をその日は呼んでおくとしよう」
そう私は一人呟くのであった……
〜凪side・終〜
どうもお久しぶり過ぎるkarasuです(鴉 ?????)。
いかがだったでしょうか、楽しんでいただけたでしょうか?
恐らく気が付いていた大佐が多かったかと思いますが、はい、凪√終わってません。今までの作品と違っているところがいくつかありますからね。。。。
挨拶の所でバットエンド好きみたいなこと言ってましたが、あれはあくまで私の趣味の話ですよ? 決してこの作品が前回で終わりを迎えたとは言ってませんからね(鴉 ?????)
ゆっくりな更新になるとは思いますが、気長にお待ち頂けると嬉しいですね。
ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。
これからもほそぼそと更新していきますのでよろしくお願いします。
(鴉 ?????)<リハビリもかねて拠点とかリクエスト募集しようかと。絵に合わせて作ってみたりと、何かありましたらショトメお願いします。全のリクエストに対応出来るわけではありませんのでご注意を。。。。そもそもリクエスト来ないかもしれないけどね!!!!!!!HAHAHA
説明 | ||
お久しぶりの投稿です。 相変わらず生暖かい目で読んでください。 <●><●> |
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コメント | ||
一気読みさせて頂きました!各個別√、それぞれに魅力があって面白かったです!ではデレ焔耶√をですね(おい)(はこざき(仮)) 更新まってました!次回も楽しみにしてます。(himajin) 今回も良かったです、間が長くても続きを楽しみに待っていますね(本郷 刃) 待ってました…(睦月) |
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