恋姫外史・魁!漢(?)塾 一刀の旅立ち後編 |
亜莎が眼鏡を変えて数日経った。
一刀との対面修行は休まず続き、完璧に克服とは言えずとも少しずつ慣れてはきたようだった。
そんな亜莎に、一刀は政務について一言。
「政務の案出す時、思いついた物全部書け」
「ええ?」
「途中で問題見つけて無理だな・・・とか言って没にするな。全部書け」
「ど、どうしてそんな・・・」
「お前以外の他の人間が見れば、解決案が出て活用出来るかも知れないだろうが」
「はぁ・・・」
「あと、会議では他の人間の発言を待つんじゃなく、自分で場を回すくらいの勢いで積極的に動け。それさえ出来れば亜莎。お前に問題らしい問題は、もう無いんだからな・・・・・・」
「や、やってみます」
「やりますだろ?」
「・・・・・・やります」
「その意気だ」
亜莎の肩を軽く叩く一刀。
「それじゃ、俺は穏の所に行ってくるわ」
「はい。分かりました」
「・・・これが今生の別れになるかもな」
「え?」
「いや、何でもねえ・・・・・・」
亜莎の部屋から出て行く一刀。
その顔は、何かを決意した漢の顔だった・・・・・・
穏の部屋に行った一刀は、穏にこう言った。
「一緒に書庫に行くぞ。そこで好きなだけ本を読ませてやる」
・・・と。
「一刀さん、私の体質は知ってますよね?」
「ああ、だから俺も一緒に書庫へ行く。お前の欲情は全て引き受ける。だからしっかり本読んで知識の吸収をしてもらうぜ?」
「喜んで!」
・・・・・・
「蓮華様、これを」
思春は蓮華に一通の手紙を差し出した。
「?」
怪訝そうな顔をしながら手紙を受け取り、目を通す蓮華。
それは一刀の遺書だった。
自分が死んだ後の指示がびっしりと書き込まれている。
「思、思春?これはどういうこと?」
「・・・・・・奴は、穏と書庫へと行きました」
「・・・!!」
「穏が必要な知識を全て吸収するまで出てくる事はないだろう・・・と」
「そんな・・・・・・」
穏と一刀が書庫から出てきたのは、二人が書庫に入ってから一週間経ってからであった。
大量の知識の吸収に加え、初めて本を思う存分読む事が出来た穏は、ブーストがかかったようにいままでの倍以上のスピード、正確さで仕事を片付けていった。
対して完全なミイラと化し、腹上死寸前だった一刀はそれから一週間、生死の境をさまよったのであった・・・・・・
どうも、アキナスです。
文字通り体を張った一刀くん。
彼は再び立ち上がることが出来るのでしょうか?
では次回に・・・・・・
「スクランダーカッターーーー!!」
説明 | ||
全ては呉のために・・・・・・ | ||
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コメント | ||
一刀さん、いや、兄貴、一生ついていきますぜ!(神余 雛) 穏が激烈強化されただと・・・!?(M.N.F.) 一刀、あんた漢だよwwwwwwww!!(tenryu) 一刀、漢のなかの漢だぜ!種馬だからといって出来ることじゃねえことをやっちまった。(デューク) |
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