真・恋姫無双〜項羽伝〜三国編
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第四章 拠点 親衛隊の席は誰の者!? 後編

 

 

 

 

 

 

 

 

カラカラカラ

 

ジーーーーーーーー

 

華琳「ううう・・・・・この文字何て読むのよ・・・せっかく秋蘭姉さんから仕事を任されたと言うのに字が読めなくて進まないわ」

 

華琳が目を通している書簡に書いてある文字は、ひらがなやカタカナを最初として所々には英語も書いてあった。漢字の部分だけで読み取ろうと頑張ってみるのだがほとんど理解することが出来なかったのである

 

何故この様に書簡が書いてあるかと言うと、書簡の内容や情報が外に流出するのを防ぐ為であった

 

そして華琳の隣にも同じく書簡と睨み合いっこしていた人物が居た

 

栄華「華琳姉様が頭を抱えて大変そうだったから手伝おうと思って手を伸ばしてみれば何なのコレ・・・・・・・何処の文字ですの?」

 

栄華もまた華琳と同じくまったく進まないでいたのだった

 

この様に頭を悩ませていると

 

コンコン

 

音色「失礼するわ。ある程度時間がたったので終わった書簡を貰いに来たわ」

 

音色が終わったであろう書簡の回収のついでに飲み物を持ってきたのであった

 

入ってきた音色を見て華琳と栄華は顔を歪ませた

 

華琳「え!?・・・・もうそんなに時間がたったの?」

 

栄華「それほど時間が経ったようには思えませんが?」

 

音色「二人が部屋に籠ってから二時間は経ちましたし、秋蘭から『華琳は結構頭が回る子だったからすぐに仕事を終わらせるだろうから細目に見に行ってほしい』と言われましたから」

 

華琳「秋蘭姉さん・・・・信頼されている事は嬉しいけど、今回に限ってはあまりうれしくなかったわ・・・・・」ガク

 

華琳は頭をガクッと落としてぼやくのだった

 

栄華「その・・・・司馬馗さん・・・悪いのですけど・・・」

 

音色「何でしょうか曹洪さん?何か伝えたいのならハッキリと言ってもらわないと解りませんよ」

 

栄華「う・・・・・・その・・・・・華琳姉様」

 

栄華は答えることが出来ずに華琳に話を振った

 

華琳「え、私!?」

 

華琳は栄華が言ってくれるのだろうと思い気が緩んでいたので突然振られたことに驚いてしまったのであった

 

音色「どうかしたのですか?それより終わった書簡はどれですか?蝶姉さんと私の部屋に持って行きたいのですけど」

 

華琳「え?司馬朗さんにも・・・ですか?いつもの通り孫権にではなく・・」

 

華琳はいつも秋蘭が終えた書簡を蓮華に持って行っていたので疑問に思いそう聞くと

 

音色「ええ、蓮華は子供たちに勉強を教えているから蝶姉さんと私が処理するのよ」

 

華琳「子ども達に勉強?」

 

音色「ええ、この国では使っている文字の種類が多いから、その文字と他にも算術など色々と教えているわ」

 

栄華(つまり子供たちでも簡単なものではこれが読めると言う事!?一体どれだけ学力が高い子供たちなの!)

 

音色「そんな事よりいい加減終わった書簡を渡してほしいのだけれど?」

 

音色の最後通告らしき言葉を聞き華琳が意を決して

 

華琳「あの・・・その、とっても申し訳ないのだけれど・・・・全然終わってないのよ」

 

音色「終わってない?」

 

華琳「そう・・・です。その・・・ほとんど字が読めなくて何が書いてあるのか解らないの・・・・・」

 

音色「?字が解らなくてこの仕事を受けたのかしら?」

 

華琳「う・・・・・」

 

栄華「まさか私達が知っている字以外を使っているとは思わなかったのよ」

 

音色「それならそうと始めた時に誰かに言えばよかったのではないの?それに字が解らなくても見積もりの計算なんかも出来たのではないの?」

 

華琳「私もそれならと思ったのだけれど・・・・こっちも読めなかったの・・・此処に書いてあるこの文字は一体何?」

 

華琳はさっきまで目を通していた書簡に書いてある文字12000を指さした

 

音色「何って一万二千って書いてあるじゃない」

 

華琳「え!?これが一万二千なの!?」

 

音色「??・・・ああ、そう言う事ね。そう言えば漢では漢数字だったわね、こっちの数字は使ってないのね。これは悪かったわね。そうなると本当に何もできてないと言うことになるわね・・・・」

 

音色は頭を捻り現状の打破を考え出し始めた

 

音色「そうね・・・・あなた達に文字を教えていなかった秋蘭たちにも落ち度があるだろうし、今まで何もしなかったあなた達も少しは悪いから今回はしょうがないわね。孟徳、子廉もう此処はいいわ。それより二人には子供たちの所で勉強をしてきて。孟徳はこれからもずっと此処に居るのだし、子廉も此処に居り続けるとしたら要る物だから子供たちと一緒に勉強してきて。確か中庭でやっていると思うから」

 

二人は出す言葉も無く音色の言葉に従って申し訳なさそうに音色に頭を下げて部屋を出ていった

 

蝶「フフフ、音色もかなり意地悪をするわね」

 

突然音色の後ろに現れた蝶が音色に話しかけた

 

音色「!!!ちょ、蝶姉さん・・一体どうしたの?」

 

蝶「音色が遅いから様子を見に来たのよ。それにしても音色、貴女あの二人が此処に書いてある字が読めないのを知っていたわよね?」

 

蝶は机の上に置いてあった書簡を手に取り言った

 

音色「う・・・・」

 

蝶「フフ、まぁ〜あれが貴方なりの優しさなのかもしれないけど」

 

音色「うぅ〜〜蝶姉さんのいじわる。それより速く仕事を終わらせましょう。今日は宴があるのだから早く済ませないと遅れてしまうわ」

 

蝶「そうだったわね。それに確か海と空が戻ってくる日だったから、久々姉妹が揃う日でもあるわね。お姉さん久しぶりに妹たちと色々話せるから嬉しいわ」

 

蝶は妹全員に逢えることを喜びながら仕事に取り組みだした

 

 

 

 

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部屋を出ていった華琳と栄華は中庭について子ども達+αが蓮華を始めとして詠、冥琳、穏と頭脳派よりの者達が教鞭をとっていた

 

穏「みなさ〜〜ん、解らないところがありましたら先生たちが見て回っているので近くの先生に聞いてくださいね〜〜〜」

 

詠「涼刀様、どうですかこの問題?」

 

涼刀「ムムム・・・・・結構難しいな・・・・・この記号は確か・・・」

 

冥琳「小夜叉どうだ?そろそろ積分は出来る用になったか?」

 

小夜叉「うん。小夜叉もう解けるよ〜」

 

美羽「ぬぬぬぬ・・・・・・248−854だから・・・ぬ〜〜〜まだわらわには負の符号の着く計算は難しいのじゃ」

 

蓮華「袁術もう一度教えるわよ。この二つの数字の絶対値を見てどっちが大きいかしら?」

 

美羽「えっと、絶対値じゃから・・・854じゃ!!」

 

蓮華「ええそうよ。じゃあ次に854の符号は何かしら?」

 

美羽「負なのじゃ」

 

蓮華「正解よ。なら計算式として−|854−248|となるのよ。この計算なら出来るわよね?」

 

美羽「出来るのじゃ!!」

 

美羽は楽しそうに計算に取り組み始めた

 

穏「文醜ちゃんはどうですか〜〜〜三桁の足し算引き算できるようになりましたか〜〜?」

 

猪々子「ううううう・・・・・・あたい計算するの苦手なんだよ〜〜〜。いつも斗詩がしてくれてたし・・・・・」

 

穏「顔良さんの負担を減らすためにここで勉学を習い始めたんですよね〜〜〜?なら頑張らないといけませんよ〜〜〜」

 

穏は気の抜けた声で声援を送り

 

猪々子「そうだよな!あたいも計算が出来る用になれば今まで斗詩や麗羽様がやっていた仕事も手伝えるんだ!よ〜〜〜し、燃えてきた〜〜〜」

 

猪々子も大切な人たちのためとやる気をみなぎらせて問題に取り組み始めたのだった

 

この光景を見ていた二人は

 

華琳「今は算術の勉強をしているみたいね」

 

栄華「その様ですね。さっきの書簡では字が読めなかったので手も足も出ませんでしたがこの算術ならとけそうですね」

 

栄華は猪々子が解いていた問題を見てこの様に言ったのだが猪々子の問題はまだ楚で使っている文字を知らない猪々子のために作られた物であり学力もそれに合わせて作られた物であった

 

成刀「ん〜〜〜、これはどうやって解くんだったっけ・・・・」

 

成刀は頭を揺らしながら考えていた

 

それを見た栄華は私が教えてやろうと成刀の元に歩み出したんであった

 

栄華「司馬昭だったかしら?どの問題が解らないのかしら、私が手伝ってあげるわよ」

 

成刀「えっと・・・お姉ちゃんは確か曹洪さんだよね。曹洪さんは算術得意?」

 

栄華「ええ、ある程度は出来ると思うわよ」

 

成刀「本当!?ならこの問題の『x^2+y^2?a^2,x?0,y?0,z?0で定まる空間の範囲内にある円柱面y^2+z^2=a^2 (a>0)の部分面積Sを求めよ』て解る!?」

 

栄華「え?」

 

成刀「だから、この問題の・・・・・・・・は解る?」

 

栄華「えっと・・・・・・なにそれ?」

 

成刀「もういいよ!・・・あ、詠お姉ちゃんこの問題教えて〜〜〜」

 

成刀の声を聞いてやってきた詠は

 

詠「あれ?何であなた達がここに居るの?」

 

栄華「・・・・・・・」

 

栄華は余りにも訳の分からない問題を解いていた子供見て途方に暮れていた。それを見かねて

 

華琳「えっと、さっきまで秋蘭姉さんの仕事をさせて貰っていたのだけれど、書簡に書いてある字が読めなくて手を付けられなかったら、司馬馗さんにここで勉強会をしているから参加して来いと言われたのよ」

 

詠「そうだったの。解ったわ、なら少し待っていて。この問題の説明をしたら勉強を見るから」

 

華琳「ええ、わかったわ」

 

華琳の返事を聞きながら詠は成刀に問題の解き方を教え始めたのであった

 

それから華琳と栄華は少し離れて自分たちの順番が来るのを待ちながら子供たちの勉強風景を見ていた

 

華琳「栄華、聞かれた問題は解ったのかしら?」

 

栄華「う・・・・・いえ、解りません。それより何を言われたのかさえ解りませんでした」

 

華琳「そうでしょうね。私もさっき気が付いたのだけれど私達が勉強で会得していた算術は今やっている者達で言うと、あそこの麗羽の御つきの文醜がやっている物に毛が生えたぐらい見たいよ」

 

栄華「な!?そんな事が・・・・」

 

華琳「栄華貴女は考えたことが有るかしら?零より小さい数を使った計算・・・いえ、そもそも零より小さい物と言う考えを持ったことが?」

 

栄華「零より小さい物?そんなの存在しないのでは・・・・・」

 

栄華は困惑顔でそう呟くと

 

詠「いえ、ちゃんと存在するわよ。水が氷になる時の温度て知ってる?」

 

栄華「え?気温が冷えていたら勝手に固まるのではないの?」

 

詠「その時の温度よ。水は零度以下になった時、水から氷に変わるのよ」

 

華琳「何故そんな事を?」

 

詠「調べたから解るのよ。まぁ、大本は一刀様が教えてくれたことを証明していっただけだけどね」

 

華琳「そ、そうなの・・・・・」

 

詠「それで、二人には何から教えればいいのかしら?」

 

華琳「まずは、書簡が読める程度の文字をお願いしたいわ」

 

詠「そう、わかったわ。なら、着いて来て。調度この前、新しく文字の練習するための教材を私と風で作ったばっかしなの。まだ子供たちには試してないけどいい出来だと思うからあなた達で試してみるわ」

 

栄華「そうですか・・・・・あの、さっき司馬昭ちゃんが解いていた問題・・・・ここに居る子供たちは皆解けるのですか?」

 

詠「え?・・・・ああ、あの問題ね。いえ、解けるのはまだ涼刀様と成刀様ぐらいよ。子供以外だと、脳筋のやつ以外ならほとんどが解けるわよ」

 

栄華「そんな・・・・・(でも、確かにこの国の学力の高さ、そして識字率・・・普通ならあり得ないほどの物・・・)」

 

栄華は余りにも自分達からかけ離れた学力を目の当たりにして、改めて呆気にとられるのであった

 

詠「よし、これね。これを二人にはやってもらうわ。それと、これをやっていて感じたことは逐一私に報告して。これから使うだろう子供たちのために改良していきたいから」

 

二人「わかったわ」

 

それから二人は黙々と勉強に取り組んだのであった

 

 

 

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夕方

 

 

秋蘭「フム、部屋に帰ってみれば書簡は無く・・・されど妹達の姿も無しか・・・・いったいどこに行ったのやら。・・・・・ん?そう言えば仕事を頼んだのはいいが華琳はこちらの字が読めたか?」

 

秋蘭は今更ながら華琳が楚で扱っている字を知っているのかと疑問に思い浮かべていると

 

コンコン

 

秋蘭「どうぞ」

 

音色「失礼するわね」

 

秋蘭「おや音色。どうかしたか?」

 

音色「一応仕事の報告を。あの書簡は秋蘭の仕事でもあったことですから」

 

秋蘭「そうか、すまなかったな。どうだった、私の自慢の妹とその姉妹は?」

 

胸を張って聞いてくる秋蘭に向かって

 

音色「全くできていませんでしたよ。と言うより字が読めていませんでしたし」

 

秋蘭「・・・・・やはりそうだったか。すまなかったな」

 

音色「気づいていたならやらせないでください。色々と手間になります」

 

秋蘭「うう・・・・次からは気を付ける。今回は流琉たちを鍛えるのに意識が向いていたからな。それに華琳も胸を張って任せてくださいと言ってたから・・・行けると思ったんだが」

 

音色「まあ、今回はこれをきっかけにまた新しいつながりを得たみたいだから良いとは思うけど・・・・・曹洪も何だかんだで馴染んできているようですし」

 

秋蘭「そうか、それならいいが・・・・・・・そう言えば音色、もう一つの仕事の方はどうなっている?」

 

秋蘭の一言であたりの空気が一瞬で冷え切った

 

音色「・・・・・・・秋蘭、不用心ではないの?こんな所でその話をするなんて・・・」

 

秋蘭は何もないような風に

 

秋蘭「なに、ちゃんと警戒はしているさ。それに今回は私も遠からずも関係しているからな」

 

音色「そうね・・・・・今の所、将の方は問題無い・・・・かしら。でも・・・・・それに、あの子は・・・・・・」

 

音色は現状の状態を簡潔に伝えた

 

秋蘭「そうか。しかし大丈夫なのか?」

 

音色「現状はなにも言えない。私も独自に動いているけど海や空程じゃないしね。今は文姉さんもあの子が送っている手紙を見分しているけど・・・」

 

秋蘭「蝶殿の方ではどうなのだ?」

 

音色「蝶姉さんはもう少し様子を見るとしか言ってないわ。ただ警戒は怠るなと」

 

秋蘭「そうか・・・・・すまないな、折角もうすぐ宴だと気分が良い時に空気を汚して」

 

音色「いいわ。これも私の仕事だから」

 

秋蘭「・・・・わかった。なら、気を改めて宴に向かおうか」

 

音色「そうですね。ついでに孟徳達も拾って行きましょうか」

 

秋蘭「そうだな。後、姉者もそろそろ鍛錬を止めに行かねばあの二人が動けなくなってしまうだろうしな」

 

二人は話しに区切りをつけて部屋を出ていったのであった

 

 

 

 

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宴の会場では酒好きの者達は皆が集まる前からもう飲み始めていたのであった

 

雪蓮「ハハハハハハハ、今日は無礼講よ〜〜〜〜皆もっとのみなさ〜〜〜〜い!!!」

 

霞「にゃははははは、如何や桔梗?此処の酒はうまいやろ?」

 

桔梗「ああ、これほどうまい酒は今まで儂は飲んだことが無いぞ」

 

祭「うううううう、何故じゃ・・・・何故儂は酒が飲めんのじゃ・・・・・」ガク

 

祭は妊娠しているせいもあり、酒を飲むことを禁じられて肩を落としていた

 

それを見て同期の二人

 

粋怜「フッハッハッハ、祭残念だったな!!せっかくの宴なのに一滴も酒が飲めないとわ!!」

 

雷火「まったくだ!!そちだけ抜け駆けするからその様な目に合うのさ!!はーーーっはっはっは」

 

高らかに笑い祭を肴にして酒を煽っていた

 

そしてこちらの二人はまだ始まったばかりと言うのにその周りには何個もの樽が散乱して

 

炎蓮「フッハッハッハッハッハ、愉快、愉快だ!!なあ葵、この頃のお子様方の成長は目を見張るものがあるな!!」

 

葵「ああ、成刀様は姉に負けない様にと常に努力をされている。それにだ涼刀様には無い治世の力を如何やら持っているようだしの」

 

炎蓮「何を〜〜〜涼刀様は御父上に似て覇王になれる力を秘めてられるぞ」

 

自分の子より可愛いと思っているお子様方の自慢話を永遠と話していた

 

星「まったく、あの二人のせいで私にあまり酒が回ってきてないような気がするぞ」

 

稟「星、そうカッカしないでください。せっかくの祝いの席なのですから」

 

風「そうですよ星ちゃん。それに、お酒だけが楽しみと言う訳でも無いでしょし〜〜」

 

星「まあ、そうでもあるが。そうだ、二人ともこのメンマを食べてみてくれないか?結構自信があるぞ」

 

風「おう、突然ですね〜〜まあ、美味しそうなので食べて見ますが〜〜〜〜パク」

 

稟「どれどれ」

 

二人「(モギュモギュモギュ)・・・・パク」

 

二人は言葉を発さずもう一度メンマに口を付けた

 

星「どうだ?中々旨いだろう?」

 

二人「コクコクコク」

 

星「フフフ、そうだろう、そうだろう。なんせ我が趙家と一刀様合同で作ったメンマだ!!作業の一手間一手間入念に行い、食感をよりしゃきしゃきに、味も辛くなく程よいまで漬けた。これほどうまくできた物、私は見たことが無かったぞ!!」

 

星はメンマについて熱く語りそれを二人は温かい目で見つつメンマを肴に酒で喉を潤していった

 

また、別の場所では

 

守「ねえねえ、戦紀姉?」

 

戦紀「何、守?」

 

守「今度行われる親衛隊選抜の試験誰が通ると思う?」

 

戦紀「親衛隊?どっちの?」

 

守「え?どっちって二つあるの?」

 

戦紀「知らなかったの?一刀様の親衛隊と涼刀様、成刀様御二人の親衛隊の二つの試験があるんだよ」

 

守「ええ!?私それ知らなかった。それじゃあ今話題になってる炎蓮さんと葵さん相手にするのって・・・・・」

 

戦紀「うん、お子様たちの方だね」

 

守「ガーーーーーーン・・・・・私頑張って特訓してたのに・・・・」

 

戦紀「少しはおかしいと思わなかったの?相手が呉覇将や凪、思春じゃない時点で何かおかしいでしょ?」

 

守「ううう・・・・そう言われてみれば・・・・もうこうなったら今日はヤケ酒だーーー!!この鬱憤をお酒で洗い流してやる!!」

 

守は目の前にあった酒瓶を口にくわえ垂直に持ち上げ飲み干した

 

戦紀「ちょ!!お前酒よわいだろ!」

 

戦紀が叫んだ時にはもう飲み干され守は顔を赤くさせてフラフラとなっていた

 

戦紀「あ〜〜〜もう!!始まったばっかしなのにめんどくさいことしてくれて!!」

 

愚痴りながらも妹の世話をする戦紀だった

 

 

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宴の会場に遅れて到着した一刀は

 

一刀「うん・・・・・何時もの通りだな。なあ涼・・・・」

 

涼「駄目です。旦那様はこの後も仕事が有るのでほどほどにしてください」

 

一刀「ブーブー」

 

涼「文句は受け付けません。それより、あそこにお気に駆けている人たちが居る用ですから言ってみては?」

 

一刀「そうだな。なら行ってくる。涼も時間まで楽しんでくれよ」

 

涼「勿論です」ニコ

 

涼は笑顔で答えると姉妹たちが集まっている場所に向かっていった

 

一刀は去っていく涼を見送った後、子供たちが美羽や空丹と何かの話しで盛り上がっているのを横目にこの頃気がかりになっていた凪の場所に向かっていった

 

一刀「お〜〜〜い、凪。お、それに幼馴染二人も一緒か」

 

凪「一刀様!!」ビシ

 

凪は一刀に声をかけられて持っていた酒を置き直立の姿勢を取った

 

一刀「今は宴なんだから畏まらなくていいぞ。それにしても・・・・・・」

 

一刀は凪の両隣にいる真桜と沙和をジーと見つめ始めた

 

真桜「な、何でっしゃろうか項羽様?」

 

沙和「そ、そうなの・・・・沙和は何も変なことしてないの」

 

二人は一刀を目の前にするのは初めの謁見の時を入れて今回が二度目でかなり緊張をしていた

 

一刀「そんなに緊張しなくていいぞ。それに凪が怪我する前の可愛い凪に戻っていたからな。二人にお礼を言おうと思っただけだ。二人ともありがとう」

 

一刀は頭を下げそう言った

 

二人「ちょっ(え)!!!」

 

二人は目の前で何が起きたのか一瞬解らないでいたが目の前で起きている事を理解してすぐに

 

真桜「こ、項羽様頭を上げてください!!」

 

沙和「そうなの!沙和達の方が頭を下げなきゃいけない方なの」

 

真桜「そうや。うち等をこの楚に入れてくれて何より凪の近くに配属してもらって・・・」

 

沙和「それに、沙和達が間違いをしていても何も言わずに見ていてくれていたって知ってるの」

 

一刀「ん?何の事かな?」

 

一刀は頭を上げ惚けてみせるが

 

凪「一刀様、惚けても意味ないですよ。思春が一刀様は私達の仲が元通りになるため見守っていてくれていたことを言ってきましたから」

 

一刀「思春め、いらん事を。後でお仕置きだな」

 

一刀がそう呟くと

 

少し離れた場所で

 

ピキューーーン

 

思春「は!!」

 

蓮華「どうかしたの思春?」

 

亞莎「そうですよ、急に体を跳ねさせて」

 

明命「それにお顔も赤いですよ」

 

思春「何でもない。ただ、この後何か嬉しいことが有るように感じただけだ///////」モジモジ

 

思春は股をすり合わせながらそういった

 

三人「???」

 

 

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場所は戻り

 

凪「一刀様本当に今回はありがとうございました」

 

凪は頭を下げお礼を言いそれと一緒に二人も

 

真桜「ありがとうございます」

 

沙和「ありがとうなの」

 

頭を下げてお礼を言った

 

一刀「ん、三人の仲が元に戻ったなら何よりだ。これからも仲良くやっていけよ」

 

三人「はい!!」

 

一刀「よし、それなら俺は別の場所に向かうか。三人とも楽しめよ」

 

一刀はそう言い残しもう一つの気がかりである曹家の元に向かった

 

 

 

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華琳「さて、折角の宴なのに何故妹達はこんなに・・・・・・・」

 

華琳が見つめる先、そこには華侖と柳琳の二人が体中を傷だらけにして、目が虚ろで遠くを見つめている姿がそこにあった

 

栄華「さあ?春蘭にこっぴどくやられたのでは・・・・・・季衣や流琉も似たようなものですし」

 

栄華の言葉が気になり季衣と流琉の二人の方を見ると

 

季衣「・・・・・・流琉・・・・・お腹が空いているのにご飯が喉通らないよ」

 

流琉「まだ食欲あるだけましだよ・・・・私飲み物だけで良いみたい」

 

二人は鍛錬の疲れからか体が思うように動けない状態だった

 

華琳「いったいどんな鍛錬をしたのかしら・・・・」

 

栄華「さあ・・・・・」

 

二人は姉妹とまだ幼い家臣を見つめていると

 

秋蘭「どんな鍛錬と言われてもそんなたいした事はしてないぞ。なあ姉者」

 

春蘭「ああそうだぞ!なに、華侖と柳琳が私を相手にするだけだぞ」

 

秋蘭「私も似たようなものだな」

 

華琳「それに手加減は?」

 

春蘭、秋蘭「??するわけないだろ?」

 

相変わらず二人は馬鹿な事を見たいな顔でそう言った

 

栄華「四人が可愛そうに思えてきました・・・・・」

 

華琳もそう思ったのだろう二人の姉に

 

華琳「その、姉さん達・・・・もう少し段階を踏んでもらえると四人にとっても良いと思うのですけど」

 

華琳の言葉を聞いて四人は一斉に顔を縦に振り出した

 

春蘭「そんな事を言っていては此処で生きていけないぞ。まだちゃんとした鍛錬は参加してないのだしな」

 

秋蘭「そうだぞ。お前達にはまだまだ強くなってもらわないと困るからな。何より今のままだとあの二人に一掃されるだけだ。ああ、言い忘れたが四人は明日からは私達と一緒に上の鍛錬に参加してもらうぞ」

 

四人「えええええええ!!!!」

 

四人はまるで死刑判決を下されたような顔で絶叫した

 

調度その時

 

一刀「如何した突然叫び声なんてあげて?」

 

春蘭、秋蘭「これは一刀様!」バッ

 

二人も凪の様に一刀の方を振り返り直立の姿勢になり何故か股をすり合わせはじめた

 

春蘭「か、一刀様どうかされたのですか/////////」モジモジ

 

秋蘭「一刀様何かご、ご用ですか?/////////////」モジモジ

 

一刀「ああ、少しな。二人の妹とその姉妹にな」

 

秋蘭「そ、そうですか。華琳」

 

華琳「は、はい」

 

華琳は突然呼び出されたことに驚きながらも前に出てきた

 

華琳「どうかされたのですか項羽様?」

 

一刀「いや、そろそろ答えが出たのかなと思ってな」

 

華琳「!!」

 

華琳はまさか一刀本人からこの言葉を言われるとは思っていなく、栄華の判断はこの宴が終わった後聞いて姉二人に報告しようと考えていたのであった

 

華琳「そ、それは・・・・・」

 

華琳はどう答えた物かと考えていると

 

スっと栄華がやってきた

 

栄華「その事でしたら私自身でお答えします」

 

一刀「そうか。なら、聞かせてくれ」

 

栄華「はい。私の答えは・・・・・(ドゴーーーーーーーーン!!!)え、な、なに!?」

 

一刀「真の悪い・・・・・一体なんだ?」

 

一刀は破壊音がした方向を見るとそこには

 

炎蓮「でりゃーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

葵「はーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

ゴーーーーーン

 

バコーーーン

 

ガガガガガガガ

 

二人が何故か戦いを始めていた

 

一刀「は〜〜あの二人か。また娘達の事でやり始めたか・・・と言うか娘達も近くで煽っているし」

 

一刀が言った通りに戦っている二人の近くでは

 

涼刀「ほらそこよ赤!!やっちゃいなさい」

 

成刀「青がんばれ〜〜〜!赤さん何てやっつけちゃえ〜〜〜」

 

顔を赤くして二人に声援をかけていた

 

一刀「ん?二人もしかして間違って酒を飲んだな」

 

一刀は娘達の状態を察して次に

 

一刀「は〜〜、思春、凪」

 

サッ

 

思春、凪「はっ!」

 

颯爽と現れた二人が返事をした

 

一刀「悪いが二人は娘達をあの二人から遠ざけてくれ。早くしないと娘達にも被害が出る」

 

一刀が言ってる傍から二人を止めに翠と粋怜、と言った一線級の将達が二人に向かっていくがあっと言う間に吹き飛ばされていった

 

それを見ながら笑い飛ばしていた楚の基盤とも言える者達を見た一刀は

 

一刀「は〜〜あいつらは止めようともしないな。明日は楽しみだな」

 

ビクン

 

一刀の小声が何故か届いたのだろう体を振るわせた後、各々の武器を持ち

 

雪蓮「冥琳行くわよ。あの二人を止めないと何か明日いけない事が起きる気がするわ!」

 

冥琳「ああ、私もそう思う。何故だか背筋がゾッとした!」

 

星「何故か、何故かわからんが動かないといけない気がする!」

 

春蘭「むむ、よくわからんが・・こう背筋が・・・取りあえず止めに行く!」

 

四人が動き出し

 

涼「は〜〜あの人たちは。子供たちこちらに避難しなさい。亞莎、あっちに寝かしている赤ちゃんたちを連れて来て」

 

亞莎「はい」シュタ

 

恋「小夜叉無事?」

 

秋蘭「ほらお前達こっちだ。早くしないと巻き込まれるぞ」

 

残りの四人は冷静に子供たちや鍛錬後で動けない者達を避難させていた

 

一刀はその場から動かず皆の動きを見ていると

 

栄華「クス」

 

隣に居た栄華から小さな笑い声が聞こえた

 

一刀「どうかしたか曹洪?」

 

栄華「いえ、ただここに居ると毎日何か起きていると思ったらなんだか・・・」

 

一刀「面白いか?」

 

栄華「はい」

 

一刀「そうか。楽しんでいるのは良いことだ」

 

栄華「・・・・あの、項羽様一つだけ・・・一つだけ聞かせてください。これだけ教えて貰えば私は答えを出せると思います」

 

一刀「かまわないぞ。それで何だ?」

 

栄華「あなた様は一体何者で何がしたいのですか?」

 

一刀「またそれか・・・・・まあいい。俺は俺だ。何者でもない項羽北郷だ。それ以上でもそれ以下でもない。そして何がしたいかか・・・・そうだな、家族で楽しく暮らせる世界だな。これを邪魔する者は誰でも・・・・・殺す」

 

一刀は自分の考えを伝えそして最後の言葉には正に殺気を込めて答えた

 

栄華「(ビク)・・・そうですか。ありがとうございます」

 

一刀「それで、答えは出たか?」

 

栄華「・・・・・私はこの国に住んでいる人達の事が好きです。何事にも楽しんで取り組んで日々を充実してる。それに、何より家族を大切にしてます。私はもう家族を友を失いたくない。それはここでの暮らしが一番合っています。なので・・・・・なのでこれからもよろしくお願いします」

 

一刀「そうか。解った。ならこれからもよろしくな」

 

栄華「はい!・・・・・あれ、そう言えば華琳姉様は・・・・」

 

栄華は自分と逆側に居る華琳を覗き込むと

 

華琳「・・・・・・・・・・・・・ハッな、何かしら栄華?」

 

栄華「いえ、さっきまで声が聞こえなかったので無事なのかと・・?」

 

華琳「だ、大丈夫よ。決して殺気に当てられて気絶なんかしてないわよ!!」

 

栄華「・・・・」

 

自分で墓穴を掘る華琳だった

 

一刀「さて、喧嘩も収まったみたいだし俺は行くな。お前らは確り楽しんでくれよ」

 

一刀はさっきまで闘っていた二人が無事四人によって抑え込まれているのを見てそう言って去っていった

 

 

 

 

 

-8ページ-

 

 

 

 

 

そして一刀の執務室

 

 

キーーーーー−

 

一刀「悪い、待たせたか?」

 

海「いいえ、今来たとこですよ」

 

空「そうですよ〜〜〜さっきまでお姉ちゃん達と楽しくおしゃべりしてましたから♪」

 

一刀「そうか、ならよかった。それじゃあ報告を頼む」

 

海「はい。まずは私が行っていた長安の方ですけど、劉備が大将軍の位を授かりすぐに成都に戻りました。ただこの時に南蛮の兵を五千ほど置いて行きました。それと、やはり曹操が連れていた元黄巾党の首領の張三姉妹は連れてこられており兵の増強を行わされています」

 

一刀「そうか・・・・・やはり何か仕掛けてくるかもしれんな。空、そっちは如何だった?」

 

空「はい、こちらは相変わらずの状態です。ただ、先ほど海が言ったように劉備が大将軍に成ったため動きが活発・・・・いえ大々的になり始めています。それと、諸葛亮と魏延の姿が成都で確認されませんでした」

 

一刀「・・・・・・・・諸葛亮がね。それと魏延も?もう少し探りを入れて見るべきか・・・二人ともありがとうな。報告は以上か?」

 

二人「はい」

 

一刀「そうか、ならもういいぞ。久々の姉妹の時間を楽しんできてくれ」

 

空「解りました」

 

海「失礼します」

 

と言って二人は部屋を出ていった

 

一刀「諸葛亮・・・・一体お前は何を考えている」

 

一刀は考えを巡らしていった

 

 

 

-9ページ-

 

 

 

 

宴から数日が経ちいよいよ親衛隊の選抜試験の日になった

 

 

 

 

翠「よっしゃーーーーーー!!!ついにこの日が来たぜ!」

 

粋怜「待ちにまったな・・・・これに受かれば祭に続いて私も・・・」

 

明命「頑張ってみるのです。倒すことが出来なくても一撃は・・・」

 

華侖「とうとうこの時が来てしまったっす」

 

柳琳「長かった・・・・長かったです。本当に死ぬかと思いました」

 

季衣「流琉頑張って一緒に親衛隊に成ろうね!」

 

流琉「うん。これまで秋蘭様にしごかれた分強くなてるはずだからきっとなれるよ」

 

受験者はそれぞれの意気込みを言い合ってると

 

炎蓮「お前達よ〜〜〜〜〜く集まってくれた!!」

 

葵「これから試験の内容を発表する。今回は自分が親衛隊になりたい方で別れそれぞれ私達が相手をする。そして一切私等は手加減をしない!!怪我をするのや死にたくないやつは此処から去ってくれ!!」

 

炎蓮「では別れろ!!俺の方が涼刀様、葵の方が成刀様だ!!」

 

炎蓮が叫んだとたんほとんどの者がシーンとなった

 

炎蓮「如何した者共!!」

 

粋怜「そ、その炎蓮様・・・・・これは一刀様の親衛隊を選ぶものでは?」

 

炎蓮「は?何を言っているお前は?」

 

翠「なあ母さん・・・・どういう事だ?」

 

葵「いや、お前たちがよくわからないのだが?」

 

翠「??じゃ、じゃあ・・・一刀様の親衛隊の試験は?」

 

葵「それなら昨日演習場で行われていたぞ」

 

葵の一言でほぼ全員が絶叫をしたのであった

 

明命「そ、そういえば・・・・・・昨日いつも以上の破壊音が聞こえましたけどそれが・・・」

 

粋怜「そんな・・・馬鹿な・・・・」

 

華侖「だから昨日は鍛錬が自主鍛錬だったっすか」

 

柳琳「ええ、体を休めるのには調度よかったけれど・・」

 

季衣「ねえ流琉何でみんな落ち込んでるの?」

 

流琉「さ、さあ・・・・・・」

 

流琉は何かを察しながらあやふやに答えるのだった

 

炎蓮と葵は受験者の行動が頭に来たのか

 

炎蓮「お前達・・・・・何だその言いぐさは・・・」ブチブチ

 

葵「そうだね・・・・ちょっとお灸をすえてやろうか・・」ギリギリ

 

二人のお母様達は怒りに燃えて武器を構えはじめた

 

それを察して他の者達は

 

翠「ヤバイ・・・・母様が切れた・・・・・・」

 

粋怜「炎蓮様もヤバイ状態だな・・・・・」

 

炎蓮「覚悟はいいか?」チャキ

 

葵「私達の攻撃を受けきった者は実力だけは認めてやろ・・・・・」チャキ

 

炎蓮、葵「ただ、その後は俺(私)がみっちり教育してやる!!!!」

 

牙――――――――――――

 

正に獣が襲い掛かるように二人は皆に攻撃を仕掛け始めたのであった

 

翠「あ〜〜くそ、こうなったらやってやる!!それに一刀様の子供たちだから今より接点は多くなるはずだ!!」

 

翠の言葉を聞いた周りの者達も改めてやる気力が湧き出し始めたが、やはり邪念を持った者達は獣となった者には敵う訳もなく一人また一人と減っていった

 

炎蓮「残るはお前達四人か・・・ガルルルルル」

 

葵「元曹操軍の人たちね・・・・・半端な力だと死ぬから気をつけなさい・・・・グルルルル」

 

二人とも半分ほど野生に帰っている状態になっていた

 

季衣「こ、怖いよ」

 

流琉「ヒッ・・・・・・」

 

小さい子供が怯えだし始めると

 

華侖「二人とも私達の後ろに居るっす」

 

柳琳「私達が先に仕掛けます。二人は私達に続いてきてください」

 

季衣「で、でも・・・」

 

華侖「大丈夫っす!今日まで春蘭の攻撃を受けてきたっす。これぐらいの重さは慣れたものっすから、守りは任せるっす」

 

柳琳「そうです。だから二人はあの方達に攻撃する事だけ考えてください」

 

二人の真剣な言葉から察したのだろう小さな子供二人も決心して自分の武器を構えだした

 

華侖「それじゃ行くっす!!」

 

ダッ

 

まず華侖と柳琳が夫々炎蓮、葵と突撃をかけそれに続き季衣と流琉も追いかけた

 

そして

 

ガシャーーーーーーーーン

 

曹姉妹が見事炎蓮、葵の攻撃を受け止めることに成功して

 

季衣「いっけーーーーーーー!!」

 

流琉「当たれーーーーーーーーー!!!」

 

ゴーーーーーーーーーーー

 

ドコン

二人の小さな子供の攻撃は見事炎蓮、葵の二人に当たったように見えた

 

ドサ

 

炎蓮「・・・・・ふぅ〜〜〜まあ合格かね」

 

葵「・・・まあ及第点だな。これから私達が嫌って位鍛えればいいさ」

 

炎蓮「それもそうか」

 

二人は笑い合いながらちびっ子たちの攻撃を盾代わりとして使った曹姉妹を持ち上げて季衣と流琉の元に向かった

 

葵「最後の攻撃はよかったわよ」

 

炎蓮「ああ、久々にヒヤッとしたぞ」

 

季衣、流琉「「え?」」

 

炎蓮「改めて言おう。お前達四人は及第点だが合格だ」

 

葵「これからは私達が直々に鍛えて立派に成刀様と涼刀様の親衛隊にしてみせるわ」

 

虎さんと狼さんはにこやかにこれからの事を考えながら口元を緩めていたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき??

 

GWも終わりですね〜〜

 

皆さんは成刀が解いていた問題解りますか?内容的に言うと大学の問題です

 

次回は前回お知らせした番外編をして子供たちの話をしていきたいと思います

 

では待て次回

 

説明
続きです
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コメント
皆さん色々コメントありがとうございます。次回も楽しんでもらえるよう頑張っていきたいと思います。それとお知らせで拠点の子供編は本編として書こうと思います。ですので番外編後は本編です!(あか)
一刀の親衛隊には誰が選ばれたのでしょうね。今回で拠点も一段落し本篇の最終章に突入ですね。劉備が大将軍とは張3姉妹も良く承諾したな。脅迫と言う刃か。姿を消した諸葛亮と魏延一体何を裏でしているのか気になります。四面楚歌の状態を作ろうとしているのか。今頃鼻息を荒くし一刀を倒すと意気込んでいるんだろう。(覇王)
文系の私には数学は中学一年辺りで限界です。それはともかく、劉備達は一体何を企んでいるのやら…姿を隠した孔明・魏延の行動が気になります。(mokiti1976-2010)
僕は、理数系は全然ダメです(__)(炎梨)
とても、おもしろくて暖かくて、良いお話しでした☆桃香達は、何処に行ってしまうんでしょうね?(>_<)(炎梨)
因数分解で終わった私には世界が違った(未奈兎)
スネークさん。きっと大丈夫ですよ。何たってあの春蘭が鍛えてますからwww打撲と脳震盪ぐらいですよwww(あか)
ちょ、曹姉妹がwwwまさかあの鉄球とヨーヨーをまともに受けちゃったんじゃwwwww(スネーク)
数学なぁ。日本史で受験したから全くと言っていいほど憶えてないなぁ(東文若)
jack tlam さん数学は一度苦手意識持つと本当に解けなくなります彼ね〜〜子供たちはきっと教える人が良かったんですよ。何だかんだで自分たちの親ですし(あか)
ええ、学生時代ずっと数学が赤点だった私には解く気すらおきませんとも。読んでて全身が寒気に襲われ、脂汗が噴出しましたよ。数学はトラウマなんですよ。それを平然と解いていくこの子供達は一体……(Jack Tlam)
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