【サイバ】続々・女王【交流】
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雪天小学校・校庭…。

「では今日の体育は走り幅跳びを行う。まずは先生が手本を見せる。よく見ておくように!」

 

助走をつけ、ライン手前で脚をそろえて一気に前方へと飛んでいく体育教師。

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「すごーい!」

「先生やっるぅ!」

「踏み切るときに両足をそろえて、跳ぶときに腕をふって加速をつけるんだ。真上に跳ぶのではなく、前方へ跳ぶ感じだぞ」

その説明を受けたあと、ステラが手を上げた。

「どうしたレオーネ?何か質問でも?」

「…あの…わたし、やってみていいですか…?」

「よし、じゃあ一番はレオーネ、やってみなさい」

 

ステラは勢いよく助走をつけ、ラインまで駆け抜けていく!

「両足をそろえて一気に踏み切って…腕を振って前に跳ぶ!!」

 

ステラの身体が宙を舞い、飛距離を伸ばしていく!

 

「すごいぞレオーネ!ここまで飛べた奴は先生見たことないぞ!」

「えへへへ…」

ちょっぴり頬を染めるステラ。だが、それを見ていた三人に闘志の火がついた!!

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「よし!じゃあ次はオレな!」

まず飛び出したのは雪歩だった。

「お、二番手は今河雪歩か。じゃあ雪歩!」

「雪歩ちゃんだいじょうぶかしら…」

「大丈夫だって、前回12段の跳び箱を跳んだんだ!」

「ま、せいぜい恥かかないことね〜w」

「なんかつっかかるな和美…まあ見てろって!!」

 

そう言うと、リズミカルなステップで駆け出す雪歩。

「今だッ!とうっ!!」

ライン直前で勢いよく踏み切る!そのフォームはまさに、獲物に向かい飛び掛るオオカミそのものだ!!

 

「よっと!」

「レオーネの記録を数ミリ上回ったか…あいかわらず超人級だな」

「ざっとこんなもんよ!」

「…すごいわ、雪歩ちゃん…///」

雪歩の姿を見て、目を潤ませ憧れのまなざしを送るステラ。

「「ぐぬぬぬぬぬ〜…」」

そして、対抗心を燃やす唯と和美。

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「なぁによっ!あたしだってやってやるわよ!和美いきます!!」

「お、やはり双子だなあ。じゃあ和美。跳んでみろ」

和美も勢いよく助走をつけてラインへと進む!

 

(あたしにだって、あたしにだってアイツと同じ血が流れてるんだから!雪歩、強がってられるのも今のうちよ!!)

だが、その対抗心が注意力を散らしてしまっていることに、和美自身は気がつかなかった。

 

「わるいけど今回はあなたの負けよ雪…わひゃぁっ!?」

なんとバランスを崩して踏み切りに失敗、前のめりに転んでそのまま滑走。

 

「あははははははは!」

「何やってんだよ和美のやつ〜!」

「だ、大丈夫和美ちゃん…」

「く、くやし〜〜〜…」

 

「はっはっは、対抗意識を燃やすのは結構だが今のは恥ずかしいぞw和美、戻ってよろしい」

「せ、先生にまで笑われた〜!悔しい…。うわ〜ん、唯ちゃぁ〜〜〜んっ!!」

「和美ちゃん…仇はきっととるわ…」

唯は、泣きついてきた和美の頭をふた撫ですると、気合を込めて立ち上がり、声も高らかに宣言した!!

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「北城唯!いきます!!」

「お、じゃあ北城、やってみなさい」

「はい!」

緊迫した空気が走る…。

 

(落ち着いて…落ち着くのよ唯…!ステラちゃんと雪歩ちゃんには悪いけど、和美ちゃんのためにも、トップはあたしが狙う…!)

「では、始め!!」

教師の合図で、勢いよく助走をつける唯。いつも以上に真剣なまなざし。

加速していく足にも力が入る!

 

(いける…これならいける!落ち着け、落ち着くのよ唯!ラインは両足そろえて踏み切って、腕を振りながら前に跳ぶのよ!!)

ぐっと奥歯を噛みしめ、ラインをしっかりと踏み切る。

唯の身体は大きく前へと飛び出していった!!

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「ウソだろ!?唯のやつあんなに飛べるのかよ!?」

自分の記録をあっさり更新され、ショックを受ける雪歩。

「…唯ちゃん…」

心配そうに見守るステラ。

「いけー唯ちゃん!新記録ー!!」

思わず応援してしまう和美。

 

「いける!伸びてる!これならいけるわ!やっぱり体育女王はこのあたし、北城…」

だが、そう簡単に幸運が訪れるはずもなく…。

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「「「あ…」」」

 

次の瞬間、和美が、雪歩が、ステラが、いやクラス全員が言葉を失った!

なんと、唯の胸が教師の顔にクリーンヒットしていたのだ!

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「きゃぁ!せ、先生大丈夫ですか!?」

「やられた…破壊力抜群すぎる…オレとしたことがこんな女子生徒に…不覚っ…!」

よく見ると教師は鼻血を出している。衝突の衝撃か、はたまた女子小学生の胸が直撃したことに対する興奮からか…。

おそらく出血の量から見て後者だろう…。

 

「あー、だ、男子諸君…これが男の弱点というものだ…よく覚えて…おくように…ガクッ」

「せ、先生ーーーーーー!?ワケわかんないこといいながら気絶しないでーーーー!!!」

唯の悲鳴がこだました。

「ちくしょう!うらやましいぜ先生!」

「くそーっ!今のがオレだったら!!」

と、悔しさのあまり地団太を踏む男子生徒。

そして、あまりの衝撃的な出来事に、和美とステラは言葉も出ず、ただ赤面して立ち尽くすだけであった。

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そんな中。

(先生……その生き様、間違いなく男だったぜ…アンタ最高だッ!!)

と、涙ながらに一人の男性教師の戦いざまを賞讃する雪歩であった。

 

説明
おい先生そこ代われ。

■出演
ステラ:http://www.tinami.com/view/775552
唯:http://www.tinami.com/view/742179
和美:http://www.tinami.com/view/743015
雪歩:http://www.tinami.com/view/754577
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コメント
あのコンビは誰かと張り合ってるときが一番輝いてるような気がしますwwww(古淵工機)
あと気付いたのですが、素直に負けを認めた上で相手に尊敬の眼差しをおくるのがステラちゃんのいいところ。対して唯・和美ちゃんコンビは…。まあどっちも素晴らしいですけどねw(Ν)
しかしこの先生には当分ロリコン疑惑がかかったんだろうなw(古淵工機)
クッションが何もないお胸が当たったんだから衝撃も相当なもの…おっと誰か来たようだ。(Ν)
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