艦隊 真・恋姫無双 56話目 ( 居酒屋編 )
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【 最終戦 始まり の件 】

 

? 洛陽 居酒屋 鳳翔 店内 にて?

 

朝の休憩時間(午前10時)より始まりし勝負も……既に日が落ちた。

 

一般家庭では、概ね夕食の時間になる頃(午後6時)である。

 

ーーー

 

鳳翔「これで……決まりになるのですね?」

 

華琳「そうね……そうなるわ! 次は『得意の物』で勝負ね! 鳳翔、貴女は何を選ぶ? 今度は、貴女に付き合わせて貰うわ!」

 

鳳翔「で、では……私は料理での決着を望みます! この店を背負い立つ者が、料理で勝負しないワケには参りません!」

 

華琳「なら結構! 料理での対決を行うわよ! ただ、急な話だから、食材、器具は店の物を使用。 それと──私たちの勝負を見守ってくれた見物客に、施したいけど良い? 必要経費は、私が持つわよ!」

 

鳳翔「───はい、承知致しました!」

 

★☆☆

 

華琳と鳳翔の意見が合意して、最終勝負が決まる。

 

ただ、急な話ゆえ───某有名な料理バトルのように奇抜な材料、驚愕する調理法、署名な評論家等は揃わない。 

 

しかも、華琳の提案は『観客にも施しをしたい』との事。

 

鳳翔としても異論は無い。 

 

寧ろ有り難い申し出であった。

 

鳳翔としても、自分たちのために訪れた客に、何かしら用意をしたい。

 

しかし、基本的に此処は……独立採算性。

 

お店の運営は、自分たちの売り上げで営業形態を保つ方法ゆえ、余りの損失は営業に響く。 質も量も落としたくない鳳翔の考え。

 

勿論……一刀に言えば、何とかしてくれるが……あまりに頼ると、鳳翔としても今後の影響に繋がる可能性もあり、易々頼れない事情もあった。

 

ーーー

 

華琳の方も、ただの善意で動いたワケでは無い。

 

実は、この勝負に……もう一つの目的がある。

 

洛陽に───『曹孟徳の名を広めること』

 

一連の流れで『曹孟徳』の優秀さをアピール、最後に腹を空かしながら見ている観客に『食』を施す事により、その名前を完全に植え付ける。

 

何故……行うのか?

 

凋落の漢王朝……求心力を失った王朝は、必ず戦乱に突入すると前王朝の例で分かるから。 群雄割拠の時代となり、血で血を洗う修羅の戦いが訪れる事を予見できたのだ。 

 

多くの人命が失われ、家財は略奪の憂き目に遭い、希望や未来を思う間も無く、明日の為だけに歩き続ける者たち!!

 

そうなれば、洛陽とてただでは済まない。 

 

多くの流民が辿り着き、平和だった洛陽も陰りが生じる。 

 

そんな時、人々は思うのだ! 空腹だった時、辛く哀しい時に、あの幸せだった思い出を………!

 

そして……人々は……思い起こす! 

 

 

────『頼れる群雄は誰か?』 

 

──『天の御遣いに近い能力を持ち、実績を得た人物は誰か?』

 

皆が皆、敬い慕う天の御遣いに、果敢に勝負を挑み、傑出した才を見せつけ、尚且つ……人民を大切にした群雄の名を!!

 

ーーー

 

双方の思惑が合い、鳳翔と華琳は……如何に勝負が決着ができ……更に多数の観客へもてなす事が実行可能かを考える。

 

多数の種類を作れば……人手は欲しい、《煮る、炒める、蒸す》と調理法の複雑化、材料不足と様々な要因が浮かぶ。

 

それでは、一品だけだと……大量過ぎて味が大雑把、料理勝負なのに比較が出来ない、個性の違いが分からない等……また問題が。

 

それでも……かの『曹孟徳』と『お艦』が編み出した料理と手順!

 

二人は、早速ながら準備を始めるのだった。

 

 

◆◇◆

 

【 審査員 紹介 の件 】

 

? 居酒屋 鳳翔 店内 にて?

 

二人から情報を受け、準備を始める店員たち!

 

ーーー

 

北上「え〜と、皿、皿、皿〜とぉ……うわあ! 駆逐艦集まってくんなー!」

 

菊月「手伝いに来たのに……その言い方は気に入らないな。 それに、私には『菊月』と云う誇りある名がある!」

 

如月「──ダメじゃない! そんな前方が見えない運び方をすれば、万が一皿が割れてしまって、北上さんの綺麗な顔に、傷でも付いたらどうするの!?」

 

北上「………そうかぁ……しびれるねえ! 菊月、如月……ありがとね♪」

 

大井「────北上さあぁぁん、大丈夫っ、無事ぅ!?」

 

北上「お、大井っちまでぇ? 何ぃー? もう何なのさぁ!?」

 

大井「だ、大丈夫のようね……えっ? だって……北上の顔に傷と聞いてぇ〜心配で心配でぇ! 何も無くて良かったわぁー!!」

 

ーーー

 

那珂「那珂ちゃんの歌声で、ファンの皆を魅了しなきゃ!」ダッ!

 

吹雪「あぁ───那珂さん! 食材が足らないそうですからぁ、仕入れに行きますぅ!! だから、手伝いを──ッ!!!」

 

武蔵「私が行こう! 那珂には那珂の仕事があるのだ。 それに、運搬なら私に任せろ。 那珂の倍以上、働いて見せるさ!」

 

ーーー

 

最終勝負の為に、てんてこ舞いとなる店内! 

 

それと同時に……盛り上がる観客側!!

 

ーーー

 

青葉「さぁあーッ! 長い闘いを双方繰り広げましたが、とうとう最後となりました! 次は、料理対決と決定ぃいいいいいッッッ!!!」 

 

『ウオッオオオオオ────ッ!!』

 

青葉「それと、今回の審査員は、料理勝負と云う味覚での勝敗を決する者! 一人だけでは不公平です! そのため、複数の方に……公平を期し前へ……お集まり頂きました! ─────この方たちですぅ!!」

 

ーーー

 

麗羽「おーっほっほっほっ! 当然、わたくしが選ばれますわね! 数々の宮廷料理を食した──このっ! わたくしを! 唸らせる事が出来なければ、勝利は望めせんわよぉおッッ!!! 分かりましたか───ッ!!?」

 

斗詩「えぇッ!? わ、私ですか? な、何で私が……その、こんな審査員のような大役を──? ふ、普通代表? えっ?」

 

星「北から南と旅をして……あらゆる種類のメンマを食べて来た私だ! 私の味覚の牙城は、そう易々と崩れんと心するがいいッ!!」

 

風「ぐぅ───あ? あぁ……稟ちゃん、おはよう……ふぇ? 挨拶ですかぁ? 風の味覚は、普通ですよー。 美味しいければ……それでいいのですぅぅぅ……ぐぅー!!」

 

凪「あ、あの……呼ばれた理由が……よく分からないのですが………」

 

春蘭「華琳さまの……お手製の料理を食べれるとは……光栄の極み!!」

 

??「……『サウスタウン』に行く道を間違えたか? 『帝王』たる私が……このような下らぬ催しに……出ることになるとはな……」

 

ーーー

 

金剛「何でぇ、私がJudge(審査員)しなくちゃならないのデスカァ!! 居なくなった霧島を捜しているのにィ──ッ!! Shit!!!」 

 

青葉「───ボソボソ」

 

金剛「て、提督が……私を任命ィ? 『愛しの金剛にしか任せられない……重要極秘任務』ナンですカァ──ッ!? コレがァーッ!?!?」 

 

青葉「コクコクッ!」

 

金剛「Oh! 霧島…… am sorry that I was not able to be helpful!(力になれなくてごめんネッ!)……これは、とても大事なMissionなのデース! 比叡! 榛名! 私の代わりに………霧島を捜し出してクダサーイ!」

 

比叡「お任せを! 金剛お姉さまから、しっかり頼まれたんですからッ! この『私』に乗ったおつもりで、安心してお待ち下さい!!」

 

榛名「提督よりの指示であれば、そちらを優先して下さい! この榛名が、霧島を捜して、金剛姉さま達や提督の憂いを、必ず払してみせますッ!!」

 

ーーー

 

青葉「……どうでしょうか! 私、青葉の取材を元に、選び抜かれたぁ逸材ばかり! 皆さん───味に関しては、一家言持っている人たちばかり! 此方の8名の皆様ですよぉおおお──ッ!!」

 

『ウオォオオオオ─────ッ!!』

 

青葉「それと──お題の料理は──『羹』に決まりましたぁあああッ!! 点数は5点満点、その中で評価点を決めて頂き、手持ちの板に書き込んでください! 合計点の点数が多い方が──勝ちになります!!

 

★ーー★

 

羹(あつもの)……肉を野菜を煮込んだスープ。 とろみがあり、素材が幾分溶けている汁物。 

 

★ーー★

 

青葉「具を入れて煮こみ料理ですが、その具による食材、調味料に千差万別に変わる調理! これを如何に、辛口の審査員の口へと、どう合わせるかが……鍵を握っております!」

 

『ウオォオオオオ─────ッ!!』

 

青葉「さぁ───二人の料理人は、どうこなすかぁあああッ!!! こう御期待になりますぅうううう!!!」

 

 

◆◇◆

 

【 調理中 の件 】

 

? 居酒屋店内 厨房 にて?

 

華琳、鳳翔は、手際よく食材を見極め──処理をこなして行く。

 

ーーー

 

華琳「具は、鶏肉、木耳(キクラゲ)、葱、筍(タケノコ)、豆腐が主ね?」

 

鳳翔「他の方にも振る舞いたいの事でしたから、鍋は大きな物にしました。 大まかな手順は同じですので、最後に小分けして……それぞれの鍋で味付けすれば、よろしいかと……」

 

華琳「………その鍋の管理は、誰がやるの?」

 

鳳翔「流琉さんにお願いします。 私たちが、一番信用できる人ですので」

 

華琳「妥当ね! 流琉なら温度管理、食べ頃の見極めも信用できるわ!」

 

流琉「あ、ありがとうございます! 精一杯努めさせて貰いますッ!」

 

ーーー

 

鳳翔「それから、今回……本格的にやれば、とろみが出るまで時間が掛かりますので、これを使用したいと思います」

 

華琳「この……白い粉は?」

 

鳳翔「『片栗粉』です。 植物の栄養素が固まった無味無臭の食材ですよ。 これで、お団子を作る事もありますが……」

 

華琳「面白いじゃない! これも食材に入れましょう!」

 

鳳翔「よろしいのですか? 未知なる食材になるかと……」

 

華琳「味付けまでは、同じなんでしょう? ならば、影響は無いわよ。 それに、まだ知らない食材があるなら、是非試して……意見を聞きたいわ! 未知だからこそ、試して使い道を探る! それが、私のやり方よ!!」

 

鳳翔「………………」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

───サクッ!

 

───トントンッ! トントンッ!

 

華琳「筍は全部切れたし、木耳も水から戻した。 ………鳳翔、そちらはどうなの?」

 

鳳翔「鶏肉も細切れにしました。 葱も切り終わりましたので……よいしょと……」

 

華琳「その割には、何か忙しそうね?」

 

鳳翔「私の友人が、天の国に伝わる『独自の羹』を用意してくれましたので、その準備を。 こういう物は、勝負の後で……皆さんへ振る舞った方が、喜ばれるのではと……」

 

華琳「……天の国の? ……見せてもらっても良いかしら?」

 

鳳翔「どうぞ───『な、何よこれッ! これが羹なの!?』 やっぱり、そう思われますよね? 文化の違いで……全く違う物になる好例ですよ」

 

華琳「全然……熱くもないし、完全な塊じゃない!? しかも……甘ったるい匂いが漂う……これって……」

 

鳳翔「天の国……私たちの居た国が……昔、肉食厳禁な時がありまして、代用で作ったのが始まりだそうですよ? 私の友人が用意してくれましのは、大きさは通常の倍以上ありますが、美味さは保証付きです!」

 

華琳「発想の転換……なるほど、良い勉強になる。 それに、勝負の勝ち負けに拘らず……その姿勢、尊敬に値するわね!」

 

鳳翔「…………ありがとうございます。 しかし、曹孟徳さまも、それ以上の行いをなさっているのでは?」

 

華琳「ふっ! 私は私なりの思惑……言わば、未来への投資を行っているのに過ぎない! この世の中は、貴女たちが動いても……必ず戦乱の世に移る! ならば、先に投資して、有利に動ける準備をして置くものではないの?」

 

鳳翔「……流石ですね。 提督や私たちも……見解は同じように見ています。ただ、勘違いされていますが、私たちの行動は、漢王朝を延命させるのでは無く、大陸の争乱を……如何に最小限に防げるかどうかなんです!」

 

華琳「それなら、何故……私と組まないの? 貴女たちのような卓越した将が居て、先見性が高い君主が居る! どうみても、私と繋がりを持てば、大陸を早期に抑え、内外の乱を鎮圧して……新王朝を立てれるわよ!」

 

鳳翔「…………私たちの敵は、遥かに巨大で残酷なんですよ。 曹孟徳さまが思い描く戦いと……まるで違う『想像の域を超えた』ものになります!」

 

華琳「────それは、何なの! どういう意味ッ!?」

 

鳳翔「今はまだ……でも近い内に……必ず体験されます。 山をも崩壊させる一撃! 空を支配する絡繰り! 瞬く間に殺される数千数万の命! 見たことも無い──異形の者! この時代の人の手に……余る技術!!」

 

華琳「──────! 益州での戦いの事を指しているの!?」

 

鳳翔「………あの戦いは、ほんの僅かな示威行動に過ぎません。 本当の戦は───これからです!!」

 

華琳「…………………」

 

鳳翔「だからこそ、今は許される限り……楽しんで貰いたいのですよ。 もし、戦に巻き込まれても……今日の出来事が心の励みになり、生きる糧になってくれれば……私は嬉しいのです!」

 

華琳「………あと一つだけ聞かせて頂戴。 その戦い、北郷の命令があれば、鳳翔も出陣するの? ────この店を閉店してまで!」

 

鳳翔「そうですね──その時は、一時閉店となりますよ。 私は、提督の指示に従い、修羅となり戦いに赴きましょう! 提督に勝利を捧げる……その日まで!!」

 

華琳「……………………」

 

 

◆◇◆

 

【 結果 発表 の件 】

 

? 居酒屋 店内 審査員席 にて?

 

────半刻後(約1時間後)

 

青葉「そろそろ、調理も終わる頃だと思いまぁす! 審査員の先生方、準備は宜しいですか? 宜しいですかねぇ!?」

 

ーーー

 

麗羽「早くなさい! このわたくしが、豪華な夕食を口にせず、審査を引き受けて上げたのですからね! 料理が出来れば、即時こちらへ持って来なさい! それが、高貴なる者に対する義務と云うものですわ!!」

 

斗詩「す、すいません! 本当に〜ぃすいませんッ!!」

 

星「此方も頼みたい! 『空腹が最高の調味料』と言えど、流石に限度がある! 腹の虫を鎮めるのも、楽では無いのだからな!」

 

風「───ぐぅ……」

 

凪「………………」

 

春蘭「───腹が減ったぁあああッ! は、早くしてくれぇえええッ!!」

 

金剛「Meal(食事)も大事だけどォ、Tea も欲しいネー!」  

 

??「ふんッ! ……何様のつもりだ? この私を待たせるのだ、それ相応の覚悟をするんだな!」

 

★☆☆

 

華琳「それでは……鳳翔。 順番はどちらがいい?」

 

鳳翔「どちらでも………」

 

華琳「ふふふ……大した自信ね! ならば、私が先行で行かせてもらうわ! 皆が皆、腹を空かせて待っている状態は、この上も無い好機! 砂漠で水を待つ旅人のような者たちに、この料理を与えれば……虜になるは必定!」

 

鳳翔「そうですね……その考えは間違っていません」

 

華琳「味付けは完璧! 一流の宮廷料理人でも及ばない味付けを施したわ! だから……今度は、今度こそ、貴女を越えてみせるッ!! 覚悟なさい───鳳翔!!」

 

鳳翔「………提督が……よく仰られました。 『大事な事は《まつげ》と同じ。 目の前にあるけど、気付かれ難い』と……」

 

華琳「ふんッ! 負け惜しみなら──後で聞いて上げるわ!」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

青葉「───それでは、お待ちどうさまでした! どうぞ!」

 

───カッカッカッ!

 

華琳「今日は、時間も限られているし、材料も限られているから、簡単な物を調理したわ! 『紅白浮玉羹』と名付けた羹(スープ)よ! 中身は一緒だけど、味付けは……二人とも違うから、よく堪能して味わいなさい!!」

 

───コトッ!

 

────コトッ

 

一つずつ、審査員の前に調理した物を置いて行く。

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

華琳が出してきた料理は、とろみがついた『スープ』である。

 

具は、筍、豆腐を小さく切り分けた物が、スープの上を漂う。 

 

同時に、名前の由来である、鶏胸肉を細切れにし団子にした『つみれ』と、片栗粉で作った『白玉』が、同時に浮かんでいる。

 

全てが、一口サイズに整えているため、柔らかく噛みやすい。 

 

しかも、白玉と『つみれ』を調整することにより、腹を適度に満たすことが出来る。 ラーメン類と同じくような物であるが、分量も調整し易い、作り方は簡単。 そのため、小さな子から老いた者まで……満足できる物であった。

 

此処までは、華琳、鳳翔の共同作業での結果。 審査員に振る舞った後、観客に出さねば暴動が起きてしまう。 だから、かなり多めに作らねばなるまい。

 

味付けは、それぞれの考えに基づいて調理してある。

 

味付けは、麗羽を中心に考えて、宮廷料理の味付けで整えた。

 

★ーー★ーー★ーー★ーー★

 

 

『この中で、味に一番口煩いのは麗羽! ならば、麗羽に合わせた料理にすれば、勝利は此方のモノ』と判断した結果である!

 

ーーー

 

麗羽「では……賞味致しますわ! フーフー……はむっ! ウグウグ……あら流石に、よく解っていますわね! 肉汁の閉じ込め方、野菜の煮え具合……この調味の仕方も、一流宮廷料理人に劣らずの付け方ですわ! おーっほっほっほっ!!」

 

斗詩「あぁ……美味しいです! 美味しいですよッ! 凄いなぁ……あ、あれっ!? 文ちゃんが、此方を涎垂らしながら見てる!? 麗羽さまが、文ちゃんを審査員に頼みたくない理由、よぉく理解できましたよ………」

 

春蘭「うむッ! 流石は華琳さま! これなら何杯でも食べれるぞ!! な、何ぃ!? 大食い競争じゃないから一杯だけだとッ! じゃ、じゃあ、次の分を早く出せぇえええッ! 其奴の分を不味いと評価すれば、それで終わりだろうがぁああッ!!?」

 

ーーー

 

風「フーフーッ! フーフーッ! …………なんですかー? その『わざとらしい〜』って顔しながら、風を見てますけどぉー? 風はぁ、猫舌ですので、熱い物は冷まして食べないと、火傷をしちゃうんですぅー!!」

 

ーーー

 

凪「………美味しいには、美味しいのですが……こう味が……」

 

星「間違い無く、味は一流品! 煮こみといい、味付けの適度………普通の時なら……な。 今は、味が些か………」

 

ーーー

 

金剛「Oh! Beef burgundy (ビーフバーガンディー) を煮こみ過ぎた料理に似てマース! でも、思っていたより───味が薄いヨー!」

 

ーーー

 

??「ふんッ! ………Vegetable Food(精進料理)と同じ味か。 流石、小人だけに……味付けも類似するわッ!」

 

ーーー

 

点数は5点満点で評価。

 

上の三人が5点、風、凪4点、星が3点、金剛が3点、??が1点。

 

─────計30点

 

 

※※※※※※※

 

 

青葉「はぁい! ありがとうございます!! それでは、鳳翔さん……次をお願いします!」

 

鳳翔「承知しました………どうぞ」

 

───コトッ!

 

────コトッ

 

ーーー

 

麗羽「華琳さんの物と……全然変わりませんわね? これで同じ味付けでは、大幅減点ですわよ!?」

 

斗詩「───れ、麗羽さま! コレって、先程より味付けが濃くなってます! 味が引き立てられてますよッ!」

 

麗羽「………! か、華琳さんと比べて違う味! しかし、両方とも甲乙付け難い調理だなんてぇ! あの店主、何者なんですの!?」

 

ーーー

 

風「あぁ………今度は熱くないですから、ユックリ味見できますねぇ〜! おぉー! これはぁ……美味しいですよぉ〜!!」

 

ーーー

 

凪「あ、あれッ!? わ、私の物だけ『真っ赤』ですが……!? ………! こ、これはッ! 辛子が沢山───ッ!!!」

 

星「────! ほぅ……塩辛い! 丁度……ひと働きした後だ、こう云う物があると有り難い!!」

 

ーーー

 

春蘭「ば、馬鹿な………華琳さまの物と同じくらい美味いだと!? し、しかし、華琳さまが勝たなければ成らないワケだから……減点に! い、いや、この夏侯元譲が……そのような姑息な真似を! だが、しかし!?!?」

 

ーーー

 

金剛「さすがぁ……鳳翔だけあるネ! 私の好みの味知っていたヨッ!!」

 

ーーー

 

??「フッフッフッ・・・・実に、実に愉快だ! 我が心臓が、喜びにうち震えているぞ! 味の勝負と言いながら……あの女の眼光! 私に実力で勝負を挑まんとしている! この『帝王』になぁッ!!」

 

ーーー

 

麗羽、斗詩、風、春蘭、凪、星、金剛、??が全員五点!

 

……合計35点

 

青葉「この勝負! 『居酒屋 鳳翔』店主 鳳翔の勝利ですッ!!!」

 

『──────────!!!』

 

ーーー

 

鳳翔「か、勝てましたぁ! 勝てましたよ!」

 

吹雪「ば、万歳ぃ!! 万歳!!」

 

『万歳! 万歳! 万歳!!』

 

(海軍式の万歳は、空間状の狭さから口だけで叫ぶ事が多い)

 

ーーー

 

秋蘭「華琳さま……残念でした!」

 

華琳「……私は、この結果を受け入れる! 負けは負け、次の戦いがある時に、また挽回すればいいのよ! これを、私の飛躍への糧へと変えるッ!!」

 

ーーーー

 

1日掛かりでの勝負は、こうして鳳翔側、2対1により勝利を得る事が出来たのだった。

 

 

 

◆◇◆

 

【 挑戦者あり! の件 】

 

? 居酒屋 鳳翔 店内 にて ?

 

客1「良かったな、また当分……此処で修業できるんだって!?」

 

流琉「はい! あと一月だけ、此方で御世話になれます!」

 

客2「やっぱな! アンタが居なきゃ……売上が下がちゃうからな! 鳳翔さんも悲しがるぜ!! いやぁ、良かった良かったぁ!!」

 

ーーー  ーーー  ーーー

 

あの勝負の後、観客全員に『曹孟徳さまからの施し物』として、無料で先程の調理品『紅白浮玉羹』と鳳翔よりの贈り物『間宮羊羹』を振る舞われた。

 

★ーー★

 

《 羊羹 》

 

羊羹(ようかん)も、元は羊の肉に甘味を付けた物だが、禅宗文化で肉類禁止のため、似たような物を代用。 今の物は、織田信長の時期頃から。

 

★ーー★

 

観客の数は、普段は四十人が限度なのだが、この時ばかりは八十人程に増えて、非常に忙しい状態であった。

 

しかし、審査員をしてくれた星、風、斗詩、金剛が進んで手伝ってくれたり、金剛の妹たちも駆けつけて、応援してくれたために何とかなった。

 

麗羽は双方の味比べに夢中、春蘭も手伝いを申し出てくれだが、秋蘭より『物を破壊して経費が余計に掛かる』と言われ、壁の隅で座っている。

 

ーーー

 

吹雪「ほ、鳳翔さん! 先程の目つきの悪い人が、鳳翔さんを呼んで来いって! ………武蔵さんを急いで呼んできますから、一緒に行った方が!」

 

鳳翔「………大丈夫よ、心配しないで。 ちょっと留守にします……」

 

ーーー

 

鳳翔は、少し前に??から呼び出され、隣りの空き地に向かった。

 

吹雪は、知らせた手前……鳳翔の身の上が心配になり、武蔵たちに相談するが、武蔵たちも笑いながら手を振る。

 

『鳳翔さんが……負ける筈が無い……』と。

 

★☆☆

 

? 店付近の空き地 にて ?

 

鳳翔「………貴方ですか? 私をお呼びしたのは………」

 

??「これは失礼。 私の名はギー○。 ギー○・ハワー○。 あなたのその脅威的な強さに興味があって、ここへ……お呼びしたわけですが……」

 

鳳翔「…………………」

 

??「フハハハッ! ……良い目だ! 私はな、欲しいものは、全て手に入れないと気がすまないタチでね。 今度とて例外ではない! オカミ! 貴女は、この私と一緒に──『サウスタウン』へ来て貰う!!」

 

鳳翔「………嫌だと……言ったら?」

 

??「愚かな……! そうだな………私に勝てれば……オカミの下に私が付こう! そうすれば、私はオカミの指示に従う! 簡単だが……実現はゼロに等しい! 所謂……無駄な努力……と云うものだ!」

 

鳳翔「その約束……間違いなく?」

 

??「『ブシニ……フタコトメハ……ナイッ!』 オカミの国では、こう云うのだろう!? 無駄な約束だが、誓おうじゃないか!!」

 

鳳翔「そうですか……安心しました。 それでは───」フッ!

 

??「─────!?」

 

────

 

『レップゥゥウケェン!!』

 

─────ザザザッ!

 

ガッ! ブン!! 

 

『ダブルウゥゥゥレップゥゥウケェン!!』

 

─────シュッ!

 

??「オカミ! 貴様が……ここまでやるとはな───!! だが、私を本気にさせた事、後悔するがいいッ! これで最後だぁああああッッ!!!」

 

────ガガガッ!

 

───ドンドン!

 

『ハアァァァァ……』

 

『ラッッショォ───モオォ───ン!!』ドドォォォ!

 

 

 

★★☆

 

? 居酒屋 鳳翔 店内 にて ?

 

華琳「ふぅ……やっと片付けが済んだわ……。 秋蘭、手伝ってくれた皆も、お疲れ様! あらっ? 鳳翔は………?」

 

吹雪「あ、あぁ……先程、目つきの悪いお客様に呼び出されて………!!」

 

華琳「な、何ですって!? アイツ……人を見定めるような態度で居るから、気に食わなかったのよ! どこに呼び出されたの! 私が直ぐに向かっ──」

 

………カラカラカラァ………

 

華琳「ほ、鳳翔ッ!? 貴女──大丈夫だったの!?!?」

 

鳳翔「あっ──曹孟徳さま、手を煩わして申し訳ありません! 意外に……少し手こずりまして……。 吹雪さん、この人を奥座敷に、運んで貰えませんか? ……大丈夫ですよ! 急所は外してありますから!」

 

吹雪「は、はいっ!!」

 

ギー○「グゥゥ………………」

 

武蔵「ほう………鳳翔が手こずるとは……なかなか使える奴だな?」

 

鳳翔「えぇ……私たちの世界に居なかった人でしょうね。 詳しい事情は、後に聞くとして、当分の間、ここの店員と云う事で雇わせて貰います。 近頃は、私も忙しくて………」

 

華琳「……………」

 

 

◆◇◆

 

【 勝負が終わり……の件 】

 

? 居酒屋 鳳翔 にて ?

 

 

─────ガラガラガラァ!

 

吹雪「───ありがとうございましたッ! また、御来店お待ちしております! あ、あのぉ……お手伝いも……助かりましたッ!!!」

 

華琳「いいのよ……私の提案から始まった事だから、勤労の義務が生じるのは当然な事。 ………貴女のような、素直で真面目な娘(こ)なら、鳳翔も気に入ってるでしょう! これからも……頑張りなさい!」

 

秋蘭「此方こそ……世話になった。 今日の事は、生涯忘れない楽しい日だった。 個人的にも寄らせて貰う……。 ではな!!」

 

ーーー

 

流琉「………皆さん……ありがとうございました!」

 

吹雪「……また、お会い出来ること……楽しみにしています!」

 

武蔵「何時でも……此処に寄れ。 出迎える者は違うかもしれんが、流琉の事は伝えておこう! …………元気でな!」

 

北上「今度出会うときは、『スーパー北上さま』になっているかもねぇ?」

 

大井「カッコ良くなった北上さんに、惚れるの禁止! ───絶対よッ!!」

 

那珂「那珂ちゃんの新曲……スタンバイしとくからねぇ!!」

 

菊月「今度会うのは……此処か……それとも戦場か? しかし、会えるのなら、この店で再会をしたい!」

 

如月「流琉ちゃん……今度は逢えたら、私たちの姉妹を紹介するわね。 私の大事な姉妹たちを。 もぅ〜そんな寂しい顔しないの! 菊月! 貴女も大事な妹なんだからぁ〜!」

 

菊月「こ、こらっ! ツンツンするなぁー! べ、別に寂しくなぞ……」

 

ーーー

 

鳳翔「───じゃあ、途中までお送りします! 吹雪さん、後……お願いね?」

 

吹雪「はいっ! いってらっしゃい!!」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

? 宿舎までの道上 にて ?

 

華琳「うぅ───ん! 今日は、本当に楽しかったわ! 仕事から離れて、民の顔を近くで見ながら、絵を描いたり、彫刻して、料理を行う。 しかも……相手は『天の御遣い』! これが、心躍らない訳ないでしょう?」

 

秋蘭「良かったですね、華琳さま!」

 

鳳翔「此方も……冷や汗ものでした……」

 

華琳「近頃……仕事仕事ばかりで……気楽な事がなかったのよ。 賊の討伐、十常侍の捕縛、陛下の崩御……極めつけは『天の御遣い』よ! 本当に……一変に色々あって大変だったわ!」

 

鳳翔「………………」

 

華琳「さて、流琉……まず始めに言っておくわ! 曹孟徳の命令として、後一月、『居酒屋 鳳翔』で修業を積む事を命じます! 一月あれば、全てを物に出来るわよね? それまで、陳留への帰還は禁止!」

 

流琉「────えっ!? 華琳さま!?」

 

秋蘭「今回の事は、鳳翔を華琳さまの下へ……と思っていたのは間違いない。 しかし、別の側面も兼ねていて、流琉の修業成果の確認、華琳さまの顔と活躍を広めるための宣伝もあったのさ!」 

 

華琳「だけど、勝利できれば……貴重な権威付けになったんだけど……残念だったわ! それにしても、さすがは鳳翔ね。 私の事前に立てた計画、圧倒的な劣勢を……機知で返すなんて……恐るべしだわ!」

 

鳳翔「…………………ですが…………私の受けた攻撃は、全部精神的大破ばかりでした……………。 もう、思い出しくも……ありません!!」

 

華琳「………鳳翔、その頓知の話。 全て、貴女の主君『北郷一刀』から聞いた話なのよね?」

 

鳳翔「は、はい。 その通りです……」

 

秋蘭「……華琳さま……桂花が言っていました『天の国の戦い』を知る男。 ……もしや、かの者が……!?」

 

華琳「鳳翔……貴女……『川越の夜戦』って知ってる?」

 

鳳翔「えっ! 何で曹孟徳さまが!? 夜戦好きの川内さんから、提督が寝物語に度々せがまれて語っている……軍記物の名称じゃ! まさか……川内さんの夜戦好きが……他国まで広がっているなんて………」

 

華琳「…………何か勘違いしているけど、違うわよ? そう、知っているのなら……間違いないわ。 あの桂花に……影響を与える程の軍略を持つ男ね。 天の御遣い……伊達では無いと云う事……かしら!」

 

鳳翔「……………?」

 

華琳「さて……鳳翔。 私は勝負に敗れた。 それは、事実だから約束事も果たすつもり。 だけど……教えて欲しいのよ。 貴女、味付けを……どのようなにして決めたの?」

 

鳳翔「審査員の中には、私の知り合いも居たので、最初は薄味を基本として、審査員の姿を確認しながら、味をそれぞれの皿ごとに整えました!」

 

華琳「確かに……私も、審査員の姿を見て、味付けをしたわ! それなのに……何故、鳳翔の味付けが好まれて、私の味付けが敬遠されたのか分からないのよ! 材料、具の調理も同じ。 違いは……味付けだけなのよ!?」

 

鳳翔「曹孟徳さまが確認されたのは、失礼ながら友人の方々の好みだけ。 私は……自分の知らない審査員も含めて、その行動、持ち物等を観察して、状態を把握しながら、味付けしたからだと思います!」

 

華琳「そ、そんな事が……できるの?」

 

鳳翔「私が、何故……入り口の前で、お客様と挨拶を交わすのか……これで

御理解されると思います。 人は、肉体労働が激しいければ……塩気を欲しがる。 それに、一人の方は……猫舌で食べる事が、つらそうでした……」

 

流琉「──鳳翔先生の調理は……基本薄味なんです。 ですが、汗をかいた方、身なりが汚れた肉体労働の方には、塩を一緒にお出ししてます! 塩気を欲しがる事を、経験上……ご存知なんです!」

 

華琳「そういえば……その前に、鳳翔の彫刻で猫が暴れまくったわね! 皆、汗だらけで、猫を捕獲していた! ───そこを、把握していなかったわ! 自分の調理に自信を持っていて……相手の状態を弁えていなかった!」

 

鳳翔「………………」

 

華琳「『敵を知り己を知れば……』孫子を諳んじる(そらんじる)、この私が実行しなかったなんて……負けるのは当然の結果ね!」

 

秋蘭「……………」

 

流琉「華琳さま………」

 

華琳「では………あの時の約束通り……私の出来る範囲での願い事……かなえて上げるわ! さすがに……領地や臣下が欲しいとか、私の命を望むとかは……駄目よ!?」

 

鳳翔「………私の願い事は、流琉さんの事でしたので……もう、いいんです。 何もありません。 もし、願うのであれば……また、御来店していただきませんか? 店員一同で、お待ちしていますので………」

 

華琳「それは……願いでも何でもないわよ! 私は、彼処が気に入っているのよ! 臣下に止められても──来店するわよ!」

 

鳳翔「ふふふ……ありがとうございます! ならば……貸しの一つ……と、覚えて頂ければ………」

 

華琳「分かったわ。 しかし……無理な物は、ハッキリと断るから! それは断言するわよ! じゃあ………鳳翔。 流琉の事……お願いね?」

 

鳳翔「はいっ! お任せ! 私の可愛い弟子ですからッ!」

 

流琉「─────あ、ありがとう……ございます!!」

 

華琳「それじゃ……私たちは、明日帰るわ! あらっ? 秋蘭、春蘭はどうしたの? 姿が見えないけど………」

 

秋蘭「華琳さま!! あ、姉者は、鳳翔の店員たちと宴会を……!!!」

 

華琳「………鳳翔、もう一つ御願いを頼んでいいかしら? 春蘭を私たちの宿舎に連れて来て貰える? まだ、閉店時間の後でいいわよ。 ……あの娘(こ)なりに、天の御遣いの事……色々と考えていたようだから……」

 

鳳翔「………わかりました。 流琉さんに頼んで、お連れしますから……」

 

 

ーーーーーー

ーーーーー

 

こうして、前代未聞の対決が終わりを告げた。

 

この勝負で、何を得て……何を失ったかは……人それぞれ。

 

ただ、決まっていたのは──明日からの忙しい日々──だけだった。

 

 

◆◇◆

 

【 後日 の件 】

 

? 洛陽 居酒屋 鳳翔 店内 にて?

 

…………カラカラカラァ………

 

鳳翔「あらっ? いらっしゃいませ……。 本日は、何になさいます?」

 

暖簾を手で避けて、店内に入れば……鳳翔さんの暖かい笑顔が見える。

 

ーー

 

流琉「はぁーい! 出し巻き卵できましたぁ!!」

 

調理を終えた注文の品を置き……持って行くように呼び掛ける、流琉の明るい声が、店内に響き渡る!!

 

────何時もの賑やかな店内。

 

忙しく動き回る吹雪たち……店員。

 

ただ、何時もと違うことは、新たな新人が着任した事。

 

ーーー

 

客「おーい! 注文!!」

 

ギー○「フン! 私に注文を取らすとは……貴様、死にたいの『ギー○さん!』………クッ! 早く注文を言えッ!!」

 

ーーー

 

鳳翔に敗れたギー○は、こうして店で働かせてもらっている。

 

ーーー

 

ギー○「くそぉおおおッ!! 私とした事がぁあああッ!!!」

 

客「( ▼Д・) フッ! ……後悔するよりも反省する事だ。 後悔は、人をネガティブにする………」

 

ギー○「き、貴様ぁ────『許るさんッ』!!」

 

鳳翔「ギー○さん………? そこまで血の気があるのなら……また、お相手して差し上げますが………!?」

 

ギー○「──────ッ!!」

 

ーーー

 

そんなこんながありましたが……『居酒屋 鳳翔』は、元気に営業中。

 

偶に……長く店を閉めている場合も……あるかも知れませんが………

 

皆様の御来店……お待ちしております!

 

 

ーーーーーーーー

ーーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

今回……少しネタ切れになり、『戦極姫4』を久々に取り出して……気晴らしをしておりました。 『戦極姫5』も『天極姫』も持ってますが、不具合あり過ぎて放棄。

 

そんなこんなで……ネタが浮かび……やっとできました。

 

おかげで……前のオマケで出しました……ギー○が出てきましたが、スネー○共々……チョイチョイ出していこうと……思っておりますけど。

 

果たして……どう話に関わるか……まだ考えていません。

 

後、華琳たちが作った料理は、作者の創作ですので……検索しても無いですので。 同じように作っても、美味しいかは不明ですよ?

 

次回からは、普通に続きに入りますので、宜しくお願いします!

 

 

説明
遅くなって、すみません。 前作と同じくらい長い話ですが、一つに収めました。
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コメント
読み方が違うだけで……感じは同じですね。 他のゲームのヒロインにもチラホラと………(いた)
hokuhin提督 コメントありがとうございます! 青葉「恐縮でーす! 鳳翔さんに勝利のコメントお願いしましたら……ノーコメントだそうです! 何やら落ち込んでいましたよ!」(いた)
PS恋姫の霞と駆逐艦娘霞って同じ漢字だと書き込んで気が付いたわ。(hokuhin)
華琳様の料理は上品すぎの事もあるからなあ・・・鳳翔さん勝利おめでとうwところでイベントでローマが出てきましたが、霞(しあ)関係で出ないかな・・・(hokuhin)
mokiti1976-2010提督 コメントありがとうございます! 居酒屋じゃなくて『梁山泊』ですね……これじゃ。 英雄、悪のカリスマ、女将、傭兵、艦娘………漢女も?(いた)
色々とカオスな集まりな気が漂う居酒屋さんですね。料理の味は最上級でしょうが。(mokiti1976-2010)
スネーク提督 コメントありがとうございます! ギー○「………その目、まだ……私に刃向かうのか! なら──ッ! や、止めろ! オカミ! ジョークだ! ジョ───」 (いた)
( ▼д゚)ギー○!注文!スマイル一つ!(▼∀・)[◎]?RECニヤニヤ(スネーク)
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