東方で遊戯王してみよう |
魔理沙(以後:魔)「なぁ、霊夢」
神社の縁側でくつろぐ魔理沙はポツリと言う。
霊夢(以後:霊)「何? 魔理沙」
魔「これやろうぜ」
魔理沙はカードの束を出した。
霊「なぁにこれぇ」
と、霊夢は疑問符を浮かべる
カードの正体は遊戯王カードと呼ばれるカードだった。
魔「紫色のBBAに貰ったんだ。何でも外の世界では世界的に流行っているらしいカードゲームなんだってさ」
魔理沙は楽しそうに説明する。
霊「紫色のBBAって、それって紫のことでしょ? 夜道には気をつけなきゃ。危ないから。けど、それスペルカードより面白い?」
そういってお茶をすする霊夢。
魔「面白いんじゃないか? ルールブックも渡されたからさ、暇つぶしでやってみようぜ? なぁ、いいだろ?」
遊戯王を勧める魔理沙はまるで待ちきれない子供のようだ。
霊「……まぁ、いいわよ」
魔「よっしゃ! じゃあお互いにデッキを作って、一時間後に対戦な!」
こうして二人はデッキを作りに入る。
少女構築中……。
魔「出来たか?」
霊「えぇ」
魔・霊「デュエル!」
【TARN−1】
魔「私のターンだな! ドロー!」
魔「私は熟練の黒魔術師を召喚! その後カードを二枚伏せるぜ!」
魔「ターンエンド」
【TARN−2】
霊「私のターンドロー。 私は手札のE・HERO フェザーマンとE・HERO バーストレディを融合。現れよ、E・HERO フレイム・ウィングマン!」
魔「いきなり融合。しかも上級かよ……」
後攻で上級モンスターを召喚されてビビル魔理沙。
霊「あら、テキストに書いてある通りにカードを使っただけよ。さらにフィールド魔法、摩天楼 −スカイスクレイパー−を発動」
魔「まるで外の世界を見ているようなフィールドだな」
霊「見とれている場合じゃないわよ。フレイム・ウイングマンで魔理沙のモンスターにアタックよ」
魔「こりゃまずいな。速攻魔法ディメンションマジック発動!」
霊「リバースした魔法を発動ですって!?」
伏せてある魔法カード発動を宣言されて驚愕する霊夢。
魔「あぁ、こいつは通常魔法と違って、伏せた状態でも発動できる魔法カードだ! 霊夢だってデッキに入れてるだろ?
この効果で私の熟練の黒魔術師をリリースし、手札から最上級黒魔術師を特殊召喚だ! 出て来い、ブラック・マジシャン!」
魔理沙の場に現れた黒魔術師を見て、霊夢は不満そうに唇を尖らせる。
霊「……巻き戻しが発生するから、私はフレイムウイングマンを攻撃ストップして、メインフェイズ2でリバースカードを二枚セットして、ターンエンドよ」
【TARN−3】
魔「私のターン、ドロー! さて、ブラック・マジシャンを出したはいいが、あのリバースがどうも気になるぜ」
魔法・罠カードゾーンのカード二枚を見て、魔理沙は口元に手を添える。
霊「どうしたのかしら?」
そんな魔理沙に霊夢は余裕の表情を見せる。
魔「仕方ない。私はリバース魔法、サイクロンを発動するぜ!」
霊「サイクロン!?」
魔「こいつで霊夢の場のリバースカードを破壊する」
霊「くっ、防御できるカードは無いわ……!」
魔「デッキ側を選択して破壊!」
だが、みすみすやられるはずがない。霊夢はセットしてあるカードを表に返す。
霊「なら私も、融合解除を発動! 舞い戻れ!フェザーマン、バーストレディ!」
魔「モンスターが増えたな。だが、いい的だぜ。バトルフェイズだ。ブラック・マジシャンでフェザーマンに攻撃!」
霊「通すわ くっ!」
霊夢【8000】→【6500】
魔「私はカードを二枚伏せてターンエンド まずは私が優位にたったぜ!」
【TARN−4】
霊「ドロー 私のモンスターはバーストレディが一体……。どうするかな」
魔「そんなよわっちいカードじゃ、どうすることも出来ないな(あのもう一つのリバースは攻撃反応型じゃないから、攻撃しても安全だな)」
霊「弱いカードも工夫すればどんな強敵をも倒せるものよ。リバース罠発動。サンダーブレイク。自分の手札一枚をコストにして、フィールド上表側表示モンスター1体を破壊する。この効果で魔理沙のブラックマジシャンを破壊するわ」
魔「んなにィ!? ブラック・マジシャンが!」
霊「その後私はドローフェイズで引いたカードのEーエマージェンシーコールを発動。この効果でデッキからE・HEROをサーチするわ。」
魔「くそっ」
霊「よし、あなたに決めたわ。E・HERO エアーマンを手札に加える。そしてそのままエアーマンを召喚! このカードの効力によって、HEROと名の付いたカードをデッキから手札に加える。私はE・HERO スパークマンを手札に加えるわ」
魔「厄介な効果だぜ……」
頭を抱える魔理沙を見て霊夢は微笑む。
霊「そしてさらに場に存在するエアーマンとバーストレディを融合! 吹きすさべ、疾風の戦士! E・HERO Great TORNADO」
魔「また融合、しかも今度は最上級モンスターだと!?」
あまりの出来事に立ち上がって叫ぶ魔理沙。
霊「このモンスターはこのカードが融合召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在する全てのモンスターの攻撃力・守備力を半分にすることが出来るけど、残念ながら魔理沙にはモンスターはいない。よって、このまま攻撃を受けてもらうわ。スーパーセル!」
魔「がはっ! こりゃ効くな……」
魔理沙【8000】→【5200】
霊「どう? 弱いカードも結束すればどんなカードも目じゃ無いのよ? 私はカードを二枚伏せてターンエンド」
【TARN−5】
魔「確かにな。霊夢の言うとおり、弱いカードも結束すればどんな奴も目じゃないことは分かった。けどな。その結束の力はお前の専売特許じゃないぜ! ドロー! そしてメインフェイズ、リバース罠発動! マジシャンズ・サークル!」
霊「マジシャンズ・サークル?」
魔「この罠は、お互いのデッキから攻撃力2000以下の魔法使い族モンスターを呼び出せるカードだ」
霊「私のデッキはほとんどが戦士族よ」
デッキの中身を見ながら霊夢はジト目で言う。
魔「なら私はデッキから、ブラック・マジシャン・ガールを特殊召喚だ!」
霊「そんなモンスターじゃ、私のGreat TORNADOの足元にも及ばないわね」
魔「かもな。なら、結束の力を見せてやるぜ。手札から魔法カード。黒魔術のカーテンを発動! この効果で私のライフは半分になるが
そのライフコストと引き換えにデッキからブラック・マジシャンを特殊召喚するぜ!」
魔理沙【5200】→【2600】
霊「二体の黒魔術師が現れた? けれどまだまだ倒せないわ」
魔「まぁ、落ち着けよ霊夢。さらに手札から賢者の宝石を発動だ! この効果により私の場にブラック・マジシャンを特殊召喚するぜ!」
霊「けど、まだ2800のラインも超えてないわね」
魔「でもな、…案外そう言うモンスターは魔法に弱いんだぜ? さらに手札から千本ナイフ発動、Great TORNADOを破壊するぜ!」
霊「嘘!?」
霊夢は、絶対に破壊されないと思っていた切り札がいとも簡単に破壊されて呆然となる。
魔「じゃあお終い。私のモンスターの総攻撃でお前のライフはぴったりゼロだな」
デュエル終了
霊「くっ、くやじい……」
涙ぐんで悔しがる霊夢。今回の敗因は自分のモンスターを過信しすぎた結果でありそんな霊夢をみて、魔理沙は頭を掻いて申し訳なさそうに謝っていた。
魔「ま、まぁ、今回はやりすぎたな。すまん」
霊「でも、面白いわね。このゲーム」
霊夢はすっかり泣き止み、変わりに遊戯王を褒めだした。その意見には魔理沙も同意だった。
魔「だろ?」
霊「弾幕ごっこもいいけど、こういうゲームも悪くは無いわ。魔理沙。またやりましょ」
魔「おう! 今度は他の奴らも誘ってやってみたいな」
続く…のか?
説明 | ||
ニコニコ動画で大人気な架空デュエルをして見たいけど、機材も技術もまだありません。ならば小説ならばできるんじゃないかと思って、ここで架空デュエルの小説を書こうと思いました。 ※なお、プレミスやカードの効果の間違え、意図的にプレミスなどが起こります。 |
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