東方で遊戯王してみよう【二話】 |
博麗神社の上空に突如として時空のねじれが起きて、そこから二枚のカードが霊夢の頭に落ちる。その後ねじれは消え去りなにもなかったかのように元の空になっていた。
霊夢「いった〜い! いったい何なのよ……て、これって確か前に遊んでいた遊戯王カード? しかも地面に刺さるなんてあり得ないし……なんでこんなものが落ちているのよ。というか変わったカードね」
霊夢が地面から抜いて持つカードは、一見するとなんのへんてつもない遊戯王カードのようだが、モンスターカードなのに、下半分が魔法カードのような印刷がされているのだ。
霊夢「ペンデュラム……? なんだかわけの分からないカード……」
魔理沙「なに見てるのぜ?」
霊夢の後ろから魔理沙が現れて、霊夢が驚く。
霊夢「わぁっ! ビックリするじゃない! 驚かさないでよ」
魔理沙「いや、驚いたのは私の方なんだけど、まあいいぜ。所でなんで遊戯王カードを持っているんだ? 見たところ新しいカードのようだけどさ」
不思議そうな目で霊夢の持つカードを見て言う。
霊夢「いや、空から落ちてきたのよ」
真上に指さして霊夢が言う。
魔理沙は怪訝な表情を浮かべた。
魔理沙「はぁ? とうとう頭がどうかしたのぜ?」
はははと笑う魔理沙に霊夢が苛立つ。
霊夢「イラッと来るわね! だったらあんたとデュエルして勝ったら信じてもらうからね!」
デッキを袖から出して構える。
それに対して魔理沙はニッと笑う。
魔理沙「望むところだぜ! 丁度新作を組んだから相手してやるぜ!」
霊夢「私も前のE・HEROを組み直したのよ! 前回のリベンジもかねてるわ」
霊夢・魔理沙「「デュエルスタート!!」」
【ターン1】
先行を取った霊夢は手札を確認する。そして。
霊夢「私は「召喚僧サモンプリースト」を召喚。効果で守備で場に出るわ。そしてモンスター効果発動。手札から速攻魔法カード「フォーム・チェンジ」を墓地に落として、デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。
したがってデッキから「E・HERO シャドー・ミスト」を特殊召喚!」
サモンプリーストの隣からデッキの中から飛び出してきた漆黒のHEROであるシャドーミストが飛び出してくる。
魔理沙「初めて見るカードだな」
「……」
シャドーミストが魔理沙を見つめている。
同じ黒同士だから意識しているのだろうか。
霊夢「なにやってんだか。まあ良いわ、次に手札から速攻魔法「マスク・チェンジ」を発動。このカードは先のシャドー・ミストの特殊召喚時の効果で持ってきていたの。
そしてその効果でシャドー・ミストをコストにして「M・HERO ダーク・ロウ」を変身召喚するわ!」
魔理沙「変身召喚!?」
シャドーミストが覆面を付け替えて、新たなHEROへと姿を変えた。
それがマスクチェンジの効果である。
魔理沙「しかも攻撃力は2400…帝ラインと同じか」
霊夢「それだけじゃないわよ? なんと相手があらゆる行動でカードを墓地に送る場合は、全て除外になるの♪」
魔理沙「て、除外ィ!!? 強すぎだろ?」
霊夢「文句を言わないの。それからカードを三枚セットしてターンエンドよ」
【ターン2】
魔理沙はまた厄介なHEROに驚きっぱなしだが、ドローする。
魔理沙「よし! 私はモンスター「サファイアドラゴン」を攻撃表示で召喚して、手札から装備魔法カード「デーモンの斧」を装備するぜ!」
サファイアドラゴンが不気味な斧を装備して、攻撃力を1000ポイント上げて攻撃力2900まで上昇させた。これなら並大抵のモンスターは太刀打ちできないだろう。
霊夢「あら、驚いた。これだったらさっき伏せていたカードを使えばよかったかもね〜」
魔理沙「へへっ残念だったな! それじゃあバトルだ! いけ、サファイアドラゴン!」
「グオオオオオ!」
サファイアドラゴンが雄叫びを上げて、ダークロウへと会心の一撃を食らわせて撃破する!
霊夢「くっ!」【LP8000→7500】
魔理沙「どうだ! 面倒くさいモンスターは破壊した! 私はカードを二枚セットしてターンエンド!」
【ターン3】
霊夢「まさかのマジックコンボとはね…、ずいぶんと原始的なコンボね」
霊夢はカードをドローして手札に引き入れ不敵に笑む。
魔理沙「へへん、初心に返ってみました。そしてこのデッキは香霖が組んでくれたんだぜ。だから負けるわけにはいかないぜ!」
霊夢「へぇ、霖之助さんがあんたにねぇ〜」
含みを持つ言葉に魔理沙が怪訝に言う。
魔理沙「なんだよ?」
霊夢「いやね、なんだかんだで仲がよろしいようでと思っただけよ」
魔理沙は顔が赤くなって慌てる。
魔理沙「いっとくけどな、私は香霖とはなんでもないんだからな!」
霊夢「はいはい」
霊夢は手札から一枚のカードを出す。
霊夢「「カードガンナー」を召喚。効果でデッキトップから三枚を墓地に落とすわ」
魔理沙「もったいなくね?」
呆れる魔理沙と笑う霊夢。
霊夢「もったいない? この効果は二つのメリットを私にもたらすわ。それが墓地肥やしと攻撃力アップよ」
カードガンナーが1900まで攻撃力を上昇させて魔理沙は少し驚く。
魔理沙「お、おう」
霊夢「丁度いいのが落ちたわね。さらに手札から「O−オーバーソウル」を発動。これは墓地に眠る通常モンスターであるHEROを場に特殊召喚できるの」
魔理沙「墓地からHERO…? はっ!」
気づいたがもう遅い。
墓地から光のHEROである「E・HERO ネオス」が霊夢の場へと現れた!
「ハァ!」
ネオスが高らかに叫んで構えた。
魔理沙「やられたぜ。でも攻撃力は2500なんだよな?(なら奴が攻撃してきたら、セットしてあるサンダーブレイクで破壊してまた墓地送りにしてやるぜ)」
霊夢「そして手札から「R−ライトジャスティス」を発動するわ。効果はHERO限定のサイクロンよ」
魔理沙「why!?」
霊夢「正義のRで魔理沙のカードを破壊よ!」
ネオスが光の巨人の必殺技のような光線を十字に組んだ手から発射されて、サンダーブレイクを破壊する!
魔理沙「そんなー!?」
こめかみに両手を当てて仰天する魔理沙と「へァッ!」と決めポーズを決めるネオス。
それを見て爆笑する霊夢。
霊夢「甘かったわね魔理沙」
魔理沙「くっ、くそ…油断してチェーンすんの忘れていたぜ…」
霊夢「それは残念でした。さらに「H−ヒートハート」を使いネオスの攻撃力を500ポイントアップして、3000にするわ!」
ネオスに力がみなぎり、筋肉が盛り上がる!
魔理沙「攻撃力3000!? やばいぜ!」
霊夢「行きなさいネオス!」
ネオスが飛び上がり、デーモンの斧を構えるサファイアドラゴンへと必殺の拳を見舞う!
霊夢「ラス・オブ・ネオス!!」
ネオス「ホオオオオオオオ!!」
サファイアドラゴン「ギヤアアアアアアア!!?」
サファイアドラゴンが爆発を起こしてネオスが高らかに拳を上げる。
霊夢「サファイアドラゴン撃破!」
Vサインをしてドヤ顔する霊夢。
魔理沙「…くっそ、やってくれんじゃん」【LP8000→7900】
霊夢「まだ私のバトルフェイズは終わっていないわよ!」
魔理沙「…! そうだった!」
カードガンナーが弾を発射して魔理沙のライフを狙う!
【LP7900→6000】
魔理沙「ぐはっ!」
霊夢「まったく、甘く見すぎるからよ。もっとカードの効果をフルに使いなさいな。これで私はターンエンドよ」
【ターン4】
ネオスとカードガンナーの攻撃力が元に戻る。
しかし魔理沙のテンションが元に戻らない。
魔理沙「ドロー…!?(そうか…)」
ドローしたが、それは「デーモンの斧」だった。
高い攻撃力をもたらすデーモンの斧だが、デメリットも持ち合わせていた。
それが、装備されているデーモンの斧が墓地へと送られる場合、デッキトップに移動してしまうというものである。
魔理沙(どうする? 相手は攻撃力が2500もあるモンスターがいる。けれど私には攻撃力の低いモンスターしかいない…。デッキの中身だってほとんど攻撃力の低いモンスターしかいない…!)
絶望する魔理沙はターンエンドを宣言する。
【ターン5】
霊夢「魔理沙。どうしたの? いつものあんたらしくないじゃない」
カードをドローして霊夢はあきれ顔で言う。
魔理沙「…早くしろよ」
霊夢「なにそれ、バカバカしいわね」
魔理沙「なんだと…?」
霊夢「あんたらしくないっていってんのよ。たかだかモンスターがやられただけでなによ、意表を突かれたから落ち込むの? そんなのはね、ただの心の弱い奴がすることよ!」
魔理沙「…!!」
霊夢「怒った? 拳を握るぐらい悔しいんだったら、私に一撃を食らわせて得意げになって見せなさいよ!
それが霧雨魔理沙でしょ!」
魔理沙のライフにネオスと効果によって攻撃力を上げたカードガンナーの攻撃がしたたかに襲う!【LP6000→1600】
霊夢「ターンエンド!」
後編へと続く。
説明 | ||
続きです。 ちなみに言うと自分の架空デュエルは、市販のストラクチャーデッキやスターターデッキを用いています。 |
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架空デュエル 東方 遊戯王 【HERO's_STRIKE】 【スターターデッキ(2014)】 東方遊戯王 | ||
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