恋姫英雄譚 Neptune Spiear
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Mission03:Interview with Dong Zhuo

 

 

 

 

どういう訳か女性ばかりの三国志の世界に迷い込んで1日。

 

考えを纏めていた処に尋問の続きをしにきた賈?達の案内で俺も後に続いた。

 

到着した部屋は玉座の間であり、集合を掛けられて集められた武官や文官。更には武装した衛兵が集まっている。だけど俺は一番奥の玉座に座っている人物に驚かされた。

 

玉座に座っていることだから間違いなく董卓だろうが、何しろ第一印象が‘‘美少女”だからだ。

 

背丈は小さくて髪は綺麗な銀髪。そして何よりも吸い込まれそうな澄んだ紫色の瞳をした聖母のような優しさを秘めた女の子が董卓なんて信じ難い。

 

何しろ俺が知っている董卓の印象は誇張が強過ぎるにしても悪逆非道で酒池肉林を目指していた独裁者。

そんな印象と目の前にいる可憐な少女とは全く不釣り合いだ。

 

そんな驚いた俺をアタフタしながら董卓が話し掛けて来た。

 

 

「へぅ……だ………大丈夫ですか?」

 

「えっ??あっ??………す……すまない」

 

 

慌てながら俺は踵を鳴らして直立不動の姿勢となり、背筋を伸ばして敬礼をする。

 

 

「俺はリアン・スチュアート。アメリカ海軍所属」

 

「私はこの天水を治めている董卓と申します。お元気になられて私も安心しました」

 

「助けてくれたことに感謝するよ。それで俺を尋問するんだろ?」

 

「話が速くて助かるわ。早速聞きたいんだけど……あんたはなんで流星に?」

 

「……さぁな。本来なら俺は爆発に巻き込まれて死んでいる筈なのに、目が覚めたら今ここにいる。聞きたいのは寧ろ俺の方だよ」

 

「………まぁ良いわ。それじゃ次よ。その服の見たことも聞いたこともないシミのような柄の出で立ちは?」

 

「これは迷彩服だ。シミじゃない。表面にこういった班目模様をつけることで相手に自分の位置を悟られないようにする戦闘服になる。俺達の世界じゃ当たり前のもんだ」

 

 

「じゃああんたの生地は?」

 

「生まれはアメリカ合衆国ノースカロライナ州シャーロット市」

 

「えっと……その……あめ……りかってのは何処にあるの?」

 

「この国から遥か東に長い航海をした先にある。とはいっても土地があっても国はないがな……」

 

 

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聞かれたことを筒なく答えるが大半は理解できそうにもなく、賈?も何と無くでしか理解できなかったようだ。

 

その後も賈?からの質問が続く。年齢、仕事、所属、家族構成などをだ。

 

 

「分かったわ………じゃあ一先ずは最後の質問よ。あんたって強いの?」

 

「……質問の意味が分からないが……?」

 

「そのままの意味よ。霞と嵐が言ってたわ。あんたは2人が刃を向けて飛び上がった時に瞬時に退路といつでも踏み込めるような場所を正確に突き止めてたって………私は軍師だからあまり詳しくはないけど、それが難しいこと位は流石に分かるわ。だから見せて欲しいんだけど?」

 

「分からないな………なにせ試したこともないし……確かに格闘技には心得があるが俺はどちらかと言えばこの世界なら弓兵に当たる」

 

「弓兵か……せやったら何でそんなに小刀がついとるんや?」

 

「弓兵特有の弱点を埋める為だ。ナイフ……小刀を持っていれば最低限野外での活動は出来るからな。それで尋ねたいのだが………」

 

「へぅ?」

 

「俺の装備品はそちらで回収を?」

 

「あぁ、それだったら我等が保管している。いま取りにいかせよう」

 

「ちょっと待って。だったら弓兵隊の鍛錬場に運ばせなさい。そこで見たいから」

 

 

なんだか勝手に話が進んでいるようにも見えるが仕方が無いか………。

 

 

説明
董卓軍の尋問を受けるリアン。暴君とされる董卓と対面を果たす。
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