艦隊 真・恋姫無双 57話目 |
【 白蓮と桔梗たち 合流 の件 】
? 司隷 洛陽郊外 にて ?
桔梗「フフフッ……。 少し見ぬ間に……なかなか肝が据わった行動が出来るようになったの? 白蓮よ!」
ーーー
雷「ホント凄かったわよぉ! 十常侍のナントカが……偉そうな態度で、白蓮に声掛けて『漢の忠臣ならば、我々に従えぇ〜!』なんて言ってきた時、どうなるかと思ったわ! それなのに……拳でガツーンと殴るんだものッ!」
電「白蓮さん! カッコ良かったのですー!」
響「………Хорошо!(素晴らしい!)」
暁「レディたるもの……己の確固な意見があれば、それを貫かなくちゃいけないと思うのよ! ………な、なによ! そんな微笑ましい視線を私に向けないで!! お子様じゃないんだからぁ!!」
ーーー
鈴々「にゃははははッ! カッコ良かったのだ!」
愛紗「白蓮殿……お見事です!」
桃香「ホントだよ! 白蓮ちゃん!!」
ーーー
白蓮「お、おいッ! 私は普通に──コイツらの行動に腹が立って、殴り飛ばしただけなんだぞ!? そんな賛辞や褒め言葉なんか止めてくれ!!」
★☆☆
事の次第は、要約すると……
@《 十常侍の趙忠、高望、韓?の三人が幽州に向かって逃走! 桔梗と第六駆逐隊が追撃! 洛陽郊外で追い付く!! 》
A《 丁度、白蓮率いる公孫軍が迫る。 十常侍が助けを求め、公孫軍に飛び込み、桔梗達と対峙! 趙忠が、高飛車に公孫軍へ『自分達の護衛と追っ手の迎撃』を命令! 白蓮は『相手の事情を聞いてから……』と応じない! 》
B《 高望が罵り、韓?が嘲り、趙忠が怒鳴る! 『汝、漢の忠臣に成らず! 強き者に尾を振る犬也!』と。 白蓮、激する三姉妹を抑え、一人十常侍に向かい、笑みを浮かべつつ拳の嵐を見舞う! 全員……唖然とす! 》
C《 白蓮が叫ぶ! 『民の血税を食い物にし、漢王朝に依存する虱のような輩に、誇りある私達の生き様を汚すなッ!』 桔梗が感嘆し、止めるのをワザと遅らせ、桃香は急いで止めに入るが……止めれず義妹達に助けを求む 》
D《 三人の十常侍……顔を腫らして桔梗に捕縛! 礼を述べに行けば、白蓮が声を掛け、記憶の有無を聞く。 驚く桔梗は、第六駆逐隊を紹介しつつ、一刀の事を話す! 白蓮達も驚き、真名を預け洛陽へと向かう 》
これが、主な行動の記録である!
★★☆
白蓮「………えらく……サラッと流された感じなんだが……」
桃香「うぅん! 大事な事もキチンと紹介してあるよ! ほらっ! 《笑みを浮かべつつ拳の嵐を見舞う!》とか、渋くてカッコ良い白蓮ちゃんの人柄が、こ〜うなんて言うのか……滲み出ていると思うの!! うん!!」
白蓮「あのなぁ……それじゃタダの乱暴者じゃないかッ!!?」
愛紗「まあまあ! 白蓮殿のお陰で、皇帝陛下に危害を加えた罪人を、捕縛できたのですよ。 これは、まさしく白蓮殿の手柄です!」
桔梗「その通り! これだけの手柄を上げれば……白蓮の望みも叶えて下さるじゃろう! 桃香さま……いや、桃香殿を……どこかの役職に封じる事、疑い無しじゃ!」
雷「大丈夫よ! 私や第六駆逐隊、それに『司令官』も味方してくれるわ!」
電「他の皆も、協力してくれるのですよ!」
白蓮「あぁ……ありがとう!!」
ーーー
響「友情……インプット完了……」コーホー
暁「響……? 今、何か言った?」
響「いや……別に……」
◆◇◆
【 噂をすれば……の件 】
? 司隷 洛陽 門前 にて ?
白蓮たちは、こうして……洛陽に到着。
先触れを出していたので、門前では人集りが広がっており、かの公孫伯珪を一目見ようと、路上に溢れ出ていた!
『十常侍を殴り飛ばして、叱りつけた幽州太守 公孫伯珪』
偶然……これを見た旅人がおり、話が広まり洛陽内で知らぬ者は居ないほどになっていた。 そのため、見物客が集まったのだが……中には、見物だけが目的では無い者もいる。
今の漢王朝に不満を抱く者たち、逆に漢王朝に仇成す者を成敗する輩とかが、白蓮の人物を推し量ろうと……虎視眈々と……機会を窺ってもいた。
★☆☆
公孫軍は、門前で待っていた者の案内により、兵士を洛陽郊外に駐屯。
愛紗「───では、兵士たちを駐屯させる準備をして参ります! 準備できましたら、戻ってきますので!」ダッ!
愛紗たちは、兵士を率いて、定められた場所に移動して行く。
桔梗は、門前の衛兵と話をし、主である一刀に言付けを頼み、都城へと使いの者を走らせた。 また、桔梗たちが居なかった間に、起きた情報も……それなりに聞き込み……手に入れている。
門前には、白蓮と桔梗、第六駆逐隊が残った。
ーーー
桔梗「……白蓮、凶報が入っておった。 皇帝陛下が……崩御されたと……」
白蓮「……そうか。 いや、間に合わない可能性も考えていたんだ。 けど……同じ『歴史』を味わう事になっても……陛下の崩御は慣れないな……」
桔梗「仕方あるまい。 例え、名ばかりの皇帝陛下とはいえ、わし等にとっては、雲の上の存在。 そう……幼き頃より教育されて来たのだからな。 お館さまに感化された身であっても……キツいものはキツい……」
電「電は……慣れない事が普通だと思うのです。 慣れれば……その分、大事な感情を失ってしまう……そんな感じがするのですよ?」
桔梗「……お主等は、お館さまの居た天の国とは違い、戦を日常的にやり合う世界から来たと……北郷殿より聞いた。 そうか……お主等ほどの強者でも、やはり慣れぬのが……普通というのか……!」
響「幾ら……私たちの任務が戦だと言っても、敵や味方の命を軽々しく思ってないさ! 得たい物は……遠く儚く……! 失う物は貴重で……際限が無い! だから、救える者は救うのさ! 得た物を分かち合うため!」
暁「ちょっと! レディの暁に分かるけど、他の皆には意味が分からないじゃない! 得る物と失う物の説明ぐらいしなさいよ!!」
雷「響の言いたい事なんて、簡単に分かるわよ!?」
暁「アイエエエ───ッ!?!?」
雷「な、なによ! その声は!? コホン! それじゃ言うわね! 間違えていたら、訂正して頂戴! ………遠く儚いと云えば……『平和』じゃない! 失う物は……『命』または『資材』と読み解く事ができるわ!」
ーーー
雷の言葉に第六駆逐隊の面々や桔梗、白蓮が驚嘆する!
ーーー
電「はわわわ……雷ちゃん凄いのですよ!!」
白蓮「あぁ……なるほど!」
桔梗「ほぅ!」
響「ハラショー!!」
暁「………ふ、ふん! 思った通りだったわ!」
ーーー
雷「あのねぇ! みんなしてぇ私の事……馬鹿にしてない!? そんな比喩的な事を言ったて、ちゃんと分かるんだからね! 私だって、電と敵兵を助けた事もあるのよ!!」
電「雷ちゃん…………」
雷「どれだけ……命の大事さ、平和の尊さが貴重なんだって事、理解できるのよ! だからぁ、もーっと私に頼っていいのよッ!?」
暁「待ちなさい! どうせ頼るのなら、ネームシップで艦隊のレディである、この暁を頼りなさいよ!! こ、こらぁっ! そこは笑うとこじゃなぁーいッ!」
暁の言葉に……皆が皆……笑顔で笑った。
★★☆
白蓮「はははっ! おっと……すまんすまん! そうか……今の一刀は、こんな頼もしい仲間たちと共に、大陸を平和に導こうとしているのか! 私たちの居た時とは、また違う絆の深さを感じる……」
??「………どう比べて……分かるんだい?」
白蓮「あの頃の私達は、互いに国を競い合い、大陸を統一するのに腐心したさ! 相手の腹を読み合い、己の軍を一刻も早く精強な兵に仕立てあげ、如何に自国が有利な状態で勝つのか……悩んでばかりだったよ!」
??「その割には、白蓮の日常的な物って……子守の真似事ぐらいしか『記憶』に無いんだよ。 これも『記憶』が、まだ出て来ない為なのかな?」
白蓮がハッとする!
……自分と会話していた者は『男』?
しかし、この場所には、若い娘ばかりで、男は兵士のみ!
だから、タメ口で話し掛ける『男』など居ない!
では……知り合い……に……は!?
まさかと思いつつ、後ろを振り向くと───そこに!?
ーーー
白蓮「─────か、一刀!?」
一刀「やぁ……久しぶり!! 公孫伯珪殿!」
ーーー
桔梗「ほ、北郷殿? 記憶が………?」
ーーー
『────えぇッ!!』
ーーー
一刀「………いや、思い出したと言うか……『普通』に分かったと言うのか……。 公孫伯珪殿の姿を見たらね。 色々と思い浮かべれるんだよ!」
白蓮「じゃ、じゃあ………私の真名が言えるのか?」
一刀「言えるけど、まだ……この世界では預かっていないんだ。 預からないと呼ぶ事は、失礼なんだろう?」
白蓮「………預ける! 私の真名を預ける! だから……呼んでみろ!」
一刀「…………ただいま……『白蓮』!」
白蓮「か、一刀────ッ!!!」ガバッ!
ーーー ーーー
こうして───恋姫の中で──初めて記憶にあった女の子『 公孫伯珪《 真名 白蓮 》』と、再開する事ができたのである。
◆◇◆
【 余話 の件 】
? 司隷 洛陽 門前 にて ?
白蓮「しかし、何だか……しっくり来ない理由だな。 私の事は『普通に覚えていた』だなんて……。 もう少し……何かのきっかけとか、鍵になる物や助言をする者のお陰で、記憶が再生された方が……感動するんだけど……」
気分が落ちついた後、顔を赤らめたまま……一刀を交え、話を開始する白蓮。
しかし、桔梗は白蓮の言葉に、些か憤慨する!
桔梗「何を贅沢な事を言っておる! わしらは白蓮よりも早く合流し、数月経つが……未だに記憶が無い状態のままなのだぞ! 会って直ぐに覚えていて下さった事……感謝せねばいかん!!」
桔梗の話によれば……『五人も北郷殿と出会ったが……何れも北郷殿には記憶は無く、自分たちだけしか持っていないため、非常に切ない思いをした』と。
『それなのに、北郷殿に記憶があり、しかも……声を掛けられると言う奇跡が起きているのに関わらず、それが不満だとは何事だ!!』と言う事らしい。
確かに贅沢な悩みであるため、白蓮は桔梗へ素直に謝罪した。
★☆☆
白蓮「………そういえば……前の一刀じゃ……なかったんだよな。 この場合……どう接すれば? 記憶はあっても……一刀本人じゃなくて……別の世界の一刀……。 しかし、一刀本人には違いない………!?」
一刀「………うん。 前の北郷さんは……既に他界されて居ないそうだよ。 それで……俺が代わりに『北郷一刀』として呼び込まれたと、貂蝉より聞いているよ。 だから……俺で良ければ……北郷さんと同じように……」
白蓮「よし! それなら……お前を『前の世界の一刀』として協力する! お前も……一刀と同じように、大陸を平和にする為に動くんだろう? ───そうか! それなら……私も仲間に入れてくれ!!」
一刀「白蓮……ありがとう!!」
───チョン、チョン
一刀「………ん? 何だい……」
雷『司令官! ………私たちの事、忘れちゃたのッ!?』
一刀「い、いや! 俺は元々○○鎮守府の北郷一刀だから───!!」
響『……遊び……だった?』
一刀「はぁ───ッ!?」
暁『ひ、ひどい! 私たちをおも……おも……。 ヒソヒソ(ちょっと、電! この漢字なんて読むのよ!)』
電「ヒソヒソ(玩具《オモチャ》……なのです! それと、その字が弄ぶ《もてあそぶ》と……)」
一刀「こらぁ! いったい何を見て──ッ!? ………この台本は?」
電「あわわッ! アリゾナさんが作った『司令官の気を引く三つの方法』の一つです! か、一刀さんが……この世界の女性に……取られそうなので……相談したら……これを………//////」
一刀「アリゾナ………アイツ……あんな性格だったか?」
響「司令官! この際だ……ハッキリ教えて欲しい! 司令官は艦娘の私たち、この世界の女性の将! どちらを娶る気なんだい!?」
一刀「ちょっと、その質問! 何か段階を幾つか飛んでないか!?」
雷「あぁ──私も聞きたい! 司令官は誰にするの!? 艦娘? この世界の女? もしかして……港湾棲姫って可能性もあるわね! 後は……大穴で北方棲姫とか!? ……幾らなんでも漢女は……論外よね!!」
暁「娶るって………『ケッコンカッコカリ』の事……じゃなくて? も、勿論、レディだから知ってるわよ! 一応確かめただけ、確かめただけなんだから! もし……勘違いしてたら……馬鹿みたいじゃないッ!!」
電「か、一刀さん! 一刀さんは……誰を選ぶんですか!?」
一刀「────それじゃ、ハッキリと言わせて貰う!」
『───────!』
一刀「………今の俺は……自分の事より……大陸の平和の方を優先したいんだ! それに、俺自身には……まだ……誰かを娶る資格も覚悟も無いんだ! だから……その話は大分先になる! これだけは───断言できる!」
響「ふふっ……了解だ、司令官!」
電「…………うぅぅぅ……仕方がないのです! じゃあ、牛乳を飲んで立派な女性に……はにゃあーっ!? この世界に牛乳が無いのですぅぅぅ!!」
雷「司令官に頼って貰えるように、頑張らないとね!!」
暁「ちょっと! 私を差し置いて話を進めちゃ駄目!! 私だって……子供じゃないもん! 選んで貰える資格は……充分あるんだから!! し、司令官! 頭をなでなでしないで! 可愛い……って、レディに失礼よ!!」
ーーー
白蓮より、劉玄徳、関雲長、張益徳の三姉妹が用事を果たして、此方に向かっていると聞き、待っている間の出来事であった。
◆◇◆
【 三姉妹 登場 の件 】
? 司隷 洛陽 門前 にて ?
────タッタッタッタッタッ!!
愛紗「白蓮殿ーッ! お待たせしてしまい申し訳───!」キュッ!!
鈴々「『ドンッ!』───ウワップ! あ、愛紗ー! 急に止まるなんて酷いの……お兄ちゃん? お兄ちゃんなのだ!! 愛紗──! 愛紗……?」
愛紗が白蓮に報告を行う途中、急に立ち止まり、後に続く鈴々が衝突! 鈴々から抗議の声が上がるが───まったくの無視!
愛紗「………………」プルプルプルプル
白蓮「あ、愛紗………? こちらが……天の御遣い北郷か『ご主人様ぁああああ───ッ!!』……ずと……って、紹介するだけ無駄か……」
一刀「は、初めましてぇ───『ガバッッ!!』うおぉおおおッ!!」
鈴々「愛紗っ! 狡いのだ!! 鈴々も───ッ!!」ガバッ!
一刀「ぐぉおおおーっ!? な、なんて力だぁ!! だ、誰か離すの手伝うか、離れるように説得してくれぇえええ───ッ!!」
白蓮の紹介より先に、愛紗が抱き付き、鈴々がそれに続く!
一刀も、見目も綺麗な女の子たちに、突然抱きしめられ、目を白黒させる!
だが、見た目に反して……熊をも絞め殺さんばかりの勢いに……流石に救いの手を頼んだ!
しかし────!
ーーー
桔梗「ほほぅ? 愛紗と鈴々の抱きつきを、同時に受け止めるとは……なかなかに鍛えていらっしゃる! 鍛錬の稽古が……非常に楽しみだ!」
ーーー
電「流石は一刀さんなのです! 日々の鍛錬の成果が出ているのですよ!」
暁「……金剛さんの毎日一回は必ず受ける『Burning Love!!』の飛び抱きつきを耐えれば、誰だってアレくらいの耐久性は付くわよ!」
響「……いや……この前のバレンタインデーの時に、遂に『Burning Valentine Love!!』を受け止めれたって……言っていたが?」
雷「えぇッ!? 『Burning Love!!』の数倍の威力を誇るアレを!? 司令官が、そんなに鍛えられちゃうと……私に頼ってくれなくなっちゃうじゃない! でも、格好いい司令官も……憧れちゃうのよね………」
ーーー
羨望と嫉妬の入った眼差し、勘違い等あり……哀れ一刀は、男を見せる結果となり……そのまま耐久戦に挑む事になったのである。
★☆☆
愛紗「も、申し訳ありません! あまりにも……『ご主人様』……に似ていらっしゃるので……」チラッ! チラッ!
鈴々「絶対──お兄ちゃん! お兄ちゃんなのだ!!」
白蓮「うん……まぁ……事情は話した通りだよ。 一刀……起きれるか?」
一刀「………ごめん……。 まだ……体力が……駄目………!」グッタリ
ーーー
桔梗「わしらが離そうとしても、説得しても……半刻(約一時間)も抱きしめられれば……な。 しかし……羨ましいの……」
暁「あ、あれが……レディの、大人の愛情表現☆!」
電「た、確か……『大人の夜戦』を寝台でやると……男の人は一刀さんみたいに疲労するって……はわわわわわーッ!!!」
ーーー
響「……いいな」
雷「べ、別に羨ましくないんだか……あっ! 桃香さーん! こっちよ! こっち!! 私を必要としているみたいだから、案内してくるわね!」
響「そうか……了解。 あの二人なら……相性良さそうだ……」
★☆☆
雷「ほらっ! 私が曳航するから!」
桃香「あ、ありがとう……雷ちゃん。 (うぅぅぅ……こんな小さな子に、手を引かれ案内されるなんてぇ……恥ずかしいよぉぉぉ……!)」
ーーー
ーーー
ーー☆
愛紗「桃香さま!」
鈴々「むぅ───お姉ちゃん、遅いのだぁ!!」
桃香「愛紗ちゃーん! 鈴々ちゃん! やっと……追い付いたよ……ッ!! もぉー酷いよぉ! 自分たちの仕事が済んだら……パァッと走って行ちゃうだもん! 私の方が……まだ出来ていなかったのに………!!」
ーーー
雷「こらぁ!」
桃香「ひゃっいっっっ!!」
雷「桃香さん! 人に親切にされたら、御礼を言わなきゃダメ! 暁だってできるのよ!」
暁「当然じゃない! お礼はちゃんと言えるし!」
桃香「……はい、ありがとうございます……」
雷「よし、よしっ! いい子ね!」
桃香「うぅぅぅ…………///////」
ーーー
愛紗「桃香さま……申し訳ありません! ご主人様に逢えると思ったら……身体が動いて……//////」
鈴々「仕事をこなすのが遅いからなのだぁ! 鈴々は、パァーとやってサァーと終わらせて……愛紗? その目は何なのだ!?」
ーーー
白蓮「……後で確認しに行くよ……」
愛紗「白蓮殿……申し訳なく……」
ーーー
一刀「…………よ、よいっしょ………」
桔梗「北郷殿……お立ちになられても大丈夫で?」
一刀「……あ、あぁ……! 将が来られたのに……無様な格好で居るなんて……失礼だからね! ぐぅ……き、桔梗……肩を貸して貰っても?」
桔梗「うむ! 如何様にでも……」
愛紗「い、いけません! そもそも……私が原因なんですから! 私が手伝います! 桔梗の手助けは無用!」
鈴々「鈴々も───ッ!」
愛紗「お前では、背の高さが釣り合わぬ!」
一刀「それじゃ……反対の腰を支えて貰えないかな? そうすれば……助かるよ! 片方だけじゃ……動き辛くてね……」
鈴々「うん! 鈴々に任せて!!」
桔梗「………やれやれ……」
ーーー
こうして、一刀と桃香は……対面する事になった。
◆◇◆
【 桃香の記憶 の件 】
? 司隷 洛陽 門前 にて ?
桃香「お初にお目に掛かります……天の……御遣いサマ……?」
一刀「そんな堅苦しい肩書きはいいよ! 俺の名前は……『北郷一刀』! 漢中に拠点を構える……将でいいのかな? この子たちや桔梗の上官になるんだ! 呼び方は……北郷でも一刀でも……なんでもいいから!」
桃香「………………で、では……『ご主人様』……と!」
一刀「へぇ!? ───な、なんでぇ! 俺は……初めて君と顔を合わすんだよ!? それに……君には、北郷さんの記憶が無いと報告されている! 関わってもいないのに、何で……そんな敬称を俺に使うんだい!?」
桃香「お話しの通り……私に『前の世界』の記憶は、余りないんです。 でも、私の二人の妹に対する絆と……あの場面だけは……ハッキリ覚えているんです! あの桃の花の中で……『四人』が誓った言葉を……!!!」
一刀「だけど……それだけじゃ……」
桃香「それでは……『御苑の桜』をご存知ですか?」
一刀「あぁ……新宿で有名な桜の名所か! 昔……連れられて……よく行ったな! 懐かしい! でも……それが? と言うか……何で知ってるの!?」
愛紗「………桃香さま!」
鈴々「お姉ちゃん!!」
桃香「その時……白い服を着た『ご主人さま』は、桃園を見て……呟いたんですよ? 天の国にある……似たような場所が、そこだと……」
一刀「───────!」
桃香「……それに、鈴々ちゃんは別として、あんなに警戒心が強い愛紗ちゃんが、こんなに懐くんですから……信用しても大丈夫だと思ったんです!!」
愛紗「あ、あぁぁぁぁ………///////」
鈴々「にゃはははははっ!!」
一刀「………………」
桔梗「北郷殿……わしからもお願いする! どうか……桃香殿の申し出、受けて下さらんか? 桃香殿の記憶が蘇れば……どのみち呼称は『ご主人さま』じゃ! 寧ろ……わしも『北郷殿』より『ご主人さま』と………」
一刀「わ、わかった! その敬称でいいから! えーと……劉玄徳さん?」
桃香「私は『ご主人さま』に真名を預けます! 真名は桃香です!」
愛紗「わ、私も……『愛紗』とお呼び下さい!! そして、私も……『ご主人さま』と呼ばせていただきたい……のですが……」
鈴々「鈴々は鈴々なのだぁ────ッ!! 鈴々はお兄ちゃんと呼ばせて貰うのだ!!」
一刀「うん……三人とも……白蓮の配下だったよね! これからも……宜しく頼む! 他にも……仲間は多数控えているから、機会があった時に紹介しよう! ………さぁ! それじゃ案内するからね!!」
『─────はいっ!!』
ーーーーー ーーーーー
様々な出来事があったが……白蓮や桃香、愛紗、鈴々たちは、一刀と親交を迎える事になり、 一刀の案内で、都城に向かう事になった。
勿論、桔梗も第六駆逐隊も護衛として付き添う!
その間……
『白蓮の事を一刀が《普通》に記憶していた事に、愛紗が驚愕と羨望と嫉妬を抱いた話』
『鈴々の食事量が、赤城と匹敵すると聞いて……戦慄を抱く第六駆逐隊』
『一刀の周りに……若い女性が複数人も居ると聞いて、頭を抱える愛紗』
『電が鎮守府で、牛乳を常備するように申請をしようと、第六駆逐隊を説得して、連署での提出を承諾させた』
『雷に気に入られて……困惑する桃香』
『自分の《普通の定義》とは何なのか……思索する白蓮』
『良き話が土産話が出来たと……豪快に笑う桔梗』
等あったが……話が長くなるので、割愛させて貰う。
後日……話として出てくるかは……不明である。
ーーーーーーー
ーーーー
あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
やっと……一刀と恋姫たちの出会い……一部いませんけど……始まります。
それと同時に……(出番が殆ど無い)于吉や左慈、貂蝉等の動向を示し、恋姫たちの顔合わせ済ました後に、黄巾賊討伐編に入ろうと思います。
こんなに……前振りが長い話も……無いんだろうな。
追伸
スネーク提督
拝見致しました。
確かに……似ている。
この久秀と重なり合う……っていうのも変なものですが……有名な作品と似たような考えが出来たのは、光栄ですね。
情報提供、ありがとうございます!
説明 | ||
やっと……本編に戻りました。 今度は蜀です。 5/24 マルロクマルサン追加修正しました。 桃香が余計に情けなく……? | ||
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コメント | ||
赤城「心配無用です! 食糧が無ければ、ボーキを食べなさい!!」 鈴々、恋「「────!?」」(いた) 天龍焔提督 コメントありがとうございます! 白蓮「皆で普通、普通と言うが……儒教においては『中庸』と言って大事なこと……以下略」(いた) スネーク提督 コメント&御返事ありがとうございます! 八方敵だらけにしても任務を貫き通し……大事な人だけに思いを託す。 まったく哀しきも純粋過ぎる話でした。 本当に……。 白蓮は、そのうち『普通に』深海棲艦を轟沈できるようになるかも? (いた) お、見ていただけましたか。初クリアであのナレーションを聞いた時は本当に涙が止まらなくて大変でしたよ。テーマソングのSnake Eaterもボスの気持ちを表してるのを歌詞見てて知ったときは鳥肌立ってましたからねぇ…白蓮さん普通に覚えられてて良かったね。…『普通』に、ね…w(スネーク) hokuhin提督 コメントありがとうございます! こういうギャグを御理解頂けると嬉しいですね。 もし、ネタでやれば──『演習にて』……響「私は、三十秒しか本気が出せない……」 暁「早く援護しなさぁーい!!」 (いた) 響がロボ超人にwそのうち二刀流で2倍の跳躍と3倍の回転を加えた攻撃をやりそうだw(hokuhin) mokiti1976-2010提督 コメントありがとうございます! 本来ならば……他の話と遜色ないぐらい続く筈なんですが………まさしくハム効果です。(いた) 折角の活躍が数行で終わるとは…これぞハムさんクオリティーですな!(mokiti1976-2010) |
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