主従が別れて降りるとき 〜戦国恋姫 成長物語〜
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7話 章人(4)

 

 

 

 

 

結局、信長と丹羽長秀は根性で城へ向かうことになった。道中、丹羽長秀は章人を質問攻めにしていた。

 

「次に。“武の頂”には到達していないと言っていましたよね? 何故ですか?」

 

「それはだな……。そうだな、逆に聞こう。君は到達していると考えるか?」

 

「麦穂! なぜお主ばかり質問を続けるのだ!!」

 

「私をはるかに上回る刀の使い手で、他の武器も使いこなすのですから。興味がでないほうがおかしいでしょう? それに久遠様は家でいくらでも質問できるではありませんか。私は早坂殿にも負けましたし、まだまだ遠き道だと思っています」

 

丹羽長秀がそう答えると、章人は頷いた。

 

「それと同じだ。“理論上”は私に抗える武の持ち主など存在しないとは思っている。ただ、勝敗を争うだけが“武”ではない。学問と同じで、“自分が終わり”だと思えばそこで終わりなのだ、そう考えている。故に、私が“武の頂”に到達することは永遠にない。ただ、“そこでやめる”人にとってはそこが“武の頂”なのだろうな」

 

「なるほど……」

 

自分はそんな考え方をしたことは一度もなかった。だからこそ、勝敗を越えた先にあるもの、否。勝つことの先にあるもの。それはどのようなものなのか、とても興味深くなった。

 

「さて、ひよを見つけたら久遠、少々用がある。時間を作ってくれ」

 

「わかった」

 

章人は信長にそう告げ、木下秀吉を探しに行った。といいつつ城内の探索もしていた。信長や柴田勝家、丹羽長秀など、主要な部屋の確認をすませたかったのだ。ほどなく木下秀吉を見つけた。

 

「おはようございます! 早坂殿!」

 

「おはよう。 どうかしたかい?」

 

挨拶だけは威勢が良かったものの、その後の微妙な表情の変化を見逃す章人ではなかった。

 

「その……。私だけ認めなかったことに怒っていらっしゃらないかと思って……」

 

「何も気にしていないから心配しなくていい。これから久遠のところへ行くから一緒に来てほしい」

 

そう。木下秀吉からすれば「認めない」などと言われた上司が自分のことを受け入れるとは思っていなかったため、これからどうするかかなり悩んでいたのだった。

 

「え……? それより、どうして久遠様のところへ?」

 

「行けばわかるさ」

 

そうして信長の部屋へ入る。

 

「色々と考えたが、お主が何を望んでいるのかさっぱりわからん。なぜここへ来たのだ?」

 

「そもそも、“早坂隊”などといっても部下はひよ一人だけ。これではなにもできん。戦場へ行けば別だが、今すぐ戦に向かうわけでもないしな」

 

あきれたようにため息をつきながら章人は告げた。

 

「む……。だがお主、“武と知”と言ったな。場所を与えれば書類の雑用くらいはできるのか?」

 

「できる。ただ、それに関しては城ではないところを買うか借りられるとありがたいな」

 

「その金と仕事をよこせというわけか……」

 

章人は無論、書類仕事をやる場所として最初は城の一室を考えていた。が、やめた。金が手に入らないということもある。もう一つ大きな理由もあったが。

 

「理解が早くて助かる」

 

信長は部下に命じて章人に金を渡させた。

 

「ひよ、これはどのくらいの価値があるのだ?」

 

小袋に入ったものを出して尋ねた。

 

「あわわわわ……。何粒くらいあるんですか?」

 

「たくさん?」

 

数えるのも面倒だったのでそう答えた。中に入っていたのはお金ではなく、小粒金。章人にとっては安すぎるものにしか見えなかった。自宅には1本1キロのいわゆる“延べ棒”が山ほどあったからだ。

 

「これ1粒で1ヶ月は飲み食いできますし、数粒で安い部屋なら買えますよ……」

 

「ほうほう。街を見て回って安い部屋をみるとしよう。」

 

章人は、今の自分にとって最大の課題が何なのかを理解した。“金銭感覚”である。これまでいたところでは「金がありすぎて困る」ことなら嫌になるほどあったが「金がなくて困る」ということは一度としてなかった。しかしこの世界ではその状況にない。金を稼ぐ方法は無論知っていたが、“相場”がわからなかったのだ。

 

そうして街をずっと見て回り、最終的には日当たりも悪く人通りもあまりないようなとことにある家を買うことにした。

 

「どうしてこんな変なところへ……?」

 

「色々と考えがあってね。それに、お金は使えばすぐなくなる。破格の値で買えたんだから感謝すべきだよ」

 

「それはそうですが……」

 

「さて、ひよ。一つ任務を与える」

 

「は、はい!」

 

「これを3粒、銭にかえてきてくれ。」

 

「へ?」

 

どんな恐ろしい指令が下されるのかと思えば、銭に交換するだけ。誰でもできるようなことである。馬鹿にされているのかとも思ったが、従わないわけにはいかなかった。

 

「私はこの家の手入れをしておくよ。先ほど雑巾も貰ったし、すぐ近くに井戸もあるのでな」

 

不承不承、頷いた。何故なのかを考えるより先に、とにかく売ることにした。自分がこれまでやってきたことをぶつけて頑張るだけと思った。

 

「売れたかい?」

 

「はい。こちらです……」

 

「すばらしい。では次の任務だ」

 

「はい!」

 

「今日を含めて3日間、自由に行動するのだ。とりあえずお給金は1粒あれば十分だろう」

 

喜び勇んだのもつかの間。あまりに馬鹿げた任務に呆然となった

 

「聞いているかね? 私は部屋を自分好みにするので忙しいからな。邪魔されたくないのだ。心配するな。書類を片づけるときは呼ぶよ」

 

「はい……」

 

2日目、実働1日目にして木下秀吉はやる気をなくしてしまった。この人物は戦闘以外は全くダメなのだと理解した。それでも、武術の心得がほぼない自分はここでしかやれない、そう思うとよけい惨めになった。

 

「あの、見ているだけでもダメですか?」

 

「それは構わないよ。とにかく話しかけないでくれ。集中できん」

 

そう告げて章人がまず向かったのは、漆職人のところである。当然ながら家は木造で、しかも古い。ある程度の手入れが必要だった。そして次は家具。ここで木下秀吉は、なぜ南蛮好みのものを買うのか、唖然とした。

 

章人からすれば当たり前の話だった。広いテーブルに椅子がなければ仕事にならないのだ。仕入れたものではなく、それを模倣したものだから安いのだと言って店主は笑った。たまに奇人変人の金持ちが買いに来るとも告げた。「奇人変人の金持ち、か。言い得て妙だな。」そう呟くと、次の店へ向かった。本屋である。木下秀吉はずっと章人の姿を見ていて不思議に思うことがあった。なぜあれほど値引けるのか、である。自分が買っても、あるいは幼なじみの友人が買っても、あそこまで上手く値段の交渉はできない。「足下みてんじゃねえぞ小娘!」などと怒鳴られるだけだ。やっぱり性別の差なのかなあ……などと思っていた。

 

「障子と畳にテーブルは合わんが、ここにフローリングはないし致し方ないだろうなあ……」

 

「あの、聞いてもよろしいでしょうか?」

 

「何かな?」

 

「どうして明日と明後日も休みなのですか? 今日も書類はきていますし、明日から始めなければ……」

 

「この程度の書類、数日分たまったところですぐ終わるわ。明日と明後日は街を見て回らねばならんのでね」

 

「え……? 街はもう見ましたよ? 全て」

 

「店の中にまでは入っていないだろう? 飯を食って、酒を飲み、甘味を食らう。あるいは買い物を楽しむ。こういうことをしなければ店のことはわからんのだよ」

 

書類を終えるのに“すぐ”と言ったのも驚いたが、その後、この男はなんと言ったのか。

 

「遊びほうけるつもりなのですか!!」

 

「視察だよ。すでに経費はおりている」

 

本気だとしたらすぐ信長様に言おう、そう決意した木下秀吉だった。

 

翌日、朝から章人にしごかれて疲労困憊の信長は違和感に気づいた。仕事が多い。やたらと陳情に来る者が多い。しかしその理由はわからなかった。章人に足裁きから散々に言われたことで疲れてそう見えるだけだ、そう思うことにした。

 

しかしそれは翌日も変わらなかった。すると、“人払い”を頼んで木下秀吉が一人で現れた。

 

「どうした?」

 

「その……。早坂殿のことなのですが……」

 

「おお! 我も聞きたかったぞ! 仕事振りはどうだ? もちろん最初だから多少の不慣れはあるのだろうが……。 む!? 誰だ?」

 

「その報告、我々も聞きたく思います」

 

「壬月様! 麦穂様!」

 

現れたのは重臣中の重臣。柴田勝家と丹羽長秀である。家中で飛び交う妙な噂について真相を知りたかったのだ。

 

「お主ら……。認めたのではなかったのか?」

 

「私もあまり考えたくはなかったのですが、“うつけの君主は武一辺倒のかぶき者を手に入れて大喜び”などという噂が文官を中心にしてかなり広まっていまして……」

 

「ここ数日、私の元にも様々な陳情が増えていまして、色々聞くと奴に預けた書類の決裁が済んでいないからという者が多いのです」

 

そのように丹羽長秀と柴田勝家は告げた。噂は、馬鹿な君主は奇人を手に入れて大喜び、そういう意味である。それを聞いて信長も思い当たることがあった。増えた仕事量である。

 

「ひよ」

 

「はい!」

 

「全て話せ」

 

信長に睨まれた木下秀吉は覚えている全てを全て話した。

 

「昼間っから酒をのんでいる、だと……」

 

「あ奴……。国庫の金をなんだと思っておるのだ! 今すぐ私が」

 

「お待ちください!」

 

信長は呆然として、柴田勝家は怒ったが、丹羽長秀は止めた。

 

「麦穂! やけに奴の肩を持つが何を考えている!? 懸想しているのではあるまいな!?」

 

「それとこれとは話が別です! あの箸の一件をお忘れですか?」

 

「麦穂、何か案があるのか?」

 

一瞬、丹羽長秀の頬に赤みが差したが、思い当たっているのは別のこと。それで信長たちも思い出した。ただ、丹羽長秀にはもう一つの懸念があった。あの面倒くさいことをひたすら嫌いそうな人物がちゃんとした字を書けるのか、ということである。

 

「はい。案、というほどでもないのですが、明日、視察に行けば良いのです。もし“簡単に終わる”というなら我々の書類も終わらせられるでしょうし」

 

「ですが麦穂さま、明日から仕事を始めるという保証はどこにもないのでは……?」

 

「話を聞いている限りでは、今日までは街を見て回り、明日から仕事をする、というふ

うにしか聞こえないのです。飲み歩く目的は私にも全くわからないのですが……」

 

「確かにな。奴は確かに奇人かもしれんが、何らかの理屈を持って動いていることは間違いない」

 

「しかし殿……」

 

「壬月、仮に酔っ払った奴を無理矢理座らせて、その状態で仕事を終わらせたらどうする?」

 

一時は頭に血がのぼった信長だったが、あることを思い出したのだ。それだけ飲み歩いていたとしても、夕方に帰ってきて自分に話をきかせたりすることをしていた。これまでと同じように。

 

「わかりました。ですがもし明日も仕事をしなかったらそのときは」

 

「好きにせい!」

 

帰ってからも、信長から見た章人の様子は何一つ変わらなかった。帰蝶に聞いても、何一つ変わらないと返ってくるだけである。

 

「何か聞きたいことでもあるか?」

 

「な、ななななな、ない!」

 

「ならいい」

 

全て読まれているのかとも思ったが、恐ろしくて聞けなかった。

 

 

 

翌朝、章人が仕事部屋として買った家の前には4人の姿があった。

 

「こんな通りに客将の仕事部屋があるとは、世も末だ」

 

「そうですね……」

 

柴田勝家と丹羽長秀は唖然としていた。信長は絶句していた。確かに家の中はマシである。しかし、あるのは“僻地”といっても差し支えないような場所で、しかも日当たりは最悪。

 

「おや、久遠。どうした? こんなところに殿様自ら来るとは、よほど暇なのか?」

 

「酒を飲んで遊んでいたお主に言われたくないわ!! ずいぶん来るのが遅かったではないか! 何をしていたのだ?」

 

「雛たちと馬乗りだ。鞍も鐙もない状態で乗ったらずいぶん驚いていたな」

 

「は……?」

 

壬月は思わず間抜けな声を出していた。相当の乗馬技術がなければその状態では乗ることすら難しい。いつも叱ってはいるが、あの3人の力量はかなりのもの。“馬乗り”などと言っても、それなりの距離を動く。鞍も鐙もない状態で、というのは自分でも考えられなかった。

 

「で、揃って何をしにきたのかな?」

 

「仕事ぶりを見に来たのです。3日分の書類がたまっているのでしょう?」

 

「暇な殿様と家老もいたものだな。話しかけなければ別に構わんぞ。さてひよ!」

 

「はい!」

 

「これに水をくんでくるのだ。墨をすらねばならんのでな。」

 

「お主が持っておる、“万年筆”とやらは使わぬのか?」

 

「かえのインクがないのでな……。かといって使わなければ詰まるだけなのだが……。まあ、使わんな」

 

章人の持っていたもので信長の興味を一番引いたのは万年筆であった。1本は白い星の描かれたもので、もう一つは朱色に塗られたものだった。

 

どんな仕事をするのかと思えば、自分たちがやっているようにただ1枚1枚片付けるのではなかった。とにかくただ読む。ひたすら読む。そうして広い机の上に並べていく。表情が真剣そのものだったので邪魔をするわけにもいかず、黙って見ていることしかできなかった。

 

「つまらん陳情が多いのう……。雑用だし仕方ないか」

 

「聞いても良いでしょうか?」

 

「何かな?」

 

「何をしていたのですか?」

 

「見ていたのだからわかるだろう。読んで分けていただけだ」

 

「分ける……とは?」

 

「1枚1枚ただ見ていたのでは効率が悪い。商人からのもの、農民からのもの、あるいは城の文官たちのもの。そういうふうに規則性を持って分け、そこから比較してこういうふざけた陳情は全て却下していくのだ」

 

丹羽長秀の問いにそう答えた章人が見せたのは2枚の紙。見て呆然となった。

 

「ん? 何が書いてあるのだ?」

 

「どうした麦穂?」

 

そう言って信長と柴田勝家も陳情書をのぞき込み、絶句した。そこには真逆の内容が書いてあった。利権争いに疲れたものたちが陳情として送ったのだった。

 

「まさかお主ら、書類決裁のときに1枚ずつやってこういうものを見逃していたのではあるまいな?」

 

「それは……」

 

「陳情書にはどう書くのです? あ、お待ちください。こちらの紙にお書きください」

 

「麦穂、字が書けぬと思っておるな?」

 

章人は墨をすると、さらさらと書いた。それを見た麦穂は悪い予感が的中していた。書かれたのは公家が書くような綺麗な字だったが、それはいわゆる”草書体”である。しかし、公式文書でこれをやられると「読めない」ことが頻発するのだった。

 

「この陳情書のような字を書くことはできますか?」

 

「無論。ああ、そちらで書けということか。いちいち面倒だのう……」

 

それで章人も理解した。私文書(手紙)などであれば草書で書くのだろうが、そうでなければ誤解を生まぬようにしなければいけない……と。

 

「私からも一ついいですか?」

 

「どうした? ひよ」

 

「なぜ字が読めるのですか?」

 

「ああ、読めないと思っていたのか。こんなもの『源氏物語』や『蜻蛉日記』に比べれば赤子の字だよ。私にとっては容易い」

 

「え……」

 

一般的に言われる“古文”は明治以前の文章をさすことが多い。その中で極めて難しいのが『源氏物語』と『蜻蛉日記』である。前者は言わずもがな紫式部の書いた物語で、後者は藤原道綱母が書いた文学作品である。その2作品がきちんと読めれば古文は問題ない、というのが章人にとっての常識であった。

 

「私に言わせれば、何が面白いのかさっぱりわからんがね。源氏物語なんざ結局、源氏が女の寝床に忍び込んでは「やろうぜ」と言って女が「嫌」と言ったものの、また源氏から「やろうぜ」と言われると「いいわ」と言って股開くだけのつまらん作品だし、蜻蛉日記に至っては「私は絶世の美女なのになんで夫は来ないの!?」と嘆くだけの作品だよ。はっきり言ってつまらない。が、その2つを読めば大半の文章は読めてしまう」

 

「読んだことがあるのか?」

 

「直筆のものはないが、写本なら読んだ。さて、無駄話はこれくらいにして書類に回答を書くとしよう」

 

そう言うと、すさまじい早さで書類を片付けていった。

 

「これで終わりだな。あっけないものだ」

 

「見せろ! 馬鹿げた回答ならやり直しだぞ」

 

「好きに見るがいい。文句があるなら具体的に頼むぞ」

 

そう言って柴田勝家に書類を渡した。見て驚いた。「却下」とだけ書かれているのかと思いきや、理路整然と一切の反論の余地なく理由まで書かれていたのだ。

 

「たいしたものだな。では我らの書類も片付けられるであろう? やるのだ!」

 

「認めるのか?」

 

「これでは認めぬ訳にもいきますまい」

 

信長の問いにはそう答えるしかなかった。悔しくて仕方なかった。

 

「人使いの荒いことだ。ということは久遠と麦穂も持ってきているということか?」

 

「うむ!」

 

「ええ」

 

「わかった。ひよ。私が壬月と麦穂の書類を片付ける間に久遠の書類の分類をするのだ。見本は示した。自分なりに考えてやってみよ。そちらの机と椅子をつかうといい」

 

「はい! やります!」

 

そうして机に向かって驚いた。広い。とにかく広い。書類を分類するにはこれだけの広さがあるととてもやりやすかった。

 

自分たちが半日かかる仕事。それを章人は半日で終わらせた。木下秀吉が手伝ったとはいえ、3人分の書類仕事と自分がため込んだ3日分の仕事、その全てをである。

 

「ふむ。これから私の仕事は全てお主にやらせるか。皆をしごくほうに専念できるな」

 

「ならん。というか、お前たちの仕事を私が半日で終わらせたということを喧伝するのは許さぬ」

 

「そんなもん知らん」

 

「やれやれ……。どうなっても知らんぞ」

 

章人は思った。ここを仕事部屋を決めたのは失敗だったかもしれない……と。

説明
第2章 章人(1)
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