暁の食事処 第8話
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私が転生してから1か月がたった、

今、私は幽州にある山におり、街に食料を買うため山をおりていた

 

とりあえず修行のできる場所と拠点となる場所を探すために各地を歩いていたら

修行にちょうどよさそうな山があり、なおかつ山からさほど離れていない

ところに街があったのでそこにしばらくいることにしていた

 

この山は人がほとんど近寄らず、寝床によさそうな洞窟もあり

修行には最適だった

 

本来なら街にある宿に泊まるところだが一年分のお金があるとはいえ

無駄使いはできないと思い洞窟で寝泊まりしていた、実際雨などをしのげる

ところならどこでも良かった、食料は山にいる鹿や猪を食べても良かったが

数日ほどで飽きるだろうしなにより食事のバランスが悪いと思い

街まで買いに行っていた しかしそのたびに店の店主におつかいと間違われ

なんともいえない気持ちになっていた

 

私は山を降りながら修行のことを振り返る

 

霧野さんからもらった白牙と黒渦、しばらくの修行で大体使いこなせる

ようになったが、いかんせん10歳ほどにまで身体が退化したせいか

転生前と比べ太刀筋に重みがなかった、これは身体が成長するのを

まつしかなかった、そしてもう一つ懸念していたのが刀を腰に差すのが

不便なことだなぜかといえば私の身長が刀の長さとほとんど変わらないため

鞘が地面についてしまい引きずっているようでなんともみっともななかった

 

なので今のところはリュックの横に縛り付けるようにしている

 

 

そうだ

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もらったといえば私が転生してから数日たったある日の朝

リュックの上にフード付きの黒のマントのようなものと手紙があった

その手紙にはこうかかれていた

 

 

「やあ、数日ぶりだね元気にしているかい

霧野君から君のことを聞いて僕からも贈り物がしたくなってね

こうして送ることにしたよ、

まず君のことだ、山賊や生き物を狩る時に人から注目を浴びたくない

考えているだろうからこのマントをあげよう

そのマントは服装を隠すのに最適でフードをかぶると髪と目意外が

見えなくなるすぐれものだよ

さらに君の正体がばれないように君の意志で君の眼の色が灼眼になるようにしたよ

なぜ灼眼なのかって?........ 僕のセンスさ!

 

 

 

P.S.この手紙は読んだあと自動消滅するよ」

 

 

と私が読んだあと手紙は消滅した

 

センスに関してはおいておくとして、また神に感心しなければならないと感じていた

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このようなこともあり今私はフードはかぶっていないものの身体をマントにつつんでいた

 

あと十数分ほどで山から降りれるところで........

 

「はわわわわ〜」と悲鳴のような高い声が聞こえた

声の大きさからしてそう遠くない

そういえば前に街に来た時に山の入り口の近くで大型の熊が出ると噂で聞いていた

 

声を聞く限り女性か子どもであることが推測できた

本当に熊なら逃げることすらむずかしいだろう

助けられる命をわざわざ見過ごす理由は私にはない

そう思い私はフードをかぶり声のする方へ走り出した

 

 

???side

 

 

「はわわわわ〜」

私は水鏡先生からあたえられた課題を考えるために

よく集中できるように人があまり近寄らない山に入り

少し行ったところにある木々があまり生えてなく腰掛けるのにちょうどいい石がある

場所があったのでそこで考えていました

陽がしずみそうになったので帰ろうとし腰をあげたとき

 

「ガサガサ」

と背後で草が踏まれる音がしました

いつも見る鹿かなと振り返ったとき

私は一瞬で恐怖に怯えました

 

大きな熊が私のすぐ前にいたのです

熊は私を餌と認識したのか舌を出しながらこちらに近づいて来ます

距離が近付くほどに恐怖がましその場から動けません

距離がすぐ近くまでになったとき

 

熊は牙を出し四つん這いのまま私の首筋を噛もうと突進してきました

私は目をつむり心のなかで水鏡先生や塾の皆に謝りました

でもとっくに噛みつかまれていてもおかしくないほどの

時間がたったのに痛みが全く来ません

恐る恐る目を開くと

 

「えっ.......」

 

と私は驚きました

なぜなら全身を黒い布で包み右手に見慣れない剣を持った人が熊を左手一本で抑えていました

それ以上にその人は私と身長が私の首から頭までの高さくらい

高く後ろ姿しか見えませんが私と3くらい離れていると思いました

 

 

紅蓮side

 

私は木々の間を全速力でかけていた、

すると徐々に小さな影と大きな影が見えてきた

よくみると大型の熊が小さな子どもに襲いかかろうとしていた

格好を見る限り女の子だろう

「間に合えっ」

と私はリュックを背中から離し、リュックが落ちる前に右手で白牙を

鞘から抜く

女の子に熊の牙が届く寸でのところ女の子の前にたちはだかり

左手で熊の鼻を抑える

 

ひとまず安心し、女の子に目を向ける外傷はなさそうだが

怯えていて、とても震えていた

さっさと片付けるか........

と思い右足を振り抜き熊のわき腹をえぐる

 

「ぐがっ.......ぐるるるるる」

 

苦痛のような声を出し私から距離をとり威嚇をする標的を私に変えたようだ

多少の力の不安はあったが杞憂のようだった

 

私は女の子から横に移動し

 

「すぅ......」

 

 

と息を吸い

 

「ふっ...」

息をはき、白牙を腰に添え熊を誘う

 

数秒の無音のあと先に動いたのは熊だった

「グオオオオオ」

と私を噛み殺そうと突進する

 

私の左足に重心をかけ待ち構える

 

距離があと1秒ほどで0になるとき

 

私は左足の重心を開放した熊とすれ違いざま熊の意識に通じる

神経を切り裂く

 

熊と位地が逆になり数秒の膠着のあと熊は無言で地面に横たわった

実戦では初めての居合いだったがうまくいったなと感想をこぼしながら

女の子に歩みよった

 

 

 

 

 

 

 

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