英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート |
〜カレイジャス・ブリーフィングルーム〜
「ヴァイスお兄さ―――いえ、クロスベル側から様々な技術がメンフィルに提供されたのよ。魔導、魔術技術……そのどれもがメンフィルにはなかった技術でメンフィルはあらゆる面で恩恵を受けたわ。で、技術提供をする代わりにクロスベル側がメンフィルに求めたのは二大国―――つまりエレボニア帝国とカルバード共和国に一緒に攻め入る事や兵器の提供等を要求してメンフィルは快く同盟を組んだのよ♪」
「なんだとっ!?」
「技術提供で二大国に戦争を仕掛ける事を決めるなんて……」
「……メンフィルがそこまでするほどの”技術”……一体どんなものなのよ。」
レンの説明を聞いたトヴァルは厳しい表情で声を上げ、ジョルジュは信じられない表情をし、セリーヌは目を細め
「―――クロスベルから提供された技術の一端ならば既に皆様もその目にしたはずです。」
「へ……」
「それは一体どういう事でしょうか?」
シグルーンの指摘を聞いたマキアスは呆け、ガイウスは不思議そうな表情で尋ねた。
「!まさか……先程オーロックス砦を消滅させた”歪竜”という存在の事ですか!?」
「大正解♪ついでに言えばみんながユミルで見たメンフィルの戦艦の部隊もクロスベルからの技術提供によるものよ♪」
「な――――」
「何ですって!?」
「一体クロスベルは何時の間にあれ程の技術を手に入れたのですか!?」
エマの指摘に答えたレンの説明を聞いたレーグニッツ知事は絶句し、サラ教官は厳しい表情で声をあげ、クレア大尉は血相を変えてルイーネに問いかけた。
「フフ……―――私達の仲間の中にはヴァイスさん達同様前世の記憶を持っている方もいらっしゃいまして。そしてその中には技術者もいると言えば、もうおわかりでしょう?」
「………なるほどね。当時の技術をメンフィルに提供したって訳ね。確かにあんなとんでもないレベルの兵器の技術提供なら、同盟を組んでもおかしくないわね。」
「ハハ……ヴァイス達は私達の予想以上に凄まじい戦いを繰り広げていたんだね。」
ルイーネの話を聞いたセリーヌは目を細め、オリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた。
「なお、技術提供をして頂いたクロスベルにも既に報酬の一部としてメンフィルの兵器―――ユミルに現れた戦艦や先程の映像に映っていた”歪竜”を含めた多くの兵器や”合成魔獣(キメラ)”を贈与しました。」
「ちなみにその中には当然”アハツェン”や”機甲兵”みたいなゼムリア大陸で言えば最新式の兵器も入っているわよ♪」
「な―――――」
「あの戦艦の部隊や竜をクロスベルまで所有しているのか……!?」
「……かの戦艦もそうだが先程の竜を使えば、正規軍、領邦軍共に圧倒できるであろうな……」
「そだね。多分見た感じでも火力が既存の兵器とは比べ物にならないと思うし、何より空からの攻撃だと戦車(アハツェン)を主力に使っている正規軍もそうだし、機甲兵を使っている領邦軍も攻撃が届かず、一方的に攻撃されてさっきの竜の攻撃のように”全滅”するだろうね。」
エリゼとレンの話を聞いたユーゲント三世は絶句し、クレア大尉とラウラは信じられない表情をし、アルゼイド子爵は厳しい表情で呟き、フィーは真剣な表情で推測し
「し、しかも正規軍の主力の”アハツェン”に加えて”貴族連合”の主力の”機甲兵”までクロスベルも所有しているなんて……!」
「一体クロスベルは今、どれ程の戦力になっているのでしょう……?」
セドリック皇太子とプリシラ皇妃はそれぞれ表情を青褪めさせ
「なお制圧した二大国の領地はメンフィルと4:6の割合で分ける事になっていまして。”戦争回避条約”の中にあるラマール州と”ルーレ”を含めたメンフィルに贈与されるノルティア州の領地はクロスベルが納める事になっていますわ。ちなみに先程の説明にあった割合の内、6割の方がクロスベルです。」
「!!…………」
「嘘でしょう!?ルーレがクロスベルの領地になるなんて!?」
ルイーネの説明を聞いたシャロンは目を見開いて真剣な表情でルイーネ達を見つめ、アリサは信じられない表情で声を上げた。
「し、しかもエレボニア帝国どころかカルバード共和国にまでメンフィルと共に戦争を仕掛けるって……!」
「そんな事になったら西ゼムリア大陸は大混乱に陥るぞ!?」
「あ、あんた達……!あんた達の仕掛ける戦争によってどれだけの民達が苦しむと思っているのよ!?」
不安そうな表情をしているエリオットに続くようにマキアスは表情を青褪めさせて声を上げ、サラ教官は怒りの表情でルイーネ達やレン達を睨んだ。
「心外ねぇ。レン達―――メンフィルが”その気になれば”、”二大国如き”2,3日くらいあれば簡単に滅ぼせるし、メンフィルは基本戦争の際、エレボニアと違って”百日戦役”の時のようにあからさまに民達に危害を加える事はしないし、制圧した領地の民達も自国の民として大切に扱うわよ。」
「―――暴論になりますが、エレボニア帝国、カルバード共和国共に内戦状態です。そこに第3者である私達が二大国を滅亡させて、”新たな秩序”をもたらせば、少なくとも民達には平和が訪れますわ。」
「そ、そんな……!」
「クッ……!――レン姫!そのような事をすれば、貴国と同盟を結んでいる”不戦条約”を提唱したリベール王国が黙っているとお思いですか!?」
レンとマルギレッタの説明を聞いたアルフィン皇女は表情を青褪めさせ、クレア大尉は厳しい表情で問いかけた。
「――黙っているも何もリベール王国はメンフィルとクロスベルが二大国に戦争を仕掛ける事を承認して、二大国との国境であるハーケン門、ヴォルフ砦のメンフィル軍の通過を認めましたわ。」
「!!」
「なっ!?”不戦条約”を提唱したリベール王国がですか!?」
「……一体どうやってアリシア女王陛下達を説得したんだい?」
シグルーンの説明を聞いたユーゲント三世は目を見開き、リィンは驚き、オリヴァルト皇子は厳しい表情で尋ねた。
「IBCが実行した例の資産凍結の件があるでしょう?その時にリベールも経済恐慌が起こりかかっていてね。そこに同盟国であるレン達―――メンフィル帝国が救いの手を差し伸べたのよ。」
「まさか援助した事を盾にリベールに承認させたのですか?」
レンの説明を聞いたアルゼイド子爵は真剣な表情で尋ね
「それだけではありませんわ。―――メンフィルがリベールに対して”謝罪金”として長期間メンフィルの税金の一部―――それもリベールにとっては20倍以上にあたる1年の国家予算を支払う事に加え、メンフィルとクロスベルが二大国との戦争によって得た領地の一部をリベールに贈与するという内容があった事が一番の理由だと思われますわ。」
「なっ!?」
「ふ、普通に考えてもありえませんわ、そのような滅茶苦茶な内容の契約は……!」
「だけどその滅茶苦茶が通じるのがメンフィル………」
「クッ……まさか我らの知らぬ所でそのような事が起こっていたとは……!」
ルイーネの答えを聞いたクレア大尉は厳しい表情で声を上げ、信じられない表情をしているセレーネの言葉にフィーは真剣な表情で答え、ラウラは唇を噛みしめた。
「なるほどね……リベールにとっては良い事ずくめだから、その件を知ったら確実にリベール政府の役人たちは全員賛成すると確信している上リベールのデメリットはないから反対する理由も見当たらない為、アリシア女王陛下達も仕方なく認めたと言う事か…………」
「………それにリベール王国は”百日戦役”の件で、エレボニア帝国に対して色々と思う所があったからかもしれませんわね……………」
「……………………これもエレボニアの”因果応報”という事であろうな……”百日戦役”終結時にリベールに謝罪と賠償をしなかった”報い”がここで返ってくるとはな……こんな事になるのであれば、エレボニアの社会的立場を失ってでも”ハーメルの悲劇”を公表し、リベールに謝罪と賠償をするべきだった……!」
「あなた…………」
「父上……」
オリヴァルト皇子は重々しい様子を纏って身体を震わせながら後悔し始め、アルフィン皇女は辛そうな表情で呟き、肩を落として後悔している様子のユーゲント三世をプリシラ皇妃とセドリック皇太子は心配そうな表情で見つめた。
「―――それと。遊撃士協会もメンフィル、クロスベルによる二大国侵攻については黙認するとの事です。」
「何だとっ!?」
「ゆ、遊撃士協会まで……!」
「一体どうやって遊撃士協会を黙らせたのよ!?」
エリゼの話を聞いたトヴァルは声を上げ、エリオットは表情を青褪めさせ、サラ教官は厳しい表情で尋ねた。
「―――レマン自治州にある遊撃士協会の本部に制圧したエレボニアの地域内に情報局の手によって次々と撤退させられた遊撃士協会の支部の復活の許可や100兆ミラを”寄付”する話を持ち掛けたら、案外素直に応じてくれたそうよ♪勿論、戦争を起こした際は可能な限り市民達の被害を抑える事や、”百日戦役”のようにあからさまに市民達に危害を加えない事と市民達の避難誘導を行う遊撃士達の妨害はしないという誓約はしたわよ。」
「っ!!」
「宰相閣下主体によって行われたあの件ですか……」
「うわっ!?遊撃士協会はあの件についてまだ根に持っていたんだ!?」
「……そしてそのツケがよりにもよって今になって返ってきたんだ。」
レンの答えを聞いたクレア大尉は辛そうな表情で唇を噛みしめ、レーグニッツ知事は複雑そうな表情をし、ミリアムは驚き、フィーは真剣な表情で呟き
「クソッ!本部の連中は何を考えているんだ!?支部の復活と金の為だけに戦争を黙認するなんて……!」
「エレボニア帝国の国家予算をも軽く越えると思われる”寄付金”だとさすがに考えるでしょうし、加えて支部の撤退の件で元々エレボニア帝国自体に対していい感情を持っていなかった事も要因でしょうね……」
トヴァルは怒りの表情で声をあげ、サラ教官は厳しい表情で考え込んだ。
「そ、そうなると唯一仲裁してくれる組織で残っているのは”七耀教会”だけじゃないのか!?」
「―――いえ、七耀教会も恐らく仲裁に動かないわ。」
マキアスの言葉を否定するようにセリーヌは静かな表情で答えた。
「セ、セリーヌ……?一体どういう事……?」
「何故七耀教会が動かない事がわかるんだ?」
セリーヌの答えを聞いたエマは不安そうな表情をし、ガイウスは真剣な表情で尋ねた。
「忘れたのかしら?”七耀教会が崇めている女神”――――”空の女神(エイドス)”自身がエレボニア帝国の内戦やメンフィルとの外交問題について介入するつもりはないって本人が言っていた事を。」
「あ…………」
「確かに本人も言ってたね。」
「その代わりに私とエマに”餞別”を授けてくれたのであったな……」
セリーヌの指摘を聞いてある事を思い出したアリサは表情を青褪めさせ、フィーは真剣な表情をし、ラウラは複雑そうな表情をし
「め、女神様が本当にそのような事を……!?」
「そ、そんな……女神様はエレボニアを見捨てられたというのですか!?」
「これも”ハーメルの悲劇”を起こしたエレボニアに対する”女神の裁き”かもしれぬな………」
「父上……」
アルフィン皇女とプリシラ皇妃は表情を青褪めさせ、重々しい様子を纏って呟いたユーゲント三世をセドリック皇太子は辛そうな表情で見つめ
「崇めている存在であるエイドス様自身が介入しないのならば、当然七耀教会もエイドス様の意を組んで動かないのでしょうね……」
「クッ……あんなふざけた女神でも、”空の女神”はゼムリアの多くの人々が崇める”女神”。七耀教会―――いや、ゼムリア大陸全土に対して絶大な発言権を持っているのは確かだな……!」
セレーネは重々しい様子を纏い、ユーシスは唇を噛みしめた。
「……本当に”空の女神”がそのような事を言ったのかい?」
「はい……確か”空の女神”御自身は介入する”権限”がないと仰っていました。」
「”介入する権限がない”…………」
「一体どういう意味なんだろう……?」
オリヴァルト皇子の質問に答えたリィンの答えを聞いたアルゼイド子爵とトワは考え込み
「うふふ、元々”空の女神”は”ゼムリア大陸自身”を護る為にゼムリアの地に降臨したのだから、人々の愚かな争いに介入する訳がないでしょう?」
「え…………」
「……その口ぶりだともしかして空の女神と接触して、彼女がゼムリアの地に降り立った理由も聞いたのかい?」
レンの答えを聞いたアルフィン皇女は呆け、オリヴァルト皇子は真剣な表情で尋ねた。
「接触するも何も向こうからメンフィル大使館にいるパパ―――メンフィル大使リウイ・マーシルンを訪ねてきたそうよ?ゼムリア大陸内で活動する為にレン達―――メンフィルに偽の戸籍を作ってもらう為に。」
「ええっ!?」
「め、女神様がメンフィルに!?」
「しかも何故リウイ陛下に……」
レンの説明を聞いたアリサとエリオットは驚き、ガイウスは目を丸くした。
「さあ?それこそ言葉通り”女神のみぞ知る”よ。で、空の女神がレン達―――メンフィルとクロスベルの二大国侵攻について介入しない理由だけど…………『私は本来ならこの時代に存在してはいけない者。この時代の事はこの時代に生きる人々が決める事……それが自然の”理”です。』―――そうパパに伝えたそうよ。」
「!!」
「ほ、”本来ならこの時代に存在してはいけない者”……?」
「まるで自分自身がこの時代にいる存在ではない言い方に聞こえるけど……」
「………………!(まさか……空の女神は”時代を越えて来た”の!?)」
レンの答えを聞いてすぐに事情を察したオリヴァルト皇子は目を見開き、レンの答えの意味がわからなかったマキアスとジョルジュは戸惑い、意味がわかってしまったセリーヌは目を細めた。
「ハハ…………なるほどね。”至宝”が絡んだリベールの”異変”に介入しなかった”眷属”の件を考えると、”空の女神”自身が人々の愚かな争いに介入する訳がないね…………―――レン姫、一つ聞きたいのだけどいいかな?」
「何かしら?」
「”空の女神”が”今のゼムリア”に現れたのはやはり”彼女”が関係しているのかい?」
「ええ。ちなみに”空の女神”の両親や先祖も一緒に来ているわよ♪」
「そうか……”彼ら”もこの時代に来ているのか…………ハハ……喜んでいいのやら、悪いのやら。」
「お、お兄様……何か知っていらっしゃるんですか……?」
レンとオリヴァルト皇子の会話が気になったアルフィン皇女は戸惑いの表情で尋ねたが
「……まあね。―――ただ悪いが”その件”についてはみんなには教えられない。空の女神がゼムリアの地に現れた”方法”が第3者に知れ渡れば、ゼムリア大陸自身の”歴史”が滅茶苦茶になる可能性が非常に高いからね。」
「殿下、それは一体どういう意味なのですか?」
「……………」
「ブーブー。誰にも教えないから、ボク達にも教えてよ〜。」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたアルゼイド子爵は尋ね、クレア大尉は真剣な表情で考え込み、ミリアムは不満そうな表情で言った。
「あ、ちなみにだけど、空の女神から頼まれた件――――偽の戸籍を創る件だけど、実はこの話には続きがあってね……パパは偽の戸籍等を用意した後、”空の女神”にある依頼をしたのよ♪」
「い、依頼ですか……?」
「……一体どのような内容なのでしょうか?」
レンの話を聞いたセレーネは不安そうな表情をし、レーグニッツ知事は警戒の表情で尋ねた。
「―――”ハーメルの悲劇”を世界中に公表した際、”空の女神”からリベールには落ち度がなく、完全な”被害者”である事を公言して頂く事を”空の女神”御自身に依頼したとの事です。」
「!!」
「何ですって!?それじゃあメンフィルはリベールから依頼されなくても最初から”ハーメルの悲劇”を公表するつもりだったの!?」
シグルーンの説明を聞いたオリヴァルト皇子は目を見開き、サラ教官は血相を変えて尋ねた。
「ええ♪エレボニア滅亡後に”ハーメルの悲劇”を公表したら滅亡したエレボニアの統治もやりやすくなるでしょうし、”不戦条約”を提唱したリベールのメンフィルに対する不信感も相殺できるどころか、それを”借り”にできるしねぇ?」
「ハハ……まさに一石二鳥―――いや、一石三鳥の策だね……」
「そ、そんな……」
「ま、まさか女神様はその依頼を承諾したのでしょうか……?」
レンの答えを聞いたオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟き、セドリック皇太子と共に表情を青褪めさせたプリシラ皇妃はレンに問いかけ
「勿論承諾したとの事よ。ちなみに”空の女神”自身は”ハーメルの悲劇”を知った時、”女神として”も当然許せないけど”人として”も決して許せないって、言ってたとの事よ♪」
「…………なるほどね。”人としてのエイドス”……”神としてのエイドス”……あの女は”人と神”という表裏の顔を使い分けていたのね。」
「……”女神”としてのエイドスさんはどのような”人”なのでしょうね……」
「…………既に女神も”ハーメルの悲劇”を知り、エレボニアに対する”裁き”を降したという事か……」
「……………………」
レンの話を聞いたセリーヌは目を細め、エマとユーゲント三世は重々しい様子を纏って呟き、アルフィン皇女は辛そうな表情で黙り込んでいた。
「うふふ、話が随分逸れてしまいましたけど……―――これでおわかりでしょう?エレボニア帝国とカルバード共和国はまさに”四面楚歌”の状況である事を。特にエレボニア帝国に到っては”空の女神”にまで見捨てられたのですから、”女神の御慈悲”すら望めない状況ですわね♪」
「唯一仲裁をしてくれそうな西ゼムリアの組織や国家で残っているのは”レミフェリア公国”くらいだけど”不戦条約”を提唱したリベールが沈黙し、七耀教会や遊撃士協会も沈黙した今の状況で、仲裁する”義理”もない上、”利”もなくエレボニア帝国とカルバード共和国の為に果たして仲裁してくれるかしらねぇ?」
「クッ……!」
「今まで動きがなかったのは、”百日戦役”のように第三者からの仲裁をさせない為に裏で動き回っていたのね……!」
「チッ、徹底してやがるな……!」
ルイーネとレンの問いかけを聞いたクレア大尉は唇を噛みしめ、サラ教官とトヴァルは厳しい表情でレン達を見つめた。
「…………レン姫、ルイーネ殿。メンフィルがエレボニアを滅ぼそうと戦争を仕掛ける事は理解できますが……クロスベルと共に二大国を滅ぼそうとする事は”筋が通らない”のではありませんか?」
するとその時考え込んでいたリィンが真剣な表情でレン達を見つめて問いかけた。
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第25話 | ||
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本郷 刃様 要は様々な意味で”力”が必要という証拠ですね(sorano) なにを為すにもやはり力が重要ですからね、武力に知力、権力に国力、そして金、と・・・(本郷 刃) |
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