暁の食事処 第13話 |
雛里side
「あわわわわっ」
紅蓮さんに急に話しかけられて驚いて夢中で走ってしまいました
「ここは山の奥でしょうか?」
どうやら山の奥に入りすぎちゃたみたいです
「あわわ、道がわからないです」
どうしましょう帰る道がわかりません
それにしても、何でこんなに紅蓮さんが気になるのでしょうか?確かに紅蓮さんは誰にもやさしく接してくれるし気遣いもしてくれますあと料理もとても上手ですとくにハンバーグがお気に入りです
あと紅蓮さんは大人みたいな雰囲気や表情はとても安心できます
でもそれだけじゃないような.....
何なのでしょうかこの気持ち........
そんなことを考えていると
「がさがさっ、ざっざっざつ」
草木を一定の間隔で踏む音近くからします音の数から数人のようです、猪狩りの人たちでしょうか
良かったこれで道が聞けます私はそう思い
「あの、道を聞きたいのですっ........」
音の方に近より話しかけた瞬間私は息が止まりました、何故ならその男の人たちの雰囲気がとてもではないですが私に
嫌悪感や恐怖を感じさせました、そして男の人たちの剣には血がべっとりついています
「あわわわわわっ.....」
私は恐怖で声が出ませんそして足がすくみ動けません
「おいおいこんなところに子どもがいるぜ!」
「本当だな、ふむおい、この子どもをアジトにつれていくぞ」
「そうだな売れば高く売れるし、へへっいい退屈しのぎになる」
私は口を布で塞がれ、手を紐で縛られてしまいました
「んっんんっ」
抵抗してもだめです大人と子どもでは力の差がありすぎます
「(誰か助けてくだしゃい)」
私は心の中で強く願いました
朱里side
私は戦の戦法についての本を買うために街にいます
「紅蓮さんの今日の晩御飯は何なのでしょうか♪」
すっかり毎日の楽しみになっていました紅蓮の作る料理は全部美味しくて
中でもハンバーグが一番好きです、前に紅蓮さんに料理のことをいったら
「そうか、口にあったようで良かった料理を作る人からしたら今の言葉は最高の褒め言葉になる
だからありがとう....なでなで」
私は紅蓮さんに頭を撫でられましたやっぱり気持ちいいです
でも紅蓮さんはもうちょっとで旅に出てしまいます紅蓮さんは頭がよくて教えたことがすぐにできます
もう一通り教えてましたもう読み書きに困らないところまでいます
でも...嬉しい反面寂しい気持ちになりますですが、最後は笑ってお別れしようとおもいます
そう決意していると街の広場に人が集まっていました
何でしょうか?賑わっているという雰囲気ではありませんどこか慌てている感じです
私は広場にいき話を聞くことにしました
「おい聞いたか山の奥に山賊がいたらしいんだよ」
「嘘だろ!何かのみ間違いじゃ....」
「本当だよ遠目だけどしっかりみたんだ!」
はわわっ、大変です!
「あとよ遠くてよく見えなかったが変にひらひらした服を着ている子どもが連れ去られていたような..」
えっ......
私は嫌な予感がしましたここらへんでひらひらしたような変わった服を着ている子は
雛里ちゃんくらいです、でもそんな...
私は急いで塾の方に走り出しました
紅蓮side
私は廊下で庭方を見ながら座禅をしていた
どうやら鳳統の気にさわることをしてしまったようだやはり子どもというのは接し方が難しい
大人とちがい感情に正直だしかしどこか常識が通じない「泣く子と地頭には勝てぬ」
昔の人はよくいったものだ、現に私は朱里の涙に弱い気がするしかしこのまま別れるのは忍びない
私はこの1カ月で大体の読み書きはできるようになった元々漢字ににていたし何より朱里や鳳統の説明が良かったからだと思う、なので後数日で別れる予定だ、だからという訳ではないがケンカ別れのようなことはしたくない
「どうしたらいいだろうか..」
生憎私はこういうことに対する知識や経験があまりない
「できることをやるしかないか」
難しく考えても仕方ない私のできることで機嫌を直してもらおう
確か雛里の好物はハンバーグだっただろうか、私は晩御飯の用意をするため台所に向かおうとすると
「紅蓮さ〜〜〜〜ん!!」
朱里が走りながら私のところに走ってくる確か本を買いにいった後街を回るといっていたが随分早いような気がする、そして息が乱れていて表情も暗い
「朱里そんなに急いでどうしたんだ」
「はあはあ...んぐっ、紅蓮さん雛里ちゃんはいますか?」
朱里が私に迫るように聞く鳳統がどうかしたのだろうか
「いや、少し前に山の方へいってしまったが」
その瞬間朱里は涙を流しながら涙声で
「大変です、雛里ちゃんが山賊にづがまっちゃいました」
私は大きな後ろめたさを感じるまさかもう逃れてきた山賊が山にいるとは本当なら私の責任だ私が鳳統の機嫌を悪くしたからだ、私は自分に不用意さに毒づく
「私、どうしたら」
私の服をつかみながら必死にいう
「朱里、すまない..........今回のことはおそらく私が鳳統の機嫌を悪くしてしまったことが原因のようだ、だから鳳統は私が助ける」
私は低い声で静かにいう
「えっでも紅蓮さんがそんなこと......それに無理ですいくら紅蓮さんが強くても何人いるかわからないですよ」
朱里がそんなことあり得ないかのような顔をする
「いや、鳳統が山に行ったのは私の責任だ、それに心配しないでほしい鳳統は必ず私が助ける........
何より............」
私は両手で朱里を包み込むように体を引き寄せる
「あのっ/////紅蓮しゃん」
「もうこれ以上、君の泣く顔はみたくないだからもうなかないでくれ」
朱里、勿論鳳統もだが私の料理を食べていたときの顔が一番似合っている
だからその笑顔を山賊に奪わせる訳にはいかない
「朱里、山賊がどこにいるか分かるか?」
「ぐすっ、えとたしか山の奥かと」
私は1ヶ月前まで山に野宿していただから隠れられそうな洞窟や穴は知っている
私は体を離し部屋から白牙と黒渦をつかみリュックを背負う
「白牙、黒渦、私はおそらく人を殺すだろう人殺しに使われるのは不本意かもしれないだが鳳統を助けるために今は力を貸してくれ」
押さえた声でしかし確かな意志をもち語りかける
私は廊下に戻り
「朱里、この事はまだ誰にも言わないでくれみんなを混乱させたくない」
「はい、わかりました紅蓮さん、後気をつけてください」
朱里は私の手を握る
「ああ、私も鳳統も無事に戻ってくる」
私がやさしく言い頭を撫でると朱里は手を離す
「では行ってくる」
私は山の方へ全速力で走る
鳳統をさらったことを後悔させようそして........
私は今回のことで覚悟を決める
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