艦隊 真・恋姫無双 60話目
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【 久々の皆さん の件 】

 

? 益州 周辺 にて ?

 

華佗「フゥ──ッ! 今回は、かなりの遠出になったな! 卑弥呼……疲れてはないか!?」

 

卑弥呼「ガハハハハッ! 漢女道で鍛え上げた、この鋼の肉体! 未だに疲れなどないぞ!?」

 

華佗「そうか……疲れているなら、軽い按摩でも行うと思ったが、大丈夫そうだ! 流石は卑弥呼だよ!」

 

卑弥呼「─────!」 

 

華佗「よしっ! この俺も──待っている患者のため! 挫けず南蛮に向かわなければなッ!! おっと! 君たちは、大丈夫か!? この未開の地に入るのは初めてなんだろう? 決して無理などしないでくれ!!」

 

ーーー

 

球磨「大丈夫クマよ! このくらいの事で音を上げる球磨じゃないクマ!」

 

多摩「木天蓼……沢山採取して置くにゃ! この煙を吸うと……ニャンか疲れが吹っ飛ぶにゃ〜! ニャッハハハハハハーッ!!」

 

球磨「だ、だめクマァー!! 吸いすぎは毒だクマ!!!」

 

ーーー

 

夕立「うん! 大丈夫っぽい!! こんな山歩きより辛い事なんか……もぉっと、もおぉぉっとあったもん! それに比べれば、こんなの散歩と一緒だっぽいっ!! だから、たくさん頑張って、提督さんに褒められたぁーいッ!!」

 

川内「だけどさぁ……夜戦ができないのは寂しいな。 偶に、動物相手に夜戦するけど、歯応えが無いんだよ。 なんかこう〜緊張感が足りないというか……。 あっ! 勿論、その動物は美味しく頂いてるからね!!」

 

ーーー

 

扶桑「ハァ……ハァ……! そ、空が、あんなに青いのに……! 火力強化で採用された主砲や副砲の巨大さが……仇になってしまったようね……」

 

山城「ジッと見ていると……この誇らしいと思っていた艤装が……憎たらしくなってくるわ! あぁ……やはり不幸のままで……終わるのかしら……」

 

扶桑「山城……諦めないで。 諦めたら……伊勢や日向を、永遠に超える事は不可能なの。 だから、お願い……諦めないで私を支えて欲しい! 一緒に改二となり、伊勢、日向を上回る……航空戦艦になりましょう!!」

 

山城「はっ……はいっ! 姉さま!!」

 

ーーー

 

卑弥呼「な、何と言う事だ! せっかく……だーりんが誘ってくれたと言うのにぃ、自分の健全な肉体を……誇示するだけで終わらせるとはぁ──ッ!! こ、これでは、貂蝉の漢女道的手腕……窘める事など到底言えんわぁ!!」

 

ーーー

 

こちらは、遠征組。

 

資材確保、レベルアップの為の修行等を目的に、華佗たちに付いて苦難を乗り越える艦娘たちである! 

 

今回の目的地は『南蛮』!

 

ここに住まう悪龍を退治し、龍の球を得ようと向かっていたのだ!

 

背丈以上に伸びている草を分け入り、容赦せず照り続く……灼熱の太陽の光にも耐えて、向かっていく遠征組の者たち!

 

しかし、返事の元気さと違い……足元が覚束ない者が数人見えるため、華佗が小休憩を提案する!

 

華佗「一度……休息を取ろう! 無理に進めば、誰かが脱落する。 そうなれば、全員……その者の行動に合わすから、他の者が体調を崩して、次の脱落者を更に生み出す事になるからな!!」

 

華佗は、そう言って……日を遮る場所を見つけ、座る場所の準備を始める。 

 

正直……華佗の提案には賛成だった艦娘たちは、頬を緩めながら支度を始める。 簡単な食事や補給物資の準備、艤装の手入れなどをだ。

 

★☆☆

 

扶桑「華佗さん……一つ……尋ねても宜しいでしょうか?」

 

華佗が休憩場所を設置していると、後ろより扶桑を先頭に艦娘が並ぶ。

 

華佗「俺に応えられる話なら、何でも構わないよ」

 

扶桑「では、お聞きします! 私は……不思議に思っていたのですが……貴方は何故……提督と共に洛陽へ向かわなかったのですか?」

 

華佗「………………」

 

扶桑「……皇帝陛下と言えども患者ですよ? 貴方が診察を行えば……完治する可能性も……」

 

扶桑の言葉に、華佗は静かに答えた。 

 

華佗「一刀たちが出発した後に診断したよ。 しかし……残念だが、既に手の施しようがなく、俺の力でも……延命治療が精一杯だったんだ!」

 

扶桑「えぇぇぇ─────ッ!?」

 

華佗の答えに、質問した扶桑が驚きの声を上げる! 

 

他の艦娘たちも、大なり小なりあったが……驚きの表情を示す!

 

ーーー

 

山城「そんな! 提督が出発したのは……数十日前! 私は、提督が出発した三日後に、貴方に付いて遠征に出たのよ! たった数日で、成都から洛陽まで往復、しかも皇帝の診察まで──できるわけないじゃない!!」

 

川内「いや、分からないよ! 華佗に……私たちのような艦娘が居れば簡単じゃないかな? 夜の闇を颯爽と駆け抜ける──私みたいな存在がね!!」

 

多摩「多摩も暗闇なら得意にゃ!」

 

球磨「だけど……あの時は全員居たクマ。 提督から指令が出ているのなら分かるけど、民間人を乗せての長距離遠征は……普通禁止されているクマ!」

 

夕立「う〜ん? 何か忘れている……っぽい!? あっ! もしかして、あの変なオジサン──ムグッムグッッ!!」

 

川内「ば、ばかぁ!! その言葉は禁句だ!!!」

 

ーーー

 

川内が夕立の口を抑えるが……既に遅く……艦娘たちの背後より、目を光らせた卑弥呼が、腕を組んで現れた!!

 

ーーー

 

卑弥呼「だぁああぁぁれぇが……変なオジサンじゃとぉおッ!? この華麗なる美女を捕まえてぇ!! 百歩譲っても成熟した熟女と語れぇいいい!!」

 

夕立「キャァァァァーッ!! 出たぁ! 出たぁぁっ!! 全力で砲撃するっぽーい! 砲撃準備、開始ぃ!!! 」

 

卑弥呼「んんっっ────はぁっ! はぁっ! はぁっ!」

 

夕立は軽い混乱状態になり、12.7cm連装砲を卑弥呼に向ける!!

 

しかし、卑弥呼は片手で自分の口に掌を押し付け、勢いよく夕立に向けて離し数回繰り返す! 早い話が、投げキッスを数回繰り返したのだ!

 

夕立「準備できたぁ! 今、砲撃開始ぃいいいッ!!」

 

卑弥呼「漢女道四十八の奥義、漢女の指弾接吻(投げキッス)!」

 

夕立「えい! えい! えーいっ!!  ……あれ? あれぇ!? あわわわわぁぁぁ!? ほ、砲撃できない……? な、なんでぇ──!?」

 

卑弥呼「うぬの攻撃は……既に無力化したわぁ!」

 

夕立「───あぁっ! 妖精さんたちぃいッ!! ど、どうしたのっぽい!? 全員……倒れているっぽい!!! しっかりしてぇぇぇ!!」

 

軽く混乱していたとはいえ、艦娘中上位の武勲艦の夕立は、何時もの演習通りに操作した筈の艤装が、全然作動せず更に混乱する。 

 

夕立が艤装を外して確認して見れば……隙間には、艤装を細かく操作してくれる妖精さんが……全員倒れていた!

 

卑弥呼「心配いらん! 気絶しておるだけだ!」 

 

夕立「───────!?」

 

卑弥呼はニヤリと笑い……説明する。

 

卑弥呼「伝説ではな、蛙の王子に掛かりし強固な変化系魔術結界を、恋人であった漢女が、この奥義で一撃粉砕し、王子を無事に人間に戻したと伝わりし奥義よ! 儂の魅力を加味すれば……更なる威力を得られるが……これくらいで勘弁してやろう!!」 

 

夕立「うわあぁぁぁぁん! よ、良かったーっぽい!!」

 

ーーー

 

川内「やるねぇ……それなら、次に私が挑ませて貰うよぉ!」

 

ーーー

 

扶桑「山城! この卑弥呼さんを倒せば───私たちの改造は間違いナシよ! 一緒に次の段階に昇りましょう!!」

 

山城「わかりました! 必ず倒します!! そして、もう二度と『不幸姉妹』なんて呼ばせないわッ!!!」

 

ーーー

 

球磨「球磨型ネームシップの意地を見せるクマ!!」

 

多摩「妹たちの方が、何かと目立つからにゃ!! ここで頑張って、姉の威厳を見せて、改造できるように活躍するにゃ!!」

 

ーーー

 

華佗「おいおい………まだ先が長いんだ! こんな所で体力消耗したら、後が大変なんだぞ!?」

 

ーーー

 

華佗は、卑弥呼に戯れる艦娘たちを見て、注意の声を上げた。 南蛮の地は、現在の地より数日掛かるのだ。

 

しかし、華佗の声に応える者は誰も居らず……卑弥呼に散々な目に合わされるのであった。

 

 

◆◇◆

 

【 華佗と扶桑 の件 】

 

? 益州 周辺 にて ?

 

華佗「……結局、休憩場所が宿地場所になったな。 予定の日数より遅くなるが、一刀に頼まれた事もあるし、戦力が多い方が助かる。 必ず悪龍を倒して……龍の球を得なければな……」

 

華佗は、簡素な天幕を張り、この場所で一夜を過ごす事に決めた。 

 

ーーー

ーー★

 

今、天幕には……艦娘たちが魘され(うなされ)ながら寝ている。 

 

卑弥呼相手に演習を始めた結果だが……それはもう散々。

 

幾ら、艦娘が多数で攻め掛かっても、卑弥呼は一人で対処して弾く、避ける、巻き込んで反撃を封じると……熟練の技術を見せ付ける。

 

艦娘たちの基本戦闘は、陣形を組んで砲撃。 

 

対艦隊戦に特化しているので、小回りで動き廻る敵に対処は難しい!

 

それでも、味方に当たらぬように砲撃を仕掛けたり、卑弥呼を取り押さえようと左右に分かれて挟撃したりと、頭を働かせた。

 

ーーー

ーーー

 

卑弥呼「そんな事では、空母水鬼どころか……鬼系や姫系でも一撃で終わりだ! 北郷……提督を、後悔と悲哀のドツボに叩き込むつもりかぁ!!」

 

川内「そんな事……させないッ!!『グイッ!』───うわぁあああっ!!」

 

球磨「あわわわッ! き、来ちゃだめクマ『ゴチンッ』痛ぁーッ!!」

 

ーー

 

多摩「そこにゃ! ………にゃ!?」

 

夕立「夕立、砲撃するっぽい!! あ、あれっ? 居ないっぽい!?」

 

卑弥呼「フハハハハハッ! どこを見ているのだ!!」

 

多摩「みぎゃぁああああッ! 後ろにいるにゃ!!」

 

夕立「う、嘘ぉぉぉぉ………っぽい!!」

 

ーー

 

扶桑「私たち……自慢の火力がッ!!」

 

山城「15.2cm単装砲の砲撃が、跳ね返されるッ!?」

 

卑弥呼「漢女道四十八の奥義の一つ……『鋼の餅肌』よ! 漢女である儂は、好いたおのこの趣向好みに、筋肉の固さを変化させる事ができるのだぁ!! これも……日頃の鍛錬と肌の手入れの賜物と……思い知るが良いわッ!」

 

山城「まだぁ、まだよぉ! 主砲、よく狙って、てぇーっ!!」

 

卑弥呼「ぬっふぅうううんッ!!!」バァンッ!

 

山城「そ、そんなぁ……! わ、私の35.6cm連装砲の砲撃まで……大胸筋で受け止めて跳ね返すなんてぇ……!!」

 

扶桑「なんて人なの───あっ!?」

 

山城「あぁあああ……! こんな相手と戦う私は……やはり不幸だわ!」

 

卑弥呼「むぅ! ───い、いかん!!」

 

扶桑「山城! 貴女の砲弾がぁ──危ないぃぃぃ!!」ドンッ!

 

山城「あうっ! ね、姉さまにまで跳ね飛ばされ───えっ!?」

 

 

\★☆★/  \★☆★/ 

 

 

扶桑「────キャアァアアァァァッ!!」

 

山城「姉さまぁあああッッッ!!」

 

ーーー

 

結局……卑弥呼一人に……艦娘たちは中破に近い状態にさせられたのだ。 

 

特に山城は、卑弥呼に跳ね返された自分の砲弾が、庇ってくれた扶桑を傷付けた事に……ショックが大きかった。

 

今でも……寝ている天幕から『姉さまぁああー! 逃げてぇえええ!!』と絶叫が響き渡っている。 

 

扶桑姉妹は、艦娘中で特に仲が良い姉妹ゆえに、当然の反応だろう。

 

……当事者の卑弥呼も心配して、外から見守っていた。

 

ーーー

ーーー

 

艦娘たちが収容されている天幕の傍より、少し離れて場所に華佗が座っていた。 時刻は、昼を過ぎ……後少しで夕刻になる頃。

 

華佗「………できる限りの治療はした。 しかし、俺の五斗米道が……どこまで効き目が出てくれるのか……!」

 

華佗は、人間に対しての名医である。 

 

幾ら艦娘が、若い女性の姿をしているとしても、その治療の効果はどれだけのものかは未知数。 勿論、今回初診察である!

 

────ザッ!

 

??「───大丈夫ですよ……私でさえ……こうして元気になりましたから」 

 

華佗「……無事に……目が覚めたか! 良かった……!」

 

華佗の傍に近付いたのは扶桑。 

 

山城を庇い、砲弾の破裂で倒れて運ばれた艦娘であった。

 

扶桑「これこそ……怪我の功名……ですね? 華佗さんの医術を、我が身をもって知る事ができました!」

 

華佗「だけど、全部が俺の腕じゃない! 患者の生きる意志、病に屈しない想いが、治療の効果を高めてくれるからだ! 幾ら腕が良くても、根本たる『生きよう』と思う欲が強くないと、助かる者は居ないのさ!」 

 

扶桑「………………」

 

華佗「それに、君は……元々大きな怪我をしていない。 君の判断が爆発の衝撃を弱めて、気絶と軽い打ち身ぐらいで助かったんだよ!」

 

扶桑は、華佗の言葉に……寂しく微笑む。

 

扶桑「あの時……山城の傍へと飛び込んだ後、とっさに爆発する方向へ私の艤装を向けて遮断物にしたんです。 私たち姉妹の艤装は、火力重視で他の娘より巨大な砲だったから、楯代わりに使えば……って」

 

華佗「装備の有効利用……的確な状況判断じゃないか!」

 

扶桑「とんでもない! 私の主砲、副砲にも……砲弾や火薬が入っているんですよ! もし、引火など起こしたら──ここ全体が吹き飛んでいました!」

 

扶桑は、謙遜とも卑下とも付かぬ……言葉を発す。 

 

しかし……華佗の言葉は……最後まで扶桑を賞賛した!

 

華佗「卑弥呼がね、装備を外してくれた後に言っていたよ。 楯にした部分には砲弾……か? 爆発する物は無かった……と。 つまり、君は……砲弾の有無を重さで判断して、最小限の被害に抑えたんじゃないのかい?」

 

扶桑「……………」

 

華佗「自分の装備の中身を重さで把握、装備の有効性、自分の安全と味方への被害を防ぐ心配り。 さすがに『艦娘』と言われる武人だけある!」

 

扶桑「そ、そんな……そんな事!」

 

華佗「………どうして、そんなに自分を卑下するんだ? 君の行動は立派だった。 一刀も見ていたら、間違いなく褒めていただろう。 それなのに、君は何故……自分を褒めてあげないんだい?」

 

別の意味で咎められた扶桑は、戸惑いを隠せず、日頃の思いを打ち明けた。

 

扶桑「私……この艤装……本当は好きじゃなかったんです。 火力を重視するあまり、全体的なバランス……均等が悪くって。 その為に……妹の山城にまで迷惑ばかり……。 でも、私たちの艤装は、コレに決まっていて……」

 

華佗「人の身体も同じさ。 生まれ付いての物に、アレが悪いコレが悪い……って言っても仕方ない。 ならば、どうするか? 今の自分の長所を生かすべきじゃないのかな? 色々と試行錯誤して……極めるんだ!」

 

扶桑「────!」

 

華佗「俺は……五斗米道(ゴットヴェイドォー)に属していたから、医術を始めたわけじゃない! 病に苦しむ人々を……何とか救いたい! その一心で突き進んで行ったら……名医なぞ言われるようになった……だけだ!」

 

扶桑「………だから、先ほどから悩んでいたんですね? 私たち艦娘を救うのに、どうすれば治療できるのかと?」

 

華佗「俺ばかりじゃない。 一刀も考えているんだ……更に激しくなる戦いに備えて、君たちの強化と……治療方法も!」

 

扶桑「わ、私たちには───」

 

華佗「君たち専属の医者を……連れて来るんだろう? 卑弥呼が言っていたよ。 だけど……もし、その医者が倒れた時……どうするんだ?」

 

扶桑「そ、それは……」 

 

華佗「倒れた君たちが居たら、俺だって直ぐに駆けつけて、君たちを元気にしたいと思うぜ? アイツなら、一刀なら……余計……そう思うだろう! なにしろ──俺と同じ、熱き情熱を持つ男だ!!」

 

扶桑「………提督………も」

 

華佗「アイツと付き合いは短い。 だけど……恩を忘れず、絆を裏切らず、必ず筋を通す! ───そうじゃないか?」

 

扶桑「そうですね……そんな人です!」

 

華佗「だから、俺も一刀の信頼に応えるさ! 五斗米道(ゴットヴェイドォー)の名に掛けて!! だから、君も自信を持て! 妹さんと……更なる高みに上がるんだろ?」 

 

扶桑「山城と……共に!!」

 

華佗「なら、姉が胸を張らなければ、妹が自信を持てないぞ! 自分を信じて行動に起こせ! もし、心配事があれば、俺が相談に乗るからな!」 

 

扶桑「は、はい! ありがとうございます!!」

 

華佗「………だから、強くなって……一刀を助けてやってくれ!!」

 

扶桑「───はいっ!!」

 

華佗の笑顔を見て、扶桑は思う。 

 

この人は根っからの医者なのだと。 

 

自分の身体どころか、心まで救ってくれたんだ……と。

 

 

◆◇◆

 

【 山城 キレる の件 】

 

? 益州 周辺 にて ?

 

扶桑「そう言えば……華佗さんは、一刀提督を凄く信頼されていますけど、何か特別な事があったのですか?」

 

華佗「あぁ! 初対面で一刀と挨拶を交わした時……俺の言った五斗米道の発音を、一発で正しく言ってくれたんだ! 本拠地の漢中でさえ、正しく発音できる者は、俺以外……居ないんだ!!」

 

扶桑「五斗米道(ゴットヴェイドォー)……ですよね?」 

 

華佗「────────!?!?」

 

扶桑「このくらいなら……皆も簡単に……」

 

華佗「君も発音できるのかぁ!? た、頼む! もう一度、もう一度言ってくれ───ッ!!」

 

扶桑「キャア……キャアァァァァ!!」

 

───────ザッ!

 

山城「ね、姉さまぁあああ!! あ、あぁあああ……姉さま……御無事でぇええええ!! むっ! 華佗ぁあああッ! 姉さまに、私の姉さまに……何をしているのぉおおお!? そこを直ぐに……退きなさいーッ!」

 

卑弥呼「だ、だぁりん!? わ、儂という者があるのにぃ、艦娘へ手を出すとはぁああああッ!!!!」

 

ーーー

 

華佗「違う、俺は───!!」

 

扶桑「山城! 止めなさいッ!!」

 

ーーー

 

山城「このぉ──変態医者がッ!! 砲戦、急いで用意してッ!!!」

 

卑弥呼「だぁりぃぃぃん! そんな小娘より儂をッッッ!!」

 

山城「副砲、よく狙って、てぇーっ!」ドンッ!

 

ーー

 

扶桑「駄目! 山城ぉおおおッ!!」

 

華佗「卑弥呼ぉ! 危ないぃいいいッ!!」

 

ーー

 

卑弥呼「ぬぅぅわぁあああッ────!」カッ!

 

\\\☆★☆★☆///

 

ーーー

 

華佗「卑弥呼ぉおおお───ッ!!」

 

ーーー

 

多摩「ムニャムニャ…………どうするにゃ?」

 

球磨「無理に止めると、此方が大破するクマ! 静観が一番クマ!」

 

ーーー

 

夕立「何だか……五月蝿い……っぽい?」

 

川内「う〜ん……夜戦なら止めれるかも知れないけど……昼間じゃねぇ〜」

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

華佗「だ、大丈夫かぁ!? 卑弥呼!!」

 

扶桑「あぁぁぁ───ッ!!」

 

ーーー

 

山城「ふふふっ……邪魔者は消えたわ! 今度こそ……はっ!?」

 

卑弥呼「むっ……はぁあああッ!! これくらいの砲撃で倒される儂ではないわぁ!! だぁりんを倒したければ……儂を越えてからにせぇいいいいッ!」

 

山城「姉さまと私の……邪魔をするなぁああああッ!!!」

 

ーーー

 

扶桑「山城──いい加減に止めなさい!!」

 

華佗「卑弥呼! 争うのは止めてくれ!」

 

ーーー

ーーー

 

多摩「卑弥呼って……何者にゃ?」

 

球磨「貂蝉も……クマ」

 

夕立「………人間じゃない……っぽい?」

 

川内「もう、駄目じゃないか! 貂蝉や卑弥呼に失礼だよ!」

 

球磨「───なっ!?」

 

多摩「川内が……正論!?」

 

川内「まったく……二人を人間扱いするなんてぇ!! どう考えたって化け物じゃないッ!!」

 

夕立「うん………平常運転だっぽい!」

 

ーーー

 

こうして、遠征組は……このような事を体験しつつ、着実に実力を上げていった。 特に……山城は……遠征を終わる頃に、改二へと改造できる実力を付けたという。

 

 

ーーーーーー

ーーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき……ありがとうございます!

 

今回忙しい事もありましたが……話が浮かばなくて困りました。

 

おかげで、一回作品を全部書き直しハメになり、こうして遅くなりました。

 

まぁ……身体の具合も悪かったんですけどね……。

 

トシかな………

 

次回は、土日に上げるつもりですが……まだ未定となります。

 

また、よろしければ読んで下さい。

 

 

説明
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コメント
hokuhin提督 コメントありがとうございます! 取得すれば非常に心強いですが……果たして……?(いた)
ゴットヴェイドォーを明石に取得させたら、入渠時間短縮出来そうだなw(hokuhin)
スネーク提督 コメントありがとうございます! 作者は恋姫の小説書いていますが、恋姫のゲームはやってないんですw でも、卑弥呼や貂蝉なら有り得る設定ですよね! (いた)
今は名前が変わったらしいガマニアってところの恋姫ゲームでも卑弥呼は高経験値獲得のチャンスだったから納得でk(ドンッヒューーーー)え?(ドガァァァン!!)(スネーク)
雪風提督 コメントありがとうございます! この後も更に活躍してくれると思います! もちろん、前線でも!(いた)
華佗先生・・素晴らしい隊長スキルを持ってますね(特に後方支援)(雪風)
mokiti1976-2010提督 コメントありがとうございます! 被害は肉体的と精神的にと、両方被ってきます。 後々トラウマになりかねない程に………(いた)
まあ、確かに卑弥呼と戦えば得られる経験値も桁違いっぽい…被害も大きそうですが。(mokiti1976-2010)
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