艦隊 真・恋姫無双 62話目
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【 二大巨頭の理由 の件 】

 

? 司隷 洛陽 都城内 謁見の間 にて ?

 

何進「一刀の州牧任命は、陛下からの要請である! 幾ら何皇后の命令でも、その儀はなりませんぞ!?」

 

何皇后「そやかて、地方の寂れた州牧の地位と……それに比べ、華やかな漢王朝皇族の地位! どちらはんが……幸せか、洛陽の民さえ分かりどすえ!?」

 

何進と何皇后の間に───火花が散る!

 

どちらも、一刀のためと言っているが……それなりに思惑がある。

 

★☆☆

 

何進の場合……いや、本来の空母水鬼の立場に戻ろう。

 

空母水鬼の狙いは、一刀の独占! 

 

そして、艦娘、恋姫、姫、鬼系深海棲艦たちの抹殺。 

 

勿論……この世界を掌握するのも……忘れてはいない!

 

では、益州州牧の任命と……何が関係するのか?

 

提督諸兄は、よく御存知かと思われるが──提督、司令官は戦場の前線に出てこない。 普通は、戦場内の立体的空間の把握、敵の攻勢の確認、一番大事な進退の決定! それらを司るため、後方に位置している!

 

『もし、空母水鬼が本気になり、全面戦争に入ればどうなるか?』

 

恋姫、艦娘たちが『連合艦隊』を編成し、貂蝉たちが救援に入るだろう。 勿論、空母水鬼を中心とした深海棲艦の連合艦隊が、この連合艦隊を迎撃する事になるのは間違いない。 

 

そうなると、この戦いにおける近代兵器の破壊力で、周辺の地形がかなり変える事になる。 普通の山が崩れ、川が埋もれ……人が消し飛ぶ!!

 

まさに……マッポーである! 

 

だが、もし一刀が……本拠地で采配を取っていたら? 

 

益州の州牧として任命され、山々に囲まれた地に居れば? 

 

────助かる可能性は、かなり高くなるだろう! 

 

しかも、一刀は高所恐怖症、自由に逃げるのも難しい……と考えていた。

 

ーーー

 

そして、空母水鬼の力を現在……超える者は居ない。

 

他に『水鬼系』の深海棲艦が居ないため、自分の力を誇示できている。 お陰で、他の深海棲艦も指揮下に入って活躍しているのは、御存知かと思う。

 

だが……空母水鬼でさえ、把握していない事象があった。

 

余りに大陸掌握に関する遅延な行動、敵である北郷一刀を好む姿に、嫌気や疑問を持っている者たちが居たのである。

 

★★☆

 

何皇后の場合……史実の通り劉辯を溺愛しているところもある。

 

しかし、ここの外史の何皇后は、己の美に貪欲であり……様々な美容療法を試していた。 勿論……この時代に美容などは、とても高価な贅沢。

 

つまり……『金』が無いと始まらない。

 

空母水鬼からの要請を受け付けたのも、その『金』が欲しかったばかりに承諾した。 後に……こういう事になったのを後悔しながら。

 

されど……何皇后の智恵も馬鹿に出来ない所がある。

 

例えば、先の十常侍の暗躍。

 

大量の黄金を十常侍たちが授かり、喜んでいた事を覚えている方は、いらっしゃるだろうか? 何進と一刀を嵌める事を相談中に、張譲から黄金を分ける場面があるのだが。

 

この黄金の出所は、何皇后の財布から。 元は何進……空母水鬼からの献金であるが………人を介して十常侍に授けたのだ。

 

『……ならば、彼女の策は失敗した。 大したこと無いのでは?』

 

もし、そう思われる方もいるだろう! 実際……一刀の活躍等で最小限の被害で済んでいるのだから。 

 

でも、一つ忘れていないだろうか?

 

十常侍たちは……誰に処刑された?

 

具体的に言えば……『十常侍たちの財産』は、どこにいったのか?

 

賄賂政治や数々の私服を肥やした……十常侍の資産。 

 

実は、十常侍たちの死後、執金吾の手により、その殆どを……何皇后の懐に移した! 渡した黄金の数十倍の価値に替えて、回収してしまったのだ! 自分の権力を利用して!!

 

一刀を迎えたいと発言したのは、自分の娘と結婚させて、権威を磐石にする為である! 益州の乱で、アレほど活躍した御遣いに、弓を引くような馬鹿なやつは居ない筈。 それに、天の血も独占できる。

 

勿論、劉辯の幸せも考えていたが、物理的幸せしか知らない何皇后ゆえ、このようなやり方しかできなかった。

 

 

◆◇◆

 

【 冥琳の機転 の件 】

 

? 都城内 謁見の間 にて ?

 

春蘭「そ、そんな事──『止めなさいッ!』───しかしッ!!」

 

華琳「夏侯元譲! 摂政の御前よ! ………慎みなさい!!」

 

春蘭「─────!!」

 

華琳「………春蘭……お願いだから控えて……! でないと……私が貴女を罰しないといけなくなるわ!!」

 

春蘭「………うぅぅぅぐぅぅぅッ!!」

 

桂花「……………………」

 

何皇后「ホホホ…ッ! 下賤な者よ……わらわに何ぞ言いたげじゃな?」

 

春蘭「───!?」

 

何皇后「発言は許可しよう。 申してみよ!」

 

春蘭「北郷は……政略の道具なんかじゃない!! アイツは、アイツは───ッ!!」

 

桂花「春蘭! 駄目ぇ───!!」

 

『───────!?』

 

何皇后「よう言った……。 じゃが、その根拠はなんぞ?」

 

春蘭「こ、根拠………?」

 

何皇后「そちの反対する根拠を示してみんかぇ! この陛下に次ぐ位のわらわに対し、そのような暴言を吐いたからの! どうじゃ!? 申してみぃ!?」

 

春蘭「〜〜〜〜〜ッ!!」

 

何皇后「何とも先を見ぬ猪よ! 理由も無き不定意見を発せば……どうなるかわ分かる筈じゃが! これ──衛兵よッ! この者の主、曹孟徳を捕らえよ!! 然るべき罰を与えねばなるまい!!!」

 

衛兵「───ハッ!」

 

華琳「──────!」ガシィ!

 

春蘭「か、華琳様!! ま、待ってくれ! 悪いのは私だぁ! 私だけを罰してくれ───ッ!!!」

 

何皇后「この……わらわに無礼を働くのじゃからの。 覚悟の定まった者をいたぶっても面白うないわ! その者の敬愛する主を罰するのが、当然の報い! それに、苦悶する顔が二倍に増える……得な方法よ………」

 

??「────お待ち下さい! 何皇后陛下!」

 

何皇后「誰じゃ……ヌシは?」

 

冥琳「……しからば……発言の許可を受け賜りたく。 私は……袁公路の配下、孫伯符に仕えし臣『周公瑾』と申します。 何皇后陛下に、是非お尋ねしたい儀が御座いますれば……」

 

何皇后「……許可しようぞ」

 

冥琳「……はっ! では、僭越ながら申し上げます。 天の御遣いさまとの婚儀、真に結構な事かと存じあげます!」

 

「「「「 ────! 」」」」

 

何皇后「ふむふむ……そなたは賛成かや?」

 

冥琳「考えには賛同致しますが……この儀、次期早々かと!」 

 

何皇后「………何やと?」

 

冥琳「天の御遣いさまの力は、益州近辺で知らぬ者は居ないほど、知れ渡っている事実で御座います。 しかしながら、幽州、青州、徐州等の東北部に置いては噂程度しか認知されておりません!」

 

何皇后「………ほう?」

 

冥琳「それに、噂と言えど……『天の御遣い 北郷一刀』の名は大陸に流布しており……大陸を平和に導く者と崇拝され、その名を慕う者も多いと聞いております! ですので……先の発言は、その為ではないかと……」

 

何皇后「すると……この者の言葉は、『天の御遣い』を崇拝するゆえに起きた世迷い事と……申すのか?」

 

冥琳「───はっ! 恐れながら!!」

 

春蘭「……………!」

 

何皇后「ならば問う! そちは、婚儀……いつ頃が良いと思うのじゃ!?」

 

冥琳「恐れながら……申し上げます! 今、大陸中に『黄巾賊』と言われる集団が、無垢の民を襲い苦しめている始末! 誠に嘆かわしい次第! しかも、黄巾賊の動きは、并州、豫州、徐州等で活発化しております!」

 

月「……あっ!」

 

何皇后「なるほど……天の御遣いに黄巾賊討伐を手伝っていただき、民たちを救い名を広める。 そうなればこそ、大陸中に名が轟き……皇族に迎え入れるに相応しい人物として、世に認められる事になる……と!?」

 

冥琳「御意! ただ、御遣い様に自前の兵がおりません! そこで大将軍何進さまの御提案を受けられ、益州州牧の位をお与えになれば……双方丸く収まる事になるのでは!」

 

何進「───なるほど。 私には異論は無い!」

 

何皇后「ホーッホホホホホッ!! 見事、実に見事な解決策じゃ! 衛兵よ、曹孟徳を放せ! 疑念も罪も解けたわ!」

 

衛兵「───ハッ!」パッ!

 

華琳「───ッ!」

 

春蘭「か、華琳様! 申し訳ありません!!」

 

何皇后「いやはや……周公瑾! そなたの名……しっかり記憶させて頂くぞ! 愉快、愉快ぃ!! ホーッホホホホホッ!!!」

 

冥琳「………………」

 

 

◆◇◆

 

【 華琳の反撃 の件 】

 

? 都城内 謁見の間 にて ?

 

何皇后「ではの……今度はわらわが諸侯に尋ねよう! 今、皇帝陛下の病は篤し、いつ崩御されるか分からぬ……」

 

白蓮「…………」

 

何皇后「して……次期皇帝を皇女より選ばねばなるまいが……そなた達は、どちらを推薦するのか、選んでみよ!」

 

『──────!』

 

何進「では、武官の長として……意見を述べよう! 私なら、劉協皇女を選ぶ! 公平な立場から見てだ!!」 

 

何皇后「何進───ッ!?」

 

何進「劉辯皇女には悪いが……な。 やはり言語の疎通が不自由だと……部下たちとの意志確認に相違を生じる! 皇帝陛下になられる方なら、下々にも意志疎通が出来る方でなければ……」

 

何皇后「主は……義理の姪にあたる『金糸』が可愛くないのかぇ!?」

 

何進「政治と私情は別物。 公私混合では……良き政務はこなせぬぞ? 何皇后よ!!」

 

何皇后「わ、わらわに対して───何と言う無礼な態度ッッ!!」

 

何進「諌言を述べているだけで、この硬化な態度か……。 聞き入れなければ……当方滅亡……間違い無しだ!!」

 

何皇后「ふ、不吉な! 何と不吉な言いよう!!」

 

華琳「───何皇后、私から意見を述べさせて頂きます!」

 

何皇后「う、うむ──申してみよ!!」

 

華琳「我々諸侯は……皇女お二人に拝謁する事など……今まで無い事。 そんな折りに、我々から選出する事は、極めて無理難題かと思われます!」

 

何皇后「────!」

 

華琳「ですので……私たちの代わりに『天の御遣い』様に委任したいと思うのです! 『天の御遣い』様なら、我々の意を汲み取り、清廉潔白に皇帝陛下を選んで頂けると存じ上げます!!」

 

ーー

 

蓮華「私も……袁家の客将の代理としましては、一存で定めるわけには参りません! どうか! かず……『御遣い』様へと委任したいと思います!」

 

翠「あたし……い、いえ! 私も代理の身なれば『御遣い』様へと……」

 

月「私もお願いします! あの方なら──信用できます!!」

 

詠「……………」

 

ーー

 

美羽「七乃……わらわも………」

 

七乃「はいはい……分かっておりますよ」 

 

美羽「わらわ……! い、いえっ! え……袁公路も! 是非に『御遣い』様を!!」

 

ーー

 

何皇后「くうううう………!」

 

何進「……当てが外れたな……何皇后よ? 二人の皇女を選ぶ事により、味方と敵の選別し、判明した邪魔な諸侯を、取り潰すつもりだったのだろう?」

 

何皇后「だ、黙れ! わらわより下の者が───もう良い!! これで仕舞いじゃ! わらわは気分を害した! 先に戻らせて貰うわ!!」

 

何進「うむ……では、劉辯、劉協皇女を代理に居て頂こうか?」

 

劉辯「コクッ!」

 

劉協「───はいっ!」

 

何皇后「ふんっ! 今、定めた事を覆さなければ……何進に任す! ───覚えておれぇ!!」───カッカッカッ!

 

 

◆◇◆

 

【 一刀との対面 の件 】

 

? 都城内 謁見の間 にて ?

 

何皇后の発言してから、かなり荒れた儀式だった。

 

文武百官にしては、結局自分へと矛先が来ず、夜戦……じゃなく左遷の憂き目に遭わずして、胸を撫で下ろした。

 

しかし、漢王朝の政務に関して、協力を求めなければならない有力諸侯に対する悪意、疑り、そして……劉宏の死を隠す欺瞞!!

 

これでは、漢王朝の繁栄どころか……崩壊させるのが目的のように見える。

 

大将軍何進が、何皇后の止め役で居た事に……つくづく感謝するのであった。

 

ーーー

 

何進「さて、集まりし文武の官たちよ! 忙しい身を、何時までも此処に留ませるわけにもいかん! 後の事は私に任せ……政務へと励め!! 私たちは、引き続き……会議をしなくてはならん!」

 

文官「宜しいのですか? 私たちが去っても?」

 

何進「この後は、黄巾賊討伐の話だ! それなりの作戦を決めねばなるまいし、秘密事項も多い! 出来れば……少人数で内密に進めて行きたい!」

 

武官「分かりました! 何進大将軍、その時になりましたら、是非とも私に先陣をお申し付け下さい!!」

 

何進「その時次第だ! それまで鍛錬や練兵に励むがいい!」

 

───バタバタバタッ!!

 

ーーー

ーーー

ーー★

 

論功行賞の儀、何皇后の話が終わり、何進は文武百官を部屋より退室させた!

 

何進「さて……人払いも済ませた。 外は衛兵たちが遮り……中には私たちと……諸侯の皆が居るだけだ。 改めて腹を割って話させて貰うか!」

 

桂花「お待ち下さい! まだ……この部屋に案内役が、七人も佇んでいますが! これでは……人払いに───」

 

桂花が叫ぶと……何進が出入り口の扉を見た。 

 

白い布を頭からスッポリと被り、顔を隠した状態で立つ者たちが其処にいる!

 

背の高さはバラバラで……胸の膨らみで女性か男性かだけは、何とか判別できるだけ。 何もせずに……黙って佇んでいたのだ。

 

何進「………だ、そうだ。 そろそろ正体を現せ! 一刀たちよ!!」

 

『───────!!!?』

 

何進が叫ぶと、長いポンチョのような服を外して歩み寄る……八人!

 

ーー

 

金剛「How do you do?(お初にお目にかかりマース!) 金剛型 1番艦 戦艦『金剛』デース! ヨロシク……Wow! チュウボウ=サン! 久しぶりネ!」

 

蓮華「………は、How do you do?」

 

金剛「Very good! ──よく出来ましたァ!!」

 

ーー

 

長門「一刀提督に付き従う『艦娘』の一人……『長門型 1番艦 戦艦 長門』だ! 記憶の隅にでも……留めて置いてくれ!」

 

華琳「──あらっ? なかなかの器量良しね!」

 

ーー

 

天龍「ったく……シケた面してんなぁ。 夏侯……えぇ〜と、なんだっけ?」

 

春蘭「き、貴様ぁ───ッ!! 私の名前を忘れただと! 私は───!!」

 

龍田「駄目よぉ〜天龍ちゃん! 人の名前を忘れちゃ〜! 夏侯妙才さんよ!」 

 

春蘭「ま、待てぇえええッ! 何で秋蘭の名前で呼ぶんだ! 元譲だ、元譲!! 夏侯元譲だ! 大事な事だから……繰り返してやるッ!!」 

 

龍田「あら〜? ごめんなさ〜い! 何かと天龍ちゃんと被っているから〜! 特に〜弄り易い体質とか………」

 

天龍「ば、馬鹿! オレはもっと──『もっと何ぃ〜?』………オレは、これでも学んだんだ! 龍田に口じゃ勝てねぇ! だから……返答は一切しない! どうだ? これなら……ふふふ……自分の才能にコワいぜぇ!!」

 

龍田「じゃあ〜? 鎮守府の部屋に隠してあるお菓子だけど〜私が貰っちゃていいわよね〜? 天龍ちゃん〜どうなの〜?」 

 

天龍「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

龍田「あら〜返事が無いわ? それじゃ〜帰ったら食べよう〜と」

 

天龍「や、止めろぉおおおッ! オレが向こうより持ってきた、最後のチョコなんだ! 半分やるから! 全部ぅ喰うなぁあああッ!!」

 

龍田「やったぁ〜! 天龍ちゃん、だぁい好きぃいいいッ!!」ガバッ!

 

天龍「………ふ、ふん! おっと……オレの名を紹介してやるんだったな! オレの名は天龍……『天龍型 1番艦 軽巡洋艦』の天龍だ!」

 

龍田「はぁい! 妹になる『天龍型 2番艦 軽巡洋艦 龍田』で〜す!」

 

ーー

 

春蘭「私がアイツ………アイツが私………」ブツブツブツブツ

 

蓮華「……この世界って『妹』が強いの? それなら……私だって……!」 

 

翠「……あ、あれ? 何で……何で涙が………」

 

ーー

 

雷「もぅ〜疲れちゃたわ! いつも私が上になるんだけど〜!!」 

 

電「仕方が無いのですよ! 雷ちゃんだと、元気が良すぎて直ぐにバレちゃいますから。 だから、今回だけ電を肩車してもらって……あっ! みんな、ポンチョを剥がしてますから、降りますね?」……ヨイッショ

 

ーー

 

美羽「な、七乃! こ、こやつのお腹から声が聞こえるのじゃ!」

 

七乃「あぁ……それはですねぇ? お腹にも顔があって、言うことを聞かない美羽様をパックリって食べるため『な、七乃──ッ!!』……もぅ美羽様ったら……冗談なのに………!」

 

ーーー

 

桃香「もうぅ! 酷いったら酷いよ……白蓮ちゃん! 私が一緒懸命案内しているのに、白蓮ちゃんたら後ろで黙っているんだもん!!」

 

白蓮「い、いやぁ……ついつい吹き出しそうだったから耐えていたんだよ! あの桃香が、こんな事やるなんて、夢にも思わなかったから! ……亡き先生が見れば……涙を流して……」

 

桃香「先生………」

 

白蓮「……腹を抱えて笑い転げたろうな!」

 

桃香「ちょっ! 白蓮ちゃん、ヒドォッッ!?!?」

 

ーーー

 

一刀「皆さん、お初にお目にかかります! 『天の御遣い』とは名ばかりですが……漢中鎮守府司令官『北郷一刀』……推参致しました!!」

 

ーー

 

冥琳「お前が……『北郷一刀』なのか……?」

 

蓮華「思春の言う通り……確かに……そっくり……!」

 

ーー

 

春蘭「ほ、北郷! 私だ……夏侯元譲だ!!」

 

桂花「一刀………!!」

 

ーー

 

月「ご……ご主人様! お元気そうで何よりです………!」

 

翠「本当に……本当に! ご主人様だよな!? ご主人様なんだよな!?」

 

ーー

 

美羽「…………主さま〜!」

 

ーーー

 

数名の恋姫たちが……感極まり……泣きながら一刀に近付く。

 

しかし、一刀は……片手を広げて『止まれ』の意志を示す!

 

一刀「申し訳ない……俺は、皆さんが知る『北郷一刀さん』とは……別の人間

。 名前も、姿もそっくりな……別の天の国から訪れた……他人なんだよ!」

 

『─────────!?』

 

 

 

ーーーーーーー

ーーーー

 

あとがき

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

 

何回も予想以上に、遅筆になるものですから、今回は早めに作りました。

 

日曜日に仕事が入ってしまったので、義輝記を楽しみにされて居る方、申し訳ありません。 来月に上げる予定ですので、お待ち下さい。

 

それと、次回の更新も遅くなりますので、よろしくお願いします。

 

 

 

説明
今回、急いで仕上げたので粗が多いかも。
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コメント
再コメントありがとうございます! 了解です!(いた)
補足1:馬徳信、蜀滅亡迄生存出来てなかったです・・すみません・・。(雪風)
雪風提督 再コメント&教授ありがとうございます! それじゃ……下のコメント欄の馬忠さんは、当然蜀ですね! (いた)
蜀の馬忠は、字が徳信で蜀滅亡迄頑張った一人で呉の馬忠は、関羽仇討決戦時に仇討の一人として討たれてます。(雪風)
雪風提督 コメントありがとうございます! 益州に何となく入っちゃた感がある話ですが……ある恋姫の思惑と想いがあります。 本人に記憶はありませんが……『力』だけ作用しているんです。 あれ? 馬忠って蜀と呉に同名の将が居たような…… (いた)
恋姫達の思惑が、あるいは艦娘達の思いか・・地理的には月・翆達が若干の有利ですが・・。臣下として忠をつくしますby馬忠(雪風)
hokuhin提督 コメントありがとうございます! 間違いなく出てきます! それで捕らわれたら、作者としても……話になりませんw(いた)
すいません。 スマホの電源が切れましたので充電していました。 艦娘の想い、恋姫の想いも……今後起こる戦や日常の出来事、更なる事柄で色々と変わっていきます。 意志を尊重する……確かに重要です。 この世界で、どこまで……一刀の心に寄り添える事が出来るかが……結ばれる鍵になるかもしれません。(いた)
空母水鬼の最初の思惑なっても、前線で指揮を取って巻き込むような気がするなあ・・・ここの一刀はw(hokuhin)
Jack Tlam提督 コメントありがとうございます! 大変分かり難い話ですが……元の世界では姫、鬼系以外全部いて……人類と深海棲艦が半共存みたいな世界になってます。 こちらの世界で、一刀と艦娘、深海棲艦の決戦を行う話として作成しているのですが、本題になかなか進みません。 黄巾賊討伐でやっと深海棲艦たちが出せる予定です。(いた)
恋姫と艦娘、か。艦娘は色々言うけど提督第一、というか提督がいないと機能しない。恋姫は自分本位な部分が強い、だが一刀がいなくても機能する。過去の記憶云々は関係無く、「今」の一刀がどちらを選ぶかが肝要だと思います。過去の縁に縋る恋姫か、現在の一刀しか知らない艦娘か。一刀の意思を尊重する姿勢を持てた側が有利になるかと。(Jack Tlam)
最初の方を見直せばわかるかもしれないけど、もう深海棲艦との戦いは終わってますか?終わってないなら、元の世界に帰って戦い続けなければなりません。今の一刀は軍人ですから。でも、ここでも責任を負うとなると選べずに追い詰められそうだ……一刀は無力だが責任感の強い奴ですし。(Jack Tlam)
mokiti1976-2010提督 コメントありがとうございます! 一刀の記憶が出てこない限り……艦娘有利と見た方が良いかと。 序盤の黄巾賊討伐が始まれば、逆転は大いにありえます! (いた)
とりあえずは退いたものの、あの何皇后おばさんがこのまま終わるとも思えませんね…それはともかくとして、まずは一刀がどっちを選ぶのかですね。(mokiti1976-2010)
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