真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間 |
一刀は修行の成果を絡繰人間12号で試していく
絡繰人間12号は怒りの色、一色に染まって『制限解除』を発動する
しかもその『制限解除』は
重ねがけ可能の『制限解除』であった
十三節 ?暴走絡繰人間?
絡繰人間12号「うおぉおぉおぉおおおぉっ!!!!!!」
ギュォォッ!!
絡繰人間12号の『制限解除』第二段階が終了したのか、身体の膨張が止まった
一刀「随分デカくなったなぁ………」
一刀は絡繰人間12号を見上げて言う
絡繰人間12号「うごおぉおぉおおぉおっ!!!」
絡繰人間12号は怒号を叫び続ける
一刀「頼むから会話を成立させてくれ…………」
一刀は叫びしかしない絡繰人間12号に思わず苦笑いをする
その時、
絡繰人間12号「でやあぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ブォンッ!!!
一刀「っ!!!」
絡繰人間12号は突如、両手を絡み合わせてハンマーパンチを繰り出してきた
直後に
ドッカアアァァァァンッ!!!!
先程とは比べ物にならない驚愕的な爆発が巻き起こった
蓮華「きゃあぁぁあっ!!?」
祭「くっ!!!何じゃこの爆発はっ!!?」
思春「くっ!!!一刀っ!!!」
思春は爆風で襲い掛かってくる小石等から見を守りながら、咄嗟に一刀の名を叫ぶ
絡繰人間12号「死ねえぇぇぇぇっ!!!死ねえぇぇぇぇっ!!!死ねえぇぇぇぇえええええっ!!!!!!」
絡繰人間12号は両手を天高く振り上げると
ブォンッ!!!
ドッカアアァァァァンッ!!!!
ブォンッ!!!
ドッカアアァァァァンッ!!!!
何度も一刀が立っていた場所へ叩きつける
その度に爆風と轟音が辺りを支配する
叩きつけている場所からは遂には亀裂が入り出し、地面が少しずつ陥没し始める
七乃「か、かかか、一刀さんっ!!?」
雪蓮「一刀っ!!!」
傷が完全に癒えた雪蓮がもう我慢出来ずに『神域の結界』から飛び出そうとしたその時、
ピュンッ!!!
絡繰人間12号「ぬぐぉおっ!!?」
雪蓮「っ!!?」
絡繰人間12号の左肩に紫色の線状の物が貫通した
途端に絡繰人間12号の両手が土煙で覆われる陥没している地面に固定され動かなくなる
思春「……今のは…………………」
明命「『死の閃光』…………という事はっ!!?」
明命は目を皿のようにして土煙の中を伺う
絡繰人間12号「…くっ!!!ぬぐぅっ!!?」
土煙が晴れると彼はそこにいた
一刀「…………………」
亜莎「一刀様っ!!!」
一刀の姿は土煙により服のあちらこちらが汚れており、ほんの少しだけ血が付着していた
一刀「全く…………子供の喧嘩みたいな攻撃しやがって…………」
一刀は絡繰人間12号の両腕を掴んだまま離さないで話す
一刀「地味に痛いじゃねぇかよ…………」
ニヤリと嗤う一刀
その不気味さに絡繰人間12号は
絡繰人間12号「ぬぐぅっ!!?」
思わず狼狽える
一刀「だけど………少しはマシになったか…………?」
こんな状況でも一刀はまだ絡繰人間12号をおちょくる
絡繰人間12号「ぐっ!!!ぐぉおぉおおぉおおぉっ!!!!!」
絡繰人間12号は怒号を上げて一刀から手を振り解こうとするも、一刀はガッチリと掴んでいて全く離れる気がない
一刀「さっきから五月蝿いんだよ……………
でえぇりやああぁぁっ!!!」
一刀は叫びながら180°後方に回って絡繰人間12号の両腕を思いっきり引っ張る
絡繰人間12号「ぬおっ!!?ぐぬぅおおおぉぉぉぉぉっ!!?」
一刀はそのまま絡繰人間12号を背負って
一刀「せえぇぇりゃあぁあぁああっ!!!!!!」
ブォンッ!!!
絡繰人間12号「うごおぉおぉおおぉおっ!!?」
絡繰人間12号を背負い投げで投げ飛ばした
絡繰人間12号は見事な弧を描き、派手に投げられ
ドォンッ!!!
絡繰人間12号「ぐべあぁぁあっ!!?」
これまた派手に地面に叩きつけられた
地面は大きく凹み、絡繰人間12号は地面に埋もれる形になる
七乃「…………毎回思うんですけど何で一刀さんは夜減児といい、今の絡繰人間といいあんな大きな人物を投げられるのでしょうか?」
七乃はふとした疑問に首を傾げる
雪蓮「多分それは一刀の力もあると思うし、何よりも一刀の気が重要だと思うわ」
雪蓮は自分の考えを口にする
雪蓮「恐らく気を使って身体の支えや力にしているのよ
でなきゃ常人といえどあんな巨大化した絡繰人間なんて持ち上げることすら出来ないもの……」
蓮華「なる程……………」
だが、そこへ神妙な顔つきをした祭が入ってくる
祭「ですが投げただけでは勝敗はつきませぬ……………
現に絡繰人間は考えられるだけで後、2段階程『制限解除』の重ねがけを可能にできます………」
横に並んだ亜莎も同様に
亜莎「祭様の仰る通りです
絡繰人間12号は『制限解除』をする度に巨大化しています
このままいけば極論を言えば、山程の大きさになってしまいます」
七乃「そんなのと真っ向勝負なんか出来ませんよぉ…………」
七乃は眉間に皺を寄せ、心底嫌な表情をする
蓮華「一刀………………」
蓮華は戦場に佇む一刀を見て不安な表情をするのだった
一刀「ふぅ?……………」
一刀は絡繰人間12号を一本背負いをし、土煙の中倒れ込む絡繰人間12号を『空立』をして見下ろしていた
一刀「(若干身体に負担が掛かったな…………
まだ、気の扱いについては鍛錬が足りないな……)」
一刀は右肩をぐるぐると回して内心そう思っていた
すると
絡繰人間12号「うおぉおぉおぉおおおぉっ!!!!!!」
ドッカアアァァァァンッ!!!!
一刀「おぉっと?」
絡繰人間12号が大きな叫び声と轟音を発しながら素早く立ち上がった
その際に近くにあった岩が大きく跳ね上がる
一刀「タフだな………夜減児よりタフだし、もう夜減児よりでかいな………」
絡繰人間12号「うおぉおぉおぉおおおぉっ!!!!!!」
絡繰人間12号は立ったまま大の字となり怒号を上げる
一刀「………………何かあいつ、周りを見れてないんじゃないか……?」
一刀は腕を組み、首を傾げる
絡繰人間12号「うがあぁああぁぁぁああっ!!!!!!」
絡繰人間12号の視界に一刀が入ると再び叫び声を上げて走り出した
一刀「暴走状態ってところか?」
一刀は得物の『龍終』を構える
絡繰人間12号「おぉうりゃああぁぁぁっ!!!」
ブォンッ!!!
絡繰人間12号の大木のような巨大な腕が一刀に向かって振り回される
一刀「単調な攻撃だ、目を閉じていても躱せる」
一刀は呆れつつ、絡繰人間12号の攻撃を躱し『龍終』を引き抜き
一刀「いくぞっ!!!『北郷流・神速狩り』っ!!!」
フォンッ!!!
ザシュッ!!
絡繰人間12号「ぬぅわあぁぁぁあっ!!?」
一刀は目にも止まらぬ速さの攻撃『神速狩り』を絡繰人間12号の背中に喰らわせる
絡繰人間12号の背中からは血飛沫が派手に吹き出る
一刀「せいっ!!!」
フォンッ!!!
ドカッ!!!
絡繰人間12号「ぐげあああああっ!!?」
一刀は斬りかかってから身体を大きく捻らせ、左足での後ろ回し蹴りを放つ
後ろ回し蹴りは絡繰人間12号の脇腹に直撃し、派手に吹き飛ばされる
だが、地面に足を擦りつけ何とか持ち堪える絡繰人間12号
一刀「ふうぅぅぅぅ……………っ!!!」
一刀が呼吸を整えると
絡繰人間12号「うおぉおぉおぉおおおぉっ!!!『制限解除』第三段階だあぁぁぁぁっ!!!」
絡繰人間12号は更なる変形を遂げる
機器音声「声紋認証確認しました。
『制限解除』、第三段階へ移行します。」
機器音声の声が止むと
ゴコゴゴゴゴゴゴッ!!!
絡繰人間12号「ぐぉおぉおおぉおおぉっ!!!」
地響きを起こしながら絡繰人間12号が三度に至って巨大化し始めた
雪蓮「………………で、でか……」
七乃「や、夜減児さんよりもはるかに大きいですよぉ………」
思春「………………最早、別次元だ………」
全員が巨大化する絡繰人間12号を見上げる
その身長は4mを超える
腕や脚の太さも大木などという生易しいものではない
一刀「こいつは…………デカイな」
一刀も声を漏らす
絡繰人間12号「はあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!!!」
絡繰人間12号は一刀を見つけると
絡繰人間12号「でえぇりやああぁぁっ!!!」
ブォンッ!!!
巨大な腕を振り回して襲い掛かった
一刀「よっ!!!はっ!!!っとっ!!!」
一刀はそれを軽やかに躱していく
だが、
絡繰人間12号「死ねえぇぇぇぇっ!!!」
ブォンッ!!!
一刀「っ!!?」
絡繰人間12号は腕の振り回しから即座に切り替え、素早く鈍重な右足の蹴りを放った
ドカッ!!!
一刀「くっ!!!」
一刀は絡繰人間12号の蹴りが左側の脇腹に直撃するのを防ぐ為、咄嗟に左腕をくの字に曲げてカバーする
だが、実際に鳴った訳ではないが骨がミシミシと軋むような感触と激痛が一刀を襲う
折れてはいないが、罅は確実に入ったであろう強烈な一撃
一刀「(ちょっと油断しちまった…………!!!)」
一刀は苦痛の表情を浮かべるも、すぐさま切り替えし、絡繰人間12号の攻撃に備える
絡繰人間12号「終わりだぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!!!」
予想通り、絡繰人間12号は一刀の怯みを逃さず追い打ちをかけるように右フックを放ってきた
一刀「終わらねぇよっ!!!」
一刀は口答えをして頭を下げて躱す
今の絡繰人間12号の力なら例え一刀であっても、右フックをまともに喰らえば首が無くなってしまうだろう
一刀「お返しだっ!!!」
一刀は大地を蹴って飛び上がり左脚を構え
一刀「はぁっ!!!」
フォンッ!!!
バキッ!!!
絡繰人間12号「ごふぇあっ!!?」
絡繰人間12号の顎目掛けて蹴りを放った
見事に直撃し、絡繰人間12号は大きく仰け反る
一刀「喰らえっ!!!『瞬光空舞』っ!!!」
ドドドドドドドドドッ!!!
絡繰人間12号「うごおぉおぉおおぉおっ!!?うがあぁああぁぁぁああっ!!?ぐぉおぉおおぉおおぉっ!!?」
一刀は史上最速の攻撃、『瞬光空舞』を絡繰人間12号に放つ
絡繰人間12号は吐血をしながら呻き声とは似つかわしくない声を荒げる
一刀「終わりだっ!!!『紅蓮掌打』っ!!!」
フォンッ!!!
ドォンッ!!!
絡繰人間12号「ごへあぁああぁっ!!?」
一刀は追い打ちとして隙だらけとなった絡繰人間12号の胸に強力な掌打の『紅蓮掌打』を放ち弾き飛ばした
絡繰人間12号「ぐぉおぉおおぉおおぉっ!!!」
絡繰人間12号は空中に吹き飛ばされるも、『空立』をして踏み留まる
一刀「頑丈な奴だな………」
一刀は苦笑いをして見上げる
絡繰人間12号「おのれえええええっ!!!こうなったらぁあぁぁぁぁっ!!!」
絡繰人間12号は大声を上げて叫んだ
絡繰人間12号「『制限解除』、最終段階だあぁぁぁぁっ!!!」
一刀「……………………遂にか」
機器音声「声紋認証確認しました。
『制限解除』、最終段階へ移行します。」
機器音声の声が止むと
ゴコゴゴゴゴゴゴッ!!!
絡繰人間12号「ぐぉおぉおおぉおおぉっ!!!」
轟音を鳴らせて絡繰人間12号は最後の巨大化を見せる
だが、それが規格外のものだった
雪蓮「ちょ、ちょっと…………どこまでデカくなるのよ…………っ!!?」
小蓮「う、ううう、うううう嘘っ!!?」
小蓮の顔色はどんどん悪くなり、青ざめていく
思春「ば、馬鹿な……………っ!!?」
あの思春さえも冷や汗が吹き出る
七乃「あ、あぁぁぁぁあ………………っ!!!」
絡繰人間12号「はあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!!!」
絡繰人間12号の身長は五階建ての建物に匹敵する凡そ10m
最早、人間のレベルではなく巨人である
一刀「暴走巨人絡繰人間か?」
一刀は眉を顰めて呟くのであった
遂に『制限解除』を限界にまで発動し巨人化した絡繰人間12号……………
果たして、一刀に勝機はあるのだろうか……………?
……終……
説明 | ||
絡繰人間12号の猛攻にも難なく対応し、一刀は果敢に攻めていく だが、絡繰人間12号の特殊な体質により『制限解除』は一度だけではなく 二度三度重ねがけが可能の事を知らされる そして、それを絡繰人間12号はそれを開放するのであった…………!!! |
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コメント | ||
アストラナガンXD様、書いてる自分もそう思ってしまいます。(hoi) 勝手に自爆(文字通りの意味で)しそうな12号。(アストラナガンXD) |
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