英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
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12月26日、同日9:00―――

 

 

クロスベルに再び運命の日が訪れる日の朝……クロスベル領空内ではメルカバ玖号機と伍号機が合流して信号の合図をした後それぞれの行動を開始し、マインツ山道方面からはエルミナとミレイユ三尉率いる警備隊と警備隊に協力するマインツに住み着いている狼―――神狼の部隊に加えてヴァイス達の仲間である協力者達がクロスベル市に向かうと赤い星座の猟兵達が現れ、それぞれ戦闘を開始している中クロスベル領空では”メルカバ伍号機”がステルス機能を解除して姿を現した。するとオルキスタワー上空にいるクロスベル独立国の”切り札”であり、エレボニア帝国軍やカルバード共和国軍を撃退した人形兵器――――紫色の”神機(アイオーン)”がメルカバに向かって行き、攻撃を始めたがメルカバは結界に阻まれて攻撃を防ぎ、そしてアイオーンを引きつける為に去りはじめた!

 

〜メルカバ伍号機・ブリッジ〜

 

「………………………イースよ……………どうかこの船に守りの加護を……………!」

「ハハ……まさか空の女神(エイドス)御自らの加護を受けられるなんて、この船やオレ達にとっては生きていて2度と体験できないとんでもない光栄な出来事ですわ………総員!我らが主神、空の女神(エイドス)にオレ達の信仰の強さを知ってもらうでっ!!」

空いている席に座って全身から神気や聖気をさらけ出して祈りを捧げ続けてメルカバに結界を付与し続けているエイドスを艦長席に座って見ていたケビンは苦笑した後それぞれの席に座って操作をしているリース達に決意の表情で号令をかけ

「「「了解しました!!我等の大いなる女神、空の女神(エイドス)よ、今こそ我等の忠誠、そして信仰心をご覧あれっ!!」」」

ケビンの指示にリース達は頷いた後その場で強い祈りを捧げながら決意の表情で叫び

(姉さんまでこの時代に来ているんや……絶対に負けてたまるか……っ!そっちは任せたで、姉さん……!)

ケビンは決意の表情でスクリーンに映るアイオーンを見つめていた。

 

メルカバ伍号機がクロスベルから離れた場所にアイオーンを引きつけ、そこにアイオーンが再び銃撃を始めたその時!

「――――ハアッ!!」

なんと背に光の翼を顕させたフェミリンスがメルカバの前に出て光を纏った槍で銃撃によるエネルギーを薙ぎ払った!

「―――”姫神フェミリンス”の力、思い知りなさい!傀儡の分際で”神”を騙る愚物が………!」

そしてフェミリンスは不愉快そうな表情で叫んだ後、メルカバ伍号機と共にアイオーンとの空中戦を開始した!

 

〜西クロスベル街道〜

 

一方西クロスベル街道では現クロスベル政権の軍組織である元警備隊であった”国防軍”の兵士や”結社”の人形兵器達が待ち構えていた。

「………北口と東口では戦闘が始まったみたいだな。」

「なあ………ヤバくないか?これでギュランドロス司令の部隊がこっちに攻めてきたら………」

待ち構えている兵士達が表情を青褪めさせたその時!

「ガッハハハハハハッ!よくわかってるじゃねえか!とう!!」

なんと騎乗したギュランドロスが馬を跳躍させて兵士達の目の前に現れ

「え―――――」

「な――――」

「オラアッ!!」

「「ガッ!?」」

ギュランドロスの薙ぎ払い攻撃に吹っ飛ばされて気絶し

「フフ、さっさと降参した方が身の為……よ!!」

「クスクス♪しかも”赤い星座”の猟兵を置いていないなんて、ビックリ……よっ!!」

「ディーターも兵士の采配が本当に下手くそだね………っと!!」

「ぐあああああああっ!?」

「ぎゃあああああっ!?」

ギュランドロスに続くようにルイーネとレン、パティルナが次々と強襲して兵士達に重傷を負わせた!

 

「ヒッ!」

「き、来やがった……!」

「は、早く装甲車で討ち取れっ!!」

それを見た兵士達は悲鳴を上げ、装甲車はギュランドロス達に砲口を向けたその時、砲撃が放たれて装甲車は爆発し、炎上し始めた!

 

「ば、馬鹿なっ!?」

「砲撃だと!?最新型の装甲車ではこんな事、不可能だぞ!?」

装甲車が破壊される様子を見た兵士達が混乱し始めたその時、”クロスベル帝国”の紋章が刻み込まれてあるラインフォルト社の最新型の戦車―――”アハツェン”に加え、”貴族連合”の主力である”機甲兵”達までもが次々と姿を現し始めた!

「なっ……!?」

「あ、あれはまさか………ラインフォルト社の最新型の戦車!?」

「し、しかも何なんだあの巨大な人形兵器は!?」

「ま、まさか”神機”か!?」

「ど、どどどどどど、どうやってあんな物、手に入れたんだよ……!?」

”アハツェン”や”機甲兵”を見た兵士達は混乱し始めた。

 

「ま、まさか警備隊だった俺達が”コイツ”を使える時が来るなんて……!夢みたいだ……!」

「しかもそれどころかこんな兵器まで俺達が使えるなんて……!」

「クロスベルが”国”になるのも後少しだな……!」

一方戦車や機甲兵の操縦席にいる警備隊員達は明るい表情をし

「気を抜くな!司令達が国を建てたらすぐに”コイツ”と共に二大国に戦争を仕掛けるんだ!国防軍との戦いは”アハツェン”や”機甲兵”を使った最初にして最後の実戦演習だ!国防軍との戦いで予め練習していた”アハツェン”や”機甲兵”の実戦技術を必ず物にしろ!」

「「イエス・サー!!」

そして隊長機である”シュピーゲル”の中にいる隊員の号令に答えた。

 

「――――貴方も存分に暴れなさい、”パテル=マテル”!!」

更にレンが叫ぶと”パテル=マテル”が空から急降下着陸して腕を振るって人形兵器を数体纏めて破壊し

「ヒ、ヒィィィィィッ!?」

「あ、新手の”神機”だとっ!?」

”パテル=マテル”を見た国防軍の兵士達は混乱し始めた。

 

「全員、ここが気合いの入れ所だっ!」

「とっととこいつらを片付けるよっ!」

「クロスベル帝国軍、突撃開始っ!戦車及び機甲兵は人形兵器及び装甲車を優先的に狙いなさい!」

「”パテル=マテル”!これよりギュランドロス皇帝率いる”クロスベル帝国軍”の援護をする!なお、敵兵は戦闘不能程度にとどめ、人形兵器並びに装甲車は完全破壊しなさい!!」

そしてギュランドロス、パティルナ、ルイーネはそれぞれの武器を天へと掲げて号令をかけ、3人に続くようにレンは大鎌を天へと掲げて叫び

 

「イエス・サー(マム)!!」

「―――――――!!」

号令に答えた警備隊員達は他の警備隊員達が操縦する”アハツェン”の部隊や”パテル=マテル”と共に戦闘を開始した!

 

「調子に乗ってんじゃねぇぞ!」

するとその時上空から声が聞こえ

「!!パテル=マテル、パトリオットフィールド展開!!」

「――――!!」

「そらっ!!」

逸早く上空からの奇襲に気付いたレンの指示によってパテル=マテルが結界を展開した瞬間、上空から現れたオルディーネのダブルセイバーがパテル=マテルの結界に阻まれた。

 

「おお……っ!」

「”神機”が来たぞ………!これなら俺達にも勝ち目がある……!」

オルディーネの登場に国防軍は明るい表情をし

「あらあら、まさかまだクロスベルに残っているとは思わなかったわ♪」

ルイーネは微笑みながらオルディーネを見つめていた。

 

「馬鹿な……!新たな”神機”だと!?」

「クッ……!クロスベルは目の前だというのに……!」

「ビビるんじゃないよ!たかがデカブツ一体増えた所であたし達の勝利は揺るがない!あのデカブツはあたし達がぶっ壊してやるし、アンタ達はあの”赤い星座”を始めとした猟兵達相手に互角以上に戦った!協力すればアンタ達でも撃破は可能だ!安心して戦いなぁっ!!」

一方オルディーネの登場に狼狽えている警備隊にパティルナは檄を飛ばし

「パティルナ中尉……!」

「そうだ……俺達にはパティルナ中尉達がいるし、あの”赤い星座”にも勝ったんだ……!」

「今の俺達ならどんな強敵が来ても勝てる……!」

「オォォォォォォオオォォォ――――ッ!!」

パティルナの檄によって動揺していた警備隊は再び戦意を高めて国防軍を圧倒し始め

「―――ルイーネ、パティルナ。あのデカブツの破壊は頼んだぜ。」

「了解!」

「お任せを。”蒼の騎神”の破壊は私達に任せて、ギュランドロス様は予定通りヴァイスさんと共にロイド君達との合流を。」

ギュランドロスの指示にパティルナは元気よく答え、ルイーネは軽く会釈をした後パティルナと共にオルディーネへと向かった。

 

「うふふ、それにしても物好きよねぇ?もうすぐ負ける大統領側にまだ力を貸しているなんて。」

「チッ、俺にそんな事をさせている”元凶”の一人がそれを言うのかよ。相変わらず面の皮が厚い嬢ちゃんだぜ。夏至祭とザクセン鉄鉱山、そして内戦で受けた”借り”を纏めてここで返させてもらうぜ―――”殲滅天使”!!」

不敵な笑みを浮かべているレンをクロウは睨みながら声をあげた。

「フフッ、貴方が”帝国解放戦線”のリーダー―――”C”ね。初めまして。私の名はルイーネ・サーキュリー。”通商会議”の時にはクロスベルで随分とやんちゃな事を仕出かそうとしてくれたわね?」

するとその時ルイーネが膨大な威圧を纏って微笑みながらオルディーネに問いかけ

「ハッ、俺の計画を利用した”鉄血”の計画を更に利用して二大国を嵌めた癖によく言うぜ。」

ルイーネの言葉を聞いたクロウは鼻を鳴らしてルイーネを睨んだ。

 

「フフ、何の事を言っているのか全くわからないわね♪―――ああそうそう。せっかくはるばるエレボニアからクロスベルに来て私達の前に現れたのだし、良い事を教えてあげるわ♪」

「良い事だと?」

「”通商会議”で襲撃した貴方のお仲間さん――――”G(ギデオン)”は私達に追い詰められた事によって自爆して死亡したって話……―――あれは真っ赤な嘘よ♪」

「何だと!?どういう事だそれは!?」

ルイーネの口から語られた驚愕の事実に血相を変えたクロウはルイーネを睨んで問いかけ

「本当は私が彼を殺したのよ♪自殺しようとしていた”G”に生温い”死”を選ばせない為にこの剣で残った片腕を斬り落として心臓を貫いた後、止めは首を刈り取ってあげたわ♪ちなみに死に際に”無念”って言ってたわね♪」

「テッメェェェェェ――――――ッ!!」

ルイーネが仲間の仇と知ると怒り心頭の様子でオルディーネを操縦してルイーネに攻撃したが、ルイーネは軽やかに後ろに跳躍して回避した後戦場から離脱して線路へと向かい、オルディーネは他の敵には目もくれずルイーネを追って行った。

 

「クスクス、相変わらず沸点が低いお馬鹿さんねぇ?怒りのあまり周りも見ない上目的も忘れるなんて、所詮は”本当の戦場”を知らないお子様ね♪―――パテル=マテル、撃破目標を”蒼の騎神”オルディーネに変更!レン達も追うわよ!!」

「――――!!」

「自ら囮になってあんな大物をあたし達が戦い易い場所に誘導するなんてさっすがルイーネお姉様!さ〜てと……ここ最近雑魚ばっかりで退屈していたんだ。久しぶりの大物との戦闘……たっぷりと楽しませてもらうよぉぉぉぉっ!!」

そしてレンとパテル=マテル、パティルナもルイーネとオルディーネを追うように戦場から離脱した。

 

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クックックッ…………と言う訳でオルディーネの相手はパテル=マテル&ルイーネ、パティルナですwwまたもやムリゲーな相手ですが、それでもセリカ相手するよりはよっぽどマシでしょう?(黒笑)三銃士の二人が出たんだからいっそ後一人も出せよ!という突込みもあるかと思いますがご安心下さい。ちゃんとエルちゃんも途中で参戦し、エルちゃんらしいえげつない戦いをします(ニヤリ)

説明
第47話
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コメント
K'様&本郷 刃様 レンちゃんの言う通りこんなあからさまな挑発に乗っているクロウはダサすぎですねww ふかやん様 確かに仲間の死に激昂するクロウは間違っていませんけど、クロウの仲間の場合自業自得ですし、それを理解していないクロウが馬鹿なのですよww(sorano)
↓2まあまあ、それ言い出したらエレボニアを混乱に陥れた元凶を「仲間だから(キリッ)」という○○ピースみたいな理由で甘々対応を取るリィンたちも似たようなもんですし……クロウの立ち振る舞いや言動が擁護できないのも事実ですが(K')
というか幻燐や魔導巧殻をプレイしたのですか? イリーナを殺されながらも彼女の願いであったエクリアを生かして逃がしたリウイの胸中を理解していますか? ユン・ガソル連合国が民ごと消し飛ばされて嘆いたギュランドロスや三銃士の怒りは理解できているんですよね? 復讐やテロリズムの正当化が正義だとでも?(本郷 刃)
↓オズボーンの死を侮辱したり死んで当然だなどとほざくことが正しいとでも? 復讐を正当化してリィンと決着がつけられればそれでよくて、巻き込まれたエレボニア帝国の民や死んだケルディックの人達の怒りや憎しみはどうでもいいとでも? その方がどうかしているでしょう(本郷 刃)
↓そうでしょうか?私には他人の死をああも侮辱する事自体許されざる事だと思いますがね?寧ろ仲間の死を悲しみ激昂するクロウの方が遥かに人間として正しいと思います。(ふかやん)
ま、レンちゃんの言う通りで本当の戦場を知らないというのは違いないですからね(本郷 刃)
安い挑発にまんまと乗せられるチンピラぶり。ダサい事、この上ないですね(K')
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